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お歳暮マナー講座。贈る時期はいつからいつまで?関東と関西で違う?

 

お歳暮は、一年お世話になった気持ちを伝えるもの。年末が近づくとお歳暮の準備をしなければなりませんが、「贈る時期っていつからいつまでだったかな」「こちらは関西在住だけど、あちらは関東。

贈る時期って関西と関東で違った??」などと、慌ただしい師走のあれこれも手伝って、混乱してしまうかもしれません。

とにかく、お歳暮に関しては特に「遅れてはいけない!」という気持ちから、皆準備をしているのではないでしょうか。

気を抜いていると、あっという間に新年が来てしまいますから、気をつけなければいけません。

また、お歳暮は色々な意味で一年の総まとめでもあります。お歳暮のマナーをしっかりと理解し、一年間の感謝の気持ちをきちんと伝えたいものです。

ここでは、お歳暮のマナー、特にお歳暮の本来の意味や、贈る時期などを解説していきます。お歳暮を贈るのが初めてで不安、という人でも大丈夫です!それでは見ていきましょう。

 

目次

お歳暮とは?お歳暮には本来、どんな意味や由来があるの?

お歳暮という言葉は、もともと「年末」という意味でした。

毎年、年の暮れには、一年間お世話になった人のところを訪問してまわり、贈り物を持参してお礼を述べるという習慣があったようです。

これを「歳暮回り(せいぼまわり)」と呼んでおり、やがてその時に持参する贈り物自体のことを「歳暮(せいぼ)」と呼ぶようになりました。そして今に至っているというわけです。

このように、お歳暮とは一年間お世話になった人への感謝に気持ちを表すためのものでしたが、近年では少しずつその意味合いが変わってきています。

従来通り、お世話になった人に感謝を伝えるのはもちろんのこと、友人や親しい人同士がバレンタインデーなどの感覚で贈り物をし合う、といったケースが多くなってきているのです。

上司や先生などの「目上の人」だけではなく、友人や同僚、身近な人に親しみを込めてお歳暮を贈る、ということが増えてきています。

お歳暮とは、従来までの形式やあいさつとしてのものだけではなく、少しずつカジュアルな行事として浸透しつつあるようです。

お歳暮の時期とはいつからいつまで?関東と関西で違いは?

お歳暮の時期は関東と関西で若干の違いがあります。正式には、お歳暮は、正月祝いの準備を始める12月13日から20日に贈るものとされていましたが、最近では少し早まっており、11月下旬から贈る人も多くなっているようです。

一般的に、お歳暮の時期は、関東では12月初旬~12月31日、関西では12月13日~12月31日とされています。

しかし、関東関西どちらでも、暮れの慌ただしい時にお歳暮が届くのを避け、12月20日頃までに届くのが望ましい、とされているようです。

しかし、お正月用の生鮮食品を贈る場合は、逆に遅めの方が親切となりますので、贈る品物や、その目的に応じて届ける日を考えましょう。

お歳暮が年内に間に合わなかった!どうすればよい?

もしもお歳暮が年内に間に合わなかった場合は、松の内の期間が終わる日までに「お年賀」として贈ります。

「松の内」とは鏡餅、門松、しめ縄などのお正月飾りを飾っておく日のことで、この松の内の期間は、関東と関西で違いがあるので注意が必要です。

玄関のしめ縄、いつ外すのかな?と近所をキョロキョロした経験がある人も多いのではないでしょうか。

松の内の期間を覚えておくと、毎年自信をもって飾っておくことができます。

松の内の期間は、「関東では1月7日まで」、「関西では1月15日まで」となっています。

贈りそびれたお歳暮(御年賀)はそれまでに贈りましょう。もちろん、松の日の期間は贈り主でなく受け取る側に合わせます。

また、もう一つ注意点があります。

「御年賀」は、年始挨拶の際に直接持参する手土産の表書きに用いられるものです。

よって、直接お渡しできる場合は「御年賀」でよいのですが、そうでないならば、送付することは失礼にあたってしまうのです。

しかし、遠方の場合、持参することはできません。どうすればよいのでしょうか。

このような場合は、先方に対して、お歳暮を贈れなったことを詫び、年明けに御年賀として送らせてもらう旨を事前に伝えることが礼儀とされています。

手渡しすべきものが、突然送られてきたら、先方もいぶかしく思うことでしょう。こうなることを避けるため、事前に伝えておきましょう。

もし、この松の内の期間も過ぎてしまったら、2月4日の立春までの間に「寒中お見舞い」や「寒中お伺」として贈りましょう。

九州や名古屋のお歳暮の時期は?

お歳暮の時期は、関東だけが少し早く、関東以外の地域は一緒の期間となっています。

関東を除くその他の地域である「北海道・東北・東海・関西・中国・四国・九州」では、12月13日~31日までと覚えておきましょう。

しかし、お歳暮期間は正式には31日までですが、実際には20日頃までが良いとされていますので、そちらも忘れずに。

例外として、事前に相手にはがきや電話などで了承をとれれば、年末の26日~31日までに正月用生鮮品を贈ってもよいとされています。

お歳暮の時期~11月に贈るとやっぱり早すぎる?~

お歳暮は本来12月に入ってから贈るものですが、年々早くなり、11月末頃から贈る人もいるようですので、11月にお歳暮を贈っても早すぎるということはない、と考えてよいでしょう。

お中元に関しても、もともと7月に入ってから贈るものですが、こちらも年々早くなり、6月下旬頃から配送が始まっているようです。

なぜ早くなってきたか、という理由は諸説あるのですが、繁忙期が重なるため、デパートなどの販売元がお中元やお歳暮の時期を分散したかったことと、贈り主が「届くのが遅れるよりかは早く着いたほうがよい」と思っていることにあるようです。

お中元やお歳暮の時期はだいたい決まっていますから、皆が同じ時期にお中元やお歳暮を送ると、配送が集中し、遅れが生じることがあります。思っていた日付よりも大分遅く届く場合があるようです。

昔は、お歳暮は手渡しが主流でしたが、最近ではデパートで注文して配送してもらう、という形が多いため、このような状況になってしまうようです。

また、お中元にしてもお歳暮にしても「予定よりも遅く届いてしまう」ことを贈り主は嫌がる傾向にあります。

「お中元」としたのし紙が、お中元の時期を過ぎて届いてしまうと失礼ですし、またお歳暮の場合だと、年末の忙しい時期に先方に品物が届いてしまうと、逆に迷惑になってしまうこともあります。

このようなことから、お中元・お歳暮とも時期が早まっているようです。お歳暮は、11月下旬頃からなら大丈夫!と覚えておきましょう。

お歳暮の時期は12月なので、一年で一番忙しく慌ただしい時期です。あっという間に1ヶ月が過ぎてしまうので、お歳暮の手配は後回しにせずしっかりと行い、相手に失礼にならないように、決まった時期に届くようにしましょう。