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自宅のWi-Fiが遅い?繋がらない!?原因や対処法を徹底解説!

 

無線によるデータ通信は、どうしても有線の場合よりも不安定になります。

家庭内Wi-Fiも、ちょっとしたことで速度が低下したり、繋がらなかったりすることがよくあります。

そうした場合に、取り乱さずにしっかり状況を回復する方法をご紹介しましょう。

目次

まずはすぐに実行できる、改善するかもしれない方法を試そう!

電波はちょっとした障害物なら通り抜けてくれますが、障害物はないにこしたことはありません。

親機と子機の間にドアや障子があった場合、開いて電波を妨げないようにしたり、鴨居が電波を遮ったりしないように、配置を工夫しましょう。

まずは、他のデバイスで遅くないか繋がるかを確認しよう!

複数のWi-Fi子機がある場合、他の子機でインターネットに接続し、遅くなるかどうかをチェックします。

他の機器では快適な速度なのに、特定の子機でのみ速度が遅くなる場合は、最初にその子機が置かれている接続状況を確認していきましょう。

①親機との距離を縮める

無線の電波は、親機と子機の距離が離れていけばいくほど拡散していきます。

逆に親機と子機の距離を近づければ、電波強度は増していきます。

家庭内Wi-Fiの電波は、法律の関係で他の無線通信システムよりも微弱になるように設定されています。

このため、数メートル・十数メートル離しただけでも極端に下がってしまうことがあるのです。

また、電波強度が同じでも、子機の性能が違えば受信状態は変化します。

近づければ通信速度が向上するような子機の場合は、親機からあまり離さない状態で使うようにしましょう。

②デバイスのネットワーク接続を1度切って再接続

現在、多くのデバイスのWi-Fi設定は自動的に接続・切断処理を行なうようになっていますが、これを繰り返していくうちに設定に矛盾が生じ、うまく接続できなくなることがあります。

この場合、Wi-Fi接続を一度終了させて、もう一度接続してみるとうまく繋がることがあります。

Wi-Fi接続関係の各種設定が初期化されるためです。

無線接続に限らず、パソコンのプログラム系のトラブルは、設定を初期化すると解決することが多いので、何かあったら再起動、というのは基本です。

③Wi-Fi接続しているPC/スマホを再起動

Wi-Fi接続を再起動した場合、無線接続の各種設定はクリアされますが、無線端末機器を駆動するプログラム(ドライバ)の初期化は行われません。

トラブルの原因がドライバレベルにあった場合には、パソコンやスマホ全体を再起動し、ドライバーの再読込をして解決させてみましょう。

なお、パソコン用のUSB接続タイプの無線アダプタを使っている場合、ちょっとした接触不良でドライバが動作トラブルを引き起こすことがあります。

この場合、緩んだ状態を放置しているとまた同じことになりますから、しっかりとコネクタに装着し直しましょう。

④無線LANルーターを確認する

ルーターは、モニタもキーボードも接続できませんが、コンピュータの一種です(市販のパソコンにも、「ネットワーク共有」という名前で本体をルーター化するソフトウェアが付属しています)。

このため、長時間連続使用しているとソフトウェア上の矛盾が蓄積し、速度が遅くなったり接続ができなくなったりすることがあります。

この場合も、再起動をして各種設定やアダプタのドライバ等を初期化してやれば、接続状態が改善する可能性があります。

ルーターの中には、電源スイッチがあるものとないものがあります。

電源スイッチのあるものの場合、スイッチをオフにしてから、オンにし直すだけです。

電源スイッチのないものの場合、電源プラグを一度抜いて挿し直しすれば、再起動できます。

ただどちらの場合でも、電源をオフにしてから、10秒程度待つ必要があります。

これは短時間だと内部のキャッシュメモリに記録されていたデータがフラッシュされず、電源再投入後初期化されない恐れがあるためです。

時間をおけば、メモリ上のデータは消えますので、電源再投入時に新規に各種設定が読み込まれるようになります。

自宅のWi-Fiが遅い、繋がらない場合の原因とその対処法を徹底解説!

①無線LANルーターの規格が古い

パソコン用の無線ネットワークアダプタが登場した当初は、速度は2Mbpsで、共通規格がないため同じメーカーの親機・子機をセットで購入しなければなりませんでした。

その後しばらくして共通規格であるWi-Fiが制定され、最大速度11Mbpsの機器が普及します。

この機器は2.4GHz帯を使うもので、IEEE802.11bという名前で呼ばれます。

その後、5GHz帯が免許不要で使える小規模無線通信用に開放され、この帯域を使って最大54Mbpsが出せるIEEE802.11aが登場します。

802.11a対応の機器は、本来ならば802.11bの機器とは通信ができないのですが、802.11b用の機能も同時に搭載するようにしていたので、最大速度11Mbpsでなら、すべての他のWi-Fi規格機器と通信可能でした。

その後、2.4GHz帯で54Mbpsが出せる802.11g、2.4GHzと5GHz帯の両方を使って最大600Mbpsを出す802.11n、5GHz帯を使って6.9Gbpsを出す802.11acが登場してきます。

これらすべての親機・子機の組み合わせで通信は行なえますが、双方の規格が一致していないと、その規格での最大速度は出ません。

現時点の無線通信で、可能な限り最高の速度を出そうと思った場合、親機と子機の双方を802.11ac対応の機器で揃える必要があります。

対処法

現在市販されているスマホやタブレットの無線子機は、802.11ac対応のものが主流となっています。

したがって、ルーターの方も802.11ac対応のものに交換すれば、通信速度が高くなる可能性があります。

②ファームウェアやドライバーの不具合

先に述べたように、ルーターはコンピュータの一種です。

このため、OSと無線アダプタを駆動するプログラム(ドライバ)、その上で動作する通信用のソフトウェアが必要になります。

これらをまとめたものを、ファームウェアといいます。

プログラムですから、ある程度のバグが含まれています。

特に新機能を追加した直後には、バグの量は多めとなっています。

このためメーカーでは、製品の市販開始後もファームウェアの改良を続け、機会があるごとに公開しています。

速度低下や通信切断の原因がファームウェアのバグにあった場合、ファームウェアを更新すれば改善される可能性が高まります。

対処法

ルーターの設定管理は、Webブラウザを通して行えます。

ルーターには独自の「ローカルアドレス」と呼ばれる家庭内ネットワーク用のIPアドレスが割り当てられています。

これの初期値はルーターのマニュアルに書かれています。

ルーターに接続されているパソコン(原理的には他の機器でも可能ですが、パソコンが無難です)のブラウザを起動し、アドレスバーに「http://(マニュアルに記載されているIPアドレス)」と入力すると、設定画面が開きます。

多くの場合、設定用の初期画面の隅の方に、「ファームウェアアップデート」などと書かれたリンクが見つかります。

これをクリックすると、ファームウェアのアップデートが行われます。

③プロバイダのDNSサーバのトラブル

インターネットに接続している端末には、「IPアドレス」と呼ばれる番号がもれなく割り当てられています。

これは、電話回線網における電話番号のようなものです。

このIPアドレスを、「www.google.com」などの「ノード名」に変換するのが、「DNS」と呼ばれるデータベースです。

DNSは世界中に分散設置されたDNSサーバによるツリー状のシステムになっています。

とあるDNSサーバが直接管理するデータに変更があった場合、そのサーバは上位のサーバに変更内容を通知し、それが世界中のサーバに拡散される形を取っています。

一般家庭で導入したネット回線のDNS情報を管理しているのは、プロバイダのDNSサーバです。

ただし、このサーバが慢性的に渋滞を起こしていたり、処理速度が十分でなかったりする場合には、ブラウザ上で各種のページが開かれる時間が長くなり、「遅くなった」ように見えることがあります。

対処法

プロバイダのDNSサーバは、通常そのプロバイダと契約しているユーザーしか使えません。

しかし、インターネット上には、誰でも使うことができる「パブリックDNSサーバ」と呼ばれるものがあります。

特に有名なのは、Googleが運営しているパブリックDNSサーバです。

利用者数は非常に多いのですが、そうであるだけに接続環境はお金をかけて整えられているので、そこらのプロバイダのDNSサーバより処理は高速です。

このサーバを使いたい場合には、ネットワーク接続から「DNSサーバ」の項目を表示させ、サーバのアドレスを「8.8.8.8」と、「8.8.4.4」に変更します。

④無線ルーターのチャンネル設定の矛盾

Wi-Fi規格では、一つの親機が複数の子機と同時通信できるようになっています。

これは、通信できる領域を「チャンネル」という形で複数確保しているからです。

通常、子機が親機に対して接続リクエストをしてくると、親機は開いているチャンネルを割り当てて通信を開始します。

通信が終了すれば、そのチャンネルを開放します。

しかし、子機側が通信途中でシャットダウンしてしまい、チャンネルが開放されなかった場合、再接続時にトラブルが発生します。

対処法

子機・ルーターの双方の設定を初期化すれば、チャンネルの設定も通常元に戻ります。

つまり、子機・ルーターの双方の電源を一時切り、しばらく待ってから電源を再投入すれば、元通りになるはずです。

まとめ

現在の無線機器は、特に子機において設定の自動化が進んでいます。

昔は通信系のトラブルがあったら、設定画面を呼び出して細かな設定をやり直さなければならないことが多かったのですが、現在では電源を切って再起動すれば大抵のトラブルは解消されます。

このやり方で解消されなかった場合は、親機・子機ともにハードウェアトラブル、つまり故障である可能性が高くなります。

ソフトウェアトラブルとは異なり、ハードウェアのトラブルは素人には解決不能ですから、それぞれのメーカーのサポートに連絡して修理してもらいましょう。

なお、パソコンの子機故障の場合は、USBに接続するタイプの無線アダプタを購入して、そちらを使うことにより、修理なしで使い続けることができます。