どの銀行がお得?海外送金手数料・限度額・受取可能国(英語圏)徹底比較

留学するとなると、日本から海外へ授業料を送金する必要が出てくるほか、日本の家族から生活費を送金してもらう機会もあります。海外への送金は、送金手数料がかかったり、送金限度額があったりしますので、面倒なこともあります。海外送金のしくみを知っておき、できるだけ無駄のない方法で送金を行いましょう。

海外送金の基本的な仕組みと手順

海外送金のしくみは複雑

日本で暮らしていると、普段は海外にお金を送らなければならない場面はあまりないと思います。しかし、家族の誰かが海外留学したり、海外駐在になったりした場合には、個人で海外に送金しなければならない機会が出てくるはずです。

国内の口座宛に振込手続きをして送金するというのはそれほど難しいことではなく、誰でもやったことがあると思いますが、海外へ振込等により送金するとなると、それほど単純にはいきません。

海外へ送金するとなると、円のまま送るのでない限り、現地通貨に両替してから送金することになります。

また、送金する銀行が受取する銀行と「コルレス契約」という契約を結んで業務提携していない場合には、中継銀行を経由して送金する必要があります。それぞれの手続きで手数料もかかってきますから、何も考えずに送金すると、無駄に手数料がかかってしまうことがあります。

海外送金の流れ

①送金依頼

国内の銀行に、海外送金を依頼します。海外送金はどこの銀行でも取り扱っているわけではないので、事前に送金の可否を確認しておく必要があります。なお、海外へ送金するには、通常、海外の銀行に受取人の口座がなければなりません。

留学する場合には、最初に現地で留学する本人の口座を開設しておきましょう。

②送金資金及び手数料の支払い

送金するお金は、その銀行の口座から出金するか、現金で持ち込む形になります。送金する際には、送金手数料がかかります。
送金時には円から外貨に換えて送金するケースが多いと思いますが、両替の際には、各銀行が定めるTTSレートで計算されます。円建てで送金することも可能ですが、この場合には円為替取扱手数料がかかります。

③送金資金の決済

送金銀行から受取銀行に電信により支払指図が出され、資金決済が行われます。送金銀行と受取銀行との間でコルレス契約が結ばれていない場合には、送金銀行がコルレス契約を結んでいる銀行を中継銀行として決済が行われることになり、中継銀行手数料がかかります。

④送金資金の受け取り

受取銀行は、受け取った送金資金を受取人の口座に入金します。なお、受取銀行では受取手数料が発生するため、送金人が受取手数料を支払っていない場合には、送金資金から受取手数料が差し引かれて入金されます。

金額の決まっている学費等を送金するときには注意

海外送金では、受取の際に手数料が差し引かれることがあるため、送金金額よりも受取金額が少なくなることがあります。留学中の生活費を家族に送ってもらう場合には大きな問題はないかもしれませんが、学校に支払う授業料など金額が決まっているものについては、不足分が生じないように気を付けて送金する必要があります。

海外送金に掛かる手数料って何?

海外に送金する際には、いろいろな場面で手数料がかかってきます。海外送金でかかる手数料には、次のようなものがあります。

送金手数料

国内の銀行に送金を依頼する際にかかる手数料になります。送金手数料はそれぞれの銀行が独自に定めており、金額もかなり幅があります。どこの銀行に送金を依頼するかでかかる送金手数料が大きく変わってきますので、しっかり注目しておく必要があります。

受取手数料

送金手続きを行う場合に、受け取り側の銀行に対して支払う手数料です。送金時には受取手数料がいくらになるのかがわからない場合がありますので、送金人負担にはできないことが多くなっています。受取人負担の場合には、受取人の受取金額から受取手数料が差し引かれることになります。

中継銀行手数料

送金銀行と受取銀行との間でコルレス契約が結ばれていない場合には、中継銀行が入らなければ送金ができません。このため、中継銀行に支払う手数料がかかってきます。中継銀行手数料は原則的に受取人負担になるため、受取金額から差し引かれます。なお、中継銀行手数料についても、送金人負担にすることが可能な場合もあります

為替手数料

送金時の両替にかかる手数料です。送金時には各銀行で定められているTTSというレートで円を外貨に交換しますが、TTSはそのときの市場における為替レートに1.5~1.8円程度の為替手数料が上乗せされています。つまり、為替手数料は、送金額が大きいほど大きくなります。TTSは日によって変わってくるので、送金時に確認するようにしましょう。

海外送金を取り扱っている代表的な銀行の海外送金手数料・限度額・受取可能国(英語圏)徹底比較

海外送金をするなら、大手都市銀行やネット銀行が便利です。下記の銀行は、英語圏の留学先として人気の国への送金は可能ですので、使いやすい銀行を選びましょう。

なお、中継銀行手数料及び受取手数料は原則として受取人負担になるため、送金人負担にできない銀行もあります。また、為替手数料については、各銀行のホームページや窓口等で最新のTTSを確認して比較するようにしましょう。

ゆうちょ銀行

ゆうちょ銀行では、全国のゆうちょ銀行及び一部の郵便局から海外送金が可能です。送金方法としては、海外の受取人銀行口座または郵便振替口座に入金する方法(口座あて送金・口座間送金)のほか、海外の受取人に為替証書等を届けて受取人が現地で換金する方法(住所あて送金)も利用することができます。住所あて送金を利用すれば、受取人が銀行口座を持っていなくても送金ができます。

口座なしの送金の可否
送金手数料 2500円
中継銀行手数料の送金人負担の可否 不可
受取手数料の送金人負担の可否 不可
送金限度額 相手国によって異なる
主な送金受取可能国(英語圏) アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、香港、シンガポール

(※アメリカへの住所あて送金は差出人が自分で為替証書を郵送する必要あり)

三菱東京UFJ銀行

三菱東京UFJ銀行では、インターネットバンキングの「三菱東京UFJダイレクト」を利用して海外送金すれば、窓口よりも送金手数料がお得になります。三菱東京UFJ銀行では、取り扱い通貨の種類が豊富で、外貨預金からの送金も可能となっています。

口座なしの送金の可否
送金手数料 海外の三菱東京UFJ銀行本支店・現地法人あて2500円~5000円

他行あて3000円~5500円

中継銀行手数料の送金人負担の可否
受取手数料の送金人負担の可否 可(3000円)
送金限度額 1日あたり200万円、1ヶ月あたり500万円
主な送金受取可能国(英語圏) アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、香港、シンガポール

セブン銀行

セブン銀行の海外送金サービスは、セブンイレブンなどに設置してあるATMから世界最大の送金業者ウエスタンユニオン取扱店に送金手続きが可能です。なお、海外送金サービスを利用するには、セブン銀行の口座開設と海外送金サービスの契約が必要です。ウエスタンユニオンが提携する約200ヶ国51万ヶ所以上の受取拠点で、原則口座不要で受取できるので、受取手数料や中継銀行手数料も不要です。

口座なしの送金の可否 不可
送金手数料 990円~6500円(送金金額により異なる)※中国・フィリピン向けは一律2000円
中継銀行手数料の送金人負担の可否 手数料不要
受取手数料の送金人負担の可否 手数料不要
送金限度額 1回/1日/1ヶ月あたり100万円、1年あたり300万円(※一部の受取国を除く)
主な送金受取可能国(英語圏) アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、香港、シンガポール

三井住友銀行

三井住友銀行では、SMBCダイレクトのほか、店頭窓口から海外の金融機関に送金(仕向送金)することが可能です。SMBCダイレクトなら、24時間いつでも送金申し込みが可能で、送金受取人口座を200件まで登録することもできます。

口座なしの送金の可否
送金手数料 <SMBCダイレクト>

三井住友銀行海外店または現地法人等向け3000円、海外他行向け3500円

<窓口>

三井住友銀行海外店または現地法人等向け3500円、海外他行向け4000円

中継銀行手数料の送金人負担の可否 可(受取手数料と合わせて2500円)
受取手数料の送金人負担の可否 可(中継銀行手数料と合わせて2500円)
送金限度額 1日あたり300万円、1ヶ月あたり500万円
主な送金受取可能国(英語圏) アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、香港、シンガポール

楽天銀行

楽天銀行の海外送金は、送金手数料が格安の750円。取扱通貨60種類以上、送金受取可能国200ヶ国以上と、圧倒的な利便性を誇っています。楽天銀行に口座を持っていれば、24時間いつでもインターネットで手続きが完結します。

口座なしの送金の可否 不可
送金手数料 750円
中継銀行手数料の送金人負担の可否 可(1000円)
受取手数料の送金人負担の可否 不可
送金限度額 1回/1日あたり100万円、1ヶ月あたり200万円、1年あたり500万円
主な送金受取可能国(英語圏) アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、香港、シンガポール

新生銀行

新生銀行の海外送金サービス「Goレミット」では、口座開設不要、ネットと郵送での申し込みで海外送金ができます。170ヶ国以上12通貨に対応しているので、幅広い国への送金が可能になっています。

口座なしの送金の可否
送金手数料 2000円
中継銀行手数料の送金人負担の可否 不可
受取手数料の送金人負担の可否 不可
送金限度額 契約者によって異なる
主な送金受取可能国(英語圏) アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、香港、シンガポール

まとめ

海外送金する場合には、国内での振込手数料よりも高い送金手数料がかかってしまいます。また、中継銀行手数料や受取手数料もかかるため、受取人が受け取る金額が少なくなってしまうこともあります。

どこの銀行から送金するかによって、かかる手数料も変わってきます。インターネットで手続きすれば、手数料が安くなる銀行も多くなっています。留学の際の海外送金に使う銀行を選ぶなら、手数料ができるだけ抑えられる銀行で、自分や家族にとって使いやすい銀行を選びましょう。