格安SIM

格安SIMにも大手キャリアみたいな家族割サービスってあるの?

大手キャリアのような家族割サービスってMVNOにもあるの?

大手キャリアのスマートフォンの契約には「家族割」というサービス(サービスの名称は個別に異なりますが)が提供されています。

簡単にいえば「家族で同じキャリアで契約することで割引を受けられる」ということです。

家族で同じ会社のスマートフォンを使うとなると、それだけで割引を受けられるというのは嬉しいポイントです。

さて、「料金が安くなる」といえば「格安SIM」があります。格安SIMでも家族割というものがあるのかといえば、「かなり選択肢が限られる」という他ありません。

格安SIMは普通に利用しても大手キャリアに比べて料金が安く、その上で割引サービスとなると難しいものがあります。ですが、「全く無い」ということではないということは理解しておきましょう。

家族2人以上で格安SIMを利用する場合の料金節約方法

では、家族でスマートフォンを利用する際に、少しでも節約するためにはどうすれば良いのか、ということについて解説していきます。

大手キャリアの場合は「家族割」がありますが、前述のとおり格安SIMで家族割りはあまり現実的なものではありませんので、他の方法についても触れていきます。

①家族割サービス(mineoのみ)

まずは「家族割」についてです。これを提供しているのは現状で「mineo」だけになります。Mineoでは、家族で契約している場合に、申し込みをすることで各回線の料金を50円割引することができるサービスです。

条件として

「割引回線は最大5回線まで」

「主回線者から3親等以内が家族割の適用範囲」

「家族割適用にはマイページから申し込みが必要」

「申し込みを承諾した月の翌月から適用」

「同一回線での『複数回線割』との併用はできない」

「プラン変更およびタイプ変更に伴うサービス停止期間も割引は適用」

「解約月まで割引となり、主回線を解約すると家族割も解約(条件を満たしていれば別途申し込みをすることで家族割自体は利用できる)」

ということが挙げられます。

面倒に思われるかもしれませんが、要するに「2人以上の家族で申し込んでいれば、マイページから手続きすることで翌月から各回線50円引き」ということです。

②1つの契約で複数枚の格安SIMカード(データ容量シェアプラン)

もう一つの方法は「複数枚のSIMカードを入手できる契約を選ぶ」ということです。

一般的には「シェアプラン」と呼ばれているプランで、1回の契約で2~10枚(プランごとに異なる)のSIMカードを入手できるので、家族での利用にも適しています。

この方法の場合「データ通信容量が家族で共有になる」という部分がデメリットにもなります。

家族で分け合えるという部分はメリットにもなるのですが、通信容量を超えてしまって通信速度に制限を受けてしまった場合、同じ契約の下にあるSIMカード全てに速度制限が適用されてしまいます。

ですが、個別に契約するよりも料金が安くなるケースが多いので、きちんと計算したうえで契約すれば毎月の料金を大幅に削減することができます。

家族での利用の他にも「一人で複数の端末を使っている」という場合にも最適です。

例えば「自宅用のタブレット端末」「外出用のスマートフォン」「仕事用のスマートフォン」といったように複数のデバイスを用途に応じて使い分けている時に、SIMカードを入れ替えるのは面倒ですし、そもそもSIMカードの規格が異なってれば入れ替えもできません。

これらの端末を個別の契約にするのではなく、シェアプランでSIMカードを入手することで問題を解消することができます。

先ほどの「通信容量の制限」についても、りようするのが一人なのでデータ通信量を把握しやすく、管理することで問題を回避することができます。

これらを組み合わせて、例えば一人でプライベートと仕事用のスマートフォンを利用している人と3人の家族で5枚のSIMカードを同じ契約で利用するということもできます。

その場合は大容量のプランが必要になることもあると思いますが、家族で通信容量をシェアしているので無駄になる可能性が少ないのも特徴です。

mineoが提供している家族割サービス

では、mineoが提供している家族割のサービスについて、もう少し詳しく解説していこうと思います。

月額料金が1回線当たり50円安くなる

まず、サービスが適用されることで、サービス対象となる最大5回線までの利用料が、それぞれ月50円安くなります。

50円という金額にはそこまで魅力を感じないかもしれませんが、条件さえ満たしていればあとはマイページから申し込みをするだけで適用されます。

仮に5人家族で家族割りが適用されれば毎月250円であり、これが1年で3,000円になります。こうなれば、決してはした金とは言えないのではないかと思います。

通話料金は安くならない

しかし、割引の対称となるのは「回線の基本料金」であり、50円引き以外の部分に関しての割引は存在しません。

大手キャリアの家族割の場合、電話料金に関しても割引が適用されます。しかし、mineoの場合は電話料金には割引サービスは適用されません。

解決策の一つとしてIP電話である「LaLa Call」を利用するという方法があります。

これはmineoが提供しているIP電話サービスであり、LaLa Call同士なら無料で、それ以外の通話相手の場合でも通常の音声通話よりも安い料金で利用することができます。

ただし通信環境によって通話の音質に大きな影響が出るというデメリットも有ります。

同一eoID内の回線は家族割ではなく複数回線割が適用される

また、同一の「eoID」内での回線に関しては、家族割ではなく「複数回線割」が適用されます。

これは、同じ人が複数の回線を契約している場合に、家族割と同じく1回線あたり50円の割引を受けられるというサービスです。

これは家族割りとは別個になりますが、割引を受けられるのはどちらか一つだけになります。

mineoの家族割を申し込める条件や注意点

次は、mineoの家族割を利用したい場合に必要な条件や注意すべきポイントについて解説していきます。

3親等/5回線まで

まず、利用できるのは「5回線まで」ということです。5つも枠があれば十分な場合が多いですが、もう一つ気にしておかなければならないのは「3親等まで」というポイントです。

mineoが定める3親等
1親等2親等3親等
・配偶者
・子ども
・子どもの配偶者
・本人の両親
・配偶者の両親
・孫
・孫の配偶者
・祖父母
・配偶者の祖父母
・兄弟
・兄弟の配偶者
・配偶者の兄弟
・曾祖父母
・配偶者の曾祖父母
・ひ孫
・ひ孫の配偶者
・叔父叔母
・叔父叔母の配偶者
・甥姪
・甥姪の配偶者
・配偶者の叔父叔母
・配偶者の甥姪

3親等ともなると、よほど法律に詳しい人でないとパッと思い浮かばないことも多いのではないかと思います。

また、よほど同居か近くに住んでいるとかでないかぎり、叔父叔母の親族や配偶者の親族まで気がまわらないのではないかと思います。

基本的に、本人から血のつながりが多い親族・姻族が家族割の申し入れをしてこないかぎりは問題ないかと思いますが、気になる点があればきちんと確認しておきましょう。

住所と姓が違う場合は家族であることを証明する書類が必要

次は、申し込む家族が主回線の人物と異なる「住所」もしくは「姓」である場合です。

通常、同じ家に暮らしている家族は同じ名字のはずですが、例えば「離れて暮らす実の子ども」とか「同居している配偶者の両親」といった場合には、mineoが定める3親等以内の人物であっても、それを証明するための書類の提出が必要になります。

具体的には、運転免許証などの本人確認書類をアップロードすることで証明することになります。

住所や苗字が異なるということは前もって把握することができるはずなので、前もって書類の撮影とアップロードの準備をしておくと便利です。

家族割の適用は承諾された日の翌月から

最後に、家族割りが適用されるのは家族割を申し込んだ翌月からになります。つまり、月の途中から申し込んだ場合、それが適用されるのは翌月になってからということになります。

少し問題になるのは「月末ギリギリに申し込んだ場合」です。家族割の適用は、厳密には「マイページから申し込み、mineoが承認した時の翌月」からになります。

例えば1月31日に申し込んだとすると、申込日の翌月は2月になりますが、mineoが承認したのがその日の内ではなく翌日以降になると、承認日が例えば2月1日だとすれば適用されるのは3月からになります。

月の途中になることは仕方がありませんので、せめてギリギリにならないように注意しておきましょう。

データ容量をシェアできるMVNOを紹介

ここからは、家族でスマートをんを安く利用するもう一つの方法である「シェアプラン」について解説していきます。まずは、シェアプランを提供しているMVNOについて簡単に解説していきます。

BIGLOBE

まずは「BIGLOBE SIM」です。大きな特徴がなく、平均的なサービスを提供しているMVNOであると評価することができます。

しかし、ユーザーに好まれるサービスが一通り揃っており、初心者から上級者まで隔て無く利用することができるという部分は立派な特徴であると評価できます。

シェアプランは「6GB(2枚)」「12GB(4枚)」の2種類があります。6GBは夫婦で、12GBは家族で利用するのに適していると言えます。

料金プランがシンプルな分だけ選びやすく、今までスマートフォンや格安SIM、家族向けの料金プランについてあまり触れたことがないという人でも利用しやすいのではないかと思います。

BB.exciteモバイルLTE

次は「BB.exiteモバイルLTE」です。料金プランが一般的な「定額制」の他にも「従量制」というものもあり、これは「使った分だけ料金のステージが上昇する」という特徴があります。

つまり、自分のライフスタイルに合わない料金プランで契約して、すぐにデータ通信容量を使いきって低速通信になったり、高いプランに契約していつもデータ容量を余らせてしまうといったことがありません。

自分のデータ通信量を把握できていないユーザーにもオススメです。

特に気になるポイントは、シェアプランの多さとそのデータ容量の大きさです。

低容量では1GB、2GB、3GBの3種類があり、平均的なユーザーとして9GBを、それ以上の大容量として20GB、30GB、40GB、50GBという破格の大容量のプランが用意されています。

家族揃ってスマートフォンで動画を見まくるとかアプリをダウンロードしまくっているという場合に、大容量のプランがオススメです。

DMM mobile

次は「DMM mobile」です。業界でトップクラスの「料金の安さ」と「プラン数の多さ」を誇るMVNOです。DMMという大手サイトに絡めたサービスの提供が期待されている、注目のMVNOです。

シェアプランは「8GB」「10GB」「15GB」「20GB」の大容量プランで利用することができます。BB.exiteとは違って20GBまでの容量である程度刻んでいるので、ライフスタイルに合わせたプランを選びやすいという点は大きなメリットとなります。

IIJmio

次は「IIJmio」です。「みおふぉん」で有名なMVNOであり、通信品質の高さも際立ちます。通信速度も簡単に切り替えることができ、通信速度の制限を回避しやすいMVNOでもあります。

シェアプランは10GBのプランで、なんと最大で10枚のSIMカード(音声通話SIMは5枚まで)を入手することができます。他のプランでも2枚までSIMカードを発行することができるので、使い勝手の良い格安SIMであると言えます。

OCN モバイル ONE

最後は「OCNモバイルONE」です。業界最大手のシェアを持つMVNOであり、ユーザー向けのサービスが充実しているところが魅力です。

通信速度のオンオフ機能も使いやすいため、データ通信用量の制限で家族で揉めることも少ないのではないかと思います。

シェアプランはどのプランでも利用することが可能です。最大で5枚のSIMカードを入手することができるので、家族の人数についても対応しやすいのではないかと思います。

また、プランに関しては一般的な月ごとの容量ではなく、日ごとにわけた通信容量でも契約することができるので、柔軟な考え方で契約をすることができます。

データ容量をシェアできる格安SIMを家族で利用する際の注意点

では、家族でデータ容量をシェアするプランで格安SIMを契約した場合に、どのようなポイントに注意しなければならないのでしょうか。注意しなければならないポイントについてまとめてみました。

家族で使える量を分けることができない

まず、「通信容量を家族で分けることはできない」ということです。これは、シェアプランの「通信容量を共有する」ということとは別に、各プランが定める「毎月のデータ通信量の上限」に関することです。

シェアプランは文字通り、プランにおける高速通信の上限データ通信量に関しても共有するので、誰かが大量にデータ通信を行うとそれが家族にも波及してしまうのです。

例えば、10GBのプランを3人家族で利用すると仮定します。このケースでは、毎月の3人のデータ通信量の合計が10GBにならない限り、基本的に通信速度に制限は受けません。

平均すると一人あたり3.3GBほど使えますので、1日平均で100MBはデータ通信が可能です。20日経過時点で3人のうち2人がそれぞれ2GBずつ使っているとしましょう。

この時点で2人合計4GBで6GBの残量がありますが、残りの一人が既に6GB以上のデータ通信をしている場合はこれで合計が10GBを超えてしまい、通信速度の制限を受けてしまいます。

その際、通信速度の制限は3人全員が受けてしまうことになります。

この原因は「20日で6GBも使ってしまった一人」なのですが、この人だけを別個に使いたいのであればシェアプランから除外する必要があります。そうなれば、シェアプランを利用することによる節約効果は薄れてしまいます。

大手キャリアほどの料金的なメリットは少ない

次に、利用するプランによっては金銭的なメリットが少ない可能性があるということです。これは、どのMVNOのどのシェアプランを利用するかによってどれだけ節約効果があるのか異なります。

一概には言えませんが、大手キャリアの家族割のようなわかりやすい金銭的メリットは無い可能性があるということです。

基本的に「まとめ買いはお得」という印象を受けます。しかし、格安SIMのシェアプランの場合は一概にはそうとも言えないのです。

例えば、DMM mobileの15GBのシェアプラン(音声通話SIM3枚)は5,700円なのですが、5GB×3枚の場合だと、1枚で1,910円、3枚で5,730円になるので、30円しか差がありません。

他にも、家族個人が望んでいるデータ通信容量の合計がそのままシェアプランで提供されているとも限りません。家族合計すると13GBだとすると、10GBか12GB、15GBあたりが近い数字になります。

中途半端な数字の場合はプランが提供されていないことが多く、そうなると基本的にそれよりも多いプラン(前述の例で言えば15GB)を契約することになりますが、通信容量が多い分だけ高額になり、結果として多くのお金を払うことになりかねません。

まとめ

「家族向けプラン」は、きちんと調べたうえで利用しないとデメリットも有るということは理解しておかなければなりません。

もちろん、利用することで毎月の利用料が安くなり、長期的に利用することで大きな節約効果を発揮する可能性もあります。

ですが、無条件でお得になるかといえばその限りではなく、デメリットも考慮すると総合的に損をする可能性もあります。

家族向けのプランは、格安SIMの中でも限られたMVNOしか提供していません。そのため、格安SIMの選択肢はそれだけ狭まるので、少なくなった選択肢をきちんと勉強する時間と心の余裕を確保することができます。

自分たちのライフスタイルであればどのプランがお得なのか、他と比較するとどう違うのか、その点についてきちんと把握したうえで契約するようにしましょう。

ABOUT ME
Arima
2014年からデイトレーダーやってます。 FXと株で毎日コツコツ頑張ってます。 nanairoでは主にお金・節約術に関する記事を執筆しています。