格安SIMで「iPhone SE」を使いたい!

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2016年3月31日、この日に「iPhone SE」が発売されました。iPhone 6s等と比較して価格が手頃であり、コンパクトなiPhoneであるSEを利用したいと考えている人は少なくはないでしょう。

 

そんなiPhone SEを、毎月の利用料を少なく出来る「格安SIM」で利用したいと考える人もまた、多いのではないかと思います。

 

しかし、その際にはいくつかの注意点があることを知っておかなければなりません。今回は、iPhone SEを格安SIMで利用する際に注意しておきたいポイントについて解説していきます。

 

購入した「iPhone SE」をそのまま使うのか、SIMロック解除するのか

 

まず、購入したiPhone SEに関して、「そのまま使うことが出来るのか」、もしくは「SIMロック解除が必要なのか」という点について考える必要があります。

 

キャリアを通して販売されているiPhone SEには、「SIMロック」という設定がされているのです。これは、販売したキャリア以外のSIMカードを受け付けないための設定であり、格安SIMを利用したい場合には、これを解除する必要があるケースが有ります。

 

解除の必要性は、「販売キャリア」と「格安SIMの利用回線」の組み合わせによって異なります。

 

docomo端末=ドコモ系MVNOを利用するなら、SIMロック解除の必要なし

 

まずは、docomoの販売しているiPhone SEを格安SIMで利用したい場合です。この場合は、ドコモ回線を利用する格安SIMの場合には、SIMロックを解除する必要性はありません。そのまま格安SIMを使用することができます。

 

しかし、利用したい格安SIMが「au回線を利用する格安SIM」である場合には、SIMロックを解除する必要があります。その場合、端末購入日から6ヶ月が経過すると、SIMロック解除が行えますので6ヶ月は待つ必要があります。

 

ただし、端末購入時に手続きをした回線で「過去にSIMロック解除の実績」があった場合には、手続きの日から6ヶ月が経過した時点でロックの解除が行えるようになります。

 

au端末=au系の格安SIMで「VoLTE非対応SIMカード」なら、ロックの解除不要

 

次に、auの販売するiPhone SEの場合の解説になります。auのiPhone SEの場合、au回線を利用する格安SIMカードの中で「VoLTE非対応SIMカード」の場合には、SIMロックを解除することなく格安SIMを使うことができます。

 

一方で、「VoLTE対応のMVNO専用SIMカード」の場合には、auが販売しているものであってもSIMロックを解除する必要があります。

 

また、ドコモ回線を利用するMVNOサービスを利用する場合でも、SIMロックを解除しなければなりません。つまりまとめると、「VoLTE非対応カードなら解除不要」「VoLTE対応もしくはドコモ回線なら解除が必要」ということになります。

 

auのSIMロック解除は、端末の購入日から180日が経過すると解除が可能になります。

 

SoftBank端末=現時点ではSIMロックの解除が絶対に必要

 

docomoおよびauの場合、条件次第ではSIMロックを解除する必要がありませんでした。

 

しかし、SoftBankの販売するiPhone SEの場合は、どのような格安SIMカードを使うにしても、絶対にSIMロックを解除しなければならなくなっています。SoftBankのSIMロック解除は、端末購入日から181日が経過してから実行可能となっています。

 

なお、今後「SoftBank回線を利用した、個人ユーザー向けの格安SIM」が登場する可能性もあります。

 

その場合には、SIMロックを解除する必要なく格安SIMを利用することが出来る可能性もありますが、現状で「iPhone用とAndroid用」といったように端末の種類によってSIMカードを使い分けていることを考えますと、それも難しいのかもしれません。

 

あくまでも「可能性の話」ですので、ビジネス面で考えれば「無くはない」といったところです。SoftBankのiPhone SEを使用するユーザーは、今後の企業の動向に注目したいですね。

 

SIMフリー=どのMVNOを利用しても大丈夫

 

SoftBankの販売するiPhone SEとは真逆に、どのような格安SIMカードを使う場合でもSIMロック解除が不要なiPhone SEもあります。

 

Apple Storeの店舗およびウェブ通販では、SIMロックが最初から掛けられていないiPhoneである「SIMロックフリー版」も販売しています。

 

このiPhone SEの場合だと、SIMロックがかけられていないため、解除すること無く(そもそも解除する対象が存在しない)ドコモ回線でもau回線でも格安SIMを利用することができます。

 

構成プロファイルをインストールする(Wi-Fi接続が必須)

 

次に、実際に格安SIMを利用するにあたって必要な作業になります。

 

iPhone SEには、大手のキャリアの純正回線に接続するための設定である「APN(Access Point Name)」が、あらかじめセットされています。

 

つまりこれは、

「SIMロックを解除したiPhone SE」

「SIMロックフリー版のiPhone SE」

にキャリアの純正回線のSIMカードを入れた場合は、自動的に設定が行われるようになっており、数十秒以内に完了してネットへの接続が可能になるということです。

 

ところが、iPhone SEには「格安SIM用のAPN」はセットされていないのです。

 

つまり、iPhone SEに格安SIMを入れても、ネットに接続するための状態にできないということになります。そのため、iPhone SEで格安SIMを利用したい場合、それに必要となる「構成プロファイル」をあらかじめインストールしておく必要があります。

 

構成プロファイルのダウンロードに際しては、純正の「Safari」を利用しなければなりません。その際、ネットへの接続が必要になりますので、Wi-Fi接続のために無線LANルーターなどを用意して、ネットに接続する必要があります。

 

なお、格安SIMのための構成プロファイルのダウンロード方法や設定の手順については、格安SIMのウェブページ等で確認できますので、そちらも参照してトラブルを起こすこと無く設定を完了させましょう。

 

なお、構成プロファイルは格安SIMごとに異なる設定が必要になります。また、構成プロファイルは、端末1つにつき1つだけ適用可能となっております。

 

つまり、端末に別のMVNOの格安SIMを使用したい場合は、既存の構成プロファイルを削除して、新しい格安SIMに適した構成プロファイルをインストールしなおさなければならなくなります。

 

同様に、大手キャリアの純正回線のSIMを利用したい場合も、一度元の構成プロファイルを削除する手順が必要になります。

 

au回線の格安SIMを利用する場合の注意点

 

さて、先ほど「ドコモ回線の格安SIM」や「au回線の格安SIM」という言葉を使ってきましたが、名称が違うだけで他には違いがないのかといえば、それは大きな間違いです。

 

ドコモ回線を使った格安SIMの場合、これといって目立ったトラブルは起きません。しかし、au回線を使った格安SIMの場合、設定や接続にあたって何らかの不具合が生じる可能性があるのです。

 

au回線の格安SIMを利用しようと考えているユーザーの場合、以下のポイントに注意しなければなりません。

 

SIMカードの種類によって、「非対応」の可能性あり

 

まず、SIMカードの種類によっては、対応していないカードの可能性があるということに注意しなければなりません。

 

具体的には、「UQ mobile」というVoLTE非対応のSIMカードが有るのですが、これを使用した場合には、iPhone SEでの動作について「電話」および「SMS(Cメール)」は動作確認がされています。しかし、データ通信には非対応となっているのです。

 

同様に、au回線を利用している「mineo」というVoLTE非対応の格安SIMがありますが、こちらの場合は特に不具合はなく、すべての機能について動作確認がなされています。

 

つまり、同じVoLTE非対応型の格安SIMでも、全て同じように動作するとは限らないのです。

 

なお、mineoについても、最初の接続に際してトラブルが発生する可能性があります。その場合には、「すべての設定をリセット」することによって、接続プロファイルを再導入して正常に接続できます。

 

VoLTE非対応SIMで音声通話を使うためには設定が必要

 

VoLTE非対応のSIMを利用する場合、ある設定を行わないと音声通話ができなくなります。iPhone SEは、auが採用している「CDMA2000」という3G通信規格に対応しているので、通話対応のVoLTE非対応の格安SIMでも、安心して利用することが出来るのです。

 

しかし、iPhone SEの標準設定では「VoLTEが有効」という状態になっています。この状態だと、VoLTE非対応のSIMを利用している場合に電話がかかってきても、それに応答することができないのです。

 

なので、端末設定で「モバイルデータ通信」の中にある「4Gをオンにする」という項目を「データ通信のみ」の状態に変更しなければなりません。難しい作業ではありませんので、早めに設定しておくようにしましょう。

 

テザリングができない

 

次に、「テザリング」を利用できないというデメリットが有ります。

 

iPhone SEでは、「USB」「Wi-Fi」「Bluetooth」を使ったテザリング(インターネット共有)に対応しています。

 

テザリングとは、スマートフォンを親機(アクセスポイント)にして、パソコンやゲーム機などを子機としてインターネットに接続することが可能な機能です。利用する場面に応じて、接続方法や子機を替えてネット環境を利用することができます。

 

しかし、au回線を利用した格安SIMの場合、テザリング(インターネット共有)機能を有効にしようとしても、有効にすることができないのです。

 

(※KDDIへの問い合わせか、URLへのアクセスを指示される文章が表示される、選択肢は「発信」「Webに移動」「キャンセル」であり、有効にする設定は選択できない)

 

この表示は、VoLTE対応でも非対応でも、同様の結果となります。通常の通信機能には支障はありませんが、テザリングを利用して子機との接続をすることができないということになります。

 

もし、パソコンやゲーム機などと接続して子機でのネット通信を利用したい場合、au回線利用の格安SIMではなく、ドコモ回線を利用した格安SIMを利用することが必要になります。

 

通信速度を比較してみよう

 

最後になりますが、iPhoneという端末において重要になる「通信速度」について比較してみました。iPhone SEは、「キャリアアグリゲーション」に対応していません。

 

これは、複数の電波を運用して一つの通信回線として、データを分散して送受信することによる通信の高速化や安定化を図る運用方式です。

 

また、格安SIMの通信速度は月単位はおろか、時間単位でも大きく異なる事が多いです。つまり、後述する格安SIMの通信速度の計測も、状況によって異なる数値なので、あくまでも「目安」にしかならないことはご理解ください。

 

計測した条件については、

 

・ある日の「15時~16時の1時間で3回計測した結果」を平均した数値を掲載

・「RBB TODAY SPEED TEST」というアプリで通信速度を計測

 

という条件になっています。また、参考として「ドコモのspモード」と「auのLTE NET」の通信速度も計測しましたので掲載しておきます。

 

下り速度 上り速度
ドコモ「spモード」 10.85Mbps 3.79Mbps
au「LTE NET」 51.6Mbps 5.23Mbps
OCN モバイル ONE 10.88Mbps 3.82Mbps
IIJmio 13.60Mbps 6.57Mbps
mineo 41.77Mbps 5.16Mbps
楽天モバイル 13.44Mbps 6.31Mbps
BIGLOBE LTE・3G 3.27Mbps 4.81Mbps

 

表を見る限りだと、キャリアアグリゲーションに未対応とはいえ、通信端末としての最低限の機能は備わっていることがわかるかと思います。

 

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