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流産の原因と症状とは?出血したら危険?手術はどうする?

「待ちに待った妊娠!!」

妊娠が分かると、とても嬉しいですね。それと同時に、流産への不安も湧いてきます。特に初めての妊娠だと、どの程度運動していいのか、日常生活で何に気をつけたらいいのか心配になります。

一般的に「安定期」といわれる妊娠5ヶ月頃までは、流産の危険性も高いので、周りに妊娠を公表しない人もいるくらいです。

特に12週までの妊娠初期は、流産の可能性が高い時期です。流産の兆候とはどんなものがあるのでしょうか? 今回は、流産の症状や原因についてみていきましょう。

流産とは?

流産とは、妊娠したにもかかわらず、妊娠の早い時期に赤ちゃんが死んでしまうことをいいます。

日本産婦人科学会では、妊娠22週未満に妊娠が終わることすべてを「流産」と定めています。

自然流産の中では、妊娠12週未満の早期流産が多く、流産全体の約80%を占めるそうです。

妊娠の15%前後が流産に至るとの統計もあるそうで、妊娠に気が付かないまま流産している可能性も考えると、この数値はもう少し増えるかもしれません。流産は、特別なことではなく、多くの女性が経験しうるものです。

流産の種類

流産には、原因や症状、進行状態によりさまざまな状態があり、それぞれに名前が付いています。

日本産婦人科学会の定める「流産」の定義では、人工的に妊娠を中断する、「人工妊娠中絶」も流産のひとつに含まれますが、ここではそれ以外の、自然に起こる流産(自然流産)について紹介していきます。

稽留流産

子宮の中で胎児が死亡してしまっているにもかかわらず、出血や腹痛などの自覚症状がない流産です。

妊娠7週目以降は胎児の心音が聞こえるため、心音の確認で、胎児の生死を確認できます。自覚症状はないため、婦人科診察で初めて確認されます。

進行流産

胎児が子宮内で死亡している稽留流産が一定期間続いた後、出血がはじまり、胎児や付属物(胎盤をつくる組織)などの子宮内容物が徐々に外に出てきている状態のことです。

妊娠しているにもかかわらず出血があるとして、自分でも流産の可能性に気がつきます。

ただし、正常妊娠でも少量の出血や腹痛が起こることがあります。

進行流産は、その進行状態により、以下の二つに分類されます。

不全流産

子宮内容物の一部が排出され、まだ子宮内にも残っている状態のことをさします。

出血や腹痛が続いていることが多いので、手術で子宮内に残っている物を人工的に除去する必要があります。

完全流産

胎児や胎盤といった子宮内の物がすべて自然に出てしまった状態のことです。

出血や腹痛等は治まっていることが多いので、経過観察で対処します。子宮内に内容物がのこったままだと感染症にかかるリスクが高くなるため、念のため手術で確認することもあります。

感染流産

その他、特殊な流産として感染流産が挙げられます。

細菌などによる感染を伴った流産で、母体も危険にさらされます。感染がわかった場合は、なるべく早期に治療する必要があります。

流産の原因は?

流産の原因は、12週までの早期流産と12週〜22週までの後期流産とで違ってきます。

妊娠初期に起こる流産のほとんどは、受精卵の染色体や遺伝子の異常です。細胞分裂がうまくいかず、発生が途中で止まってしまうことで流産してしまいます。

このように、初期流産の原因は赤ちゃん側にあることが多いのですが、3回以上流産している場合は、母体側に理由があることも多いので検査をしてもらいましょう。

親側に染色体異常が見つかった場合でも、絶対に妊娠できないわけではありませんので、諦めないでください。

この他、母体側の甲状腺ホルモンの異常、糖尿病、自己免疫疾患などの疾患が原因になっていることもあります。また、子宮の奇形や子宮筋腫などが原因になっていることもあります。

稀に、母体ではなく、父親側(精子)に染色体異常などの原因があるケースもあります。しかし、3回以上流産している人でも、原因がわかるのは3割ほどで、ほとんどの流産は原因がわからないようです。

一方、妊娠12週以降の後期流産では、子宮頸管無力症(子宮の出口がゆるんで開いてしまう症状)や、子宮内感染、子宮の形の異常、羊水過多など、母体側の原因で起こることが多くなります。

流産の手術とは?

稽留流産の場合

稽留流産がわかった後は胎児と胎盤などの子宮内容物を取り出す手術を行います。

稽留流産と診断されたその日に行うのではなく、後日、改めて手術日を設けるのが一般的です。

そのままにしておいても、いずれ陣痛が来て自然流産となりますが、腹痛がひどい場合や、子宮内で感染が疑われる場合は、その日に手術を行うこともあります。

手術は日帰り、もしくは1泊入院で行われます。稽留流産の場合は、子宮口が堅く閉じているため、子宮口を開く処置が必要となります。

子宮口を開くためには、最近は代替品もあるようですが、多くは、ラミナリア桿というコンブの茎が用いられます。

細い棒状のラミナリア桿を、何本か子宮頸管内に挿入します。ラミナリア桿は水分を吸収して膨張していくため、徐々に子宮頸管が開いていきます。

手術は静脈麻酔で、眠っている間に終わります。

子宮内容除去手術(掻爬手術)と呼ばれるもので、子宮の内容物を人工的に掻き出す手術です。所要時間は5~10分ほどです。

不全流産の場合

すでに出血や子宮内容物の一部排出が起きている不全流産の場合は、診断後、すぐにそのまま手術となります。

子宮口が開いているため前処置は必要ない場合がほとんどです。

稽留流産と同じく、子宮内容除去手術(掻爬手術)を行います。

完全流産の場合

完全流産の場合、ほとんどが経過観察で終わりますが、子宮に内容物が残っていると、感染などのリスクが高くなるため確認する手術を行う場合もあります。

手術は10分ほどで終わり、その後歩いて帰宅できる場合がほとんどですが、不安な場合は入院をお願いすると良いですね。

また、手術後1~2日は無理をせず安静しているほうがよいでしょう。1週間ぐらいは入浴も控え、シャワーのみにしましょう。

流産後は妊娠できない?

一度流産をすると、「次もまた流産するのでは」と不安に思ってしまいますが、流産を経験したからといって、その後妊娠できないなどということはありません。流産は多くの妊娠で見られ、誰にでも起こります。

1回流産を経験した人が再び流産する確率は約12%といわれています。

特に初期の流産の場合は、偶然起きた染色体異常の可能性が高いため、2回繰り返したとしても、ただ偶然が重なっただけと考えることができます。

ただ、35歳以上での妊娠は、染色体異常が起こる確率が高くなると言われていますので、どうしても心配という人は検査をしてもらうとよいでしょう。

3回連続して流産が起きることを「習慣流産」といいます。

確率はわずか0.3%ですが、3回以上流産が続くようでしたら医師に相談し、検査や治療をしたほうが良いでしょう。

また、子宮の形が流産しやすい場合や過去に子宮外妊娠で治療を受けた場合などは、その後も妊娠しづらいことがあるようです。

そして、気になる次の妊娠を望む時期ですが、通常は生理が1回来た後からで大丈夫です。心配な人は、2〜3回生理が来るまで待ったほうがいいでしょう。

あまり自分を責め過ぎないように!

せっかく授かった大切な我が子を流産してしまうと、自分の生活や行動が悪かったのではないかと自分を責めてしまいがちです。

しかし、これまで述べてきたように、初期の流産は、全妊娠の15%くらいに起こる可能性があるもので、偶然が重なっただけです。

染色体や遺伝子の異常で起こるものがほとんどなので、妊娠初期に流産が起こるかどうかは、受精の瞬間に決まります。お母さんの行動などが原因で流産することは、ほとんどないといって良いでしょう。

とはいえ、心理的なストレスも流産を引き起こす原因のひとつといわれてはいるので、不安に思わず妊娠初期を過ごしましょう。

参考文献:日本産科婦人科学会 一般のみなさまへ  病気を知ろう 流産・切迫流産

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