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食物繊維βグルカンの効果・効能は?摂取できる食品やβグルカンサプリを紹介

 

健康維持に役立つ成分として注目を集めるβグルカン。

具体的に、どのような働きを期待できるのでしょうか。

βグルカンに期待できる効果・効能とβグルカンを含む食品などを解説します。

利用を検討している方は、参考にしてください。

 

目次

βグルカンとは何か?

最初に、βグルカンの概要を解説します。

βグルカンはどのような成分なのでしょうか。

βグルカンとは

βグルカンは、パン酵母から発見された多糖類のひとつです。

酵母類やキノコ類、海藻類などの細胞壁を構成します。

キノコの細胞壁を構成する食物繊維の一種といえばわかりやすいはずです。

様々な効果・効能を期待できることから、注目を集める成分となっています。

原料の違い

βグルカンは、化学構造によりいくつかの種類に分かれます。

例えば、高等植物の細胞壁にはセルロースと呼ばれるβグルカンが、昆布などにはラミナランと呼ばれるβグルカンが含まれています。

パン酵母から発見された歴史を持つので欧米でβグルカンというとパン酵母由来のモノを指すことが多いようですが、日本でβグルカンというときのこ由来ものを指すことが多いようです。

サプリメントなどで注目を集めるβグルカンも、きのこ由来のモノが中心です。

原料により期待できる働きは異なります。

βグルカンの構造って?

グルコースが結合して長くなった多糖をグルカンといいます。

グルコースの結合様式にはα型とベータ型があります。

α型の結合様式をとるもののαグルカン、ベータ型の結合様式をとるものをβグルカンといいます。

αグルカンの代表がデンプン、βグルカンの代表がセルロースです。

βグルカンの効果・効能は?

βグルカンには様々な効果・効能が期待されています。

具体的に、どのような効果・効能を期待されているのでしょうか。

腸内環境を整える

βグルカンには、腸の蠕動運動を活発にする働きを期待できます。

腸内にたまった老廃物の排泄を促すので、βグルカンを摂ることで腸内環境は整いやすくなるとされています。

便秘にお悩みの方にとってうれしい成分かもしれません。

免疫力をアップ

βグルカンには、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)やマクロファージなどを活性化して免疫力を高める働きが期待できます。

この働きにより、アレルギー症状の緩和にも役立つといわれています。

免疫力が気になるときに摂りたい成分です。

ガン細胞を抑制

βグルカンには、免疫力を高める働きのほか健康な細胞のがん化を防ぐ働きやがん細胞の増殖を抑制する働きがあるといわれています。

また、放射線治療などで免疫力が低下しとときに免疫力を高めるためにβグルカンを活用することもあります。

がんに効果があると言い切れる段階ではありませんが、がんに対する効果が注目を集めています。

コレステロール値を下げる

大麦に含まれるβグルカンには、コレステロールを正常化する働きや食後血糖値の上昇を抑制する働きなどが期待できます。

水に溶けてネバネバになりコレステロールを吸着して排泄してくれるほか、食べ物を包み込み糖質の吸収を穏やかにしてくれるからです。

大麦に含まれるβグルカンも健康に役立つ成分として注目を集めています。

食物繊維βグルカンがダイエットをサポート!

βグルカンにはダイエットをサポートする働きも期待されています。

なぜ、このような働きを期待されているのでしょうか。

不足しがちな食物繊維

元々は食べ物のカスと考えられていた食物繊維ですが、現在では健康維持に重要な役割を果たすことが分かり第六の栄養素と呼ばれるまでになっています。

日本人は、食物繊維を豊富に摂る民族といわれていましたが、現代人は総じて不足しがちです。

昔と比べて、食生活が大きく変わったからです。食物繊維は、未精製の穀類やイモ類、きのこ類、海藻類、野菜などに多く含まれています。

昔の日本人はこれらをたくさん食べていました。

対する、現代の日本人はこれらを食べる量が減り肉類や乳製品などの摂取量が増えています。

平成25年度国民健康・栄養調査で、食物性繊維の不足(18歳~69歳)が明らかになっています。

特に、若年者ほど不足しているので、気になる方は意識的に摂取するほうが良いでしょう。

なぜダイエットに食物繊維が有効なの?

食物繊維を摂ったほうが良いことはわかっていても、摂ることが面倒と感じる方は多いはずです。

あてはまる方は、食物繊維のダイエット効果に注目すると良いでしょう。

食物繊維には、食べ物の吸収を穏やかにして血糖値の上昇を緩やかにする働き、余分な脂肪などを包み込み体外へ排泄する働き、満腹感を与えて食べ過ぎを防ぐ働き、お通じをスムーズにする働き、善玉菌の増殖を助けて腸内環境を整える働きなどがあります。

これらはどれもダイエットに役立つ働きです。食物繊維はダイエットに役立つ「栄養素」といえます。

βグルカンの働きは?

βグルカンにもダイエットに役立つ働きが期待できます。

例えば、βグルカンには、食べ物を包み込み糖質の吸収を穏やかにする働き、コレステロールを吸着して体外へ排泄する働きなどを期待できます。

また、腸の蠕動運動を活発にするとともに善玉菌をサポートして腸内環境を整える働きも期待できます。

これらもダイエットに役立つ働きです。βグルカンもダイエットに利用したい成分といえるでしょう。

βグルカンの摂り方

βグルカンを摂りたい方は、どのように摂ればよいのでしょうか。

βグルカンの摂り方を解説します。

1日の推奨量・摂取量

厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準(2015年版)」にβグルカンの推奨量・摂取量は記載されていません。

代わりに、食物繊維の摂取量は記載されているので参考に紹介します。

食物繊維の目標量(g/日)
男性 女性
6~7歳 11~ 10~
8~9歳 12~ 12~
10~11歳 13~ 13~
12~14歳 17~ 16~
15~17歳 19~ 17~
18~29歳 20~ 18~
30~49歳 20~ 18~
50~69歳 20~ 18~
70歳以上 19~ 17~

摂取のタイミングは?

摂取のタイミングに特別な決まりはありません。

食事から摂りたい方は食事のタイミングで、サプリメントから摂りたい方は好きなタイミングで摂ればよいと考えられます。

腸壁の免疫細胞に働きかけるので、一般的には空腹時に摂ると効果的といわれています。

免疫力が気になる方は参考にするとよいかもしれません。

妊婦さんには付加量が必要?

妊婦さん、授乳婦さんに付加量は定められていません。

妊娠中、授乳中だからといって、βグルカンをたくさん摂らなければいけないということはありません。

デリケートな時期なので、サプリメントなどの利用は控えたほうが良いとされています。

利用したい方は医師の相談してください。

βグルカンの注意点や副作用

βグルカンを摂りたい方は、注意点も確認しておきましょう。

過剰摂取・欠乏の影響を解説します。

過剰摂取すると?

身近な食品に含まれる成分なので、基本的には安全に利用できると考えられています。

ただし、食べ過ぎると下痢などを起こす恐れは指摘されています。

βグルカンをサプリメントなどから摂りたい方は、目安量を確認しましょう。

欠乏すると?

欠乏の影響は指摘されていません。

とはいえ、健康維持に役立つ成分と考えられているので、積極的に摂りたいといえます。

βグルカンと相性の良い成分とあまり良くない成分

βグルカンを利用したい方は、相性の良い成分と相性のあまり良くない成分も抑えておきましょう。

効率よく利用できるはずです。

相性が良い成分は?

糖質

大麦やオーツ麦に含まれるβグルカンなどは水に溶けやすく、糖質の吸収を穏やかにします。

食後の血糖値上昇を緩やかに出来るので、これらのβグルカンと糖質は相性が良いといえます。

相性があまり良くない成分は?

相性があまり良くない成分は見当たりませんでした。

とはいえ、医薬品などに影響を与える恐れはあります。

何かしらの医薬品を服用中の方は、サプリメントなどを利用する前に念のため医師に相談しましょう。

また、病気の治療などを目的に利用を検討している方も、医師の許可を得てから利用してください。

βグルカンを多く含んでいる食品

βグルカンは、毎日の食事から摂ることが出来ます。

次の食品などに多く含まれています。

マイタケ

βグルカンを多く含む食品がマイタケです。

100g当たりの含有量は2.3g程度と考えられています。

βグルカンのほかでは、カルシウムの吸収を助けるビタミンDやビタミンB群なども豊富に含みます。

栄養価が高いのでオススメの食品です。

エリンギ

マイタケ以外のキノコ類もβグルカンを豊富に含みます。

例えば、エリンギ100gには1.9g、ブナシメジ100gには1.8gのβグルカンが含まれています。

キノコ類は低カロリーなので、ダイエット中の女性でも利用しやすいはずです。

大麦

大麦もβグルカンを豊富に含みます。

水溶性の食物繊維で糖の吸収を抑える、コレステロールを排出するなどの働きを期待できます。

気になる方は、白米に大麦を混ぜて炊くと良いでしょう。

オーツ麦

オーツ麦もβグルカンを豊富に含みます。

シリアルに利用されているので、朝食などで食べやすい点が魅力です。

手軽にβグルカンを摂りたい方は、朝食をオーツ麦のシリアルにしてみてはいかがでしょうか。

昆布

ラミナランというβグルカンを含みます。

含有量は成長段階や季節により異なりますが、成熟している昆布の乾物では20~30%程度のβグルカンを含むと考えれています。

昆布もβグルカンを摂りやすい食品です。

まとめ

βグルカンは、パンの酵母から見つかった多糖類です。

βグルカンはキノコ類や海藻類、大麦、オーツ麦などに多く含まれています。

お手軽に摂りたい方には、サプリメントの利用がオススメです。

サプリメントを利用すれば、いつでも簡単にβグルカンをとれます。

かつては高額だったアガリスクを配合したサプリメントは、アガリスクの栽培法が確立されたことで利用しやすい価格になっています。

健康維持に活用したい方は試してみると良いでしょう。

βグルカンが摂取できるサプリメント

βグルカンはサプリメントから摂ることもできます。

食生活が乱れがちな方はサプリメントを利用するとよいでしょう。βグルカンは、次のサプリメントなどに配合されています。

キングアガリクス100

ブラジル産自然露地栽培のアガリスクを100%使用したサプリメントです。

一般的な栽培方法であるハウス栽培により栽培されたアガリスクよりβグルカン、ビタミンDを豊富に含みます。このアガリスクを、日本国内の製薬会社でそのまま製品化したサプリメントがキングアガリスク100です。

ヒトの安全性・有用性を確認したうえで目安量を定めているので、安心して利用できるサプリメントに仕上がっています。

ABPS

アガリスクの中で、唯一、科学的根拠に裏付けされているヒメマツタケを使用したサプリメントです。

栽培から製造まで手掛ける原料メーカーがこだわりを持って製品化している点が特徴です。

独自の製法でヒメマツタケ多糖体顆粒ABPSをダイレクトに摂取できる状態にしている点も特徴です。

βグルカンが身体にしっかり届くので活き活きを実感しやすいとされています。

βグルカンが気になる方にオススメのサプリメントです。

きのこ習慣

6種類の国産キノコとシイタケ10個分の菌糸体を配合したサプリメントです。

具体的には、シイタケ・タモギダケ・花びらだけ・山伏茸・アガリスク・マイタケを使用しいます。

139㎎のβグルカンとヘリセノン・エリナシン、エルゴチオネイン、リグニン、ミネラルなどキノコの健康成分、シイタケ菌糸体を一緒に摂れる点が特徴です。

毎日を元気に過ごしたい方などにオススメされています。

DHC アガリクス

アガリスクの一種、ヒメマツタケを使用したサプリメントです。

同様の働きを期待できる酵母抽出物をプラスしている点が特徴です。1日の目安量に当たる4粒で1280㎎のアガリスク茸末(βグルカン8%)と20㎎の酵母抽出物を摂ることが出来ます。

生活習慣が気になる方や家系が気になる方、偏食傾向のある方などにオススメされています。