MENU

キトサンの効果・効能とは?人気のキトサンサプリと摂取できる食品を紹介!

 

何かと耳にする機会が多くなったキトサン。

具体的に、どのような成分なのでしょうか。

ここでは、キトサンの概要と期待できる効果・効能、キトサンを含む食品などを紹介しています。

興味のある方は参考にしてください。

 

目次

キトサンとは何か?

最初に、キトサンの概要を解説します。

キトサンとはどのような成分なのでしょうか。

キトサンとは

キトサン

キトサンは、カニの甲羅やエビの殻、イカの軟骨などに存在する多糖類のひとつです。

これらのほか、きのこの細胞壁にも存在します。

キトサンは生物界に幅広く存在する成分です。

キチンとの違いは?

キトサンはキチン・キトサンと呼ばれることもあります。

キチンは、カニの甲羅やエビの殻などからカルシウム成分をのぞいたもので、キチンをアルカリ溶液で処理してアセチル基をのぞいたものがキトサンです。

キチンとキトサンは別の成分ですが、処理の過程で混在することが多いのでキチン・キトサンと呼ばれることがあります。

動物性食物繊維

キチンは、ヒトの消化酵素では消化されません。

このことから動物性の食物繊維と呼ばれることがあります。

植物性の食物繊維もヒトの消化酵素では消化できないからです。

この点が特徴となり、キチンは様々な働きを発揮する可能性があると考えられています。

キトサンの効果・効能は?

キトサンの利用を考えている方は、効果・効能が気になるはずです。

キトサンには次の効果・効能などを期待できるといわれています。

コレステロールの減少

キトサンは、消化管内で胆汁酸やコレステロールなどと結合して排泄を促すと考えられています。

この働きにより、血液中のコレステロールを低下させる効果・効能が期待されています。

キトサンは、「コレステロールの体内への吸収をしにくくする食品」として個別審査され許可される特定保健用食品に利用されています。

血圧上昇を抑制

キトサンは、食塩の塩素イオンと結合して体外に排泄する働きがあるといわれています。

一部では、この働きにより血圧上昇を抑制すると考えられています。

肥満予防

キトサンは、腸内で脂肪を吸着して体外への排泄を助けると考えられています。

この働きにより、肥満を予防する可能性があるといわれています。

キトサンの抗肥満作用はいくつかの動物実験、臨床試験で確かめられています。

しかし、脂肪の排泄を増加する効果については、現時点で確かめられていません。

デトックス効果

キトサンには、デトックス効果を期待でいると考える人もいます。

デトックス効果とは、体内にたまった毒素の排出を促す効果です。

重金属や食品添加物などが毒素として挙げられています。

体内にたまったこれらの毒素の排泄を、キトサンが助けてくれると考える人もいるのです。

免疫力を高める

キトサンには、免疫力を高める働きもあるといわれています。

体内に侵入した細菌やウイルスなどを貧食し消化する働きなどを担うマクロファージを活性化すると考えられているからです。

この働きにより、組織の再生を助けるなどが期待されています。

また、キトサンは、食中毒などを引き起こす黄色ブドウ球菌や大腸菌などの細菌に対し抗菌性を示します。

このことから抗菌作用も期待できるといわれています。

キトサンと悪玉コレステロール

キトサンに期待できる効果・効能として、コレステロールの吸収を妨げる働きが注目を集めています。

この点について、さらに詳しく解説します。

悪玉コレステロールとは?

コレステロールには、悪玉と善玉があることをご存知の方は多いはずです。

悪いコレステロールと良いコレステロールがあると思われがちですが、悪玉も善玉もコレステロールそのものは同じです。

違いはコレステロールを載せる乗り物です。

LDLという乗り物に乗ったコレステロールは悪玉とよばれ、HDLと呼ばれる乗り物に乗ったコレステロールは善玉と呼ばれます。

LDLとHDLにはどのような違いがあるのでしょうか。

LDLとは

LDLとHDLの違いは、余分なコレステロールを回収する機能がついているか、いないかです。

LDLは回収する機能がついていないので、この乗り物に乗って運ばれるコレステロールは余っても血液中に放ったらかしになります。

放ったらかしにされたLDLコレステロールは血管壁に入り込み活性酸素により酸化されます。

LDLに運ばれるコレステロールは動脈硬化のリスクを高めるため悪玉コレステロールと呼ばれているのです。

HDLとは

一方のHDLには、余分なコレステロールを回収する機能があります。

具体的には、全身の細胞で余ったコレステロールを肝臓に戻す機能があるのです。

HDLは、血管内に残ったLDLコレステロールを回収してくれます。だから、善玉コレステロールと呼ばれているのです。

キトサンの働き

動物性食物繊維と呼ばれるキトサンは、人の消化酵素で消化されません。

消化管内に届いたキトサンは、胆汁酸やコレステロールなどと結合して排泄を促します。

胆汁酸はコレステロールから作られるため、胆汁酸の排泄が促されると、新しい胆汁酸を作るためコレステロールがいつもより多く消費されます。

過去に行われたⅡ型糖尿病患者に450㎎のキトサンを1日3回投与した臨床試験では、総コレステロール値とLDLコレステロール値の低下が認められたとされています。

コレステロール値が下がる

コレステロールにも細胞膜やホルモンの材料になるなど重要な役割はあります。

むやみに下げ過ぎることは問題ですが、健康な方が一般的な生活を送っている限り高くなることはあっても下がりすぎることはほとんどありません。

重大な病気を予防するためにも、コレステロールは適切に管理したほうが良いと考えられています。

コレステロール値が高いと?

LDLコレステロールの値が基準値より高い、中性脂肪の値が基準値より高い、HDLコレステロールの値が基準値より低いのいずれか、または複数に当てはまる状態を脂質異常症といいます。

脂質異常症は、動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞などの重要なリスクファクターです。

これら3つの値を適切に管理することは非常に重要です。

キトサンの摂り方

キトサンを生活に活用したい方は、どのように摂ればよいのでしょうか。

続いて、キトサンの摂り方を解説します。

1日の推奨量・摂取量

厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準(2015年版)」にキトサンの推奨量や摂取量は記載されていません。

1日の推奨量・摂取量は定められていないと考えられます。

一般的には、1日当たり500㎎~1000㎎の摂取が目安と考えられています(1日当たり300㎎~2000㎎という意見もあります)。

摂取量に悩む方はこれらを参考にするとよいかもしれません。

摂取のタイミングは?

キトサンを摂取するタイミングに関しても特別な決まりはありません。

基本的には、都合の良いタイミングで摂ればよいと考えられます。

キトサンの働きを考えると、食後より食前に摂るほうがオススメといわれることがあります。

また、1日の目安量を2~3回に分けて摂った方が良い、継続して摂ることが重要ともいわれています。

キトサンを効率よく利用したい方は、参考にすると良いでしょう。

妊婦さんには付加量が必要?

妊婦さん・授乳婦さんに対する付加量も定められていません。

妊娠中・授乳中の安全に関する十分なデータはないので、妊婦さん・授乳婦さんは使用を避けたほうが良いと考えられています。

利用したい方は、必ず主治医に相談しましょう。

キトサンの注意点や副作用

キトサンを利用したい方は注意点も確認しておきましょう。

過剰摂取・欠乏の影響を解説します。

過剰摂取すると?

身近な成分なので、安全性は高いと考えられています。

経口摂取では、基本的に安全に利用できると考えられています。

ただし、甲殻類食品にアレルギーのある方は利用を避けたほうが良いとされています。

この点には注意が必要です。

また、キトサンを摂りすぎると腹部膨満感や下痢、便秘、などの消化器症状に悩まされることがあります。

利用する方は、体調の変化に気をつけましょう。

欠乏すると?

キトサンの欠乏による影響は特に指摘されていません。

とはいえ、健康維持に役立つ可能性があるので、積極的に摂りたい成分です。

キトサンと相性の良いものとあまり良くない成分

キトサンを利用したい方は、キトサンと他の成分などとの相性も抑えておきましょう。

キトサンを効率よく利用できるはずです。

相性が良いもの

水分

 
 

shutterstock_621237131 (2)