大手キャリアとMVNO(11社)での「通信の最適化」の適用実態を検証!

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「通信の最適化」という言葉をご存知でしょうか?

専門用語で言えば「非可逆圧縮」によって通信待機の削減を行うためのアクションです。

わかりやすく言えば、通信環境を改善するために「動画」や「画像」のファイルサイズを圧縮することです。

 

「最適化」とは言いますが、通信サービスを利用するユーザーの側からすればファイルサイズを圧縮された動画や画像の「劣化」をもたらす原因になります。

昨今ではさらに、ゲームアプリのダウンロードにも問題が生じるなど、何かと問題視されているものでもあります。

それ以外にも、通信の最適化が「通信の秘密の権利の侵害」「画像圧縮が窃用にあたる」などの問題も騒がれています。

 

通信環境の改善ということで、多くのキャリアがこれを利用しています。

では、実際に自分が利用している格安SIMが、通信の最適化を行っている通信事業者であるかどうかを調べる方法は無いものでしょうか?

「通信の最適化」がされているかどうか確認できるサイトがある!

実は、通信の最適化を行っているのかどうかを確認するためには、ある「サイト」を利用することで達成することができるのです。

企業が提供する正式なものではなく、個人サイトとして運営されている「通信の最適化を確認するやつ」と「通信の最低^H^H最適化の確認」という2種類のサイトがあります。

 

もし、自分自身で何らかの用意をして通信の最適化の有無を確認すると、相当な手間と時間が必要になります。

しかし、上記のサイトは「アクセスするだけ」という手軽さで通信の最適化の有無を確認することができるのです。

忙しい人でも、検索したりリンクをクリックするだけで調べることができるので非常に便利です。

大手キャリアや格安SIMでの「通信の最適化」の実態を検証

そこで今回は、上記のサイトを利用して、各大手キャリアやMVNOで通信の最適化を行っているかどうかを検証してみることにしました。

検証結果は上記サイトを利用した結果であるため、検証内容を変えれば別の結果になる可能性があることはご了承ください。

大手キャリア

まずは、大手キャリアと呼ばれる「docomo」「au」「SoftBank」を調べてみました。

 

しかし、大手キャリア3社であるdocomo、au、SoftBank(Android端末)のいずれにおいても、上記サイトの利用では通信の最適化を行っている様子はありませんでした。

特に驚いたのはSoftBankでの結果でした、実はSoftBankは通信の最適化問題を再燃させたキャリアでもあったため、確実に通信の最適化を行っているものだと考えていました。

 

ですが、結果的に画像ファイルの劣化などは全く確認されませんでした。

推測としては、「全く通信の最適化を行っていない」とは考えにくいのですが、限定的な運用法をするにとどまっているのではないかと考えられます。

ともあれ、大手キャリアのユーザーは現時点では通信の最適化の影響を受けていないということになります。

MVNO

次は、格安SIMを提供している「MVNO」です。MVNOは業者によって通信の最適化を行っているか否かが異なります。

 

MVNOでは「OCN モバイル ONE」「楽天モバイル」「mineo」「UQ mobile」「NifMo」「IIJmio」「Panasonic Wonderlink」では、通信の最適化を感知することはできませんでした。

 

「b-mobile(無制限)」「U-mobile(無制限)」「ぷららモバイル LTE(無制限)」の3社に関しては、ファイルサイズの変化はありませんでしたが、「MD5情報」という部分に違いがありましたが、ユーザーが受けるデメリットは皆無であると言えます。

 

問題となったのは「BIGLOBE SIM」です。先ほどの3社とは違って明確な画像ファイルサイズの変更を確認しました。

基準となるファイルのサイズは不明なのですが、最小サイズの画像でファイルサイズの変更を確認しています。

ファイルサイズの変更が見られるということは、ユーザーに何らかのわかりやすいデメリットが生じる可能性が高いということになります。

検証結果からの考察

大手キャリアとMVNOを含めて、ユーザーの目から見て明らかにデメリットが生じるほどに通信の最適化を行っていたのは「BIGLOBE SIM」だけでした。

数社ほど通信の最適化を感知しましたが、これはファイルサイズの変更を伴わなかったのでユーザーが何らかの悪影響を受けることはありません。

 

通信事業者によっては、問い合わせをすると「通信の最適化を実施している」と回答することもありますが、今回の調査ではそれが明確に判明することはありませんでした。

ただし、特定の条件下においてのみ通信の最適化の影響を受けるということも考えられますので、今回の調査結果で「通信の最適化を行っていない」という結果になった事業者でも場合によっては通信の最適化の影響を受ける可能性があるということになります。

動画サイトへの接続を通じて画質の劣化があるかどうかを検証

画像の他にも劣化する内容として「動画」があります。動画の劣化に関しては「動画サイトへの接続」を通じて検証してみました。

 

まず、動画投稿サイトとして有名な「YouTube」ですが、これは「https」による通信であるため、ファイルサイズを改ざんしている可能性は極めて少ないです。

ネット上では「SoftBankでのYouTubeの画質が悪い」という情報が出回っていますが、これはYouTube側がSoftBankの回線の速度を感知して画質を自動的に下げていることが原因であると考えられます。

MVNOにおいても同様で、通信速度の遅い回線は自動的に画質を下げられるのです。

 

上記の通り、httpsでは検証ができないため、それではない「デイリーモーション」への接続で検証することにしました。

条件として、画質は「自動」ではなく「手動」モードに固定し、それぞれのSIMで動画のワンシーンの「文字」を切り抜いて比較していきたいと思います(docomo回線は検証外)。

 

結果、どの文字を見比べてみても、通信の最適化が行われていたと断言できるような状況ではありませんでした。

細かい部分には違いがあるのでしょうが、動画のワンシーンという「パッと見」で違いがあったとして、それをユーザーが近くすることは極めて難しいことです。

ただし、その中でSoftBankの動画の文字だけ少し文字の輪郭が荒くなっていることがわかります。僅かなことかもしれませんが、画質の劣化が起こっている証拠ではないかと思われます。

 

今回の検証では、過去の通信の最適化の際に動画に発生していた画質の劣化ほど目立つものはなかったと言えます。

それがそのまま「通信の最適化を行っていない」という証拠にはならないものの、仮にあったとしてもユーザーが近くすることのできない小さな影響しか発生していないということになります。

ユーザーとしては、そこまで注意深く見る必要もないということです。

まとめ

今回の検証では、BIGOBE SIMで画像のファイルサイズが低下していたこと以外、そこまで目立った結果が出ることはありませんでした。

先ほども触れましたが、検証方法を変えることで通信の最適化に関する異なる結果が出ることも考えられますが、少なからず「以前ほど大きな影響は出ていない」ということは、今回の検証結果だけでも十分に判明したのではないかと思います。

 

現状では、大手キャリアを含んだSIMで通信の最適化に関する批判が大きく取り沙汰されることもないので、ユーザーとしてはそこまで神経質になる必要はないと言えます。

もちろん、今後も何らかの実害がユーザーに及べば批判は避けられませんし、格安SIMの登場でユーザーの獲得に躍起になっている通信事業者が、わざわざ「ユーザーから批判されるとわかっている」通信の最適化を無理に行うこともないのではないかと思います。

 

もちろん、今後も通信の最適化やそれに類する何らかのアクションを通信事業者が起こし、ユーザーに実害を与えることがないという保証ではありません。

もし、利用しているSIMで通信環境の変化を感じ取ったら、速やかに情報を収集し、どういった事態が起こっているのか、それとも自分の端末が原因なのかを見極めることも必要です。

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