格安SIMで「おサイフケータイ」は使えるの?

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格安SIMは、低料金でスマートフォンを利用することができる方法として、節約志向の方や、2台目以降のスマートフォンのSIMカードとして利用される方が多いです。

いくつかの問題点を抱えている格安SIMですが、やはり毎月の料金が安くなるという魅力は大きいです。

 

さて、先ほど触れた「いくつかの問題点」ですが、その一つとして「大手キャリアでは利用できた機能が一部、利用できなくなる可能性がある」ということです。

現在、スマートフォンが生活の一部となっているユーザーは数多く、その中で使えなくなる機能があるとなると不便さを感じずにはいられません。

では、多くのユーザーが日常的に活用している「おサイフケータイ」については、格安SIMでは利用できるのでしょうか?

 

格安SIMで「おサイフケータイ」は使えるが、「iDアプリ」は使えない!?

まず、結論から言えば「使えることには使える」ということです。格安SIMだからといって無条件におサイフケータイが使えなくなるということはありません。

ですが、格安SIMを利用する上で注意しなければならないポイントが有ることも事実です。

 

格安SIMで使えるおサイフケータイサービスの条件

格安SIMでもおサイフケータイを利用するための条件としては「キャリアSIMやキャリアのAPNと紐づけされていない」ということです。簡単にいえば、大手キャリアとの接続などに関して何らかの関わりがあると使えなくなるということです。

 

docomoが提供する「iD」は使えない

この条件において不利益となるのが、例えば「iD」です。これはdocomoが提供しているおサイフケータイのサービスです。なぜ、iDは使えなくなるのでしょうか?

 

iDを利用するためには、docomoのSIMカードを挿入している状態でAPN(アクセスポイント名)が「spモード」であることが必要です。簡単にいえば、spモードで接続することがiDの利用条件となっているということです。

格安SIMでは、APNが各MVNOが提供してる専用のAPNであり、spモードを利用することができません。同様に、同じくdocomoが提供している「mopera U」ではiDの初期設定ができないので、iDを利用することができません。

 

ドコモが格安SIMでも利用できる「iDアプリ」を2016年4月にリリース

つまり、格安SIMに問題があるというよりは、APNに関する部分においてiDの利用ができないことが、おサイフケータイを利用できない原因となるのです。

同じように、格安SIMと大手キャリアとの違いがある部分において、おサイフケータイが利用できないという場合も考えられます。

 

ですが、iDの件に関しては、現在では解決されているのです。2016年4月13日、docomoから「格安SIMでも利用できるiDアプリ」がリリースされてました。

なので、こちらのバージョンを利用すれば、格安SIMでもおサイフケータイを利用することが可能ということです。

 

2016年4月から「iDアプリ」でSIMフリーやMVNOでも利用可能に!

さて、前述のとおり、docomoのiDは2016年の4月に格安SIM向けのアプリをリリースしています。この点について詳しく解説していきます。

 

これまでは、iDアプリの設定にspモードが必須だった

前述のとおり、iDアプリを利用するためには「spモード」の利用が必須でした。格安SIMではMVNOごとに異なるAPNを利用しており、spモードは利用できませんでした。

これが、従来の「格安SIMではiDが利用できない理由」となっていました。

 

さらに、ドコモ端末であることもiDアプリの利用条件だった

ところが、実はiDの利用にはspモード以外にも条件があったのです。それは「使用するのがdocomo端末であること」です。

 

ドコモが販売している端末ではないスマートフォンでiDの初期設定をしようとすると、spモードで設定を行ったとしても、最終的にエラーとなって設定を完了させることができませんでした。

 

iDアプリのネット決済利用時は、spモードが必要になる場合あり

しかし、新しくリリースされたiDアプリは、docomo端末でなくてもiDの初期設定を完了させられるようになっています。

さらに、spモードとは異なるAPNで通信を行っている場合でも設定ができるようになっているので、格安SIMでもiDアプリを利用できるような仕組みとなっています。

 

ただし、新しくリリースされたiDアプリでも、格安SIMで利用できない場合もあります。その原因は「ネット決済」の機能です。

iDアプリでネット決済を行う際には、ネットでの支払いの際の決済方法としてiDを選ぶ必要があります。

これによってクレジットカード番号を入力することなくネット決済を行うことができ、カード番号が盗み見されるようなリスクも回避することができます。

ですが、その際に「spモードでインターネットに接続する必要がある場合がある」ということが問題となります。

 

常にspモードでの接続が要求されるということではありませんが、「そういった場合もある」ということが問題となります。

ネット決済において他の決済方法を利用することができるのであればまだしも、iDでの決済しか利用できない場合だと、決済そのものができなくなり、ネットショッピングが満喫できません。

 

au/SoftBank/Y!mobileの端末で、iDアプリが使えるかは不明

また、iDはdocomoが提供するおサイフケータイサービスであり、「格安SIMでも利用できる(できない場合もあるが)」ということは明言されています。

しかし、docomo以外の大手キャリアである「au」「SoftBank」「Y!mobile」が販売しているSIMロックがかけられた端末での利用においては、iDアプリが使用できるかどうかは触れられていません。

 

格安SIM向けiDアプリの大きな欠点→「dカードが使えない」

さらに、もう一つ問題があります。格安SIM向けのiDアプリでは「dカードが使えない」という欠点が存在します。

 

従来のiDアプリでは、dカードやdカード miniの情報を設定することによって、おサイフケータイとして利用することができます。しかし、SIMフリー端末や格安SIM向けのiDアプリではdカードの設定ができません。

当然ながら、おサイフケータイとして利用することもできません。この点は格安SIM向けのiDアプリの説明文にも記載されていることです。

 

格安SIM向けのiDアプリは、dカード以外の設定については利用することができます。しかし、dカードだけは利用することができない点は非常に残念であると評価します。実際に、dカードをおサイフケータイとして利用したいというユーザーも多いでしょうから、今後のdocomoの対応に期待したいところです。

 

格安SIMでおサイフケータイを使うには、FeliCa対応のスマホが必要

格安SIMでおサイフケータイを利用する場合は、ある「前提」があります。

それは「格安SIMで利用しているスマートフォンがおサイフケータイに対応している」ということです。同時に、これは「FeliCa対応」ということも意味しています。

 

FeliCaは、ソニーが開発した「非接触型ICカード」の技術であり、大手キャリアが販売している端末の多くに搭載されています。搭載されているか確認するには、端末のカバーを見れば、FeliCaのマークが刻まれているかどうかを確認することができます。

言い換えれば、格安SIMを挿入している端末がFeliCaのマークの刻まれているものであれば、おサイフケータイに対応しているということになります。

 

なお、FeliCaと同様の非接触通信が可能なものとして「NFC」が挙げられます。これは、FeliCaを搭載していない端末の多くに搭載されているのですが、NFCでは日本で提供されているおサイフケータイサービスを利用することはできません。

そのため、FeliCa対応の端末であることが、おサイフケータイの利用の最低限の条件ということになります。

 

iPhoneシリーズは、FeliCa非搭載のためおサイフケータイを使えない

前述の通り、おサイフケータイの利用にはFeliCaに対応している端末を利用することが条件となります。つまり、端末がFeliCaに対応していない場合、おサイフケータイは利用できないということになります。

現在、日本で提供されているスマートフォンの多くにFeliCaが搭載されていますが、当然ながら搭載されていない端末も存在します。

 

キャリアが販売している端末の中でFeliCa非対応の端末として有名なものは「iPhone」です。しかし、iPhoneでおサイフケータイを利用する方法としては「おサイフケータイジャケット01」を利用するという方法があります。

これはdocomoから販売されている周辺機器であり、iPhoneのサイズに対応したケースに一緒に入れることで、iPhoneでおサイフケータイを利用するのと同じような使い方ができます。

また、端末本体を買い換えてサイズが変更されても、ケースを変えるだけで良いので周辺機器の方を買い換えたり、データの移行をする必要もありません。

 

しかし、ケースの分だけサイズが増加し、周辺機器部分と合わせた重量がプラスされるという点は大きなデメリットとなりかねません。

端末のみでおサイフケータイが使えるのではなく、あくまでもケースで端末と周辺機器を一体化させていることで、iPhoneでおサイフケータイを利用できているような状態になっているだけです。

機器部分にも充電が必要といった部分も使い勝手を悪くさせる可能性があります。とは言え、おサイフケータイに対応していないiPhoneで実質的におサイフケータイを利用できるという部分は大きなメリットでもあります。

 

格安SIMで使える「おサイフケータイ」のサービス一覧

現時点で上記14社のサービスが、格安SIMを挿したスマートフォンで利用可能です。

 

端末によっては動作確認が取れていない、未対応のサービスもある

最後に格安SIMでもおサイフケータイを利用することができるのか、ということに関してのまとめとして、「端末によっては動作確認ができていない」または「未対応のサービスが有る」ということについて解説していきます。

 

格安SIMに乗り換えるにあたって、「端末を買い換える」ということも考えられます。

今まで使ってきた端末をそのまま流用し、格安SIMを挿入して利用するというのであれば、従来の端末で利用できていたおサイフケータイサービスはそのまま利用し続けることができます。

しかし、端末を買い換えて格安SIMで利用するという場合には、買い換えた後の端末が自分の利用している、もしくはこれから利用したい「おサイフケータイ」サービスに対応しているのかどうかを確認する必要があります。

 

その際には、単純に「おサイフケータイが利用できる」というのではなく、個別のサービスに注目して、自分が利用するおサイフケータイサービスが利用できるということを確認しておく必要があります。

よりにもよって、自分が利用するサービスだけ未対応では、スマートフォンを買い換える意味がありません。きちんとユーザーレビューなどを確認し、自分が利用する予定のおサイフケータイサービスに対応していることを確認しておきましょう。

 

また、新しく発売される端末の場合だと、動作不良の可能性も否定できません。

そのため、格安SIMへの乗り換えと新発売のスマートフォンの購入を同時に行う場合だと、メーカーの発表しているスペックだけ見ることになるので、ユーザーの「実際の使い勝手」が分かりません。

あるいは、メーカーも予期していなかった不具合が生じるリスクも有ります。そうした不具合に関しては次第に解消されることもありますが、場合によっては端末そのものの問題としてそのままにされる可能性もあることは覚悟しなければなりません。

 

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