糖尿病予防には腸内環境が影響する!?原因と予防法は?

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現代人に蔓延している病気の一つとして名高い糖尿病は、一見すると食生活や排尿に絡んで来る症状に思えますが、意外にも腸内環境と深い関わりがあります。

ここでは、腸内環境と糖尿病の関係性、そしてその予防対策について紹介いたします。

糖尿病とは?

糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンが減少したり、そのインスリンの効果が発揮されにくくなったのが原因で、身体にブドウ糖を取り入れることができなくなってしまい、血糖値が高くなる症状です。

本来はインスリンが血中の糖分を全身に存在する細胞に送り届け、血糖値は一定に保たれているのですが、インスリンが減ったために血糖値が高くなり続け、糖尿病になってしまいます。

その血糖値が、腸内環境とそこに住む腸内細菌に深くかかわっているのです。

糖尿病になる原因は?

糖尿病になる理由は、3つの病状ごとに違います。ここでは、その原因について紹介していきます。

1型

1型糖尿病が起こる理由は、なんと本来は病原菌を退けるはずの免疫に由来します。

膵臓のベータ細胞はインスリンを分泌するのですが、免疫系はそれを異物と誤認して破壊してしまい、発症してしまうのです。

こうした免疫系と膵臓のベータ細胞の間で起こる問題の原因は解明されておらず、食品やウィルス、遺伝、自己抗体など諸説が存在します。

2型

2型糖尿病とは、インスリンの十分な分泌がままならなくなった、もしくはインスリンは十分でも作用できていない状況です。

理由としては肥満や生活習慣など後天的なものもあれば、遺伝や年齢など先天的に近いものもあります。 

そうした理由の中で、最も2型糖尿病への影響力が強いのは生活習慣と言われています。

その他

その他の中に、妊娠によって発症したり、膵炎、膵癌などの膵臓の病気や膵臓の外科的切除、インスリンに拮抗するホルモンがたくさん出る病気や、薬などが影響でなる場合もあります。

糖尿病による症状は?

糖尿病になると、尿が多く出る、喉が頻繁に乾く、何もしなくても体重が急に落ちるなどの症状が見られます。

また、神経障害や網膜症、腎症など命にかかわることもある合併症を併発する危険性もあるので、糖尿病は見つけ次第治療が必要ですし、できる限り予防しなくてはいけません。

糖尿病を予防するには、腸内環境が大事!

さて、こうした糖尿病を予防する方法として、近年注目されているのが、腸内環境の改善です。

腸内に住む細菌は、私たち人間の体に存在する細胞との関係が密接で、様々な養分を作ったり、情報を伝えたりと、欠かせない存在なのです。

そうした腸内細菌は糖の代謝にも活躍しており、もし腸内で悪玉菌が強くなってしまうと、糖の代謝は良くない状態に陥ります。

事実、順天堂大学の研究によると、2型糖尿病の患者さんには腸内フローラが悪化している人が多いと言う結果が出されました。

 

すなわち、腸内フローラが乱れきった状態であると、腸内で発生した悪玉菌が血の中に潜伏して炎症を起こし、それが原因でインスリン分泌が妨げられて、糖尿病になってしまうのです。

このように、糖尿病を予防するためには腸内環境を改善して悪玉菌による炎症を鎮め、正常なインスリン分泌をできるようにしなくてはなりません。

善玉菌を増やす

糖尿病を予防するのに効果的なのが腸内環境の改善ならば、善玉菌を増やして腸内フローラを整えていく必要があります。

ここでは、善玉菌の増やし方について紹介していきます。

1.食物繊維を摂る

善玉菌の栄養源になるのが、食物繊維です。

サツマイモや大豆、コンニャク、きのこ、ゴボウなどの根菜類、海藻類に食物繊維は豊富に含まれています。

この食物繊維は善玉菌に元気を与えるだけでなく、腸のぜん動を助けて便の出を良くしてくれるのです。 

また、食物繊維には便のかさを増したり、腸内の有害物質を絡めとって体外に排便してくれる効果もあり、腸内環境の改善に大きな役割を果たしてくれます。

2.オリゴ糖

善玉菌を増やしてくれるありがたい効果を持つのが、近年着目されているオリゴ糖です。

オリゴ糖はアスパラガスや玉ねぎ、バナナ、牛乳、蜂蜜などに多く含まれています。

特に野菜や果物は先述した繊維が豊富な物が多いので、一緒に食べれば一石二鳥です。

また、オリゴ糖を使ったお菓子や調味料、特定保健用食品などもドラッグストアや薬屋、スーパーなどで市販されているため、毎日の食事やおやつ、ティータイムなどに活用出来ます。

オリゴ糖は、善玉菌を最も摂取しやすい成分のひとつです。

3.乳酸菌

乳酸菌には、動物性と植物性とが存在します。

前者はヨーグルトやチーズ、後者はぬか漬けやキムチなどの漬物類、味噌などに含まれる菌です。

植物性乳酸菌は胃酸で死ぬことが無い種類が多く、生きて腸までたどり着き、善玉菌を増やすことができます。

一方で動物性乳酸菌は胃酸で死んでしまう傾向にありますが、残骸が植物性乳酸菌の餌となるので、決して無駄にはなりません。

両方をバランス良く摂取することが、腸内環境を整えることにつながっていくのです。

4.サプリメント

今まで紹介してきた食物繊維、オリゴ糖、乳酸菌は様々な食品に含有されていますが、まんべんなく食べていくのは容易ではありません。

そこで役立つのがサプリメントの存在です。

『漬物は塩分過多で摂れない』『野菜を多く食べられない』『甘い食べ物は苦手』と言った悩みを抱えているが、腸内フローラは良くしたいと思う方には、サプリメントをおススメします。

錠剤になったものが多いので、持ち運べるのも便利です。

野菜→魚→ごはんの食べる順番

ダイエットを扱った番組で、『最初に野菜』『次に魚料理(もしくは肉)』『最後にごはん』と言う食べる組み合わせを紹介することがありますが、それは腸内環境の改善にも当てはまります。

最初に野菜を食べれば、腸内細菌の餌になる『イヌリン』と言う繊維によってインスリンを出しやすくする環境になるのです。

特に有効なのは、ニンジンやゴボウなどの根菜類、海藻、きのこ、そして納豆やオクラと言った粘り気のある食品に含まれた水溶性食物繊維で、それを摂取して腸内環境を整えることで、インスリンの出やすい、すなわち糖尿になりにくい体を作れます。

更に、ご飯を食べる前に魚を食べることでインスリン分泌を増やすと言う相乗効果もあるため、野菜→魚のあとにご飯を食べるのは、腸内環境の改善とそれに伴って糖尿病を予防することにつながるのです。

ストレスをためこまない

ストレスの解消も、糖尿病を予防するための腸内環境を整えるのには欠かせません。

過度のストレスが原因で悪玉菌の増加や、腸での消化液が分泌されにくくなるなど、腸内フローラが悪化しやすい環境になってしまいます。

ストレス発散のためには、適度な運動、体操、ぬるめのお風呂につかる、森林浴など身体の調子を整えることを行うと効果的です。

他にも、読書やアロマテラピー、ヒーリング音楽、日記、ブログなど趣味やカルチャーに打ちこんで精神面の充足を図っても良いでしょう。

心身に負荷を掛けない方法でストレスを発散させれば、ストレスが腸内環境に悪影響を及ぼすことは軽減されます。

ストレスの発散による腸内環境の改善は、その分糖尿病を予防することにもつながるので、こまめなストレス解消は欠かさないようにしていきたいものです。

腸内環境を改善で、知らない間に健康に!

腸内環境と糖尿病と言うと、無関係にも見えてしまいますが、実は腸内環境と、そこに住む細菌を介して密接につながっています。

腸は第二の脳と言う例えがある通り、腸は人体の様々な状況を写しだす拡大鏡的な存在です。

バランスの良い食生活やストレス解消による腸内環境の改善は、大腸がんや便秘の解決だけでなく、糖尿病を予防することにもなります。

腸内環境を改善することで、多くの疾患を予防するだけでなく、糖尿病も防止していきましょう。

参考文献 アステラス

参考文献 福岡大学医学部 内分泌・糖尿病内科

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