妊娠初期は、体の変化がめまぐるしく、つわりに悩まされたり、体調がよくなかったりと様々な悩みを抱えることが多いですよね。
しかし、妊娠初期はストレスや疲れはなるべく避けたいもの。
安定期が来るまでは、いつも以上に気を使って生活することがとても大切です。
そんな妊娠初期の過ごし方で気をつけるべき点はどんなところでしょうか?
妊娠初期の過ごし方のポイントをみていきましょう。
妊娠初期に気を付けたい行動とは?
妊娠したことを頭では分かっていても、体形の変化も少なくいつも通りに過ごしているという人も多い妊娠初期。
しかし、体の中では急激に赤ちゃんが成長していく大切な時期です。服装や行動など意外なところにも注意が必要なこの時期。
どういったことに気を付けて行動すればよいか、具体的に見ていきましょう。
転倒の恐れがある行動に注意!
昔から「妊婦は重い物を持ってはいけない」といわれますが、これは重い物を持つことで腹圧がかかるのを避けるためや、バランスを崩して転倒しないためといわれています。
よく転倒したら流産になると言われますが、転倒したからといって必ずしも流産につながるわけではありません。
しかし、少しでも流産の可能性を減らすために、階段を上るときや雨の日などは、いつも以上に慎重に歩くようにしましょう。
靴やスカートなど服装にも注意!
妊娠前にヒールの高い靴を好んで履いていたという人も、できるだけスニーカーやローヒールのパンプスなどを履くようにしましょう。
妊娠初期は体型が変わっていないから大丈夫だと思いがちですが、つわりでふらついたり、急に体調が悪くなって倒れることもあるかもしれません。
そのような危険を考えると、ハイヒールは履かないようにするのが望ましいですね。
また、妊娠中に履くために靴を新調するならば、必ず試着を行ってください。
1センチ程度のローパンプスだからと安心していたら、靴底がツルツルしていて転倒してしまったといったケースも考えられます。
産後もしばらくは赤ちゃんを抱っこするようになるので、どちらにしてもハイヒールとはしばらくお別れになります。
最近はバレエシューズやローファーなどローヒールでもさまざまなバリエーションがあるので、これまで履いてこなかったタイプの靴に挑戦するチャンスととらえてみてはいかがでしょうか?
服装においては、薄着をしたり、お腹を冷やしたりする格好はなるべく避けましょう。
また、ロングスカートを踏んづけて思わず転倒!なんていう事態にならないように気を付けてくださいね。
まだマタニティウエアを着る必要はありませんが、体の冷えや転倒の恐れがないよう気をつけながらファッションを楽しみましょう。
激しい運動はしない
安定期に入るまでの間は、赤ちゃんも母体も不安定な時期。胎盤も未完成であることから、流産しやすい傾向があります。
そのため、この時期にスポーツや激しい運動をはじめるのは避けましょう。
もともとスポーツをしていた人は、体調によって続けることも出来ますので、運動量について医師に相談してみるとよいでしょう。
激しい運動でなければ、「近所のスーパーへ買い物がてら散歩…」といったちょっとした運動は問題ありません。
軽い運動はストレス発散にもなるのでよいですが、疲れを感じたときは我慢せずにとにかく休むことが大切です。
仕事で無理をしない
妊娠したという実感が薄い妊娠初期は、仕事や家事でつい無理をしがち。
体型の変化も見られないため、周りからも妊婦と認識されにくい時期です。
しかし、妊娠初期は風邪のような症状やつわりなど、つらい体調変化もみられます。
体調がすぐれないのに仕事のボリュームはそのまま…となると、疲れやストレスが溜まってしまい、切迫流産を引き起こしてしまう可能性もあります。
こういった状況に陥ってしまう原因は、「迷惑をかけないように!」とママが頑張りすぎてしまうところにもあります。
厚生労働省では妊娠中の従業員に配慮するよう通告しており、職場環境の改善を申し出ることは悪いことではありません。
後ろめたい気持ちになってしまうかもしれませんが、労働時間の短縮や休憩時間を長めに取るなど、遠慮せずに相談をしてみましょう。
タバコと飲酒は絶対にダメ!
妊娠中の飲酒・喫煙がいけないことは言うまでもありませんが、パパや家族がたばこを吸っている場合、副流煙の影響を受ける可能性もあります。
パパが禁煙に協力的ならばありがたいですが、ライフスタイルを急に変えるのは難しいものです。
このように禁煙が難しいときには、タバコを吸う場所を指定したり、外で吸ってきてもらったりするなど、周囲の協力を仰ぎましょう。
職場で自分の席が喫煙室や喫煙者と近いという状況なら、席替えをお願いしてみるのもいいでしょう。
ストレスをため込まないように
過度なストレスも、妊娠中は避けたいもの。特に妊娠初期は体調不良も重なる時期で、ホルモンバランスの変化によってメンタルも乱れやすくなります。
初めての妊娠だと家事や仕事を完璧にこなせないことなどで悩み、自分のせいだと落ち込んでしまう場面もあります。
しかし、ママの精神状態は赤ちゃんにも伝わってしまうといわれており、悪影響を及ぼす可能性があるので、穏やかな気持ちで過ごせるよう工夫を凝らしましょう。
ヒーリング効果のある音楽を聴く、暖かい飲み物を飲むなど方法は人それぞれですが、自分なりのリラックス法を見つけてみてくださいね。
食生活にも気を付けよう
妊娠中はつわりや体調不良で食生活も乱れやすくなります。この時期は、意識的に食べるべきものや反対に避けるべきものなども理解しておく必要があります。
気をつけなければならないものはビタミンAを多く含む食材や、カフェイン・アルコール。
カフェインやアルコールはもちろんですが、ビタミンAの過剰摂取は催奇形性(さいきけいせい)を引き起こす可能性があります。
ただし、妊婦の推奨量通りに食べることには問題がないので、「食べ過ぎ」にだけ気をつけてくださいね。
反対に、葉酸は赤ちゃんの成長に欠かせない栄養素のひとつです。
特に妊娠前から妊娠初期に葉酸を摂ることで、神経管閉塞障害の予防になるともいわれており、発症リスク低減のために妊娠中には特に摂取するよう推奨されています。
そのため、葉酸を含むほうれんそうやモロヘイヤ、枝豆などを積極的に食べるのがおすすめです。
妊娠初期はとにかく無理をしないことが一番!
自身の認識も薄く、周りからも妊娠に気づかれにくい妊娠初期は、妊娠前のように行動をしてしまいがちですが、とにかく無理をしないことが大切です。
体調がすぐれないときはすぐに休み、できないことは素直に周囲の人に頼るようにしましょう。
「心配をかけないようにしないと」と頑張りすぎてしまうこともよくありますが、職場でも体の変化や状態をきちんと伝え、休息を取れるように工夫を。
体つきに変化がない分、これくらい大丈夫と無理をしてしまいがちですが、周りの協力を仰ぎながら過ごしていきましょう!
