外壁塗装のタイミング!「チョーキング現象」に注意しよう

外壁塗装の塗り替えタイミングというのは、おおよそ10年と言われています。

塗料にもよりますが、10年を経過しても十分に効果を発揮できる場合もあれば、まだ8年くらいなのに、ひび割れが目立ってきたという場合もあります。

外壁塗装のタイミングは外壁の劣化具合を見ながら適切に対処することが重要なのです。

私たちが見た目で判断できる目安になるものの1つに「チョーキング現象」があります。

チョーキング現象とは?

チョーキング現象とはあまり聞き慣れない言葉ですが、一体どのようなものでしょうか。

塗膜が劣化しチョークのように粉を吹く現象

一番わかりやすい表現として、「壁を触るとチョークのような粉がつく状態」というのがあります。

「白亜化現象」「塗料の風化」と表現する場合もあります。

これは塗料に含まれる顔料の劣化によって起こる現象なので、クリアー塗料など一部を除いてほとんどの塗料に起きる現象です。

壁の材質や塗装方法には左右されません。

チョーキングというと「白い粉」を連想しますが、白とは限らず、茶色の壁の色であれば茶色っぽい粉がつきます。

チョーキング現象が発生するメカニズム

  チョーキングは塗料の中の顔料が劣化して粉になることで起きます。塗料は色のもとになる「顔料」、主成分である「樹脂」(アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素)、「添加剤」の三つが混ざった状態になっています。

樹脂乾燥とともに硬くなって、塗膜を形成し、雨やホコリなどから外壁を保護します。

しかし、長い間、雨や紫外線に晒されると、塗膜を構成する樹脂が劣化しはじめ、顔料や添加剤も次第に劣化していきます。

顔料が劣化すると元の粉末状態に戻り、表面に浮き出てきます。これがチョーク現象です。

指で触ってみると粉がついてくるのですが、雨が降った後にパッと見た目に外壁に変色が認められることからもわかります。

この変色は外壁自体が水分を吸収して変色しているので、ひび割れがある場合よりも緊急性の高い事態が起きていると考えてください。

チョーキング現象は業者の施工不良で起こる場合もある

塗料の主成分である樹脂の性能によって劣化のスピードは異なるため、チョーキングが起きるまでの期間もアクリル、ウレタン、シリコン、フッ素の順に長くなります。

また、外壁の立地条件によっても劣化の進み具合は違ってきます。

しかし、問題は業者の施工不良でも起きることがあるということです。

外壁塗装の実績が少ない業者や作業員、手抜き工事をするようないい加減な業者では、塗りむらが生じて、そこから劣化が進行してしまう危険性があります。

また、紫外線や海の近くで塩害が起こりやすい地域では、それが原因でチョーキングを起こす場合があります。

そのときは塩害に強い塗料を使うことが望まししいのですが、一般的な塗料で塗ってしまっている場合にはチョーキングが予定より早く起きてしまいます。

チョーキング現象が発生したら外壁塗装をしよう

チョーキング現象は外壁塗装を行う指標の一つ

チョーキングは「外壁塗装をしなさい」という外壁の訴えだと考えてください。チョーキングをそのまま放置しておくと、紫外線やホコリ、水分が自由に出入りできる状態になります。特に水分は、壁材の傷みを促進させ、ひび割れの原因になります。そこまで行かなくても、藻や苔が生えて見にくくなりますし、これが原因で壁材が乾きにくくなるという悪循環を招きます。

さすがにすぐに壁材が腐るなどして倒壊の危険性があるまでにはかなりの期間を要しますが、放置すれば確実にそちらの方向に向かって進んでいきます。

外壁塗装・チョーキング現象が現れてからの外壁塗装の工程

外壁に白い粉が認められる状況になった場合、とえりあえず洗い流そうと考えるのは、ちょっと短絡的です。ブラシで強く擦る、高圧洗浄機を強くあてる等は禁物です。チョーキングが出た状態では、すでに水分などがしみこむ危険性がある状況なので、かえって悪化させる状況になります。場合によっては下地を傷つけてしまうことになります。

チョーキングは水で洗い流したと思っても、乾燥したらまた顔料が粉末化して出てきてしまいます。

チョーキングが認められたら、まずは外壁塗装をしなければいけないと考え、業者に依頼しましょう。

業者に御願いすると、まずは高圧洗浄をかけてきれいに洗い流します。このあと、コーキングや壁材の補修等を行い、凸凹を修正した後、プライマー、シーラー、フィラーなど素材に適合した塗料で下塗りをします。

この下塗材は外壁の素材と上塗りの塗料をしっかり密着させるためのつなぎの役目を果たします。

塗料は中塗り、上塗りをし、仕上げにもう一回透明のアクリル塗料を塗る場合もあります。

壁全体を塗料で包み込んで保護するようにすることで、粉がでにくくなり、中の壁材が守られます。

塗り替えの場合、下塗りや高圧洗浄を含めた下地処理(調整)を丁寧にやっていないと、耐用年数を待たずに塗膜が剥がれるなどの不具合を起こします。

チョーキング現象を理由に契約を急がせる業者には注意が必要

「今日明日で急いで塗替えをしないといけない!」というレベルではない

チョーキングが認められたらすぐに塗り替えをしなくてはいけないと、慌てる必要はありません。

もちろん、放置しておいてはいけませんが、チョーキングが発生した段階では、まだ中の壁材が腐っている等の状況ではないからです。

じっくりと丁寧に塗装をしている業者を探す余裕があるので、過去の実績等を参考に業者を選びましょう。

あまり慌てて探すと悪徳業者につかまりかねません。

丁寧な施工をしてくれる業者を探そう

はじめて塗り替えを行う場合なら、特に業者に頼ってしまいがちになりますが、少しでも安く、安心できる塗装を考えるのは大事です。

外壁塗装は百万単位の事業ですから、一般家庭ではかなりの出費。少しでも安価におさえることは大きなメリットになります。

必要以上に高価な塗料や工法を使う必要はありませんが、外壁を守るために必要なことはしっかりやってもらうことが必要です。

何より丁寧に仕事をする業者探しは難しいかもしれません。

手抜き業者を見抜くポイントについてもあらかじめ調べておくとよいでしょう。

まとめ

チョーキングは塗り替え時期のサインです。

築後10年前後を目安に外壁に粉がついてこないか触って検査してみましょう。

いっぱい粉がついてくるようなら、塗り替えを検討しましょう。

塗料の耐用年数が長いとチョーク現象が起きにくくなります。

しかし、塗り替えには様々な塗料の種類や工法があり、自分の家にあった方法を選びます。

築年数が相当経過した家には、いくら耐久性があるといっても、家自体の寿命より長い期間を保護してくれる塗料を選ぶ必要性はありません。

安価に塗装費用を抑えるためにも、現状に適した塗料を使いましょう。

逆に築年数がそれほど経過していないのであれば、耐用年数の長い塗料を使うのも1つの考え方です。

最近ではシリコンと同等か、それ以上の耐用年数を持つラジカル制御型塗料というのも注目されています。

価格も手ごろで、下塗りからそれに対応した塗料で塗っていく必要はありますが、外壁に紫外線が当たり、劣化を食い止めることができます。

顔料の中の酸化チタンから活性酸素(ラジカル)が発生するのを抑制してくれる効果が、劣化をさせないことにつながります。

まだ完全に普及はしていませんが、紫外線の強い地域に住まいをしている人は参考にしてください。