必須ミネラル「モリブデン」の効果・効能とは?摂取できる食品も紹介

必須ミネラル「モリブデン」の効果・効能とは?摂取できる食品も紹介

健康維持に重要な役割を果たすモリブデン。

興味をお持ちの方が多いかもしれませんね。

モリブデンにはどのような働きを期待できるのでしょうか。

 

モリブデンに期待できる効果・効能、モリブデンを含む食品などを解説します。

利用を検討している方は参考にしてください。

必須ミネラルの一種「モリブデン」とは何か?

最初に、モリブデンの概要を解説します。

具体的に、どのような成分なのでしょうか。

モリブデンとは

モリブデンは、体内で作ることが出来ず健康維持に欠かせない必須ミネラルのひとつです。

モリブデン自体は、輝水鉛鉱石という鉱石から発見されました。

 

ヒトの体内では、酵素の働きを助けるミネラルとして働きます。

具体的には、酸化還元反応に関わるモリブデン酵素の構成成分となります。

また、肝臓や腎臓などに多く存在することが分かっています。

微量ミネラルって?

ヒトの健康維持に欠かせないとわかっているミネラルを必須ミネラルといいます。

必須ミネラルには、モリブデン、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄、銅など16種類のミネラルがあります。

必須ミネラルは、1日の摂取量で主要ミネラルグループと微量ミネラルグループに分かれます。

 

1日の摂取量が100㎎以上のミネラルを主要ミネラル、1日の摂取量が100㎎未満のミネラルを微量ミネラルといいます。

モリブデンは、微量ミネラルに分類されます。

主要ミネラルにはカルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、リンなどが、微量ミネラルにはモリブデン、鉄、亜鉛、銅、ヨウ素、クロムなどが含まれます。

血のミネラル

モリブデンには、造血を促す働きがあります。

この働きから「血のミネラル」と呼ばれることがあります。

鉄が不足している方、鉄欠乏性貧血を予防したい方などでは、重要なミネラルになる可能性があります。

モリブデンの効果・効能は?

モリブデンには、どのような効果・効能を期待できるのでしょうか。

期待できる効果・効能を解説します。

貧血を予防

モリブデンには、造血に必要な鉄が不足すると肝臓から鉄を運び出す働きがあります。

鉄の利用効率を上げることで鉄欠乏貧血を予防する可能性があるといわれています。

 

また、モリブデンは銅と相反して働きます。モリブデンを摂りすぎると銅が排泄されて、銅不足に陥り貧血になる可能性があります。

モリブデンを摂りたい方は、銅の摂取にも気をつけましょう。

デトックス効果

先ほど紹介した通り、モリブデンには体内の銅が増えすぎないように銅を排泄する働きがあります。

また、プリン体などの分解、排泄にも関わります。

これらの働きから、モリブデンにはデトックス効果があるといわれています。

モリブデンはプリン体の分解をサポートしてくれるミネラル!

モリブデンの働きで見逃せないのが、プリン体の分解をサポートしてくれることです。

この働きについて詳しく解説いたします。

プリン体ってそもそも何なの?

ビールが好きな方などにお馴染みのプリン体。

名前は知っていても、詳しく理解していな方が多いはずです。

プリン体は、プリン骨格を持つ物質の総称です。核酸・プリン塩基・ATPなどが含まれます。

 

また、肉や魚、穀物、野菜など食物全般に含まれるうま味成分でもあります。

プリン体は、細胞分裂が盛んな組織や細胞の数が多い食品などにたくさん含まれています。

お酒に含まれるプリン体の量はそれほど多くありませんが、アルコールの作用で身体に与える影響は大きいとされています。

プリン体は身体に悪い物質なのでしょうか。

プリン体はカラダに悪いの?

体内に取り入れられたプリン体は尿酸に分解されます。

尿酸は、血液などに溶けて身体を巡るなかで尿として排泄されます。

何かしらの原因で、血液中の尿酸の濃度が高くなりすぎると、排泄されるはずの尿酸は身体に蓄積します。

 

溶けきれない尿酸はナトリウムと結びつき結晶を作ります。

尿酸濃度の高い状態が続くと、この結晶が関節に沈着していきます。

その結果、起こるのが痛風発作です。

 

体内の尿酸の量を増やすのがプリン体です。

食事やお酒などからプリン体を摂りすぎていると、痛風を起こすかもしれません。

モリブデンが分解をサポート

体内に取り込まれたプリン体の分解を助けているのがモリブデンです。

モリブデンは、酵素の働きを助けることでプリン体の分解を助けます。

この働きが滞ると、プリン体の代謝にも影響が現れ痛風のリスクが高まるといわれています。

モリブデンは痛風を心配している方が注目したいミネラルかもしれません。

モリブデンの摂り方

モリブデンを利用したい方は、どのように摂ればよいのでしょうか。

モリブデンの摂り方を解説します。

1日の推奨量・摂取量

厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準(2015年版)」によると、モリブデンの推奨量・摂取量は次のように定められています。

モリブデンの推奨量(μg/日)
  男性 女性
  推奨量 耐容上限量 推奨量 耐容上限量
18~29歳 25 550 20 450
30~49歳 30 550 25 450
50~69歳 25 550 25 450
70歳以上 25 550 20 450

摂取のタイミングは?

摂取のタイミングに特別な決まりはありません。

食事から摂りたい方は食事のタイミング、サプリメントから摂りたい方は好きなタイミングで摂ればよいと考えられます。

一般的に、ミネラルは食事と一緒に摂ると吸収しやすいといわれています。

妊婦さんには付加量が必要?

妊婦さんに付加量は定められていません。

授乳婦さんには1日当たり3μgの付加が勧められています。

 

この量を追加すると、18~29歳の授乳婦さんの推奨量は23μg/日、30~49歳の授乳婦さんの推奨量は28μg/日となります。

モリブデンを摂りたい方は、これらの量を目安にしてみてはいかがでしょうか。

モリブデンの注意点や副作用

モリブデンを摂りたい方は注意点も確認しておきましょう。

過剰摂取と欠乏の影響を紹介します。

過剰摂取すると?

毒性が低く、過剰に摂取しても排泄されるので、過剰摂取でトラブルを起こすことは稀とされています。

ただし、銅の摂取量が少ない方がモリブデンを摂りすぎると、モリブデン中毒を起こす恐れがあります。

モリブデン中毒では痛風によく似た症状が現れます。

モリブデンを利用したい方は、銅の摂取量にも注意してください。

欠乏すると?

身近な食品に含まれるので、モリブデンが不足することはほとんどないと考えられています。

万が一、不足すると頻脈や夜盲症などを引き起こす恐れがあります。

モリブデンの不足は、長期間の完全静脈栄養を行ったケースなどで見られます。

モリブデンと相性の良い成分とあまり良くない成分

銅との相性

銅が不足している状態でモリブデンを摂りすぎると、モリブデン中毒を起こすリスクが高まります。

モリブデンを摂りたい方は、銅が不足しないように気をつけましょう。

 

一方で、モリブデンを摂りすぎると銅の排泄が促されるため、銅不足に陥り貧血を招く可能性があります。

貧血が心配な方は、銅のバランスに注意してモリブデンを摂取しましょう。

モリブデンを多く含んでいる食品

モリブデンは食事から摂ることが出来ます。

次の食品などに多く含まれています。

納豆

モリブデンを豊富に含む身近な食品が納豆です。

糸引き納豆100gには290μgのモリブデンが含まれています。

一般的な納豆1パックの重量は50gです。

納豆1パックで十分な量のモリブデンを摂ることができると考えられます。

えだまめ

同じく、えだまめもモリブデンを豊富に含みます。

生のえだまめ100gには240μgのモリブデンが含まれます。

モリブデンにはプリン体の分解を助ける働きがあるので、お酒のお供によいかもしれません。

レバー

肉類ではレバーに豊富に含まれます。

100gあたりの含有量は豚レバーで120μg、牛レバーで94μg、鶏レバーで82μgです。

量を摂りやすいので、モリブデンを摂りやすい食品といえます。

ただし、レバーはプリン体も多く含みます。摂りすぎには注意しましょう。

豆乳

納豆と同じ大豆を原料とする豆乳もモリブデンを含みます。

100gあたりの含有量は54μgです。

手軽にモリブデンを摂れる点が魅力です。

精白米

ご飯もモリブデンを含みます。

100g当たりの含有量は30μgです。

毎日、ご飯を食べていればモリブデンは不足しにくいといえるでしょう。

まとめ

モリブデンは、健康維持に欠かせない必須ミネラルのひとつです。

1日の摂取量が100㎎未満なので微量ミネラルに分類されます。

身近な食品に含まれるので、基本的に不足することは稀とされています。

 

モリブデンを摂りたい方は、栄養バランスのとれた食事を心がけると良いでしょう。

併せて、銅との関係にも気を付けてください。

サプリメントから摂りたい方は、マルチミネラルサプリメントなどを探すとよいかもしれません。

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