最低取引単位が1Lot＝1万通貨単位のFX会社が多い中、1000通貨単位で取引できるFX会社があれば魅力的に感じますよね。
特にFX初心者からしてみれば、投資額を低くして取引に慣れることから始めたいと考える方も多いと思います。
FXで利益を出せるようになるには、経験が何より大事です。
ここでは、「1000通貨単位」から取引できるおすすめのFX会社について特集してみました。
ぜひ参考にしてください。
「1000通貨単位」なら投資資金を10分の1に抑えられる
これまでのFXトレードは、10000通貨単位が最低売買単位でした。
たとえば米国ドルを10000通貨単位売買する場合、1万ドルを取引することになります。
為替相場によって差がありますが、1ドルを120円として考えれば1万ドルは120万円。
車が買えてしまうほどの大金を、日々動かすというわけです。
「1回のトレードでそんな大金をやり取りするなんて」と思う人は多いでしょう。
しかし、少額を運用する個人投資家をどんどん呼び込みたいFX会社は、従来では扱っていなかった「1000通貨単位」などの少額投資システムを提供するようになりました。
なかには1通貨単位から取引できる会社もあります。
最低投資額を小さくするというFX会社の決断は、特に初心者にとっては朗報でしょう。
では、1000通貨の取引で必要な金額を具体的に考えていきましょう。
計算式は以下の通りです。
従来の最低売買単位である10000通貨単位を購入する場合、1ドルが120円だと日本国内の限度いっぱいであるレバレッジ25倍で運用すると、証拠金は最低でも48000円必要でした。
しかし、1000通貨単位であればその10分の1、わずか4800円で済むようになるのです。
1トレードあたり、5000円ほどでFXトレードが行えるようになったというわけです。
1000通貨単位で取引可能なおすすめFX会社
1000通貨単位でトレードできるFX会社は、具体的にどのようなところがあるのでしょうか。
ここでは特におすすめのFX会社をご紹介します。
SBI FXトレード
なんと、1通貨単位から取引が可能です。
業界最低水準のスプレッドも魅力的です。
最大で1000万通貨単位まで対応しているので、初心者はもちろんプロの投資家まで幅広くカバーしているFX会社でもあります。
みんなのFX
新しい金融商品をいち早く世に広めることで有名なFX会社です。
1000通貨取引が可能なことを特に強調していますが、特殊な扱いではありません。
他の会社と同じように普通に取引ができます。
外為ジャパン
老舗のFX会社の一つです。
FXが「外為証拠金取引」と呼ばれていた時代からサービスを提供していました。
全通貨1000通貨単位からの取引が可能で、24時間電話サポートが受けられるのも魅力のひとつです。
外為どっとコム
豊富なキャッシュバックキャンペーンを常時開催しています。
外為ジャパンと並ぶ老舗で、外為オンラインを加えて「外為3社」と呼ばれることもあります。
スプレッドは業界最低水準であり、スワップポイント優遇キャンペーンなども随時行っています。
JFX
取扱通貨ペアが「24通貨ペア」という、マイナー通貨が好みの人にとっては欠かせないFX会社です。
スプレッド競争の一翼を担っています。
ヒロセ通商
老舗中の老舗で、JFXをも上回る50通貨ペアに対応しています。
スプレッドも業界最低水準、豊富な取引ツールは種類が多くて迷ってしまうほどです。
まとめ
以下に一覧表にしましたので、ぜひ取引をする際の参考にしてください。
［表1 1000通貨単位でトレードできるFX会社一覧］2017年7月現在
| 米ドルスプレッド | 売買手数料 | 通貨ペア数 | |
| SBI FXトレード | 0.27銭 | 0円 | 26通貨ペア |
| みんなのFX | 0.3銭 | 0円 | 16通貨ペア |
| 外為ジャパン | 0.3銭 | 0円 | 15通貨ペア |
| 外為どっとコム | 0.3銭 | 0円 | 19通貨ペア |
| JFX | 0.3銭 | 0円 | 24通貨ペア |
| ヒロセ通商 | 0.3銭 | 0円 | 50通貨ペア |
1000通貨単位での取引のメリット・デメリット
最後に1000通貨単位にすると、どんなメリットデメリットがあるのかをまとめました。
「損切り」がしやすい
1000通貨単位という少額からの取引が行えることで、心理的な不安もやわらぎます。
FXでは売買時にスプレッドが発生するため、エントリーした瞬間にはスプレッドの分だけ含み損が出てしまいます。
もし10000通貨やそれ以上の単位で取引を行い、為替が急変動すれば一瞬で数十万円、数百万円の含み損が出てしまいます。
レバレッジを最大（25倍）にしてポジションを建てていた場合はロスカットされて即終了、ということもあるでしょう。
1000通貨単位でのトレードは、そうしたダメージを少なくしてくれます。
損切りしても数千円で済むのであれば、勉強代だと割り切ることもできます。
FX取引の練習を1000通貨単位で行うことで、損切りなども経験することができます。
初心者でもスムーズに経験を積むことができるでしょう。
投資の幅や楽しさ、興味が広がる
1000通貨単位で気軽に投資できるなら、ドルだけでなく他のいろいろな国の通貨を少しずつ購入して保有することもできるでしょう。
多くの通貨ペアを持っていることで、さまざまな国の通貨がどのように連動しているかが分かり、発行国への興味も出てくるはずです。
経済ニュースにも敏感になり、その国へ行ってみたいという気持ちにもなるかもしれません。
また、多くの通貨を保有することは「分散投資」に繋がり、「リスクヘッジ」をすることができます。。
たとえば、ユーロとスイスフランといった反対の動きをしがちな通貨のポジションを持つことで、一方が暴落しても、もう一方が急騰するのでプラスマイナスゼロ、というケースも出てくるでしょう。
損失回避のための両建てが簡単にできる
資金が少なくても両建てが簡単にできるのはメリットです。
たとえば保有しているドルの上昇を期待しつつも、良くないニュースが流れそうなので一時的に損失を限定したい場合は、売りポジションを新たに建てれば良いのです。
いったん損失を回避し、何事も起こらなければ売りポジションだけ手じまいすれば問題ありません。
10000通貨で取引をしていると、すでに損失が出ているポジションに、さらに売りポジションを建てるわけですから追加投資額もかなりの額になります。
1000通貨単位だからこそ少額で両建てができるのです。
別途手数料がかかる場合もある
上記で紹介したFX会社は問題ありませんが、取引する通貨単位が少ない場合には手数料が別途かかるFX会社もありますので気を付けましょう。
最近は、FXはどの会社も手数料が無料であることをアピールしているので、意外と盲点になりがちです。
まとめ
FX初心者の場合、知識と経験が不十分なまま取引を始めると、大きく損失を出してしまうことも少なくありません。
まずは、1000通貨単位で取引可能なFX会社で口座を開設し、経験を積むこともFX投資で成功する第一歩なのではないでしょうか。
