MBA(経営学修士)とは?留学しないと取得できない?MBAについて詳しくご紹介

多くの世界的ビジネスリーダーが取得しているMBA。アメリカのビジネススクールで取得できる修士号です。キャリアアップの為の留学を考えている人は、MBAも選択肢のひとつとしとして考えているのではないでしょうか?

しかし、MBAという言葉自体はよく聞くけれど、よくわからない部分も多いですよね。そこで、ここでは、MBAについて、「MBAって何?」という簡単な疑問から、取得に必要なこと、取得のメリットなど詳しくご紹介します。

MBAとは何?

MBAはMaster of Business Administrationの略で、日本語にすると経営修士です。公認会計士のように、国家試験を受験して資格を取得するのではなく、ビジネス系大学院(ビジネススクール)を卒業すると与えられる修士号です。ビジネスの資格としては最高峰といわれています。

MBAが始まったのはアメリカですが、現在は日本も含めて世界中の国々にビジネススクールがあり、MBAのプログラムが提供されています。アメリカではフルタイムで学んだ場合2年、ヨーロッパやオセアニアでは1年~1年半で学ぶのが一般的です。フルタイムの他に、パートタイムで長期間かけて学ぶ方法もありますが、留学の場合ビザの関係で、フルタイムで学ぶことになります。

ビジネススクールの認証

ひと口にMBAといってもビジネススクールによってレベルも様々です。世界的に有名なハーバードのビジネススクールのようなハイレベルなMBAもありますし、それほど名が知られていない大学で比較的簡単に取得できるMBAもあります。

ビジネススクールの認証機関として世界的に認知されている機関が3つあります。AACSB、AMBA、EQUISの3つでこのどれか、もしくは複数に認証されているビジネススクールが一般的です。有名な大学院の場合、もちろん認証されていることがほとんどで、気にする必要はありませんが、一般レベルの大学院の場合は認証をきちんと受けているかどうかを確認しましょう。

ビジネススクールで何を学ぶの?

ビジネススクールでは、ビジネスに関わる様々な学問を学びます。マーケティング、アカウンティング、ファイナンス、経済学だけでなく、リーダーシップや人事戦略なども学びます。

授業では、積極的に討論が行われ、論文、試験、プレゼンテーションなどの課題をたくさんこなす必要があるため高い英語力が必要です。試験は日本の試験のような、暗記で答えられるものは問題としてほとんど出ません。暗記をしていることを前提として、分析力、判断力などの応用力が求められる問題が出題されます。

MBAの取得にかかる費用は?

MBAはレベルが高くなればなるほど、学費も高くなる傾向にあります。海外では「いい教育にはお金がかかる」といわれています。また、アメリカは年々学費が高騰していてMBAにかかる費用も増えています。

ハーバードのような世界トップレベルのビジネススクールでは2年間で800万円以上するのが一般的です。1000万円以上かかる学校少なくありません。中堅レベルのスクールで400~800万円程度、それ以下だと200万円程度から学べるところもあります。

この他に渡航費、生活費、健康保険代等の費用がかかるので、トップレベルの学校の場合合計で1600万円以上の費用がかかります。ハーバードではさらに高く3000万円程度かかるといわれています。レベルがそれほど高くない学校でも450~800万円程度はかかります。これだけの費用+2年間の時間がかかることで、その期間働いた場合に稼げた給料分がゼロになるため、MBA取得にかかる費用はかなり大きいと言えるでしょう。

MBA取得の方法は?

MBA取得するためにはビジネススクールに入学し卒業する必要があります。ビジネススクールに入学するためには、一般的に2~5年程度の実務経験が必要です。

ビジネススクールの入学試験は国によって違いますが、一般的に必要なのは以下通りです。

  1. 願書
  2. 英文エッセイ
  3. 推薦状
  4. GPA(大学の成績)
  5. 推薦状
  6. GMATのスコア
  7. TOEFLのスコア
  8. 実務経験

学校選びから、選考も含めて通常1~2年の準備期間が必要です。

GMATとはGraduate Management Admission Testの略で、ネイティブたちも受験するビジネススクールのための入学適正テストです。総合分析能力、ライティング、数学能力、言語能力の4つの分野で試験があります。

GMATの試験は日本の試験のように一発試験ではありません。年5回までという制限はありますが、複数回受験が可能で一番よいスコアを大学院に提出します。スコアの目安としては800点満点中、トップスクールで640~720点、中堅スクールで550~700点程度のスコアが必要です。

TOEFLは(Test of English as Test of English as a Foreign Language)の略で、大学院の授業についていけるだけの英語力があるかの証明のために必要です。TOEFLもルールはありますが何度でも受験できます。スコアの目安としては、120点満点中、トップスクールで100~109点以上、中堅スクールで80~90点以上が求められます。100点レベルで、TOEICに換算すると880点程度ですが、TOEFLのほうが専門的な内容が多いため難しいです。

入学審査で重視されるのは、実務経験、エッセイ、推薦書の内容、出願書類とインタビューの内容、GMATのスコアなどです。もちろんGPAも審査対象ですが、この部分は大学時代のもので変えられないので、他で差をつけられれば入学の可能性があります。TOEFLに関しては、「英語力の証明」なので、入学に必要な最低限の条件です。必要以上の点数を取っても、入学審査で考慮される割合はそれほど高くありません。

GMATやTOEFLは一度で結果を出せる人は少ないので、早めに受験を開始して高いスコアを提出できるようにしましょう。

日本国内で取得も可能?

最近は、日本にいながら海外のMBAをオンラインで取得できる学校も増えています。このようなコースであれば、仕事を続けながらMBA取得が可能です。コースは様々で、1科目から学べる単価コースを設けている学校も増えています。日本で取得できるコースも、授業や課題は英語なので、入学時一定以上の英語力が求められます。

MAB取得のメリット

MBA取得のメリットは学ぶ人によっても様々ですが一般的には次のようなメリットがあります。

  • 経営に関する高い知識が身に付く
  • 海外ビジネスの現状について知識が身に付く
  • 高い英語コミュニケーション能力が身に付く
  • 世界中の経営者、企業幹部とグローバルな人脈を構築できる
  • キャリアアップの可能性
  • 修士号の取得

このように、様々なメリットがあります。

高い経営能力はもちろんですが、人脈構築も大きなメリットです。特にハーバード大学などのトップスクールでは、楽天の三木谷浩史氏、ローソの三木谷浩史氏、マイクロソフト日本法人の樋口泰行氏など名だたる経営者が学んでいます。

また、短期間で専門性の高い内容を多く学びます。プレッシャーがかかる状態の中で、同問題を処理していくかなど、経営者として必要な能力も自然と身に付きます。

コストに見合うか疑問も

これまで、経営者として高いスキルを身につけるならMBAと言われてきました。しかし、特にアメリカの大学などで学費が毎年増えていることで習得にかかる費用がトップスクールで数千万円と高額になっています。2年間働けないことによる損失も大きく、MBAが本当に費用分の価値があるのか疑問視する声も出てきています。

かかる費用や時間的コストと、MBAで得られるものを照らし合わせて、本当に取得すべきかしっかり考える必要があります。

まとめ

MBAは世界的に認められていて、ビジネスの資格としては最高峰です。経営に必要な様々な能力や知識を1~2年の短い間で身につけることができるため人気です。

MBAといっても、ビジネス大学院修了の資格なので、世界トップレベルのMBAから、比較的簡単に取得できる一般レベルのMBAまで様々です。キャリアアップを目指し就職でアピールするためには、ある程度、有名校を目指す必要があります。

しかし、有名校は入学基準のレベルが高いだけでなく、授業料も高く自費での留学はかなりハードルが高いといえます。そのため、MBA取得のためには、かなり前から計画的に、準備していく必要があります。