最悪のケースを避けるために!FXの「ロスカット・ルール」

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FX取引は、最初から利息や配当が決まっている「外貨預金」などとは大きく異なります。

取引するには、証拠金となる自分のお金を入金し、それを元手に利ザヤを狙うという「投資方法」です。

投資ですので、利益になることもあれば損失になることもあります。

そこで、ここではFXのロスカット・ルールについてご紹介します。

大敗を防ぐためのセーフティネット「マージンコール」

相場は人間が動かすものなので、似たような動きはよく見られるものの、過去の取引パターンから予想を的中させることは、非常に難しく、ほぼ不可能と考えたほうがいいでしょう。

例えば、小刻みに上下していて「動きが少ない」と安心していたら、いきなりどちらかに突き抜けて慌てることもよくあります。

たまたまそのポジションを持っていれば、大きな利益を得られることもありますが、甚大な損失になることもあります。

 

もし持っているポジションが多大な損失を生み出した場合、業者は投資家に向けてマージンコールを発します。

マージンコールをかけなければ、証拠金の量を超えてしまう可能性が非常に高くなるため、取り返しがつかないほど損失額が膨らんでしまい、投資家本人だけでなく、業者にとっても大きな痛手となってしまうからです。

 

警告を発することで、投資家が自主的に決済すればそれで終わりですが、もし投資家からのリアクションがなければ、業者が勝手にロスカットをします。

これが、強制ロスカットです。取引が終了しますので、それ以上損失額が膨らむことはないわけです。

強制ロスカットを行わない業者も存在しますが、基本的には国内外問わずほとんどの業者が行っており、証拠金維持率が低下するとほとんどの場合、何らかの形で警告が発せられます。

使用しているソフトで通知することもあれば、メールの場合もあります。

強制ロスカットの基準は業者によっても違うので注意

強制ロスカットの基準となる証拠金維持率は、業者によって違います。

低いところでは、20%まで耐えられるところもあれば、70%を下回った時点で強制ロスカットにするところもあります。

また、中には、強制ロスカット基準を投資家が自分で決められるところもあるようです。

 

強制ロスカットをされれば、確かに大きな損失になります。

しかし、証拠金を割るほどの大きな含み損を抱えてしまった責任があるため、仕方のないルールでしょう。

「預けたお金以上に損失を被らないようにする」というこの基本的な原則を守るために必要な措置だと考えられます。

具体的な損失額と証拠金率は?

では、具体的に証拠金維持率の数字を挙げて、リアルな金額で一度考えてみましょう。

FXでは証拠金をもとに取引しますので、証拠金の量が全てを担います。

例えば、20万円の証拠金を入れ、1ドル120円のときに1万ドルの買いポジションを持ったとしましょう。

以下、それぞれの損失の場合の証拠金率の具体例です。

(1)1円下降して損失になった場合

  • 損失額=1円×10,000ドル=10,000円
  • 証拠金=200,000円-10,000円=190,000円
  • 証拠金率=190,000円÷200,000円×100(%)=95%

となります。

(2)20円一気に下降した場合

  • 損失額=20円×10,000ドル=200,000円
  • 証拠金=200,000円-200,000円=0円
  • 証拠金率=0円÷200,000円×100(%)=0%

この時、証拠金維持率は0になってしまいます。

これ以上落ちたら、追証(追加保証金:保証金維持率が各FX会社によって定められた割合を下回った場合に、追加で入金する保証金のこと)が発生し、考えたくないほどの借金を背負うことになります。

(3)最後に

もちろん、これは極端な例です。

ドル円が損切りする間もなく、20円もスリッページ(指定した為替レートの値段と実際の約定価格がずれること)することはおそらくありえません。

 

相場に100%はありませんので断言はできませんが、ドル円が20円も一気に落ちることは、世界大戦レベルの異例中の異例であり、世界中で阿鼻叫喚の渦が巻き起こるでしょう。

しかし、強制ロスカットが発動せず放置しておけば、このように悲劇的な損失を背負う可能性もあるということです。

 

強制ロスカットは、このようにセーフティネットとして機能しています。

しかし、長期間にわたって利益を維持するために必要なのは、

強制ロスカットが発動するまで持ち続けないこと

であることは言うまでもありません。

自分で損切りできるようになることは、FXにおいて絶対に必要なことの一つですので、取引の際は常に意識しておきましょう。

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