胎動は、妊婦さんにとって「赤ちゃんが本当におなかの中にいるんだ」と実感できる瞬間です。
でも、初めて妊娠したときはどんなものが胎動と呼べるのかわからず、「これって胎動?」とそわそわしてしまうことも。
では、赤ちゃんの胎動はどのようなものなのか、じっくり見ていきましょう!
この記事の目次
胎動とは?
胎動とは、おなかの中にいる胎児の動きを指し、赤ちゃんが手足を動かして子宮壁にぶつかることでママもこの動作を感じられるようになります。
感じる時期や感じ方は人それぞれですが、ポコっとお腹を蹴ったり、くねくねと動いているのが分かったり、お腹の中の赤ちゃんの動きがママに伝わります。
胎動がわかるのはいつから?
赤ちゃんは妊娠8週くらいから活発に動いているのですが、まだ子宮壁に手足が届かないほど小さいため胎動をママは感じられません。
しかし、この時期に超音波検査で赤ちゃんの様子を覗くと、元気に動き回っている様子が確認できます。
妊娠5~6か月になると赤ちゃんも大きく成長し、赤ちゃんの動きを胎動として実感できるようになります。
胎動を感じられるようになる時期は体型や皮膚の厚さ、体質などによって異なるため個人差がありますが、早い場合で妊娠4か月といわれています。
また、経産婦の方が初産のママよりも早く胎動に気づく傾向があります。
これは、妊娠を経験していることから「これが赤ちゃんの動き」とはっきり認識していることが理由として挙げられるでしょう。
ただし、経産婦の方が必ず早く胎動に気づくというわけではないので、感じられなくても焦る必要はありません。
脂肪のつき方や羊水の量、赤ちゃんがおっとりとした性格で胎動が少ないなど、胎動に気づけないことも多々あります。
胎動が遅いからといって赤ちゃんに問題があるというわけではないので、医師から特別な指示のない限りは慌てないようにしましょう。
初めての胎動の感覚はどんな感じ?
初めての胎動は、「今足が動いた!」とはっきりわかるようなものではなく、腸がグルグルと動いているような感覚です。
そのため、「おなかの調子が悪いのかな?」と勘違いして胎動だと認識できない人も多くいます。
特に、ママが仕事や家事で動き回っている場合は、自覚しにくいといわれています。
胎動がわからないと赤ちゃんは元気じゃないのかもしれないと不安になりがちですが、最初からこれだ!とわかる人はいないので安心してください。
どうしても胎動を感じたい場合は、リラックスできる時間帯がベスト。
入浴時や就寝前におなかに意識を集中させて、胎動があるか確認してみましょう。
お腹の中で赤ちゃんは何をしているの?
始めはおなかがゴロゴロする程度だった胎動も、時間の経過とともに動きがはっきりとわかるようになります。
これは、おなかの中で赤ちゃんが大きく育っているから。
妊娠後期になれば外から触っても胎動をはっきりと感じられるようになるので、パパも一緒にわが子との触れ合いを楽しみましょう。
おなかの中では、手足を曲げ伸ばししたり体の向きを変えたりと実にダイナミックな動きをする子もいます。
指しゃぶりやしゃっくりなどもしていますが、これはおっぱいを飲んだり呼吸をしたりするための練習ともいわれており、運がよければ超音波検査でも確認することができます。
赤ちゃんがけいれんしているように感じるのはしゃっくりが原因で、赤ちゃんが苦しんでいるというわけではないので安心してください。
また、赤ちゃんは昼夜関係なく過ごしているため、ママが眠っている間に元気に動き回ることも。
最初は眠っている時間の方が長いため胎動の間隔も開いていますが、週数が進むにつれて活動時間が長くなり、妊娠後期には活動期と休止期のサイクルができているといわれています。
妊娠後期に入って赤ちゃんが大きくなると胎動も強く感じられるようになるため、元気すぎてなかなか寝付けないときには姿勢を変えてみるのもおすすめです。
キックゲームを試してみよう!
妊娠後期になると、「キックゲーム」を試してみるのもおすすめです。
キックゲームとは、赤ちゃんがおなかを蹴ったらママがおなかを叩く…という風に、交互におなかをポンポンと叩いてコミュニケーションをとる方法です。
キックゲームを続けていくと、ママが叩いたのと同じ回数赤ちゃんがキックしてくれたり、同じ場所を蹴ってくれたりすることも。
胎動がはっきりし始めたら、パパも誘って家族でキックゲームを楽しみましょう。
妊娠8か月以降は赤ちゃんも外の光や音に反応するようになるので、キックゲームもより楽しくなります。
イエス・ノーで蹴る回数を1回・2回など分けて遊ぶと、「あなたは男の子?」といったママのおしゃべりに答えてくれることもあるかもしれませんよ。
胎動はいつまで続く?
胎動がいつまで続くかは、かなり個人差があります。
基本的には臨月に近づくと、出産準備のために赤ちゃんが骨盤に頭を落ち着かせるようになるので、胎動も少なくなります。
もちろん、赤ちゃんが大きくなったことで動けるスペースがなくなることも要因といえるでしょう。
しかし、起きているときにはちゃんと動いているため、間隔が開いて回数が減ることはあっても、全く感じないということはありません。
なかには、臨月や出産直前になっても胎動を感じる人もいます。
10カウント法で胎動の記録をしよう!
胎動は赤ちゃんの元気のバロメーターにもなります。
胎動のあった時間や動作をメモに残してみて、食後や就寝前など赤ちゃんがよく動く時間帯に、10回動くのにかかったタイムを記録してみましょう。
その際、しゃっくりのような弱い動作はカウントしないように。
大体の赤ちゃんは20~30分のサイクルで起きたり眠ったりを繰り返しているので、60分間記録しても赤ちゃんの動作があまり感じられないときには迷わず病院で相談しましょう。
この方法は「10カウント」といって、病院によっては自宅で行うよう勧めるところもあります。
スマートフォンの無料アプリでも胎動カウンターがあるので、定期的につけておくのもよいですね。
胎動が感じられない場合は病院へ!
もしも、10カウントをしても胎動が感じられない場合は、病院へ連絡を!
ただし、一日中仕事や家事で動き回っていると、胎動に気づかないこともあります。
まずは椅子に座ったりベッドで横になったりしてリラックスした状態を作り、胎動を感じられるか試してみましょう。
ママの姿勢によっても胎動が感じられにくいケースがありますので、体の向きを変えてみる、お風呂でおなかを優しくマッサージするなどもおすすめです。
胎動は赤ちゃんからママへの「元気だよ!」というメッセージです。
赤ちゃんのことをずっと気にしてしまうと思いますが、胎動の感じ方は個人差があるため、あまり神経質にならないように。
妊娠中にしか感じられない貴重な経験なので、胎動を通してわが子とふれあい、楽しいマタニティライフを送りましょう。