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看護師転職で看護師資格を活かせる病院以外の仕事ってどんなところ?

 

看護師というと、病院・クリニック・施設で勤務するイメージが強いですが、看護師が活躍できる職場はこれらの場所だけではありません。今回は看護師の資格を活かして働くことのできる様々なお仕事を紹介していきます。

目次

看護師転職で看護師資格を活かせる病院以外の人気の仕事を紹介

幼稚園、保育園、託児所の看護師

女性なら憧れる職業の一つである「保育士」のお仕事。私も保育士にも強い憧れがあり、看護師なら保育園でも勤務することができる!というのを魅力に思ったのも看護師を目指すきっかけとなりました。

仕事内容

子供が怪我をした時の応急処置や、急な発熱・体調不良時などの対応、服薬管理、子供の体調を家族に伝えることや保育士さんと子供の情報共有をすることが主な仕事です。手の空いた時間には、保育士としての仕事を期待されることも。

年収

保育園の看護師は、一般的な病棟看護師に比べて給与水準は低いといわれています。その理由として、「夜勤がなく、残業もほぼない為手当がない」「勤務時間が短い」「土日休み」といったものが挙げられます。給与面を重視しなければ、メリットにもうけとれる理由ですが、給与を重視する方には厳しい現状ですよね。

保育園看護師の給料は月収で22~25万円前後です。年収にすると平均で350万円前後となります。看護師の平均年収が475万円と言われているので、保育園看護師のほうが年収が低いことがわかります。

勤務時間

8時半〜16時など保育園の開園時間に合った勤務時間、日勤のみです。残業はほとんどありません。

看護職員設置基準

基本的に一人体制のところが多いようです。一人で衛生管理や感染対策ななどを周知徹底しようとすることは人によっては難しく、孤独を感じてしまうことも。

休日

基本的に土日休みのところが多く、休日出勤はありません。

病院との違い

上述したように、看護師は一人体制であることが多い為、職種の違いもあり意識の違いにギャップを感じたり、意見が相違してしまうと孤独を感じてしまうことも多いようです。何かあった時に相談できる相手も居ません。看護スキルとしては、検温や簡単な処置のみなので、基本的な看護スキルがあれば働くことができます。

向いている人

基本健康な子供相手のお仕事なので、病院のような精神的なプレッシャーやストレスは少なく、かわいい子供たちに癒されることも多いようです。また、医療行為は少ないので、ブランク後の復職や、子供が好きな人にはとても向いていると思います。

訪問看護師

仕事内容

在宅で療養生活を送る人の自宅へ訪問し、必要な医療行為と看護ケアを提供するお仕事です。提供する看護ケアや医療行為は利用者さんによって様々です。

具体的にはバイタルサインのチェック、医師の指示に基づいた医療処置(血糖測定・インシュリン注射、採血、点滴等の施行など)、褥瘡ケア、医療機器の管理(人工呼吸器、在宅酸素、ストマ、膀胱留置カテーテルなど)、終末期の看護、清潔保持や食事介助といった療養上のお世話、リハビリなど、行う業務内容は多岐にわたっています。

また、ケアマネージャーや訪問介護など様々な職種と連携を取り、個人に合った看護を提供していきます。

年収

オンコールや夜勤がありなど勤務体制により手当の差で異なりますが、平均年収413万円とされています。

勤務時間

基本9時~18時のところが多いです。訪問看護ステーションによってはオンコールや夜勤があるところもあります。

看護職員設置基準

利用者の自宅へ訪問する時は基本的に一人です。(場合によっては医師と共に訪問することや、他の看護師と訪問することもあります)

<働き方>基本的に利用者へのお宅の訪問時間が決まっている為、定時で帰ることが出来ます。また、非常勤の求人などでは、1日1〜2件のみ訪問、午前のみ、など短時間での求人も多く見かける為、Wワークや家庭をもつ人にとっては働きやすい場合も。

一日の流れ

訪問看護師の一日の流れは、事業所での情報共有から始まります。その後、1日約3〜6件、1件あたり30分から60分滞在し、必要なケアや処置を行います。

移動手段は基本車又は自転車となる為、自動車免許や夏場自転車で回る場合は予想以上に体力も必要となってきます。

休日

基本的に土日祝日休みのところが多いです。

病院との違い

病院と訪問看護の大きな違いは、目的です。病院では治療のサポートをすることがメインですが、訪問看護では住み慣れた場所での生活をサポートすることがメインです。

病院では業務に追われがちで、中々一人一人の患者さんと向き合う時間が充分に取れなかったり、やりたい看護ができなかったり。しかし訪問看護では利用者一人一人としっかり向き合った看護をすることができ、利用者とより深い関係を築くことができます。

向いている人

利用者の生活をサポートする上で、高齢者や障害を持つ子供、その家族とのコミュニケーション能力に長けていることが重要です。また、在宅では「その人らしい生活を送ること」を大切にしている人が多いです。

本人や家族の要望に対しても臨機応変に対応でき、個人に合った看護プランを考えることができる人や、一人一人としっかり向き合った看護をしたい人。

また、急変時の対応ができる、指定された時間・決まった時間内で定められた件数を回る必要もあるので、タイムスケジュールの管理ができる人が適しています。

介護施設の看護師(特養、老健、有料老人ホーム、デイサービス)

仕事内容

施設によって特色が異なる為、若干異なりますが、主な仕事内容としては、バイタルサインの測定、病院から転院後の病状の経過観察、服薬管理、血糖測定、インシュリン注射、ストマや胃ろう、膀胱留置カテーテルの管理、採血、点滴の施行、吸引、褥瘡ケアなどがメインです。

また、食事介助や入浴介助、排泄介助などの生活援助も介護士と共に行ったりします。これは施設によって様々で、「看護師は看護だけ」という施設もあれば、「手が空いたら介護の仕事も手伝って」という施設もあります。

年収

施設により異なりますが、約350万円〜450万円といわれており、病院に比べると低くなります。施設の中でも、老健や特養では夜勤があることもあり、求人サイトをみていても年収は高めです。私の知り合いは老健で月給手取りで32万円もらっていました。

勤務時間

基本的に日勤のみです。(老健や特養では夜勤がありますが)基本的に夜勤は介護士やヘルパーの方々がやってくれます。その代わり、看護師はオンコールがあります。

看護職員設置基準

施設によって多少異なるところもありますが、基本的に介護:看護の配置は3:1とされています。

働き方

介護施設の中でもデイサービスなどは日勤のみで医療処置も少ない為、子育てと両立したい方やブランクのある方、夜勤は避けたいという方にとっては働きやすい環境だと思います。

休日

病院と同様、土日祝日等関係なくシフト制のところが多いです。

病院との違い

施設では、利用者•入居者の身の回りのお世話が業務の中心となります。また、施設の看護師の業務は、業務の領域がかなり曖昧です。

「どこまで看護師が責任を持つのか」「どこまで手を出していいのか」「どこまで口出ししていいのか」介護士とコミュニケーションを取りながら看護を行っていくことが大切です。

私も病院勤務の後、初めて介護施設で勤務した時には、どこまで手を出していいのか分からず戸惑ったりジレンマを感じてしまうことが多々ありました。介護士に限らず、医師やPT・ST・OTなど他職種の方とのコミュニケーションの大切さをより感じました。

向いている人

病院と違い、施設は治療の場ではなく生活の場に近いです。利用者が安心して過ごせるよう、コミュニケーションをしっかりと図っていく必要があります。ですので、人と接するのが好きな方、コミュニケーション能力の高い方が向いていると思います。

また、施設は病院と比べ時間の流れもゆっくりしています。私の周りでもそうなのですが、救命病棟や外科病棟など急性期で働くのが好きな方は合わないと感じる人も多いようです。

慢性期で働くのが好きな方や、高齢者とコミュニケーションを取るのが好きな方には向いていると思います。そして私も介護施設の面接の際に言われたのですが、施設では介護士の存在はとても大きく、介護士が強い職場も多いです。

なので協調性があるか、介護士と円滑にコミュニケーションが取れるかということも重要となってきます。

保健師(行政保健師・産業看護師・学校保健師)

行政保健師

行政保健師とは、地域の保健所や保健センター、市役所で働く保健師のことです。主に疾病予防や健康増進をすることが大きな役割です。具体的な仕事内容としては、健康診断や予防注射、健康に関する相談、乳幼児の検診など様々です。

対象者やその年齢によって相談・指導内容が異なってくるため、幅広い知識が必要となります。勤務体制は基本的に平日のお昼間のみですが、住民を対象とした健康イベントへの参加など、時々土日勤務となることもあるそうです。

私の周りもそうですが、「病院での看護の仕事が合わない」「病院で働きたくない」などの理由で看護師から保健師を目指す人も少なくありません。

産業看護師

大きな一般企業には医務室が設けられており、一般企業で働く看護師を産業看護師といいます。仕事内容は、主に社員の健康管理や急な体調不良時の対応や怪我の処置、健康診断の結果の管理や健康に関する相談を行います。

最近では、仕事のストレスなどからくるうつ病の早期発見や、メンタルに関するアドバイスなど、身体の健康だけでなく、メンタルケアも重要な役割となっています。

勤務体制については、基本看護師の配置は一人で、日勤のみのお仕事となります。また、土日休みの企業が多いようです。

社員の方々と接し、健康状態をしっかり把握するためにも、コミュニケーション能力と日常の観察力も欠かせません。

学校保健師

学校保健師とは、いわゆる保健室の先生です。保健室の先生になるには、保健師の資格の他に養護教諭の資格も取らなければいけません。仕事内容としては、学童保育や小学校から高校、専門学校や大学などの保健室の先生が主な仕事です。

具体的には生徒や職員の健康管理・指導や相談、衛生管理や感染対策も大切な仕事です。全生徒への指導など基本的に一人でこなさなければならない為、大変と感じる人もいると思います。

しかし学校の癒しの場であったり、憧れ的存在でもある保健室の先生。生徒たちとの楽しい思い出も作れる為、やりがいも大きいでしょう。

気になる年収について、それぞれの推定平均年収は以下の通りです。

推定平均年収
産業保健師 600万円
行政保健師 550万円
学校保健師 450万円

参照元:平均年収.jp

看護師に比べると、保健師の推定平均年収は高めのようです。色々な求人サイトを見ていると、同じ産業保健師でも企業によって格差が大きく、推定年収400万円のところもあれば、とても稀ですが企業によっては推定年収800万円というところも。

一方、行政保健師は公務員ですので、地域格差は産業看護師ほどないようです。学校保健師に関しては平均的に格差は少なく安定しているようです。

看護師を積極的に採用している一般企業の3つの医療系職種を紹介

治験コーディネーター(CRC)

治験とは新薬の開発にあたって、その安全性と効果を確かめる臨床試験のことです。治験コーディネーターは病院の他にSMO(治験施設支援機関)で一般企業の社員として働きます。

病院に就職する際には、看護師としてではなく、治験コーディネーターとしての採用となります。勤務は土日休み・日勤のみのところが多く、家庭との両立もしやすそうですね。

また、看護師から治験コーディネーターへ転職した場合、前職問わず未経験者の初年度年収は平均350万円〜400万円といわれています。一人前になるまでは夜勤がない分、夜勤手当がない為、総合的に考えると病院等で勤務する正看護師と給与は大差なさそうです。

しかし看護師の年功序列型の給与形態とは異なり、昇給幅が大きいと言われているのも大きな魅力のひとつです。一人前の治験コーディネーターになると1年間で数十万円の年収アップも。

また、「病院とは違う職場、一般企業で働いてみたい」「土日休みがいい」と考える人には魅力的なお仕事かもしれません。

臨床開発モニター(CRA)

治験を実施している医療機関に訪問し、治験が適切に実施されているかモニタリングし、治験データを回収することが主なお仕事です。看護師から臨床開発モニターに転職した場合、未経験者の初年度平均年収は450万円前後となることが多いようです。

こちらもCRCと同様、土日休み・日勤勤務のみですので夜勤手当がない分、正看護師として働いていた時よりも初年度は年収が下がってしまうことも。しかしCRAのお仕事も昇給幅が大きいと言われています。実力と共に年収アップを目指すことも可能です。

クリニカルコーディネーター

クリニカルコーディネーターとは、医療機器や製薬会社に勤務し、医療に関する商品の説明やPRをするお仕事です。病院勤務を経験している看護師の方は経験あると思いますが、よく病棟に医療機器や製薬会社の方が商品の説明会を開いてくれます。

その説明する側の役割をするのがこのお仕事です。医療機器や製薬に関しては医療的知識も必要となりますので、専門的知識をもっている看護師などが行うとスムーズです。また、営業に近い役割も担うお仕事になりますので、営業要素も理解した上で検討すると良いと思います。

休日に関してはこちらも土日休み・日勤勤務が基本となります。年収に関しては企業によって差があり、平均400万円〜600万円と幅広いです。医療知識のある看護師としての経験だけでなく、外資系の医療機器にも関わるため語学力も必要となる為、それらの能力によっても年収は変わってくるようです。

その他のお仕事

その他にも看護師の資格を活かして働くことのできるお仕事はあります。私が経験して、すごく楽しかったのはイベントナースです。アイドルの握手会やアーティストのライブ会場、地域のイベントなどで、ケガ人や体調不良者が出た際に救護するのがお仕事です。

何もなければ純粋にイベントを楽しむことができます。他にも、テレビ番組の撮影の際、救護係として同行するというお仕事も。これらのお仕事は常に求人がある訳ではないので、正社員での雇用はほぼ無く、バイトや非常勤の勤務となります。派遣会社に登録しておくと見つけやすいです。

勤務時間はイベントにより異なりますが、10時〜17時など短時間のイベントが多いです。給与は時給制で、1200円〜1500円が相場のようです。

病院以外の求人の上手な探し方

看護師の経験と資格があれば、様々な場所で働くことができます。「看護師を辞めたい」と思うこともあるかもしれませんが、せっかく辛い実習や国家試験を乗り越えて掴んだ看護師のお仕事。

働く場所は病院だけではありません。視野を広げてみると、自分に合った職場を見つけることができるかもしれません。

ただ、ハローワークや求人雑誌を見ていてもどれが自分に合った職場なのか、なかなかわかりませんよね。。

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