転職面接の対策!よく聞かれる質問と、回答例を抑えておこう!

転職活動において最も重要度の高い面接。企業によっては複数回の面接が設定されていることもあり、都度気を引き締めて臨む必要があります。

しかし、面接対策を怠るとグダグダな応答に終始してしまい、結果不採用となることもしばしば。万全の準備をして臨まなければ採用を勝ち取ることが難しくなります。そこで今回は転職の面接でよく聞かれる質問とその回答例について、その趣旨や質問者の意図を踏まえて行うテクニックについてご説明いたします。

面接の回答例を知る前に、理解しておきたい面接のこと

具体的な回答例をご説明する前に、転職活動における面接の位置づけについてお話しておきます。面接というのは応募者のプレゼンテーションの場ではなく、お互いがより深く理解し合いミスマッチを防ぐために行われるものです。

従って、応募者の優劣ではなく、「この会社に入って活躍できるか」という視点でさまざまな質問を行い、その回答をもって判断する場なのです。つまり、応募者は自身の有能さをアピールするのではなく、その会社に入社したらどうなりたいか、どのように貢献できるかをアピールしなければなりません。では、面接の場において留意すべきポイントについていくつかご説明しましょう。

質問から質問者の意図を考えること

面接の場では、面接官から応募者へさまざまな質問が行われます。その質問が何を意味しているのか、何を聞こうとしているのかを正確に把握し、適切な回答を行う必要があります。

例えば「これまでの職歴を教えてください」という質問は、応募者の仕事に対するスキルを判断するための質問です。にもかかわらず、入社年次と会社・部署を答えるだけで終わってしまうのは、質問の意図を理解していないと判断されても仕方ありません

また、面接官は常に簡潔な回答を求めています。1つの質問に対して3分以上ダラダラと回答することの無いよう、質問の意図をくみ取り回答することが求められます。

まず決論を述べ、その後に理由や前提を話す

ビジネスにおける報連相の基本となるのが、まず結論を先に述べるということ。面接時も当然この基本を試されています。従って、面接官の質問に対しては先に結論を述べ、次にその理由を続けるといったトーク術が求められます。

質問に対しては「●●だと考えます。なぜなら~」というように、結論を先に話すトーク術を忘れないようにしましょう。

難しい言葉は不要!簡潔で分かりやすい言葉を使おう

ビジネスに精通していることをアピールしたくて、難解なビジネス用語を多用する方がいます。また、「アジェンダ」「ブレイクスルー」「コンセンサス」「フィックス」などのカタカナビジネス用語を連発する意識高い系も敬遠されます。相手に通じる言葉で、簡潔にわかりやすく伝わる用語や言い回しを選んで使うようにしましょう。

自信を持って質疑応答をしよう

質問に対する回答は自信をもって答えるようにしましょう。あいまいな表現や自信なさげな表情は面接官にマイナスイメージを与えます。特に、語尾に「~だと思います」「~という気がします」「~ではないでしょうか」という表現は自身の無さを相手に感じさせます。このような口癖のある方は、意識して修正するようにしましょう。

面接序盤のこれまでの経歴への質問

では、具体的に面接の場で質問される内容と、その模範解答例についてお話しいたします。面接序盤では応募者と会社とのマッチング状態を探る質問が多くなります。面接官は、応募者がこの会社に入って活躍できるか否かを見極める段階です。

Q:職務経歴を教えてください

面接官は、応募者がこれまでどのような業務に携わってきて、どのようなスキルを持ち、そしてどのように自社でそのスキルを生かせるのかを見極めています。従って、自分のスキルと転職先の企業で求められる人材スキルとの共通部分を中心に話すことが大切です

【回答例】

新卒で入社したA社で営業として3年、その後転職したB社で新サービスの企画や営業戦略策定などの業務に5年度ほど従事してきました。A社では80人いる同期の中でトップ新人賞を受賞し、B社では数値目標を3期連続で達成することができました。

私の強みですが、「仮説検証力」が人一倍優れていると言われます。取引先の担当者が何を重視し、どのようなリスクを恐れているのかを普段のやり取りから予測、その後商談を重ねながら相手の表情や口調に注目することで仮説を裏付け真のニーズをつかむことを得意としています。

今後はより深い洞察力を身につけ、プレイイングリーダーとしてマネジメント面でも強みを生かしていきたいと考えております。

Q:弊社を希望した動機を教えてください

この質問は面接官があなたの強み、キャリアプラン、自社の理解度、そして自社への思いを知るために行われる質問です。応募企業の特徴や募集概要を把握し、明確な志望理由を話せるように準備しておきましょう。自分目線ではなく、企業目線で戦力になる点を伝えましょう。

【回答例】

前職では持ち株会社の設立に関する経理業務に従事しておりました。今後は貴社でグループ会計業務に携わりながら、株式公開に伴う決算業務にも将来的に貢献できればと思い志望させていただきました。

また、前職では入金遅れのクライアントに対する対策も指揮を執って行いました。結果として入金遅延を1年間で10%から5%に減らすことができました。

なお、現在は更なるスキルアップのため日商簿記1級取得を目指し資格学校へ通学しております。経理分野のスペシャリストとしてお役に立てるよう、さらに成長していきたいと考えています。

Q:前職の退職理由(転職動機)を教えてください

この質問は応募者の退職理由を聞くことにより、組織適応力、コミュニケーション能力、ストレス耐性、描いているキャリアプランをチェックするための質問です。ここでネガティブな回答をするといずれかの指標でマイナスとなります。実際どうであったかは別にして、回答の際は前向きな回答を心がけましょう。言い方としては、「〜が嫌だから辞めた」というのではなく、「〜を実現したいから辞めた」という理由に置き換えることが大切です。

【回答例】

前職では法人営業職として企業に対するシステム提案を行っていました。ただ、特定ベンダーに依存した提案ではお客様のニーズに応えることができるシステムを構築することがなかなかできず、悔しい思いをしたことが数多くあります。

お客様が真に満足するシステム提案を行うには、特定のベンダーに依らない拡張性の高いシステム構築が不可欠であると考えます。そのため、ベンダーフリーの提案を行える環境で勝負してみたいと思い退職を決意しました。

面接中盤の個人に対する質問

では次に面接の中盤における質問に移りましょう。中盤では応募者の人柄や性格を知るための質問が多くなされます。応募者がこの会社でうまくなってコミュニケーションを取って仕事ができるかといった観点での質問となることを理解してください。

Q:あなたの長所と短所を教えてください

この質問の意図ですが、長所や短所が業務に支障を与えることがないかを確認するためのものです。従って、長所を述べた後に長所を生かして仕事をした経験を、短所を述べた後には短所を克服する努力をしていることを明言しましょう。

【回答例】

私の長所は計画性を持って物事に当たることです。前職では、営業プロセスを細分化し、目標達成までに必要なアクションごとに数値化して必要な行動に反映させていました。営業プロセスの見える化により目標達成までの行動を計画的に行えるよう工夫したのです。一方、短所としては、同僚や上司から真面目過ぎて融通が利かないと言われる時があることです。一生懸命さが裏目に出てしまうのが理由だと思い、今後は上司や同僚ともしっかりコミュニケーションを取りながらいろいろな意見を取り入れつつ業務に従事していきたいと思っております。

Q:あなたの自己PRをしてください

面接官が自己PRを聞く意図ですが、応募者の志望動機や熱意、スキルなど、入社してがどのように活躍するかをイメージしたいという点にあります。従って、強い想いを込めて「前職までの経験を活かし、入社後にどのように活躍できるか」を具体的にPRしましょう。

【回答例】

私の強みは前職において多くのiOS向けアプリを開発してきた実績にあります。JavaやObjectie-cなどの従来からあるプログラミング言語をはじめ、Swiftもマスターし、設計からアプリ申請まで一貫して手掛けてきました。iOS向けアプリ開発に関しては上流工程からすべてを担当できるノウハウがあります。このスキルを活かし、貴社における大規模ゲームアプリ開発に寄与したいと考えております。

Q:今後のキャリアプランについて教えてください

この質問の意図ですが、キャリアプランが明確でない応募者は、嫌なことがあるとすぐに辞めてしまう可能性があると考えます。また、描いているキャリアプランが自社で実現可能なのかどうかも判断材料とします。従って、応募者としては、入社する企業内で実現できるキャリアプランをあらかじめ考えアピールする必要があります。

【回答例】

貴社へ入社後、WEBデザイナーとしての経験と実績を積み、その後は学生時代の留学経験で培った英語力を活かし海外向けECサイトのディレクションを担当したいです。

貴社では数年後にグローバルマーケット進出を考えていらっしゃるとホームページで拝見いたしました。現在展開されているECサイトは日本語にしか対応しておらず、将来ディレクターとして貴社のグローバル事業推進に貢献していければと思っております。

面接終盤の深い部分に関する質問

最後に面接も終盤に差し掛かった時に行われる質問についてご説明しましょう。終盤では応募者の入社に対する意思確認などを行います。どれだけ優秀な人材であったとしても、入社の意思が薄いと感じた場合には不採用と判断することもありますので、熱意のある回答を心がけてください。

Q:他に選考を進めている(検討している)企業はありますか?

応募者の転職活動状況から入社の可能性を探る質問です。この質問に対して嘘の回答を行うのはNGです。他社も並行して受けている場合はその旨をはっきりと伝えましょう。ただし、「貴社が第一候補です」と付け加えることを忘れないようにしてください。他社が第一候補であれば入社可能性が薄いと判断されることがあります。

【回答例】

前職のディレクター経験を生かすことができるweb制作会社を中心に、貴社を含め3社ほど受けております。

その中で、貴社は最も自分のスキルを活かせる企業であると思っており、3社の中では第一志望とさせていただいております。

Q:周囲からのあなたの評判や、どう思われているかを教えてください

応募者が客観的判断ができる人間か否かを判断する質問です。回答内容から会社内でどのように働くかをイメージすることとなるため、働くイメージを連想できるような回答を心がけてください。

【回答例】

前職の同僚からは、「頼りにできる人」と言われることが多くありました。

私は業務を行う上で、業務に直接関係のある知識だけでなく、その周辺知識も積極的に身につけるようにしています。従って、業務を進める上で何かしら疑問点が生まれた時でも私に聞いてくれれば大丈夫といったようなポジションを確立しました。そういった対応が同僚から頼りにされる理由だと思っています。

Q:現在の年収、希望の年収を教えてください

現在の年収と希望年収を聞くことで、自社で働くことに抵抗がない人材であるかを判断します。仮に希望年収が自社の給与体系では実現不可能な場合、優秀な人材であっても採用は難しいと考えます。また希望年収が極端に低い場合、自信が無いと判断します。

【回答例】

現在の年収は税込み◯◯万円です。

希望年収に関しては、基本的に貴社の規定に沿った額でお願いできればと思いますが、可能であれば現在の年収と同等以上を希望させていただけますと幸いです。

まとめ

面接での模範的な回答例をいくつかご紹介しました。もちろん、今回例示した回答をそっくりそのまま使うのではなく、自分の言葉でしっかりと相手に伝えることが大切です。

面接において大切なのは、上手に回答するのではなく熱意を相手に伝えることです。相手に伝わりやすい言葉や表現で、あなたの入社に対する想いを面接官に伝えることを心がけてください。