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トヨタのアクアを売りたい!特徴や買取相場を徹底解説

 

トヨタアクアは、プリウスが作り出した「ハイブリッド車」という新しいジャンルに表れたコンパクトカーで、2011年当初は、世界トップクラスの低燃費として話題になったのは記憶に新しいでしょう。

そんなアクアが登場してから5年以上が経過し、各社から様々なエコカーが生まれてきています。それらの中には、すでにアクアよりも優れた燃費のものも表れていますので、「そろそろ乗り換え」と考えている人もいるかもしれません

ただし、何も知らずに売ってしまうのは少しもったいないのが、アクアという車です。

トヨタのアクアは中古車市場でも人気のある車種です。その理由を知ってから売っても、遅くはありません。

 

目次

トヨタ アクアの基本情報

新車価格

アクアの価格帯は5ナンバーのコンパクト車を意識しているのか、それほど高額になっていません。

新車価格 …… 176.2万円から243.2万円

ハイブリッド車を200万円未満で購入できる時代になったということです。

型式

型式は「DAA-NHP10」の1種類となっています。

全車、エンジンや駆動方式が同じですので、型式は同じになるわけです。

排気量

アクアはすべてのグレードで同じエンジンを搭載しており、排気量は1496ccです。これにモーターが加わります。

グレード

アクアは、装備の違いによって、4つのグレードに分かれています。(装備は代表的な違いです)

グレード名 装備
L 標準装備
S 15インチスチールホイール
リヤ・パワーウインド
6:4分割可動リヤシート
G 15インチスチールホイール

本革巻きステアリングホイール
Toyota Safety Sense C

クルーズコントロール
リヤ・パワーウインド
6:4分割可動リヤシート

X-URBAN 16インチアルミホイール

本革巻きステアリングホイール

合成皮革+ファブリックシート表皮
Toyota Safety Sense C
リヤ・パワーウインド
6:4分割可動リヤシート

なお、Gグレードには、合成皮革シートの「ブラックソフトレザーセレクション」やスポーツタイプのG’sが用意されています。

駆動方式

前述しているように、アクアは全車、駆動方式が同じでコンパクトカーではおなじみのFFになっています。

燃費

アクアのもっとも得意とするところが、この燃費です。エクステリアの追加で重量のあるX-URBANは別として、2015年の新型プリウスに抜かれるまで世界一の燃費を誇っていました。

  •  X-URBAN …… 33.8km/L
  •  その他 …… 37.0km/L
ハイブリッド仕様

アクアは小型ハイブリッドカーとして世に生まれてきましたので、ハイブリッド仕様しか存在していません。

そもそもアクアの開発コンセプトは「2020年のコンパクトカー」ですので、ガソリン車というのは考えにくいでしょう。

エコカー減税

アクアは世界トップレベルの燃費を誇るハイブリッドカーですので、もちろんエコカー減税およびグリーン税制の対象車種です。

そのため、すべてのグレードで、自動車取得税と自動車重量税は100%減税(エコカー減税)、自動車税は75%程度減税(グリーン税制)となります。

例えば、新車購入時のグレードごとの減税額は、以下のようになっています。

ちなみに、重量税は全グレード22,500円程度、自動車税全グレード25,500円程度で計算し、減税額合計を算出しています。

グレード 減税額 減税額
合計
取得税
X-URBAN 52,500円程度 100,500円程度
G 50,100円から 98,100円から
52,200円程度 100,200円程度
S 47,100円程度 95,100円程度
L 44,000円程度 92,000円程度
G“Gʼs” 60,700円程度 108,700円程度

実質購入価格が10万円程度減額されますので、とてもお得です。

乗車定員

アクアは典型的なコンパクトカーですので、5名乗りです。

リアシートが狭く見えるかもしれませんが、実はプリウスよりも広くなっています。

ボディカラー

CMを見たことがある人であれば憶えているかもしれませんが、アクアはボディカラーのバリエーションの多さでも訴求していました。

その色数は14色と、一般的なトヨタ車のカラーバリエーションの倍近い色数を取りそろえています。

また、その種類も無難なホワイト系やブラック系ではなく、目に映えるカラフルな色彩が多くなっています。

・ホワイト系:スーパーホワイトII、ライムホワイトパールクリスタルシャイン

・ブラック系:ブラックマイカ

・シルバー系:シルバーメタリック、グレーメタリック

・その他  :ディープアメジストマイカメタリック(※)、スーパーレッドV、オレンジパールクリスタルシャイン、イエロー、フレッシュグリーンマイカメタリック、ブルーメタリック、クールソーダメタリック、チェリーパールクリスタルシャイン(※)、パープルメタリック(※)

また、X-URBANの場合はエクステリアのパーツを3色(ブロンズ系(ベース)、オレンジ系、ブルー系)から選ぶことができるようになっています。

(その代わり、ボディカラーは上記の(※)を除く11色の中から選ぶことになります)

最高出力

アクアのエンジンは「1NZ-FXE」という水冷直列4気筒DOHCエンジンです。このエンジンは2代目のプリウスと同じものになっています。

このエンジンの最高出力は、54kW(74ps)/4,800rpmとお世辞にも十分とはいえないもので、あくまでもモーターを補助するという役回りになっています。

ただし、そのおかげで、世界最高水準の低燃費を実現していると考えるべきでしょう。

モーターの最高出力は45kW(61ps)となっており、エンジンとモーターの出力を合わせたハイブリッドシステム全体としての最高出力は100馬力程度となっています。

(エンジンの馬力とモーターの馬力の単純な足し算ではありません)

車両の総重量は1.3t程度ありますので、100馬力というのは少し心許ないかもしれません。

しかし、それを差し引いて得られる燃費性能と静粛性能にはとても魅力があるでしょう。

最大トルク
  • エンジン:111Nm/3,600rpm~4,400rpm
  • モーター:169Nm

加速性能については、検討しています。

そもそもの走り出しはモーターの特性もあってスムーズに加速してくれますし、中速度からの加速については、モーターに加えてエンジンのトルクも加わりますので、思ったよりも伸びることでしょう。

歴史

プリウスによって浸透したハイブリッドカーをもっと多く普及させ、10年先の常識にするため、「2020年のコンパクトカー」という開発コンセプトのもと投入されたのが、トヨタ・アクアです。

発売以来、2016年になっても毎月1万台を軽く超える台数が販売されているので、sのコンセプトはしっかりと伝わっているといえると思います。

そんな人気車「アクア」の歴史を振り返ってみましょう。

1. 「2020年のコンパクトカー」登場

2011年年末に発表、発売されたアクアは瞬く間に市場を席巻し、当時販売台数1位を不動のものにしていたプリウスを販売開始10ヶ月で抜き去り、軽自動車を含む自動車販売台数で1位を記録しています。

その後も2015年12月の4代目プリウス登場まで、トップセールスを守っていました。

世界トップレベルの低燃費はもとより、エンジンやバッテリーを低い場所へ設置したことと空気抵抗を極限まで小さくしたデザインによる走行安定性が大きな魅力です。

また、空気抵抗を抑えているにもかかわらず、シートアレンジの工夫などで、リアシートの居住空間はプリウスより広く、ラゲッジスペースに大きな容量を確保することができています。

また、5ナンバーのハイブリッド車であった初代プリウスが販売終了していたため、5ナンバーのハイブリッド車としては、約8年ぶりに登場したという要因も大きいでしょう。

2. マイナーチェンジ

2013年に2度の改良が行われており、2度目の改良ではエンジンの高効率化を行って、一層の燃費改善が行われています。

また、2014年に初のマイナーチェンジを行い、SグレードとGグレードについて、評判の悪かった内装の大幅改良が行われました。

またこのとき、車体の剛性強化や、空力性能の改善による直進安定性能とコーナリング性能の向上も行われています。

2015年の改良では、「Toyota Safety Sense C」と[先行車発進告知機能]を搭載しており、安全性能が高まっており、名実ともに日本のコンパクトカーといえるものになっています。

特徴

おすすめできるポイント

①なんといってもトップクラスの低燃費

1リッターあたり37kmというのは、軽自動車でもなかなかない燃費です。

もちろん、運転の仕方もありますが、それでも同じように乗っていたら軽自動車よりも低燃費で乗れるのはほぼ確実です。

②福祉車両としても考慮された設計

実は、アクアには助手席回転シートや手動車いす用収納装置を装備した、福祉車両も用意されています。

ちょっとした買い物でも気軽に使えるアクアなら、外へ出かける機会も増えそうで、すごくうれしいです。

③スムーズで気持ちのいい安定走行

アクアの空力性能は格別です。それに加えてエンジンやバッテリーなどの重いものを低い位置に設置して重心を低くしてありますので、走行安定性がとても高くなっています。

もちろん、「走りを楽しむ」とまではいきませんが、安価な軽自動車のようなふらつきなどはまったくなく、女性でも安心してスムーズに運転できるようにしっかりと考えてられているのが分かります。

④幅広い年齢層に人気のデザインも魅力

初代プリウスのように「デザインはさておき、ハイブリッドという新技術」で売れる時代は終わっています。つまり、見た目も非常に重要になっています。

その点、アクアはいまでは珍しくもない曲線を多く生かしたスタイルで、だれにでも受け入れられるやさしい印象を与えてくれます。

それに加えて、14色にものぼるカラーバリエーションもあって、アクアは老若男女だれでも1つは自分好みのスタイルを見つけられる珍しい車種だと思います。

おすすめできないポイント

①走行時の静粛性に難あり?

「ハイブリッド車はすごく静か」というのは一般常識化しています。

しかしそのために、ハイブリッド車に初めて乗る人には、走行時のエンジン音が気になってしまうかもしれません。

一般車に比べると静粛性は極めて高いのですが、エンジンを積んでいる限りは必ずその音がするものです。

ふだん街乗りしかしない人は、ほとんどモーター駆動なので気にとめていませんが、高速道路を走ると急にうるさくなったと感じることがあるかもしれません。

②車体の中は広いとは言えない

プリウスよりは広いといっても、リアシートの狭さはちょっとしんどいです。

特に少し大柄な男性にとってはまるで軽自動車に乗っているようですので、大人3人以上で乗る機会が多い場合は、しっかりと試乗して確かめておいたほうが良いでしょう。

トヨタ アクアのオークション相場

アクアは自動車販売台数1位を守り続けた車ですので、それだけ世の中で走っているということです。

そして、それは中古車市場にもそれなりの数が出回っているということになります。

では、いったいどれくらいの金額で売買されているのか、オークションでの落札価格を調べてみましょう。

※オークション相場についての注意点とお願い

以下の相場価格は買取業者が実際のオークションで落札した過去の買取落札額です。
2017年1月にオークションサイトで調べて算出したものであり、現在の査定価格と完全一致するものではございません。
車を売ろうと考えている方、購入しようとしている方は、あくまで相場価格の目安としてご参照ください。

 

  • 年式:約3年前(平成26年)走行距離:約3万kmの場合

44~187万円

  • 年式:約5年前(平成24年)走行距離:約5万kmの場合

62~120万円

  • 年式:約7年前(平成22年)走行距離:約7万kmの場合

データなし

  • 年式:約10年前(平成19年)走行距離:約10万kmの場合

データなし

まとめ

プリウスが開拓した新たな道を、多くの人が通れるように舗装することを求められているアクアは、その期待通りに数多くの人に受け入れられる人気車種になっています。

ただし、人気車種といってもまだ同クラスのガソリン車と比べて割高になっていますので、本当に欲しい人たち全員が購入しているわけではありません。

登場から5年以上経ち、フルモデルチェンジも控えている現在は、実はそういった「新車で購入できなかった人たち」が中古車を狙って動き始めている時期なのです。

もし、アクアを手放しても良いと考えているのであれば、いまが絶好のチャンスかもしれません。