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WiMAXとLTEの電波ってどう違うの?通信速度や対応エリアの違い

 

通信サービスを利用しようとネットで情報を見てみると、いたるところに「WiMAX」や「LTE」という文字を見かけることになると思います。

日本語で書かれているならまだしも、アルファベットだけ並べられても「何これ?」と思う人のほうが圧倒的に多いのではないかと思います。

通信サービスに関わる単語であることはなんとなく理解できるかと思いますが、いざ自分がそれを利用する立場になったときにはそれぞれがどのような意味を持つものであるのかを知らなければなりません。

そこで今回は、WiMAXとLTEの意味や違いについて解説していきます。

目次

WiMAX とは?

まずは「WiMAXとは何か?」ということについて簡単に解説していきます。

WiMAX の歴史

WiMAXは「Worldwide Interoperability for Microwave Access」の略称であり、簡単に言えばWi-Fiの規格の一種です。

日本語で言えば「高速ワイヤレスインターネット」のことで、無線通信でありながら高速通信が可能な通信サービスのことだと考えてください。

WiMAXとしての歴史は、2004年に規格が発表された時点で登場するのですが、この時点では「固定WiMAX」であり、現在のようなモバイルWiMAXの登場は少し遅れて2005年になります。

総務省のブロードバンドの割当により、2007年に「UQコミュニケーションズ」と「ウィルコム」の2社に割り当てられました。

実際にサービスの提供が開始されたのは、さらに時間が進んでの2009年7月の話になります。

現在の主流となっている「WiMAX2+」は、UQコミュニケーションズが2013年7月に周波数の追加割当の認可を取り付け、2013年10月から正式にサービスが開始されました。

その後、主流であった旧WiMAXの周波数帯の大半をWiMAX2+に割り当てることで、通信速度を2倍の220Mbpsまで引き上げることに成功します。

WiMAX 2+の電波

現在、WiMAXといえば「WiMAX2+」のことです。

最大通信速度は220Mbpsであり、モバイルWi-Fi通信サービスにおいて催促の通信速度を誇ります。

当初は110Mbpsでサービスの提供を開始し、その後、旧WiMAXの周波数帯30MHz帯のうち20MHz帯をWiMAX2+に振り替えることにより、通信速度は2倍の220Mbpsまで引き上げられました。

サービスが提供開始され始めたばかりの頃は、電波の届かないエリアが多く、旧WiMAXの方はサービス開始から数年が経過しており、通信可能エリアが広かったので2種類のうち利用可能な方を利用するというスタイルでした。

現在は、都市部を中心に通信可能エリアが大幅に拡大し、一般的なモバイル通信サービスとして遜色ないほどに成長しています。

旧WiMAXの電波

一方で、旧WiMAXの方は周波数帯をWiMAX2+の方に譲ったことで、通信速度は2016年の時点で13.3Mbpsまで低下しています。

現行では既にWiMAX2+が主流のサービスとなっていますので問題はないのですが、利用する端末が古い場合だと新しい通信方式であるWiMAX2+に対応していない事が多く、そのままではまともに通信サービスを利用できない可能性が高いです。

その場合は、端末を交換する必要があります。

LTEとは?

次に、LTEについて解説していきます。

LTE の歴史

LTEとは、「次世代高速形態通信規格」のことで、第三世代の形態通信規格である「3G」をさらに高速化させたものです。

LTEは「Long Term Evolution」の略称で、これは「長期的に進化」という意味です。

要するに、前世代の3Gの通信規格を長期的に進化させ、4Gへの移行をスムーズにするための通信規格のことを言います。

その特性上、LTEは厳密には第四世代通信規格では無いため、「3.9G」とも呼ばれています。

ただし、LTEを4Gと呼ぶことも認められているので、ネット上では「4G・LTE」といった表現が用いられることもしばしばあります。

WiMAX の電波とLTE電波の違いって?

次に、WiMAXの電波とLTEの電波、それぞれにどのような違いがあるのかということについて解説していきます。

通信速度

まずは「通信速度」についてです。

WiMAX(2+)は下り最大通信速度220Mbpsで、LTEは150Mbpsです。

数値上はWiMAXの方が優れているのですが、後述の「対応エリア」などを加味すると、額面通りの通信速度とはならないので注意が必要です。

LTEの場合は、後述する「利用する端末の選択肢」が多いことから、端末の通信速度にも大きく依存します。

利用する端末が対応する周波数が少なければ、それだけ通信速度の低下や混線を引き起こしやすくなります。

いくら通信速度の速いプランを申し込んでも、そのプランで利用可能な周波数に対応していなければ意味がありません。

また、昨今では「キャリアアグリゲーション」などの高速通信を実現する機能を搭載しているかどうかでも、通信速度が大きく異なります。

対応エリア

次に、「対応エリア」についてです。

WiMAXは比較的新しいサービスであり、まだ通信エリアは拡大中の状態です。

一方でLTEは通信エリアにおいてWiMAXと比較すると広く、利用可能な人は多いです。

対応エリアの広さは、そのまま「快適に無線通信が利用できるかどうか」ということにつながります。

利用できないエリアが多いことは、「移動中に利用する」ことがメインとなる無線通信サービスにおいて大きな意味があります。

WiMAX2+は対応エリアが他のサービスと比較して少なめですが、それを補う機能やオプションサービスも存在します。

ただし、WiMAXの中には「20日以内解約可能」なサービスが盛り込まれていることがありますが、これには「ピンポイントエリア判定」が「◯」である必要がありますので、きちんと調べておきましょう。

使用できる端末

最後に、「使用できる端末」についてです。

WiMAXは専用の機器を必要とし、その種類は十数種類にとどまります。

一方、LTEは昨今人気を集めている「格安スマホ」で数多くの端末が対応しており、選択肢が多いです。

WiMAX はLTEオプションに申し込めば、auのLTE電波も併用できる!

次に、WiMAXの「LTEオプション」に申込むことで、auのLTE電波を利用できるということについて解説していきます。

WiMAX の「LTEオプション」というサービス

「LTEオプション」とは、WiMAX2+/au 4G LTEに対応したWi-Fiルーターにおいて、「ハイスピードプラスエリアモード」を選択することで利用することができるオプションサービスです。

前述の通り、WiMAXは通信速度が速い一方で、LTEと比較して通信可能エリアは狭いです。

そのため、LTEと比較すると「圏外」になるケースが多くなります。

そこで、LTEオプションを利用することで、WiMAXの圏外になる場所で自動的にLTEの通信に切り替えるというサービスです。

もちろん、LTEでも県外の場合は利用することができませんが、WiMAXだけでなくLTEの通信可能エリアも含めて運用することができるので、利便性は高まります。

また、WiMAX2+が利用できない場合でも旧WiMAXであれば利用できるというケースがあります。

LTEオプションは利用した月で月額1,000円ほど必要になるのですが、こちらの場合であれば無料で利用することができます。

それでも、前述の通り旧WiMAXは通信速度が最大で13Mbps程度しかないので、通信速度が大幅に低下します。

LTEに接続することで100Mbps以上の通信速度を維持してデータ通信を利用することができるのです。

利用できる端末と利用できない端末がある

しかしながら、全てのWiMAXサービスにおいて上記のオプションサービスを利用できるというわけではないのです。

前述の通り、「4G LTE」に対応しているWi-Fiルーターでないと、このサービスを利用することができないのです。

逆に言えば、WiMAXの通信が不安定になりやすい人(通信環境が悪化する場所・圏外に行く機会の多い人)は、4G LTEに対応したルーターを利用することが重要になるのです。

注意点

また、もう一つ注意しなければならないポイントがあります。

WiMAXには「ギガ放題」という、月間のデータ通信量の上限が設定されていないプランが用意されています。

短期間での大量のデータ通信量による速度制限はありますが、もう一つのプランが月間7GBを上限とするのに対して月間での上限が設定されていないプランです。

しかし、ハイスピードプラスエリアモードを利用する場合、7GBの月間データ通信容量が設定されています。

つまり、使いすぎると通信速度が制限されてしまう可能性があるということになります。

おすすめのWiMAX 提供プロバイダは?

次に、WiMAXを利用するにあたってオススメのプロバイダについて解説していきます。

GMO とくとくBB

まずは「GMOとくとくBB」です。

WiMAXサービスを比較するにあたって、多くの場合で選択肢の上位に食い込んでくるプロバイダです。

その最大の理由としては「最大33,000円のキャッシュバック」を利用できるというポイントです。

WiMAXは、ほとんどのプロバイダでキャッシュバックを利用できるのですが、その中でもトップクラスの金額です。

このプロバイダを利用するにあたっては、確実にキャッシュバックを受け取っておきましょう。

So-net

次は「So-net」です。

キャッシュバックの金額は他社と比較して控えめなのですが、キャッシュバックが少ない分だけ月額料金の割引の幅が大きくなり、安い料金でWiMAXを利用することができます。

また、So-net会員限定のサービスが充実しているというメリットもあります。

BIGLOBE

次は「BIGLOBE」です。

こちらもキャッシュバックは控えめなのですが、老舗のプロバイダであり、サポート体制が充実しています。

初めてWiMAXを利用するという人にとっては、いざという時に頼れる存在として利用できるのではないかと思います。

Broad WiMAX

次は「Broad WiMAX」です。

WiMAXでは珍しく、キャッシュバックキャンペーンを実施していないプロバイダです。

しかし、その分だけ月額料金が安く、業界で最安値の料金にまとまっています。

総合的な安さはキャッシュバックを含めると他者に劣る可能性がありますが、「キャッシュバックは受取に失敗するリスクが有る」ということを踏まえると、これはこれでメリットがあります。

RaCoupon

最後は「RaCoupon」です。

これは楽天が運営するクーポンサイトで、他社とは異なりクーポンを購入してWiMAXを利用することになります。

業界トップクラスの月額料金で利用できるWiMAXサービスとして知られています。

LTE電波のおすすめモバイルWi-Fiルーターは?

最後に、LTEのオススメWi-Fiルーターについて解説していきます。

Y!mobile

まずは「Y!mobile」です。「Pocket WiFi」という名称でサービスを展開しています。

プランごとに異なる端末が用意されており、種類も豊富です。

また、Wi-Fiの契約と一緒にパソコンやタブレット端末を購入する場合「バリューセット」のプランを利用することで、端末の購入費用を割り引いて、月額料金に反映して3年で支払っていくことで初期費用の負担を軽減することができます。

また、「アドバンスオプション」を利用することで、通信方式を「AXGP」に限定される代わりにデータ通信の月額容量を無制限にして利用することができるようになります。

Yahoo!Wi-Fi

最後は「Yahoo! Wi-Fi」です。

プラン数は、Y!mobileと比較して少ない2種類のプランだけが用意されていますが、「Yahoo!プレミアム」の会員の場合は「プランS」を1年間1,980円という破格の値段で利用することができます(通常は月額2,480円)。