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出産は何が起きるかわからない!予定通りに普通分娩できないケースとは?

出産は命がけといわれるように、妊娠が順調であっても分娩時まで何があるかわかりません。

普通分娩で予定をしていても、急遽、「緊急帝王切開」が行われることがあります。

「帝王切開はしないから」とノーマークの人もいますが、状況によっては医師の判断で普通分娩から帝王切開へ切り替えられることも。

そのため、どのような状況の場合、緊急帝王切開になるのか事前に知り、いざというときのために備えましょう!

緊急帝王切開とは?

緊急帝王切開とは、赤ちゃんやママが危険な状態であると判断されたときに急遽、行われる帝王切開のことをいいます。

予定帝王切開の場合は出産日を前もって決定しますが、緊急帝王切開は分娩だけでなく妊娠中も含まれており、何らかの原因で母子あるいはどちらか一方に異常が起こった際、安全を確保するために行われます。

たとえば、陣痛が来ているのに赤ちゃんがなかなか降りてこない(回旋異常)、赤ちゃんの頭が骨盤より大きい(児頭骨盤不均衡)などが挙げられます。

緊急帝王切開になるケースは?

緊急帝王切開になるケースは様々あり、大きく分けると赤ちゃんの問題とお母さんの問題の2つになります。

それでは、具体的にどのようなケースがあるのかをみていきましょう。

胎児機能不全

「胎児機能不全」は赤ちゃんの呼吸や循環機能にトラブルが起こり、低酸素になって赤ちゃんが弱ってしまうことを指し、多くはへその緒が圧迫されることが要因となります。

これによって妊娠中や分娩時に赤ちゃんの状態に問題がある、あるいは問題が起こるかもしれないと判断されると、緊急帝王切開となります。

分娩中の場合は、分娩が進行し赤ちゃんが十分下りてきていれば吸引分娩などが行われますが、そうでなければ帝王切開が行われます。

臍帯下垂・臍帯脱出

「臍帯下垂」とは破水前に赤ちゃんよりへその緒が先に出てしまうこと、「臍帯脱出」は破水後にへその緒が出てくることを指します。

へその緒が先に出てしまうと赤ちゃんに酸素が送られにくくなるため、赤ちゃんがに非常に危険な状態に陥る可能性があります。

「臍帯下垂」は内診や超音波検査で診断され、子宮口が閉じている間は問題ありませんが、分娩開始後に判明すると緊急帝王切開が行われる可能性があります。

微弱陣痛

子宮の収縮力が弱く陣痛の持続時間が短い、陣痛の感覚が長いといった状態が長時間続くと、母体の疲労が大きくなります。

こういった状態を「微弱陣痛」と呼び、ほとんどの場合は陣痛促進剤で陣痛を強め、子宮口が全開している場合は吸引分娩などを行います。

しかし、促進剤をかけても陣痛が起こらず母体の疲労が激しいと判断された場合、緊急帝王切開となることもあります。

回旋異常

「回旋」とは、赤ちゃんが産道を通るために体の向きをくるくると変えながら進むことを指し、これがうまくできない状態を「回旋異常」と呼びます。

低置胎盤や子宮筋腫、巨大児・低出生体重児などに起こりやすいといわれ、回旋異常が見られる場合には緊急帝王切開が行われるケースもあります。

遷延分娩

「遷延(せんえん)分娩」は分娩が開始してから初産婦は30時間以上、経産婦の場合15時間以上を経過しても赤ちゃんが出てこないものと定義づけられており、吸引や鉗子分娩、緊急帝王切開などが行われます。

分娩時間が長時間になると、胎児機能不全が起こる可能性があるためです。

常位胎盤早期剥離

胎盤は通常分娩後にはがれ落ちますが、赤ちゃんが生まれる前に胎盤がはがれてしまうことを「常位胎盤早期剥離」と呼びます。

赤ちゃんは胎盤を通して酸素や栄養をもらっているため、分娩前に胎盤がはがれてしまうとそれらを受け取ることができません。

また、子宮内で大量出血が起こることもあり、母子ともに危険な状態に陥ります。

すぐに赤ちゃんを取り出す必要があるため、緊急帝王切開になることが多い傾向です。

妊娠高血圧症候群

妊娠20週目~分娩後12週の間に高血圧・尿たんぱくが見られる場合、妊娠高血圧症候群が疑われます。

妊娠高血圧症候群は必ずしも帝王切開になるというわけではありませんが、重症化すると胎児発育不全や常位胎盤早期剥離などが起こるリスクが高いといわれています。

そのため、自然分娩の途中で異常が起こるケースもあり、途中で緊急帝王切開となる可能性もあります。

切迫子宮破裂

一度帝王切開した後、次の子どもを普通分娩で産む場合、子宮破裂のリスクが考えられます。

子宮破裂になると、微弱陣痛になったり分娩が進みにくくなり、母子ともに危険な状態になります。

そのため、普通分娩を希望していても、緊急帝王切開となることもあります。

超緊急帝王切開(グレードA)とは?

超緊急帝王切開(グレードA)とは、緊急帝王切開のなかでも一刻を争うケースを指します。

帝王切開は、緊急度に応じてグレードAからグレードDの4つに分けられており、子宮破裂や常位胎盤早期剝離、臍帯脱出などがグレードAにあたります。これらは、緊急帝王切開の約1%。

手術開始から赤ちゃんの娩出までの目標時間は20分以内とされており、迅速に手術を行うため予定帝王切開で使用される下半身麻酔ではなく全身麻酔が選択されます。

手術の同意は口頭の場合も?

緊急帝王切開は出産日を前もって決める予定帝王切開と異なり、順調だったはずのお産が進まなくなったり、急に赤ちゃんやママの状態が悪化したりといった状況に合わせて行われます。

そのため、予定帝王切開のように十分な説明を事前に行えないケースも多くあります。

ですが、口頭で説明を受けたあと同意書にサインするといった手順は同様。

ただし、分娩中に思わぬ事態が起こった場合には、口頭での同意のみで後日サインをすることも。

なかには、分娩中の緊急事態に備え、事前に口頭説明や同意書の記入を求める病院もあります。

帝王切開でも大変なお産には変わりません!

もともと普通分娩を予定していたのに、いきなり帝王切開になると不安に駆られてしまうかもしれません。

また、普通分娩で産まなきゃ母親ではない。と思ってしまう人もいると思います。

しかし、帝王切開であってもお腹を痛めて産むことには変わりありません。帝王切開だから・・・とほかの人と比べる必要はないのです。

ですから、いきなり帝王切開になるといわれて不安にならないためにも、どのような人が緊急帝王切開になるのか事前に知識を得ておくことも大切です。

もしものときにきちんと心構えができるよう、緊急帝王切開についてもきちんと理解しておきましょう。

参考文献:All About 暮らし 赤ちゃんや母親を守る、緊急帝王切開が必要な理由

参考文献:帝王切開ナビ 帝王切開とは? 緊急帝王切開が行われる主なケース

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