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早産とはいつから?原因や赤ちゃんへのリスクとは?予防法はある?

早産と聞くと、不安に思う人も多いでしょう。

特に、過去に流産を経験したことのある人は、無事に赤ちゃんが生まれてくれるのか心配で仕方ないと思います。

早産はいきなり起こることは少なく、切迫早産と診断されてから起こります。

切迫早産と診断されて、治療や安静にするなどすることで、早産を回避することもできます。

今回は、早産の原因や兆候、症状、予防法をみてみましょう。

早産とは?

早産とは、正期産である妊娠37週未満に胎児が出生することです。日本の定義では妊娠22週0日~36週6日までの出産のことをいいます。

この時期は、赤ちゃんの呼吸器系や感染を防御するための皮膚などが発達する時期にあたるため、あまりにも早い時期に早産になってしまうと、生存が難しい場合もあります。

いずれにしても、早産の場合は、出生後すぐに、新生児集中治療室(NICU)での治療が必要になります。

日本のNICUの技術は世界トップ水準ではありますが、それでも、障害が残る可能性はゼロではありません。

早産の原因とは?

早産の原因はいろいろありますが、いきなり早産になるのではなく、早産になりかけている切迫早産から引き起こされることがほとんどです。

年齢で見ると、18歳未満の若い妊婦さんや、40歳以上の高齢の妊婦さんで早産になりやすい傾向があるようです。

切迫早産のリスクが高い場合や切迫早産と診断された場合は、早産にならないように自宅で安静したり、入院したりする対応をしてください。

切迫早産となる主な原因についてみていきましょう。

子宮頸管無力症や子宮筋腫、子宮奇形など子宮の異常がある場合

子宮の異常がある場合は、潜在的に早産の恐れがあるため、事前に分かっているものについては、妊娠前あるいは妊娠初期から治療をして対処しておきましょう。

予定帝王切開になる場合

双子や三つ子などの多胎妊娠の場合は、37週目よりも前に陣痛が起き、早産になることが多いというデータがあるそうです。

また、前置胎盤といって、子宮口付近に胎盤がある状態の場合も、早産になる傾向にあります。これは、胎盤が産道の入り口に近いために、大量出血の可能性があるため早期に帝王切開で分娩するケースがおおいためです。

そのため、早産という形で低出生体重児になる可能性があります。

母体側の甲状腺の疾患や高血圧、高血糖、腎臓疾患などの持病持ちの場合

これらの持病を持っている人は、妊娠前や妊娠中に良く医師に相談しましょう。

持病や子宮に問題がある妊娠の場合、一般にハイリスク妊娠といわれます。

ハイリスク妊娠の場合、一般的な開業産科医院では対処できない場合も多いため、大学病院などを受診することを考えた方がいいでしょう。

自然の出産等として、助産師とともに自宅で出産をする人もいるようですが、早産や出産に伴うリスクを考えると、医療設備が整った産院での出産をおすすめします。

早産のリスクとは?

母体にとっての早産は、出産時期が早まるというだけで、それほど問題にはなりません。早産の一番のリスクは、生まれてくる赤ちゃんが未熟児となることです。

週数が早い段階での出産は、ただ赤ちゃんが小さく生まれるというだけではなく、体のあらゆる臓器や器官が未成熟の状態で生まれることです。

超未熟児(超低出生体重児)では、神経系の発達が不十分のため、将来、脳性麻痺、精神発達遅延、てんかんの三大後遺症が残るといわれています。

そのため、妊娠22週での出産では、赤ちゃんの予後は非常に厳しいといわれています。

一般的に、2,500g未満で生まれてきた赤ちゃんのことを「低出生体重児」と呼び、その中でも出生体重が1,500g未満の赤ちゃんを「極低出生体重児」、1,000g未満の赤ちゃんを「超低出生体重児」と呼びます。

厚生労働省の2003年〜2007年の調査によると、500g未満での出生での死亡率は50%、501g〜750gでは21.1%、751gでは10%以下だと報告されています。

また、呼吸器系や皮膚などが未熟なまま生まれてくるため、出生直後の合併症や感染症のリスクが非常に高くなります。

赤ちゃんの生存率は、週数が進むほど高くなりますし、合併症にもかかりにくくなります。切迫早産がわかった時点で、なるべく母体を安静にして、出生を遅らせるように努力をするのはこのためです。

早産の予防法

早産にならないようにするためには、その前段階である切迫早産にならないようにする必要があります。

切迫早産の兆候は、お腹の張り、お腹の痛み、出血などですが、妊婦健診を定期的に受診していれば、早期に発見する確率が高くなりますので、それほど心配する必要がありません。

それでも、通常の自分の体と違うのだということは、常に頭の片隅に置いておく必要があります。

激しい運動や重い荷物を持つ、長時間立ちっぱなし、長時間同じ姿勢で座りっぱなしなど、腹圧が高まる状況も、早産のきっかけとなり得ます。

一般的には安定期に入って大丈夫といわれていますが、旅行のために飛行機に乗って長距離を移動するなど、無理な行動は控えた方が良いでしょう。

旅先で、環境が変わることで早産を引き起こしてしまうこともあります。それが海外だと、思わぬ高額の出費になってしまうこともあります。

また、最近の研究では、腟内の乳酸菌が減ることによって炎症・感染を起こしやすくなるといわれているそうです。

ストレスやアンバランスな食事は、腸内環境を悪くし、腸内の乳酸菌を減少させます。喫煙も同じく、妊婦には良く無いことばかりですので、妊娠中は控えるようにしましょう。

いずれにしても、早産を心配し過ぎるのもよくありませんので、切迫早産と診断されていないのであれば、散歩等の適度な運動を取り入れつつ、睡眠を十分にとるなど日常生活に気を付けていれば大丈夫でしょう。

まとめ

早産の定義は、日本では妊娠22週0日~妊娠36週6日までの出産のことと紹介しました。

早産の定義は国によって大きな差があります。国によっては妊娠26週0日からの出産を早産と定義しているところもあります。

これはつまり、26週以前の出生では、胎児を救命することができないということを意味しています。

新生児集中治療室(NICU)の技術は、世界最高水準の実績を誇ります。

そのため、他の国では助かる確率の低い、22週といった超極小の未熟児も救命することができています早産による新生児の感染症などによる死亡リスクも非常に低くなっています。

さらに、日本では、早産自体も少ないことが言われています。

WHOが2012年に発表した統計によれば、2010年における日本の早産率(全体の出生数を早産による出生数で割った数値)は5.9%で、高所得国平均の9%や、アメリカの12%と比較するとかなり低水準となっています。

切迫早産が起こる割合は各国であまり差が無いと考えると、切迫早産と診断されて以降の処置や治療がしっかり行われているため、実際に早産で生まれる赤ちゃんが少なくなっているといえます。

それでも、早産を避けられるなら避けた方が良いのはこれまで述べてきたとおりです。早産によって赤ちゃんが負う後遺症や合併症は、将来に渡って影響を与えことがあります。

まずは、切迫早産にならないよう、体調管理や検診をしっかり行うことで、早産のリスクを抑えましょう。

参考文献:日本産科婦人科学会 一般のみなさまへ 病気を知ろう 早産・切迫早産

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