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eエナジー(サーラの電気)の電気料金プランは?申込から契約、解約までの流れ

 

今回の記事では、愛知県豊橋市にある「サーラeエナジー」という新電力会社のブランド「サーラの電気」の電気料金プランをご紹介します。

サーラeエナジーは、ガス事業・不動産・物流などを手がける企業グループ「サーラグループ」に属するエネルギー会社で、2015年に設立されました。2016年に電力小売が自由化されると、「サーラの電気」というブランド名で電力業界に参入。2017年現在、中部電力エリアと東京電力エリアに電力の供給を行っています。

電気使用量が増えると中部電力や東京電力の既存プランより安くなるのと、ガス事業とのセットワリがあるのがメリットです。

 

目次

サーラeエナジーの料金プランやサービスの特徴は?

サーラeエナジーの電気料金プランの特徴は、3つあります。

電気使用量が増えるとお得に

サーラeエナジーの料金プランは、電気使用量が増えるほど既存プランよりお得になります。

詳細については後述しますが、120kWhを超えてから従量料金の料金単価が割安なので、電気を使えば使うほど中部電力や東京電力よりも電気料金が安くなる計算です。

ガスとのセット割(2017年3月まで)

2017年3月でサービスが終了しますが、ガス事業とのセット割を行っています。

サーラグループはガス事業を中心とする企業グループで、中部ガスやガステックサービスなどとのセット割サービスが適用されると、毎月108円が割引となります。

2017年4月以降の割引サービスについては特に発表されていません。

クレジットカード「サーラカード」の利用でポイントが貯まる

サーラグループの支払いでクレジットカード「サーラカード」を使用すると、100円=1ポイントの割合でポイントを貯めることができます。

もちろん、サーラの電気の支払いにもサーラカードを利用することで、毎月自動的にポイントが手に入ります。また、サーラカードによる支払いを続けることで、毎年1200ポイントがボーナスとして貯まります。

貯まったポイントは、5000ポイントごとに「三菱UFJニコスギフトカード」へ交換されます。貯まったタイミングで郵送されてくるので、交換手続きは不要です。

サーラeエナジーの電気販売エリア

東京電力エリアと中部電力エリアがサーラeエナジーの電気販売エリアです。

東京電力エリアは離島を除く東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・茨城県・栃木県・群馬県・山梨県・静岡県の一部(富士川以東)が対象、中部電力エリアは愛知県・静岡県(富士川以西)・三重県(一部除く)・岐阜県(一部除く)・長野県が対象です。

サーラeエナジーのオススメ電気料金プラン

サーラeエナジーの料金プランは、東京電力や中部電力の従量電灯B(一般家庭向け)に当たる基本プランAと、従量電灯C(事業者向け)に当たる基本プランBがあります。他に低圧電力に当たる基本プランCもありますが、一般家庭では使用されないためここでは割愛します。

エリアごとに単価の違いはありますが、基本的に既存の東京電力ないし中部電力の料金プランよりも安くなるよう設定されているのが特徴です。基本料金は全く同じですが、従量料金が既存より安くなります(東京電力の120kWhまでを除く)。

基本プランA

基本プランAは一般家庭向けの電気料金プランで、東京電力や中部電力の従量電灯Bに当たります。基本料金は変わらないのですが、従量料金の料金単価がそれぞれのエリアで安くなるように設定されています。

東京電力では120kWh以降が3~5円ほど、中部電力では全電気使用量で0.1~1.7円ほど安くなります。

基本プランB

基本プランBは事業者向けの電気料金プランで、東京電力や中部電力の従量電灯Cに当たります。やはり基本料金は変わりませんが、従量料金の料金単価が既存プランとは異なっています。東京電力では120kWh以降2.5~5.5円ほど、中部電力でも120kWh以降0.5~1.7円ほど安くなります。

既存の地域電力会社との徹底比較

既存の東京電力、関西電力、中部電力、九州電力の従量電灯BおよびCと、サーラeエナジーの基本プランAおよびBを比較してみます。なお、サーラeエナジーのプランにはオール電化プランはないので、切り替える場合は注意が必要です。

東京電力との比較

東京電力の従量電灯Bとサーラeエナジーの基本プランAを比較したとき、料金の違いは以下の通りです。

基本料金
基本プランA
(サーラeエナジー)
従量電灯B
(東京電力)
20A 561.60円 561.60円
30A 842.40円 842.40円
40A 1123.20円 1123.20円
50A 1404.00円 1404.00円
60A 1684.80円 1684.80円
従量料金の料金単価
基本プランA
(サーラeエナジー)
従量電灯B
(東京電力)
最初の120kWhまで 22.80円 19.52円
120kWh超~300kWh 26.00円
300kWh超~350kWh 30.02円
350kWh超 25.13円

基本料金は両者とも全く同一ですが、従量料金の料金単価が異なります。最初の120kWhまでは東京電力が3.28円安く、それ以降は3.20円~7.22円サーラeエナジーの方が安いです。

したがって、電気使用量が増えれば増えるほどサーラeエナジーの方が割安となります。

例えば、契約アンペアが30Aで電気使用量が毎月450kWhだとすると、東京電力では12367.80円、サーラeエナジーでは11335.40円となり、サーラeエナジーの方が1000円以上安くなります。

こちらの値段には燃料費調整単価などを加算していませんので単純にこれだけ安くなるとは限りませんが、年間換算で12000円以上の節約になる計算です。

従量電灯Cの比較は以下の通りです。

基本料金
基本プランB(サーラeエナジー) 従量電灯C(東京電力)
1kVAあたり 280.80円 280.80円
従量料金の料金単価
基本プランB(サーラeエナジー) 従量電灯C(東京電力)
最初の120kWhまで 23.88円 19.52円
120kWh超~300kWh 26.00円
300kWh超~350kWh 30.02円
350kWh超 25.45円

基本プランBでも、サーラeエナジーの方が安くなります。例えば、契約アンペアが6kVAで電気使用量が毎月450kWhだとすると、東京電力では13210.20円、サーラeエナジーでは12587.80円となり、サーラeエナジーの方が600円以上安くなります。

関西電力(はぴeプラス)との比較

関西電力は中部電力エリアには進出していませんので、ここでは関西電力が東京電力エリアで提供しているプラン「はぴeプラス」と、サーラeエナジーの基本プランAを比較してみます。

基本料金
基本プランA(サーラeエナジー) はぴeプラス(関西電力)
20A 561.60円
30A 842.40円
40A 1123.20円
50A 1404.00円
60A 1684.80円
6kWまで 1188.00円
6kWをこえる1kWにつき 388.80円
従量料金の料金単価
基本プランA(サーラeエナジー) 従量電灯B(東京電力)
最初の120kWhまで 22.80円 21.78円
120kWh超~300kWh
300kWh超~350kWh 30.02円
350kWh超 25.13円

基本料金については、仕様が異なるので厳密に比較することはできません。従量料金は300kWhまで関西電力、それ以降はサーラeエナジーの方が安くなります。

例えば、30A(はぴ eプラスで6kwとする)で毎月450kWhとすると、サーラeエナジーは11335.40円、はぴeプラスは12258.00円です。

中部電力との比較

中部電力の従量電灯Bとサーラeエナジーの基本プランAを比較すると、以下の通りです。

基本料金
基本プランA(サーラeエナジー) 従量電灯B(中部電力)
20A 561.60円 561.60円
30A 842.40円 842.40円
40A 1123.20円 1123.20円
50A 1404.00円 1404.00円
60A 1684.80円 1684.80円
従量料金の料金単価
基本プランA(サーラeエナジー) 従量電灯B(中部電力)
最初の120kWhまで 20.58円 20.68円
120kWh超~300kWh 24.58円 25.08円
300kWh超~400kWh 30.02円
400kWh超 26.13円

東京電力と同様に基本料金は両者とも全く同一ですが、従量料金の料金単価が異なります。比べて見ると、どの電力使用量でも必ずサーラeエナジーの方が安くなります。したがって、やはり電気使用量が増えるほどサーラeエナジーお得になります。

契約アンペアが30Aで、電気使用量が120kWhの場合は両者の差はひと月あたり12円しかありません。しかし、300kWhの場合は100円ほど、450kWhの場合は840円ほどとどんどん差が広がっていきます。

従量電灯Cと基本プランBの比較は以下の通りです。

基本料金
基本プランB(サーラeエナジー) 従量電灯C(中部電力)
1kVAあたり 280.80円 280.80円
従量料金の料金単価
基本プランB(サーラeエナジー) 従量電灯C(中部電力)
最初の120kWhまで 21.18円 20.68円
120kWh超~300kWh 24.58円 25.08円
300kWh超~400kWh 27.97円
400kWh超 26.31円

基本プランBは、従量電灯Cと基本料金については全く一緒です。従量料金については、120kWhまでは従量電灯C、それ以降はサーラeエナジーの基本プランBが安くなります。

例えば、契約アンペアが6kVAで使用電力量が450kWhだとすると、サーラeエナジーの方が450円ほど安くなる計算です。

九州電力との比較

九州電力は東京電力エリアや中部電力エリアで電気の販売を行っていませんが、試しに九州電力の従量電灯Bとサーラeエナジーの基本プランAを比較してみます。

基本料金
基本プランA(サーラeエナジー) 従量電灯B(九州電力)
20A 561.60円 583.20円
30A 842.40円 874.80円
40A 1123.20円 1166.40円
50A 1404.00円 1458.00円
60A 1684.80円 1749.60円
従量料金の料金単価
基本プランA(サーラeエナジー) 従量電灯B(九州電力)
最初の120kWhまで 20.58円 17.19円
120kWh超~300kWh 24.58円 25.00円
300kWh超~400kWh 26.00円
400kWh超 26.13円

このように、基本料金はサーラeエナジーの方が、従量料金についても最初の120kWhまで以外サーラeエナジーの方が安くなっています。ただ、九州電力エリアではサーラeエナジーを選べません。

サーラeエナジーへの申込方法の流れ

申し込むためには、主に「検針票を用意する」「WEBか書面で申し込む」「スマートメーターを設置する」が必要です。

ただしスマートメーターの設置は業者が担当します。

検針票を用意する

申し込むときに現在の契約内容や契約アンペア数(従量電灯Cの場合は契約kVA数)、数字22桁の供給地点特定番号、現在の電力会社における契約者の名前、契約番号(お客さま番号)を入力する必要があります。

事前に電気料金の検針票を用意してください。ちなみに入会金は必要ありません。

WEBか書面で申し込む

公式ホームページから、自分のガスや宅配水の契約の有無に応じて異なるバナーをクリックし、必要事項を記入して申し込むことができます。また、代理店(中部ガス、ガステックサービスなど)で書面による申込も可能です。

スマートメーターを設置する

スマートメーターが設置されていない場合、業者が計量メーターをスマートメーターに交換します。手続きがすべて完了すると、次の検針日からサーラeエナジーの電気に切り替わります。

新電力への変更方法、解約方法の流れ

サーラeエナジー内部での契約容量やプランの変更、別会社への切り替え、引っ越し時の解約方法についてご説明します。

なお、変更によって工事費などの負担が生じた場合は、サーラeエナジーから費用の請求が行われることがあるのでご注意ください。特に、新規契約や変更から1年未満で電気の使用を廃止したり契約電力・容量などを減少したりすると、工事費を請求されます。

契約容量やプランを変更する場合

契約容量や料金プランを変更する場合は、WEBフォームから連絡するか、サーラeエナジー(0532-57-7250)へ電話連絡します。

サーラeエナジーから別会社へ切り替える場合(引っ越しなし)

サーラeエナジーから別会社へ切り替える場合は、新たな電力会社に電話すれば解約手続きを代行してくれることが多いです。サーラeエナジーへ連絡する必要はありません。詳細は各電力会社の申込方法の詳細を確認してください。

引っ越しをする場合

WEBフォームから連絡するか、サーラeエナジー(0532-57-7250)へ電話連絡します。

解約する場合

WEBフォームから連絡するか、サーラeエナジー(0532-57-7250)へ電話連絡します。解約金はかかりませんが、工事費の請求が行われることもあります。

またホームページでは「現時点では解約に伴う違約金は発生しません」と記載されているため、今後発生するようになる可能性もゼロではありません。

まとめ

サーラeエナジーは、中部地方に住んでいてサーラグループのサービスを頻繁に利用している人であれば、検討の余地のある電力会社であると言えるでしょう。

たくさん電気を使用している過程でないと節約の実感はほとんどありませんが、サーラカードを支払いに利用することで、ポイントが貯まればギフトカードに交換できます。

ただし、交換は5000ポイント(500000円分)単位でしか受け付けていないので、よほど頻繁に利用しないとポイントの使い道がありません。したがって、ポイントを貯めづらい東京電力エリアでは、あまりカードを使うメリットはありません。