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看護師転職サイトの求人情報の探し方・選び方は?まずは自己分析から!

 

転職を行うにあたり重要なのが求人情報の検索や選択です。数ある転職サイトや求人の中で自分にあった求人の選択や着眼点において悩まれている方が多いのではないでしょうか。
皆さん優先するポイントは様々でしょうがこの求人情報を把握するといった上で紙面上での情報に囚われ、就職した際に実際とのギャップに悩まされている方や離職を余技なくされる方は非常に多いです。

皆さんが少しでも理想の転職ができるよう、求人情報の探し方や選び方のポイントをまとめていきます。

 

目次

まずは自己分析で転職の目的を明確に

どこに視点を置くかは個人の自由ですが前述したように病院内部の情報収集を怠り転職を行った方の多くは実際とのギャップに悩まされ離職を余技なくされるケースがほとんどです。

転職活動する以前の問題となりますが転職前に一度自己分析を行う事が重要なのです。

回想を交える事で自己の看護観や将来展望、今まで自分が培った看護観を振り返る事ができます。この回想こそが転職活動にあたり大切な作業なのです。自分の特性や自己展望を理解したうえで希望にあった医療機関を探す必要があります。転職選びにあたっては人間関係や給料、待遇面等、様々な要因が加味されますがこの自己分析という作業を怠っては次の転職先においても自分の目指す目標や看護観について葛藤が生じます。

そいった現状を回避するためにも今後、自分が目指す将来像や目標を明確にしたうえで転職活動を行いましょう。

自分に合う職場・合わない職場を見分けられる

希望する機関が自分に合うかどうかは誰にもわかりません。医療機関の見学や面接を重ねたところで実際に働いてみると希望や理想とは違ったというケースも少なくありません。

ここではそういった現状やリスクを少しでも軽減・回避する為、自分にあった病院選びのポイントを説明していきたいと思います。

① 自分の展望と医療機関の方針が合致するか

面接や志望動機にあたってもここは非常に重要なポイントとなります。

自己分析を交えた結果、自分が求める医療機関や着眼点を明確にしましょう。回想から自分の理想とする看護が導きだせたら後は自分の希望に沿う看護方針や希望部署のある求人を選択するだけです。自分が今後、何を目指したいのか、どういったことにチャレンジしたいのかは転職にあたり明確にしておきたい部分ですし今後の自己成長にもつながります。

② 希望機関・部署の年齢層をリサーチ

病院はチーム医療の場ですので周囲とのコミュニケーションが必須となります。

ここは見落としやすいポイントですが同志に同年代の方がいるか否かでは働きやすさが大きく変わってきます。同年代や同じ境遇の方にしかわからない悩みも多々ありますし相談もしやすいのではないでしょうか。又、共に働いていく上でいい意味でのライバルにもなり相乗効果が生まれやすいと言われています。

新人看護師では支え合う事で自己成長や仕事に対する励みにも繋がりモチベーションや精神的に支えられる場面は多々でてくるはずです。ベテラン看護師においても同様のことが言えます。新人教育の在り方や自己の看護観も共有することができますし家庭や子育ての話など共有・相談できる場が増えます。そういった事からこのポイントは見逃されやすいですが働く上で重要なポイントとなりますので気にとめておいてください。。

➂ 有休消化率や休暇状況

十分な有休や年休がとれない医療機関は非常に多いです。人手不足を理由に年休消化ができずまともな連休ももらえないといったケースはよく耳にします。

看護師が抱えるストレスは非常に大きくワークライフバランスの充実といった視点からも有休や年休消化率等のリサーチも必須となります。

他にも自分に合う機関・不向きな機関のポイントは沢山ありますが結局は自分がどこに重きを置くかです。自己分析を行い自分の方向性を明確にした上で希望機関の選択を行う事が大前提です。希望機関が定まったら必ず自分の目で医療機関を訪ね医療機関内部のリサーチをおこないましょう。リサーチのポイントにおいては後程説明いたします。

履歴書の志望動機や自己PRに書くべきことがわかる

履歴書や志望動機は医療機関や面接官がどこに着目しているのかを客観的視点から捉えるとわかりやすいでしょう。個人の魅力や強みとなる点だけでなく、その強みが希望機関でどう活かせるかが重要なのです。履歴書で個々の第一印象が決まりますし書類一枚でその人の意欲や希望機関に対する思いまでわかりますのでここは抜かりなく記載するようにしましょう。

又、面接の際に志望動機とプレゼン内容の軸がぶれてしまうと返って逆効果となるケースもありますので志望動機・自己PRが面接のプレゼンと関連するよう照らし合わせ記載するよう心がけましょう。

上記の内容におきましては、こちらに掲載していますので合わせてご覧下さい。

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看護師転職の志望動機や自己PRの書き方は?実際の履歴書を紹介! – nanairo 【ナナイロ】 | 暮らしを彩る情報サイト

将来の目的や目標が見つけやすくなる

前述したように自己分析・回想を行う事で自己展望や目標が明らかになります。これは個人差がありますが多少なりとも今後の目標や看護観が見えてくるはずです。又、離職に伴い自分の欠点や離職に至るまでの経緯を振り返る事で今後の課題を明らかにしておく必要があります。

回想を交え、目標や展望が見えてくると自然に希望する医療機関は絞れてくるのではないでしょうか。目的をもった転職と曖昧に決めてしまった転職では看護の方向性やモチベーションにおいても大きく変わってきます。

看護師転職サイトの求人情報を探すときのポイント

求人情報の「残業なし」には注意

残業なしを売りにしている医療機関は多くあります。実際にその響きに魅力を感じ転職したが残業が多く離職に至ったケースも少なくありません。

残業なしと提示していても日によって残業を強いられる医療機関は多くありますしサービス残業をさせられる医療機関が多いのもまた事実です。事前の情報収集で希望機関における平均残業時間や希望機関で在職している職員からの情報を把握することが有用とされていますので細かい情報収集を心がけましょう。

給与は細かくチェック

基本給だけでなく夜勤の単価や昇給の有無、ボーナス等をチェックしましょう。看護師は保険や所得税における引かれものが多い為、基本給から引かれて手取りでもらえる金額がどれくらいになるのかも把握しておくといいでしょう。

求人情報の基本給の欄に『夜勤回数含む』という言葉が書かれていますがこの言葉には要注意です。実際にそれだけ夜勤にはいれるかも定かではありませんし保険等で引かれる金額を考慮すると自分が思っていた金額より大きく下回ります。一見、給料が良く感じますが大きな落とし穴です。

月給だけでなく賞与が出るか

月給を重視し入職すると賞与がない場合や平均的な賞与額より大きく下回る医療機関は沢山あります。悪まで自己リサーチですが老人施設(デイサービス・グループホーム等)は基本的に看護師の平均賞与額より下回るケースがほとんどですし、全く賞与がでない医療機関も存在します。

月給がいいというのはどこかで削減されている場合が多いですので表向きの表現に惑わされないように注意しましょう。

申し送りは勤務時間に加味されているか

申し送りや情報収集というのは時間外という機関が多いのではないでしょうか。近年、大きな医療機関であれば申し送りは廃止になっているところが多いですが中小企業では申し送りの平均時間が40分と申し送りにかかる時間は非常に多いです。

『情報収集は時間外』というのはしょうがないですが申し送りは列記とした業務ですのでその時間が就労時間に加味されているか否かは必ず確認しておく必要があります。

完全週休2日制、週休2日制の違い等の休暇

完全週休二日制とは、1年を通して毎週2日の休日があることをいいます。

週休二日制とは、1年を通して、月に一回以上2日の休みがある週があり、他の週は1日以上の休みがあることをいいます。

言葉の言い回しによって異なりますのでここは知っておきましょう。

中途入職者向けの教育研修があるか

大学病院や公務員等はこの制度が設けられている機関が比較的多いとされています。

新人教育プログラムと比較し中途採用では研修期間は短くなりますがこの制度があるか否かでは働きやすさが大きく異なります。

このような制度を設けている医療機関を選択するにこしたことはないですが中小機関のほとんどはこのような制度は設けていないのが現状です。一概に全ての医療機関とは断言できませんが中小企業の多くはプリセプター制度を導入できるほどの人員やコストにかける時間がないと言われています。

求人情報選びのポイント

様々な媒体やツテから求人情報を集める

ハローワーク

ハローワークは厚生労働省が運営する機関で求人募集は全国を取り扱っています。

自分の希望に応じて全国から求人情報を探せるといったメリットはありますが病院内部の情報には欠けています。給料設定の交渉も正直難しいです。

現在はインターネットが普及しハローワークまで足を運ばなくても求人検索が可能となっていますので利便性には優れてきていますが自分で求人を探す必要がある為、時間の都合がつかない方や求職時間がないといった方には不向きかもしれません。

ナースバンク(ナースセンター)

『看護師等の人材確保の促進に関する法律』基づき設置された転職サポートです。

ナースセンターは中央ナースセンターと都道府県ナースセンターに大きく分けられており47都道府県全てにおいてナースセンター(看護協会が運営する求人サイト)を設けています。全国の求人を多数保有しており信頼も厚いです。ナースセンターは求人検索から応募まで一貫して行うことができ求人数も病院全体の50%以上が求人登録をしていると言われるほど多数の求人を取り扱っている為、比較的理想とする求人が見つかりやすいと言われています。

多数の求人を取り扱っており口コミにおいても高い評価を得ていますがこちらも同様に求人を自分で探す事が必要ですし登録から応募までに様々なステップを踏まなければならないため時間と労力がかかることがデメリットとしてあがります。

雑誌・新聞の求人広告欄

雑誌や新聞の求人は周辺区域の求人が掲載される為、自宅近辺で転職先をお探しの方は転職にかける時間や労力も削減できていいかもしれません。

しかし、逆を介せばそれほど働き手がいないということになりますので欠点が多少なりともあるはずです。どこの医療機関にも個々におけるメリットやデメリットはありますがそういった広告での求人には特にデメリットを注意深く探る必要があります。

例外として新設の医療機関においては求人掲載する費用をかけられないといった理由から

掘り出し求人が比較的多いと言われています。

友人・知人の紹介

知人・友人の紹介は手軽かつ詳細に情報収集ができるといった点が大きな魅力となります。給料面や病院内部の人間関係など聞きづらい内容のリサーチが可能ですし友人が同じ医療機関にいるのは心の支えとして非常に大きいです。

しかし、全てを鵜呑みにしないほうがいいでしょう。病院内部の情報等は主観によって多少なりとも異なりますので他者からの情報収集だけでなく実際に自分で希望機関まで足を運び、自己の視点からの情報収集を行いましょう。

又、友人の紹介では後々、退職しづらくなりますので注意しましょう。

紹介会社の利用

看護師数の増加に伴い看護師転職サイトも非常に増えています。

個々のサイトによって取り扱う求人の地域も違いますし、待遇や給与水準まで異なります。紹介会社から転職する際は転職サイトの選択が非常に重要です。

転職サイトにおきましては各種サイトの特色や口コミまで詳細にまとめたコラムを掲載していますのであわせてご参照ください。

同じ医療機関でも複数の求人情報を見比べる

同じ医療機関・同条件でも給料水準が転職サイトによって異なる事はよくある話です。

自分が転職するにあたりどの条件に優先を置くかが重要です。転職サイトによっては応援金制度や希望条件の交渉までコンサルタントがおこなってくれるサイトもありますので転職サイトの選択は理想とする転職ができるか否かにおいて非常に重要です。

又、転職サイトの登録において自分が希望とする機関が他社転職サイトと比較し給料や条件に違いがないのか、サポート支援やお祝い金制度等、細かくチェックすることをおすすめします。

転職サイトの登録は平均3~4社の比較評価をおこなえば十分だと言われています。

医療機関のHPの綺麗さに惑わされない

『高給料』『好条件』『残業ゼロ』など各種医療機関により売りとしている部分は様々でしょう。しかし、このような売り込みには影があると疑ってかかることが利口です。

例えば、高給料と広告されていても月額払われる給料は高いですが賞与水準が低く設定されており結局のところトータルでみると自分の希望金額より安くなるといったケースもあります。

売りとしているものに囚われず、希望機関全体を把握することが必要です。

看護師転職サイトのコンサルタントを賢く利用して詳しい情報を収集

コンサルタントにより紹介してくれる求人の質が違うこともありますし条件交渉の場面においても交渉の程度は各コンサルタントにより異なります。

自分が譲れない条件やポイントを明確にしておき自分の意志を曲げない事も必要です。

又、紹介された求人が自分の希望や理想とする求人でなければ必ず断りましょう。

コンサルタントに自分では聞きづらいこんなことを聞いてもらう

希望機関が見つかっても給料体制や休暇取得状況、人間関係などの内部の実態まではなかなか面接では聞けないものですよね。賞与や給料面において交渉次第では提示水準より上げてもらえるケースは多いにありますし交渉するにこしたことはありません。

転職サイトによって異なりますが条件交渉してくれるサイトもかなり増えていますので

自分の理想とする給与や条件等があればコンサルタントへ依頼し条件交渉をおこなってもらいましょう。

コンサルタントへ確認しておきたいポイントについて下記にまとめてみます。

求人情報である程度絞れたら病院見学で自分の目で確かめる

紙面上だけで転職先を決定される方も少なくないですがそういった方の多くは見学を行っておけばよかったと後悔されています。

実際に自分の目で確認することで多少なりとも環境や職場の雰囲気はみえてきますし見学で得られる成果や課題というのは意外と大きいです。

入職後に雰囲気や環境が嫌だと感じても後の祭りです。そういったリスクを回避するためにも事前の希望機関への訪問は必要ではないかと考えます。

まとめ

皆さん参考になったでしょうか。求人情報のポイントを知っているか否かで今後の転職が大きく異なります。

転職サイトの普及により様々なサービスや制度も増えてきていますのでそのような制度を利用し求人情報を探していくのも策かもしれません。

まずは自己分析を交え、自分が求める条件や希望を明確にしたうえで転職活動をおこなっていきましょう。