マタニティ

誰にでも起こる!?化学的流産の原因とは?症状や兆候はある?

ひとくちに流産といっても、切迫流産や進行流産などさまざまな種類があり、その一つに「化学的流産」と呼ばれるものがあります。

流産というとどうしても悲しい気持ちになりますが、「化学的流産」は誰にでも起こりうるもの。

間違った認識を持たないためにも、きちんと知識を身に付けましょう。

化学的流産とは?

化学的流産とは、妊娠の陽性反応が出た後、検査で赤ちゃんが確認される前に流産してしまうことを指します。

具体的には、妊娠検査薬で陽性反応があった後に、生理のような出血があり、それとともに赤ちゃんが流れてしまうことです。

正式には「生化学的流産」といい、年齢に関係なく健康な人でも起こる可能性があります。

誰にでも起こりうる現象で、日本産科婦人科学会の定義では「流産回数に含めない」ことになっています。

化学的流産はなぜ起こる?

流産というと、喫煙や飲酒、無理な運動など自分の行動から引き起こされるものと思われがちですが、科学的流産の場合これらとは関係ありません。

なぜなら、化学的流産の原因はほとんどの場合が受精卵の染色体異常だからです。

一般的な流産の場合でも、約80%がこの染色体異常が原因であるといわれており、特に妊娠初期には染色体異常による流産が起こりやすいといわれています。

しかし、染色体異常があったからといって、「自分の遺伝子に何か問題がある」というわけではないので、安心してください。

実は、染色体異常は誰にでもありうることで、決して珍しいことではありません。むしろ染色体異常を起こさずに着床・妊娠へと進めることの方が、奇跡なのです。

化学的流産の確率

染色体異常は、健康な男女の場合でも卵子の約25%、精子の約10%にあるといわれており、受精時には約8%の確率で染色体異常が発生します。

また、染色体異常の受精卵は半数が着床できずに通常の生理が起こり、着床した場合でも胎嚢(たいのう)が確認される間に発育が止まる可能性が約15%にも上ります。

この発育できなかった受精卵が、化学的流産となるのです。

そして、着床した胎嚢(たいのう)の発育が止まり、化学的流産となる確率は約18%といわれています。

化学的流産の症状

化学的流産は自覚症状もほとんどなく、気づかない人も多くいます。しかし、なかにはちょっとしたきっかけで化学的流産に気づく人もいるのです。

たとえば、ニオイに敏感になる・頭痛・吐き気・腹痛などが挙げられます。人によっては、「いつもより生理痛がキツイ」と感じることもあります。

また、妊娠初期症状があったのに生理が来たということで、化学的流産に気がつく人もいるでしょう。

ほかにも、個人差はありますが、生理前の症状と妊娠初期症状をくらべてみましょう。

生理に関するもの

  • 生理の開始日が遅れる
  • 通常の生理よりも量が多い
  • レバー状のドロッとした血の塊が出る
  • 経血がドロドロしている
  • 生理痛がいつもよりキツイ
  • 腰痛・頭痛
  • 下腹部が重い・痛い

妊娠初期症状に関するもの

  • 高温期が終わる
  • 胃痛がなくなる
  • 食欲不振・食欲増進が終わる
  • ニオイに敏感だったが、急に感じなくなった
  • 体の冷えを感じるようになった

化学的流産に気づく理由

先述したとおり、化学的流産は生理とほとんど同じで、「いつもより生理がちょっと重いかな?」と感じる程度です。では、なぜ化学的流産に気がつく女性がいるのでしょうか?

そのひとつに、妊娠検査薬の使用が挙げられます。妊娠検査薬ができるまでは、産婦人科にかからなければ妊娠は確定しませんでした。

受精卵はおよそ7日かけて、細胞分裂を繰り返しながら卵管を通り、子宮へたどり着きます。

その後、みごと着床すると妊娠が成立しますが、産婦人科では子宮内に胎嚢(たいのう)を確認し、胎芽(赤ちゃんの原型)と心拍を確認して初めて「妊娠」と診断されます。

しかし近年では、妊娠検査薬の精度がぐんと上がり、受精卵ができたばかりでも陽性反応が出るようになりました。

妊娠検査薬は、精子と卵子が受精したあと分泌される、「hCGホルモン」に反応するよう作られています。

最近ではこのホルモンがごくわずかでも陽性反応が出るようになり、妊娠に早期から気づく女性が増えてきました。

そのため、まだ着床したかどうかわからないような不安定な時期でも、「妊娠した」と捉えられるようになったのです。

こういった背景から、これまでは気づかなかった化学的流産に気づく方も増加したのでしょう。

また、先述したように妊娠初期症状を感じていたのに、急にそれらがなくなることで化学的流産がわかることもあります。

ですが、化学的流産になったからといって、悲観的になる必要はありません。化学的流産の原因は染色体異常によるものがほとんどのため、子宮の病気や体質などには問題ありません。

流産を繰り返してしまうという場合には検査が必要ですが、化学的流産は誰にでも起こりうる現象ですので、落ち込むことはないのです。

「遅れてきた生理」ととらえて、いつも通りに過ごすことがベスト。妊活も継続して大丈夫ですので、次のチャンスをゆっくりと待ちましょう!

まとめ

化学的流産は今までわからなかったものが、最近になって妊娠検査薬の精度が上がったために気づく人が出てきた症状です。

やはり流産とわかると、「赤ちゃんに障るようなことをしたのかな」「自分の体に問題があるのだろうか」と不安になることもあるでしょう。

しかし、これまで記述したように、化学的流産は誰にでも起こりうる現象です。

むしろ、妊娠することの方が奇跡に近いので、「妊娠できる状態なんだ!」と思い、落ち込まないようにしましょうね。

参考文献:日本産科婦人科学会 一般のみなさまへ  病気を知ろう 流産・切迫流産

ABOUT ME
rina
可愛いものに目がない♡猫大好き♡食べるの大好き♡ROCK女子!! nanairoでは美容・健康・妊娠・育児・グルメなどを執筆しています。