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高卒は転職に不利なの!?高卒人材が転職を成功させるための方法!

 

いきなり答えてしまいますが、残念ながら高卒は転職に不利です。
さらに、大卒に比べ、高卒は離職率が明らかに高いのが拍車をかけています。

3年以内の早期退職者の割合ですが、大卒は約3割、高卒は約4割で10年ほど推移しています。離職率が高い上に、転職の難易度が高いので、高卒は仕事選びに苦労するのは間違いないでしょう。
だからといって、転職してはいけないというわけではなく、普通によりも努力する必要があるというだけでしょう。

この記事では、高卒の離職者が多い理由や、転職市場における現状、そして高卒なりの転職活動のコツなどを紹介していきます。

高卒だからといって悲観的になる必要は全くありません。この記事を読んで、あなたができることを一つ一つ実行していきましょう。

目次

高卒の転職希望者が多い理由

高卒で働き始める友達が少なく、励まし合いができずに潰れてしまう

高卒で働き始める友達が少なく、励まし合いができずに潰れてしまう

高校を卒業すると、大学、短期大学、専門大学などに進学する人がおよそ7割、就職する人は2割未満となっています。また、東京、神奈川などの大都市圏になると高卒就職率は1割未満とさらに減ってしまいます。
このような背景から、高卒就職者は同じ境遇の仲間が圧倒的に少ないことが分かります。また、働いている人と、学生とでは生活スタイルが全く異なるため、一種の壁のようなものができてしまいます。極端な例だと「学生は楽でいいよな」といった妬みが生まれてしまうわけです。

この生活スタイルのズレにより、時間が合わなかったり、価値観のズレが起きたりと、事前と関係性が薄れてしまうことが多いのです。

となると、当然、同じ境遇の友人を求めるようになります。学生からサラリーマンになるタイミングは誰でも苦しいと思います。

そんな時は、励まし合ったり、切磋琢磨しあったりできる、同じ境遇の仲間が必要でしょう。

しかし、高卒の就職者の数は圧倒的に少ないのです。相談できる人がいないと、精神的にも参ってしまい、活力がなくなってしまう結果も想像できるでしょう。

仕事の選択肢が無い中から選び、本当はしたいことがある

仕事の選択肢が無い中から選び、本当はしたいことがある

新卒でも高卒と大卒では応募できる企業に圧倒的な差があります。また、高校生の就職先は、学校からの紹介企業がかなりの割合を占めており、選択肢の少なさに拍車をかけているのが現状です。

その少ない選択肢の中から、仕事を選ぶので、当然「本当にしたい仕事」ができる可能性はかなり低いでしょう。

企業の選択は当然自由なので、学校からの紹介以外の求人を自力で探しても問題はないのですが、小中高と受動的な進路を歩いてきた高校生にとって、自分でイチから探すのは難易度が非常に高く、どうしても学校に頼ってしまうのです。
そして、就職してある程度の期間を経て、仕事に慣れ始めてきた頃に「本当は別のことがやりたい」という気持ちが湧いてくるのです。

高卒の就職率が大卒の就職率と大差ないのは、こういった「就職には高校の全面協力が当たり前」という文化のおかげですが、就職満足度まで加味すると、違った側面が見えてくるでしょう。

待遇が良くならず、もっといい待遇を求めている

待遇が良くならず、もっといい待遇を求めている

大卒と高卒では待遇に差があるのが一般的です。高卒(18歳)と大卒(22歳)が60歳まで働くと仮定した場合、平均的な生涯年収は高卒(42年勤務)で2億4000万、大卒(38年勤務)で2億8,000万と4,000万もの差があります。

また、1年目の平均年収だと高卒が160.9万、大卒だと202万円と約40万の差が出てくるのです。同じ職場に大卒の社員がいる場合は、年収の差をかなり実感することになるでしょう。

また、後輩社員にすぐに抜かれることで劣等感を感じることもあります。こういった環境に身を置くと、好待遇を求めるのは至極当然とも言えます。

高卒でも大学卒でも年収に差がない企業に転職したり、大学卒業の資格をとって転職したりと、転職率が高くなる原因の一つになっています。

高卒者の転職事情について

募集資格が「大卒以上」の求人は多い

募集資格が「大卒以上」の求人

新卒の時と同じように、転職でも大卒しか応募できない企業はかなり多いです。しかし、なぜ大卒限定の求人が多いのでしょうか。

その理由は簡単で大卒のほうが、レベルの高い人が多いからです。こういう言い方をしてしまうと、「大学卒でも仕事ができない人がいる」「高卒でも仕事ができる人がいる」と批判されてしまうかもしれませんが、そういうケースもあるというだけで、全体的な評価だと、どうしても大卒のほうがレベルは高いです。

また、離職率の高さもマイナスポイントになります。

であれば、「高レベルの高卒の人を採用する機会を失わないために、同じように面接をすべきだ」という考え方もあるでしょう。しかし、採用業務にも人件費は当然かかってきますし、それには限界があるので全ての求職者を面接で判断するのは物理的に難しいのです。したがって、面接の前に書類選考を行い、「良さそうな人」だけ面接まで進めるといった手法が一般的なのです。
採用担当者は高卒の社員を採用したくないわけではありません。大卒でも高卒でも中卒でも、会社の利益につながる人材を採用したいと思っているはずです。

しかし、大卒のみという制限をなくしてしまうと、レベルの高い高卒もレベルの低い高卒もどちらも選考しないといけなくなってしまいます。

大卒は100人に50人が一次選考を通過し、高卒は100人に10人しか通過しないのであれば、高卒の募集自体止めたほうが無駄な選考時間を削減できると考える会社もあるでしょう。
つまり、選考を効率よくするために応募資格に大卒以上と表記しているだけであって、高卒を採用したくないのではありません。

なので、会社によってはメールや電話などで個別に応募することで普通に選考を受けられる会社も意外と多いです。

「高卒OK」の求人でも大卒と戦うことがある

「高卒OK」の求人でも大卒と戦うことがある

高校の時の就活や、大学受験では、年齢の近いライバルばかりだったと思いますが、転職市場は年齢無差別のステージで戦うことになります。当然、自分と同じ立場の求職者が大卒である可能性は十分に考えられるでしょう。

大卒だから内定が採れるというわけではありませんが、仮にあなたと全く同じスコアの大卒の求職者がいた場合、最終選考で選ばれるのは大卒の人材の可能性が高いでしょう。

「学歴不問」の求人にはブラック企業が多い

「学歴不問」の求人にはブラック企業が多い

あくまで可能性の話であり、全てに当てはまるわけではないですが、学歴不問の求人は激務かつ薄給のものが多いです。学歴を気にしないということは言い換えれば専門的知識の必要ない誰にでもできる仕事である可能性が高いでしょう。

もちろん、誰にでもできる仕事というのは、楽な仕事という意味ではなく、誰にでもできる分、その仕事の量と、拘束時間が長いことが多いのでご注意ください。

高卒の転職を有利にして成功させるためにやるべきこと

保有資格を増やして、選考を有利に進める

保有資格を増やして、選考を有利に進める

学歴とは経歴において非常に強力であり、その学校に入るための努力とその能力、学力が備わっているという証明書のようなものです。ただ、資格も学歴と同じように非常に強力な証明書になりえます。また、資格内容とその業務内容がマッチしていれば、学歴よりもずっと大きなPRポイントになるでしょう。

大学卒業資格を取る

大学卒業資格を取る

大卒の資格をとれば、応募できる求人の数をかなり増えるでしょう。選択肢が増えれば、それだけ挑戦できる企業が増えるので、よりあなたの望む企業にたどり着く可能性があがります。
しかし、安易に大卒資格の勉強をすることはオススメしません。なぜなら、資格取得のために莫大な時間がかかるからです。

また、仕事をしながらの通信制の大学や夜間の大学をこなすのは、なかなか大変なことであり、卒業するまで5、6年かかることを考えたほうが良いです。

また、大卒の資格を取ったところで、合格できるとは限りません。
しかし、行きたい企業が明確かつ、その企業が大卒しか募集していない場合は、大卒資格をとる価値があると言えるでしょう。

単純に学校に通うよりも、目的があって通うほうが卒業にかかる時間が全く違います。可能ならですが、大学に入学する前に電話やメールで、その旨を伝えたほうが良いかもしれません。

「最終学歴が現在高卒であること」、「その会社が高卒は募集していないこと」、「それでもどうしてもその会社で働きたいこと」、「そのために今から4年かけて大卒資格をとること」を伝え、その対応次第では、高卒の段階で面接を受けることができるかもしれませんし、もし大卒資格を取ったとなれば、志望度の大きさの多大な信用を得ることができます。

長丁場な挑戦になりますが、人生を変えるための第一歩として大卒資格をとることも一つの選択肢に入れておくべきでしょう。

IT業界は「学歴不問」の条件の求人が多いから狙い目

IT業界は「学歴不問」の条件の求人が多いから狙い目

IT業界は学歴よりも資格やスキル、経験を重視しています。したがって新卒よりもキャリア採用が活発なのも特徴の一つです。

IT業界ではプログラム言語が最たるスキルですが、これらは学歴があったところで、できなければ何も意味がないものなのです。

大企業であれば、プログラミングも教育に含み、大卒メインにポテンシャル採用を行うことも多いのですが、なかなか何度が高い採用方法であることは事実です。

教育が難しいので、未経験の中では、30代よりも教育しやすい高卒のほうが需要はあるのです。IT企業で求められている素質は学業とはあまり関係がないため、向いている人材であれば高卒でも問題なく採用されるでしょう。

高卒求人を取り扱う転職サイトや転職エージェントを上手に利用する

高卒求人を取り扱う転職サイトや転職エージェントを上手に利用する

自分にあった企業、仕事を選ぶのは大変ですよね。

どんな企業が自分に向いているのか、履歴書作成やエントリーシートの作成がわからない、求人情報を調べるのが大変・・・

そんな方は転職エージェントを利用することをオススメします。

転職エージェントなら、それらの手間を省いてくれ、実際に面談をして希望条件にあった求人、企業を選んでくれます。

またブラック企業などの情報も提供してくれるので、失敗するリスクを減らしてくれます。

最近は20代向けの求人を積極的に扱う転職エージェントが出てきており、そういった転職エージェントを利用すると高卒で短期離職の経歴があっても内定率が高いです。

就職、転職のプロであるエージェントを利用し、質の高い求人情報を得て、効率よく転職活動をしましょう。

まとめ

高卒は大卒よりは不利なのは間違いありません。

もし、高卒のほうが有利なのであれば、大学に進学する意味がありませんからね。大卒とは、学校で学んだ学識を有しているだけではなく、受験戦争を勝ち抜くために努力してきた経験があるはずです。

この努力経験は、社会人にとって必要な「苦労する仕事」を我慢して継続的に取り組めるかを図る指標になっているのです。

もしくは、「大変な課題を楽しくこなせるかどうか」とも言えるでしょうか。高校生時代の受験勉強は社会人にとって必要な継続努力を判断する良い指標なのです。

ただし、全入時代(大学進学志望者の数が全ての大学の定員を下回ること)になった今、大卒という強みは年々落ちてきており、まだまだ大きいですが、高卒との差が縮まってきています。

入試難易度が低い大学、いわゆる誰にでも入れてしまう大学は、大卒の価値はそこまでないどころか、高卒よりも低いこともあり、求人で大卒限定の求人に応募できるくらいのメリットしかありません。また、応募後も、なかなか選考を通過できないのが現状です。

したがって、高卒が大卒に転職で勝つためには、「継続努力のアピール」と「資格の取得」が重要になるでしょう。あとは、数をこなして面接力をつけていくしかありません。

高卒の方におすすめの転職エージェント

高卒の方におすすめの転職エージェント

転職する際は、転職エージェント・転職サイトの利用をおすすめします。

ここでは高卒の方におすすめしたい転職エージェント・転職サイトを紹介していきます。

マイナビエージェント

マイナビエージェント

テレビやCMでのお馴染みの大手転職エージェントで、20代~30代の若手や第二新卒支援に力を入れています。

圧倒的な求人数を誇り、業界職種に精通したキャリアアドバイザーからの転職活動アドバイスや転職ノウハウなどの情報提供を受けられます。

独占求人が多く、書類選考通過率が高いことでも高評価を得ています。

また、信頼と実績で企業に太いパイプを持っているため、あなたの転職活動を有利進めてくれます。

転職エージェントを利用する方は、まず最初に登録すべき転職エージェントです。

マイナビエージェントの転職・求人情報は?面談方法や口コミも紹介!

ハタラクティブ

ハタラクティブ

ハタラクティブは若者層・未経験の転職に特化しいるエージェントなので、高卒の方でも利用しやすいです。

また、非公開求人を多く保有していることで有名で、質のいいアドバイザーが親身になって転職をサポートしてくれます。

面接対策や就活アドバイザーからの推薦もあり、内定率80%を達成しています。

ただし、対応エリアは首都圏のみとなっています。

既卒・第二新卒向けの「ハタラクティブ」の転職求人情報や評判は?

リクルートエージェント

リクルートエージェント

公開求人数は約30,000件、非公開求人は142,000件と他の転職エージェントと比較しても圧倒的な数字です。

掲載されている案件は職種も勤務地もよりどりみどりですので、自分にぴったりの転職先が見つかるはずです。

高卒の方におすすめのIT・通信系の分野に強く、営業やエンジニアでの転職を目指す人は利用してみてはいかがでしょうか。

リクルートエージェントの転職求人情報や面談方法は?評判も紹介