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トヨタ「プレミオ」の燃費って悪いの?特徴から買取相場まで解説!

 

トヨタのプレミオは、日本の交通事情にマッチした「5ナンバーサイズ」を守る、古き良きオーソドックスな4ドアセダンです。4ドアセダンの代表車種の1つ「コロナ」の正当な後継車種として、「落ち着いた大人のセダン」といったデザインが特徴になっています。

そんな「古き良き普通のセダン」であるプレミオについて、基本的な情報や特徴を見ていきましょう。

目次

トヨタ プレミオの基本情報

コロナの正当な後継車種であるプレミオは、目新しいところのない「普通の4ドアセダン」かもしれません。

本当にそうなのか、基本情報から確認してみましょう。

新車価格

プレミオは「普通の4ドアセダン」の筆頭です。ターゲットが中高年ということもあり、あまり低価格にはできませんが、高級車というほどの価格でもありません。

  •  2.0L FF  …… 242.4万円から268.7万円程度
  •  1.8L FF  …… 204.7万円から252.9万円程度
  •  1.8L 4WD …… 224.2万円から271.2万円程度
  •  1.5L FF  …… 190.9万円から230.7万円程度

兄弟車のアリオンに比べると、若干高めの価格帯になっているのは、装備の高級感とターゲット層の違いのせいでしょう。

型式

プレミオの型式は、エンジンと駆動方式の違いで以下の4つに分かれています。

  •  DBA-ZRT261 …… 2.0Lエンジン「3ZR-FAE」 駆動方式FF
  •  DBA-ZRT260 …… 1.8Lエンジン「2ZR-FAE」 駆動方式FF
  •  DBA-ZRT265 …… 1.8Lエンジン「2ZR-FAE」 駆動方式4WD
  •  DBA-NZT260 …… 1.5Lエンジン「1NZ-FE」 駆動方式FF
排気量

前述の通り、プレミオには3種類のエンジンがあり、排気量も違っています。

  • 「3ZR-FAE」 …… 2.0L
  • 「2ZR-FAE」 …… 1.8L
  • 「1NZ-FE」  …… 1.5L
グレード

プレミオのグレード構成は、エンジンによって以下の3つに分かれています。

なお、1.5Gと1.8XにToyota Safety Sense Cを搭載したLパッケージ、さらに装備を強化したEXパッケージが設定されています。(2.0GにはToyota Safety Sense Cが標準装備されているため、EXパッケージのみ)

グレード 排気量 駆動方式
2.0G 2.0L FF
1.8X 1.8L FF
4WD
1.5G 1.5L FF
駆動方式

上述のグレード一覧を見れば分かる通り、プレミオの駆動方式はコロナと同様のFFです。そして、1.8L車にのみ、4WDモデルがあります。

なお、4WDは「アクティブトルクコントロール4WD」です。

これは、走行状態に合わせて最適なトルクを後輪に配分してくれますので、安定した走行が期待できます。

燃費

あくまでも一般的な「普通のセダン」です。それは燃費性能にも表れているようで、特に低燃費を歌えるほどではありませんが、極端に燃費が悪いわけでもありません。

  •  2.0L FF  …… 15.6km/L
  •  1.8L FF  …… 16.4km/L
  •  1.8L 4WD …… 19.2km/L
  •  1.5L FF  …… 14.8km/L

ただし、1.5L車については、アイドリングストップ機能が搭載されていることもあり、4ドアセダンにしては悪くない燃費です。

エンジンを小さくする分、燃費性能にこだわっているということでしょう。

ハイブリッド仕様

プレミオには、残念ながらハイブリッドモデルはありません。

トヨタの戦略として、セダンにハイブリッドを搭載するのは「高級車」ということかもしれません。

エコカー減税

プレミオはほとんどのグレードでエコカー減税対象になっていません。唯一、1.5L・2WDグレードについてのみ、2014年の改良でアイドリングストップ機能などを搭載して、エコカー減税対象車となりました。

1.5L・2WD車がどの程度の減税を受けられるのか、新車購入時の減税額を計算しておきましょう。

減税率は、自動車重量税25%減と自動車取得税40%減が適用されます。

グレード 減税額 減税合計
重量税 取得税
1.5F 5,700円程度 9,600円11,500円程度 15,300円~17,200円程度
乗車定員

プレミオはごく普通の4ドアセダンです。そのため、定員は一般的な5名になっています。

もちろん、落ち着いた大人のセダンらしく、十分な広さが確保されていると考えて良いでしょう。

ボディカラー

プレミオの最新モデルでは、より高級感とラグジュアリーさが強調されており、以下の8色が展開されています。しっかりと落ち着いたカラーが、プレミオらしさを表しています。

  •  パール系 :スーパーホワイトⅡ、ホワイトパールクリスタルシャイン
  •  ブラック系:アティチュードブラックマイカ
  •  シルバー系:シルバーメタリック
  •  その他  :ブラッキッシュアゲハガラスフレーク、ダークレッドマイカメタリック、ダークシェリーマイカメタリック、フロスティーグリーンマイカ

実は、このカラー構成は兄弟車のアリオンと同じになっています。

最高出力

プレミオの3つのエンジンについて、最高出力を見てみましょう。

  •  2.0L(FF) …… 112kW(152PS)/6,100rpm
  •  1.8L(FF) …… 105kW(143PS)/6,200rpm
  •  1.8L(4WD)…… 96kW(131PS)/6,200rpm
  •  1.5L(FF) …… 80kW(109PS)/6,000rpm

1.5L車の109馬力というのは、少し物足りなさを感じるシーンが出てくるかもしれません。

ただし、街乗りが主で、燃費を重要視するのであれば、十分なトレードオフと言えます。

最大トルク

発進時や追い越しなどの加速については、ある程度期待している人もいるかもしれません。その要である最大トルクを確認しておきましょう。

  •  2.0L(FF) …… 19.7kgm(193Nm)/3,800rpm
  •  1.8L(FF) …… 17.6kgm(173Nm)/4,000rpm
  •  1.8L(4WD)…… 16.4kgm(161Nm)/4,000rpm
  •  1.5L(FF) …… 13.9kgm(136Nm)/4,800rpm

2.0L車のトルクは、安定してキビキビと走ってくれると思われますので、走行性能を必要とする人は、2.0L車一択でしょう。

それに比べると1.5L車はもっさりしているかもしれません。しかし、それが逆に、女性や高齢者などが安心して運転できる理由と言えます。

歴史

旧コロナの伝統をしっかりと受け継いだ、日本のセダンであるプレミオは、少しスポーティさを強調している若者向けのアリオンよりも落ち着いた「大人のセダン」となっています。

コロナの5ナンバーサイズを踏襲した「日本のセダン」の正当後継車種として、一定層の支持を得ているプレミオについて、その変遷を振り返ってみましょう。

  1. 「5ナンバーセダン」の伝統である「コロナ」の後継車種(初代 2001年~)

2001年12月に、「コロナ」の後継車として販売が開始されました。兄弟車のアリオンと基本部分を含めてほぼ同じものですが、プレミオの方がコロナ色が強くセダンとしての落ち着きがあります。

また、外装メッキパーツなどでラグジュアリー感が強調されていました。

そもそもは先代が「コロナプレミオ」というグレードで展開されていたこともあり、プレミオこそコロナの正当な後継車種という扱いだったようです。

  1. 普通のセダンに快適さと高級感を(2代目 2007年~)

2007年のフルモデルチェンジでも5ナンバーサイズは変わらず、日本のセダンを牽引する位置にあり続けました。

ただし、全車にスマートエントリー&スタートシステムが標準装備され、木目調パネル、本革巻きシフトノブなどの豪華な内装の特別仕様車が登場し、確実な進化は続けています。

その後も何度かの改良やマイナーチェンジが行われ、燃費性能の向上、ユーザーの高級志向に合わせた内装の変更などが行われ、時代に合わせて変遷しています。

そして、2016年、2度目のマイナーチェンジが行われ、より「ラグジュアリーさ」が強調されています。

また、「Toyota Safety Sense C」やインテリジェントクリアランスソナーが搭載され、ますます日本のセダンとしての地位を確固たるものにしているのです。

特徴

よくあるセダンと考えてしまうとあまり食指が動かないプレミオですが、普通に安心して乗れる車としての性能は十分で、特徴の多い他車に比べると安心感が違います。

そんなプレミオのおすすめできる点やおすすめできない点を紹介しましょう。

おすすめできるポイント

①運転しやすい安心のセダン

普通のセダンですので、長年培われたトヨタの技術が生きており、癖もなく運転しやすいというのはもっとも大きな利点でしょう。

 

  • 安心の乗り心地

5ナンバーサイズのセダンですので、日本の道路事情にぴったりのサイズで取り回ししやすく、運転しやすくなっています。

また、1.5L車はパワーこそ今ひとつですが、シートに押しつけられるような急加速もなく、安心して運転できます。

  • エアロスタビライジングフィン

古き良きセダンと言っても、新しい技術を取り入れていないわけではありません。

F1で利用されている空力技術である「エアロスタビライジングフィン」を採用しており、気流を使って車体を左右から押さえつけ、操縦安定性を確保しています。

②長距離を走っても疲れない

上述の安心で安定した走りに加え、次のような機能のおかげで、長距離を走ってもあまり疲れません。

 

高速道路など「一定速度で走る」場合、クルージングを行うことで余分なアクセル操作を減らし、ドライバーの負担が軽減されます。

運転席は、前後スライドとリクライニングに加えて、シートの上下や座面前端の上下を電動で調整できますので、簡単に好みのポジションにすることができる