つわりになると食事はおろか何も口にできない・・・ということがあります。
そんなときはいったい何を食べればよいのでしょうか?
食べ物には、つわりを和らげてくれる食べ物とつわりを悪化させてしまう食べ物があります。
また、経産婦さんの経験から食べやすかったというものも。
今回は、ツラいつわりを少しでも楽にするための、おすすめの食べ物やNGフードを見て行きましょう。
つらい!つわりの種類とは?
吐きつわり
つわりの中でも最も多いパターンで、妊婦さんの約半数以上が経験するといいます。
胃がムカムカする、吐き気を催す、一日何度も吐く、などその症状の重さは千差万別です。
食べても吐いてしまうので、赤ちゃんに栄養が行き渡っていないのでは、と心配になりますね。
でもつわりを感じる妊娠初期の頃の赤ちゃんはとても小さく、ほとんど影響がないので心配することはありません。
食べつわり
空腹になると気分が悪くなり、食べると収まるつわりです。
お腹が空っぽだと吐き気をを感じやすくなります。
アメやガム、クラッカーなどを常備し、こまめにつまむようにしましょう。
においつわり
においに敏感になったり、特定のにおいに過剰に反応するようになります。よく言われるのが、ご飯の炊きあがったにおいです。
他にもタバコ、香水、スーパーの食料品売り場、洗濯物や生ごみのにおいなど、反応するものは人によって異なります。
1日中においに悩まされるようなら、マスクが効果的です。
またメントールやアロマなど平気なにおいのものがあれば、鼻の下に塗ったり持ち歩いて嗅ぐようにしてもいいですね。
他にもずっと眠くてたまらない眠りつわりや、よだれがとまらないよだれつわりなどがあります。
どれか一つというわけではなく、食べないと吐きそうになったり、眠気とムカつきを感じるなど、組み合わせで生じるケースがほとんどです。
つわり解消に良い食べ物とは?
つわりの時に何が食べられて何がダメだったか、というのは人によって全く異なります。
「これならOK」というものがあれば、どんどん取り入れるようにしましょう。
「これを食べたから大丈夫」という安心感が、つわりのつらさを和らげてくれることもあります。
つわりを緩和してくれる食べ物を紹介します。参考にしてみてください。
くだもの
くだものはつわりでも食べやすい食品のひとつです。りんごやナシ、スイカや桃など水分が多くてさっぱりしているものが特におススメです。
また、オレンジやグレープフルーツなど酸味がある柑橘類も、爽快感があり満腹感も得られて好評です。
ビタミンB6はつわりを抑える効果があると言われています。バナナにはビタミンB6が豊富なので、ぜひ試してみてください。スムージーにすれば手軽に摂りいれられますね。
くだものを切るのが億劫であれば、動ける時に切って冷蔵庫に常備しておいたり、カットフルーツを購入してもいいでしょう。
アイス、シャーベット
つわりで何も食べられないという妊婦さんでも、アイスクリームやシャーベットはOKだった、という人は多いようです。
乳製品であるアイスクリームはタンパク質やカルシウムが摂取できます。シャーベットもさっぱりしていて食べやすいでしょう。
また、氷を食べてつわりを乗り切ったという人も少なくありません。氷の冷たい刺激が胃のムカつきを抑えてくれるようです。
いずれにしても、食べ過ぎると体を冷やしてしまい胃腸に負担をかけるので注意してください。
トマトやほうれん草などの野
野菜もにおいが強くないものなら、つわり中でも食べやすいのではないでしょうか。
サッパリした味が受け付やすく、つわり中でもよく食べられているのがトマトです。トマトが苦手だったのにつわりをきっかけに食べられるようになった、という人もいるぐらいです。
でも、トマトジュースになると風味が強くなり逆につらいかもしれません。カットしたものやプチトマトを常備しておきましょう。
また、ホウレンソウやブロッコリーには吐き気を抑える効果があるビタミンB6が含まれています。妊娠中必要な葉酸も豊富なので、ぜひ取り入れてみてください。
しょうが
しょうがには吐き気を抑える効果があります。しょうが湯やしょうが紅茶、料理にもしょうがを取り入れてみましょう。
市販のジンジャーエールには残念ながら本物のしょうがは使われていません。ジンジャーエールなら自分で簡単に作ることができるので、挑戦してみてはいかがでしょうか。
玄米、パン、クラッカー
炭水化物はつわりの予防に良く、特にパサパサと乾燥したものは食べやすいと言われています。
玄米、パン、クラッカー、シリアルなどは、エネルギーの源になり、お腹もふくらみます。
空腹で吐き気をもよおす時にも取り入れてみてください。
お腹が空く前にこまめに食べられるよう、小さなおにぎりやクラッカーを用意しておくといいですね。白米のにおいがダメでも、玄米なら平気だったという人もいるそうです。
つわりを悪化させる食べ物とは?
スパイスたっぷりのカレーや唐辛子を使ったキムチ、ニンニクや梅干しなどの刺激物は、胃腸に負担をかけ、胃もたれやむかつきの原因になるので食べ過ぎには注意しましょう。
カフェインも胃腸に刺激になるので、コーヒーやチョコレートも控えるようにしたいですね。
つわり乗り切り、食事のコツとは?
食べられる時に食べる
つわりの時は「食べられるときに食べられるもの食べられる量だけ食べる」というのが大前提になります。
クラッカーや果物などを常備しておいて、余裕がある時につまむようにしてみましょう。
お腹が空くと胃酸の影響でムカムカが悪化することがあります。また、血糖値も下がるので吐き気やめまいを感じることも。
空腹になる前に何かお腹に入れて、先手を打っておくのも一案です。
栄養が足りてないんじゃないか。食べなきゃいけないのに・・とストレスを感じてしまうと、つわりも悪化してしまいます
。3食しっかり食べなきゃ!という義務感はこの際捨てましょう。
栄養バランスは二の次で、無理に何か食べる必要はなく、炭酸水でもいいので何か口にするだけでもよしとしましょう。
冷めたものや冷たいものを食べる
温かい食べ物はにおいが立ちのぼって、食べにくくなることがあります。においにではなく湯気に反応してしまうことも。
そんな時は、冷めたものなら体も受け付けられることがあるので試してみましょう。冷製スープや冷や飯、スムージーなら抵抗なく取り入れられそうです。
まとめ
妊娠すると味覚が変わり、大好きだったものが食べられなくなったり、苦手だったものが平気になることがあります。
水すら口にするのがツラい時もありますが、この時期水分補給は大切です。特によく吐く場合は脱水症状にならないように、水分を取るようにしましょう。
液体を受け付けない時は、水分の多い果物や氷でもよいので、こまめに口に入れるようにしましょう。
つわりは経験した人じゃないとわからないつらさがありますが、一時的なものだと割り切り、がんばって乗り切りましょう。
参考文献:鳥取産院 よくあるご質問 つわりがあるのですが、 どんなものを食べたらいいですか?
参考文献:矢吹産婦人科 妊娠中のライフスタイル
