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猫がキャットフードを食べない!?食欲不振の原因や対処法は?

 

飼っている猫の食欲がいきなりなくなって、エサを食べなくなったら心配ですよね。

一方で、猫はとても繊細な動物なので、ほんの少しの変化でエサを食べなくなることもあると言われています。

そこで今回は、猫がどうして急にエサを食べなくなるのか、その理由や対処法について見ていきたいと思います。

 

目次

どのくらいエサを食べなかったらダメ?

生後6か月前後であれば12時間、生後1年以上の猫ならば24時間全くエサを食べないようならばそれは一つの危険信号と考えられています。

一方で、猫はもともと「気まぐれ」と言われているように、食事に関しても全く食べなかったりたくさん食べたりと、食べ方にもムラがあります。

実際に1食位口にしなくても元気そうに見えるのあれば健康上は問題ないと言えるでしょう。

しかし「全くエサを食べない」という絶食には弱い生き物でもあり、実際に絶食状態が続くと何かしらの病気にかかっている可能性も高いようです。

猫がエサを食べない理由とは?

続いては猫がどうしてエサを食べてくれないのか、考えられている理由をいくつか紹介していきましょう。

キャットフードの好き嫌い

猫は意外とグルメだと言われています。実際にどんなにお腹が空いていても、気にいらないフードが出てくるとまったく口にしないことも珍しくはありません。

また、猫はエサを味や触感、匂いなどで判断しているので、飼い主さん側でどんなに栄養バランスが良い上質なフードを用意したとしても、猫の判断にそぐわなければ食べてくれないこともあるでしょう。

一方で、2016年に実施された調査によると、猫は「おいしい」と感じたときに目を半分以上閉じたり、舌を突き出したりするそうです。

逆に、フードを「まずい」と感じたときには口をあけて舌を出す仕草をすることが多いとか。こういった仕草をチェックすることで、猫の好みを把握することもできそうですね。

エサに飽きる

猫の中には出されるエサにすぐに飽きてしまう子も多いようです。これは子猫、成猫、老猫のすべてに共通している特徴でもあるので、成長したからといって兆候が落ち着くわけではないと言われています。

新しいキャットフードにした

猫の中にはエサを新しくするとすぐには切り替えできない子もいます。特に一つのエサに執着しやすい猫は、新しいフードに馴染めなくなかなか口にしない傾向が強いようです。

食器が気になる

食器に食べかすがついていたり、汚れがひどかったりするとエサを食べなくなる猫もいます。

また、エサが腐りやすい夏場はちょっとした腐敗臭が原因で食欲を落としエサを食べなくなる猫も多いとか。

一方で、なかには食器自体が気に入らなくてエサを食べなくなる子もいるので、試しにフードではなく食器を変えてみると良いかもしれません。

季節の変化

夏場の暑い時期になると、人間と同じように夏バテが原因で食欲を落とす猫も多いそうです。

これは猫特有の食欲周期に関連した症状なので特に心配はいらないようですが、室内の空調管理や脱水予防などはしっかりと行う必要があります。

環境の変化

知らない人が訪ねてきた時や、引っ越しした時、極端な例でいえば部屋の模様替えをしただけでも、猫は環境の変化を感じ取りエサを食べなくなることがあるそうです。

そもそも猫は環境の変化にストレスを感じやすい動物なので、少しの変化でも食欲に影響を及ぼしやすいと言われています。

病気が隠れている場合も?

先ほども少し述べましたが、猫がエサを食べてくれないのには何か病気が関係していることもあります。

例えば消化器系の病気にかかっている、感染症を発症している、発熱している場合などは食欲不振になることも多いようです。

また、口内炎や虫歯ができている場合もエサを食べなくなりやすいと言われています。実際に食事をしようとするのになかなか口をつけないようであれば、口内でトラブルが起きている可能性が高いので獣医師に診てもらうようにしましょう。

また、鼻詰まりが原因でエサをおいしそうに思えなくなり、食欲が落ちることもあるようです。

こういった病気や症状が原因で食欲不振が起きているかどうか確かめるには、猫の状態をしっかりチェックすることが求められます。

例えば下痢やおう吐、血尿などの症状を併発している場合は危険度が増すようなので、すぐに獣医師に診てもらうようにしましょう。

また、発熱している時やどこか痛みがある時は、猫はうずくまったり元気がなくなったりする傾向にあると言われています。

一方で、エサを全く食べない時期が3日以上続くと「脂肪肝(肝リピドーシス)」という深刻な病気を発症する恐れもあるようです。

脂肪肝とは肝臓に脂肪が溜まってしまう怖い病気で、肝不全を引き起こす原因にもなります。

こういった病気を未然に防ぐためにも、もし猫が24時間以上全くエサを食べないようならばとりあえず獣医師に処置を任せ、必要であれば点滴などを行ってもらうようにしましょう。

食欲不振の対処法とは?

猫が食欲不振に落ちっているからと言って、必ずしも上記に挙げたような病気を発症しているというわけではありません。場合によっては少し工夫するだけで、猫がスムーズに食事してくれるようになることもあります。

エサの与え方を変える

猫がエサを食べなくなる理由として、エサの与え方が良くないこともあるようです。例えば一種類のフードだけを与えていると、猫がその味に飽きてしまい口にしなくなることもあるとか。

そこでこういった場合の対策法として、数種類のフードをローテーションして与えてみることをおすすめします。

どんなに高級で上質なフードだとしても、猫によってはすぐに飽きてしまい口にしなくなることもありますが、数種類かをローテーションし、味に変化を持たせることで以前のようにおいしそうに食べるようにもなるそうです。

食器を変えてみる

最近は猫の餌皿としていろいろな模様、色、素材のものが販売されていますよね。実はそういった猫専用の食器が原因で、食欲を落とす猫も多いようです。

例えばキラキラしているスチール製の食器は猫はあまり好きではないと言われています。

そのほか、底が深い食器の場合、ひげがお皿につくのを嫌がってエサを食べなくなる猫もいるようです。こういった場合には思い切って食器を新調してみた方が良いかもしれませんね。

手で与えてみる

猫の場合、一度エサを食べ終わった後に手で与えてみるとたくさんの量を食べることもあります。

しかし日頃から手で与えすぎてしまうと癖になってしまい、食器からは食べなくなってしまうのでやりすぎは禁物です。どうしてもエサを食べないときだけ試してみると良いでしょう。

毎日規則正しく与える

食事のリズムやフードの種類、食器などが変わると、変化を敏感に察知して食欲を無くす猫も多いようです。

特に食事のリズムに関しては外出や旅行の際に不規則になりやすいので、食欲不振の原因になることもあると言われています。

そのため、いつもエサを出しっぱなしにしているならばともかく、食事の時間が決まっている場合はできる限り毎日規則正しく与えるようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?先ほども述べた通り、猫はエサを食べたり食べなかったりと食事に関しても気まぐれな動物でもあります。

猫がエサを急に食べなくなると飼い主さんは心配になるかとは思いますが、成猫の場合24時間を目安に全く食べないのか、少しは食べているのかをまずは観察するようにしましょう。

全く食べていないようであれば獣医師に診てもらうことをおすすめしますが、少しでも食べているようならば病気以外が原因かもしれません。