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転職で成功する人と失敗する人の違いを生み出す原因を徹底的に解説!

 

転職に成功する人は、成功するだけの準備や理由を整えています。言い換えると、転職に失敗する人は、しかるべき理由があって転職できないのです。

では、どういうことが原因で転職の成功と失敗は分かれてしまうのでしょうか。今回は、データから見る転職の成功率、転職の成功と失敗のよくあるパターン、転職に成功するうえで大切な転職エージェントの利用について説明していきます。

 

目次

転職の成功率や満足度ってどれくらいなの?

「転職活動はどれくらいの確率で成功するのか」「転職した人はどのくらい満足しているのか」気になりますよね。そこで、転職サイトや厚生労働省のデータをもとに、転職の成功率と満足度を調べてみました。

成功率

転職サイトを運営する、パソナキャリアの「転職に関する意識・実態調査2015」によると、2012年から2015年までに転職活動をした人は、一人あたりの応募数が「7.76」社、そのうち面接に進んだのが「3.69」社、内定が決まったのは「1.65」社となっています。

つまり、転職活動をした人は、平均1社以上の内定をもらっており、ほぼ全員が転職に成功している計算です。

もちろん、一人で複数の内定を取っている人もいれば、内定がゼロの人もいます。パソナキャリアだけの調査ですので、日本全体に当てはまるわけではありません。しかし、傾向として転職成功率が高いことはわかります。

満足度

転職の満足度を測るため、「転職サイトを利用した人の満足度データ」と、「転職によって年収があがった人の数」を参考にしましょう。

ふたたび、パソナキャリア調べの「転職に関する意識・実態調査2015」を見てみます。調べによると、転職の満足度について質問をしたところ、「大変満足」と「まあ満足」を合わせて満足度は74.6%でした。

また、厚生労働省が公表している「平成27年雇用動向調査結果の概要」によれば、平成27年に転職した人の「35.6%」が年収アップしています。年収が変わらなかった人を合わせれば、62%の人が転職しても年収を維持しているか、年収アップを果たしているのです。

転職で失敗するケースは?

安易な転職の失敗を避けるために、転職の失敗例を知っておきましょう。

辞めたいと思った理由をよく考えずに逃げの気持ちで転職する

辞めたいと思う理由は、人それぞれです。しかし、自分で対処できるのに問題に向き合うのがいやだという逃げの気持ちで辞めてしまった場合、転職しても同じようなことで悩むことになります。

たとえば、会話がなく職場の雰囲気が重いのがいやなら、自分から積極的にあいさつや声掛けをすることで問題が解決する場合もあるのです。仕事のできる先輩や上司に教えを請うことでスキルアップすれば、仕事ができない、仕事に向いていないのではという悩みが解決することもあるでしょう。

精神的に追い詰められ、ストレスで病気になるまでひとつの会社にこだわる必要はありませんが、深く考えずに転職という最終手段に頼ってしまうのも考えものです。

転職先の選び方が違う

「転職はしたいが、どの会社がよいのかわからない」場合、志望動機もあいまいになってしまいます。どうしてこの企業でなければだめなのか説明できない人を、積極的に採用する企業は多くありません

また、転職先の選び方が定まっていないと、勢いや興味だけで異業種への転職を決めてしまうこともあります。これまでの経験や常識が通用しない会社で働きはじめた結果、つらくなってまた会社を辞めてしまう、といったパターンもあるのです。

転職の準備を甘くみていた

転職希望者のなかには、新卒として面接や試験を突破した経験があるのだから、準備しなくても転職できると考えている人がいます。しかし、転職活動には転職活動の「傾向と対策」が存在するのです。

履歴書の作成や自己PR、面接対策を普段から行っている人は多くありません。転職活動をするなら、少なくとも新卒で就職活動をしたときと同じくらいのモチベーションをもって準備をする必要があります。

仕事を辞めてから転職をはじめた

「辞めたあとのことは辞めてから考える」のは、転職において悪手です。そもそもの話、仕事を辞めてから転職先を探すのは厳密にいうと転職ではなく、一度無職になっているため再就職という扱いになります。

採用をする企業から見たとき、現役でバリバリ仕事をしている優良な人材なのか、それとも、なぜまえの職場を辞めたのかわからない無職の人なのか、という違いが選考に及ぼす影響は小さくありません。

転職先の口コミや労働条件を確認しない

求人の条件と入社後の就業条件が違う、というのもよくある話です。もちろん、事前に提示した条件と実際の条件が異なるのは会社側の落ち度ですが、契約書に署名捺印して入社した場合、不利な雇用条件を承諾したことになります。

話が違うと辞めても次の仕事を探すのが大変だから、と泣き寝入りしてしまう人も少なくありません。

できれば、面接時や内定時に就業条件を書面にしてもらいましょう。口約束はトラブルのもとになります。

また、転職先の口コミを調べることも大切です。とくに、元社員の口コミは、会社の実態や雰囲気といった転職活動時にはわかりづらい情報が手にはいる貴重な情報源となります。

転職で成功する方法は?

転職の成功に必要なのは、転職のリスクを避ける徹底的な準備です。

会社を辞めずに転職活動する

転職活動には、それなりの時間がかかります。仕事を辞めてから転職をはじめると、貯金の残高という制限時間ができてしまうため、焦って転職に失敗するケースが多いのです。その点、仕事を続けて給料をもらいながら転職活動していれば、生活費の心配はありません。

会社を辞めずに転職活動するメリットは、金銭面以外にもあります。面接に落ちたとしても仕事を失うことはないため、精神的に余裕をもって転職活動を続けることができるのです。働いている間に資格を取り、転職に役立てることも可能になります。

退職する理由や志望企業の軸が明確

転職に成功する人は、なぜ辞めるのか、具体的にどういう条件の企業なら転職したいのかが明確です。

前職を辞める理由がはっきりしている人は、退職するに至った経験をつぎの会社でどう活かすのか、面接時にアピールすることができます。

また、膨大な求人のなかから数社を選び出すには、年収の最低額や残業時間といった転職先に求める具体的な条件が不可欠です。はっきりした条件をつけて志望企業を探せば、転職にかかる時間も短縮できます。

また、ゆずれない条件を満たす転職先であれば、そのほかの面で多少不満があっても転職したことを後悔するような事態にはなりづらいです。

1社だけではなく複数の会社を受ける

冒頭で紹介した、パソナキャリアのデータを思い出しましょう。ざっくりといって、1社の内定を勝ち取るためには、6社に落ちる計算になります。書類選考を突破する確率ですら50%未満です。

理想の1社にのみ応募して転職が決まる確率は、ほんのわずかにしかありません。面接でうまく自己PRするには、ある程度の慣れも必要です。転職に成功している人は、複数社に応募して転職活動の経験値を溜め、転職活動の腕を磨くことで、希望の会社から内定を取っています。

面接や選考におけるミスをなくし第一印象にこだわる

人が、何かを判断するとき第一印象に強く引きずられてしまうという心の働きを、心理学では「初頭効果」と呼びます。そして、第一印象は出会ってからほんの数秒、長くても2分ほどで決定してしまい、半年ほどは書き換わることがありません。

たとえば、学歴も職歴も高く、非常にていねいに書いた履歴書を見た人事担当者は、面接で顔を合わせる前に「優秀な人材だ」という印象を持ちます。初頭効果があるため、面接でも好意的に評価する確率が高いです。

しかし、もし同じ人が誤字脱字だらけの履歴書を提出していたら、どうでしょうか。人事担当者は、「経歴はよくても誤字脱字がこれだけあるなら、優秀とはいえないな」と思うでしょう。すると、面接で同じように受け答えをしていても、第一印象で「だめだ」と思っているため、評価されない可能性が高くなるのです。

転職活動では、いかに第一印象を良くするかが重要になってきます。転職に成功する人は、履歴書の丁寧さ、スーツのシワ、シャツの襟、髪型、笑顔といった「相手が見てわかる部分」のミスをなくす努力を欠かしません。

さまざまな媒体を使って求人を探す

転職活動では、いかに多くの求人情報を知っているかが重要です。世の中には、さまざまな求人情報紹介サービスがあります。無料、有料の求人情報誌を始めとして、転職サイトや転職エージェントといったインターネットサービスも利用しましょう。

ひとつのサービスだけでなく、複数のサービスを併用するのがおすすめです。とくに、登録が簡単で一度に大量の求人情報を調べることができ、エントリーまで可能な転職サイト、転職エージェントは転職の大きな味方です。

転職エージェントを利用すると転職成功率も高まるって本当?

インターネットで利用できる転職サービスのなかでも、とくにおすすめなのが転職エージェントです。

転職エージェントとは

転職エージェントとは、転職サイトにコンシェルジュサービスが追加された、より細やかな転職サポートを受けることができるサービスのことを指します。インターネットで手軽に利用を始めることができるサービスでありながら、専属のアドバイザーがつくのが特徴です。

転職エージェントのメリット・デメリット

転職エージェントの、メリットとデメリットをそれぞれ説明します。

メリット

利用登録をすると、必ず専属のアドバイザーが担当につくのがメリットです。転職エージェントのアドバイザーは、業界内の転職事情や面接対策といった、転職に役立つさまざまな知識をもっています。面談をつうじてわかった自己分析や転職の希望をもとに、自分に合った求人を紹介してもらうことができるのです。

選考の日程調整などもお願いできるため、時間のない社会人にとって利便性の高いサービスといえます。

デメリット

デメリットは、アドバイザーと面談を行う時間を取る必要があることです。また、アドバイザーとの相性が悪く、なかなか希望どおりの求人を紹介してもらえない、といったケースもあります。

ただ、転職サイトを利用する場合、大量の求人から気に入るものを選別する時間が必要です。おすすめの求人を紹介してもらうことで、求人探しの時間を大幅に節約することができるという転職エージェントのメリットは無視できません。

また、相性が合わないアドバイザーは変更することも可能です。転職エージェントそのものも複数あるため、一度相性の良いアドバイザーと出会うことができれば、紹介される求人の質も良くなります。

転職エージェントは、転職希望者の多くが利用するサービスです。業界大手のリクルートエージェントは、延べ37万人以上の転職を成功させています。多くの転職情報サイトでは、転職エージェントも運営しているため、両方使ってみると良いでしょう。

まとめ

転職の成功には、準備が大切です。転職に失敗するリスクをできるだけ下げることが、転職成功への近道となります。そして、世の中にあふれている大量の求人情報から、短時間で希望どおりの転職先を見つけるには、転職エージェントの利用が最適です。

転職の基礎知識、面接対策などをアドバイザーから学びつつ、求人情報探しを転職エージェントに任せることで、効率よく転職を成功させましょう。