どの漢方をつかったらいい?便秘におすすめの漢方10選

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便秘の時、どんな方法で解消を図っていますか?

即効性を求めて便秘薬や浣腸などを使用する人も多いかと思いますが、中にはこういった薬に抵抗があるという人もいますよね。

そこで今回は、便秘解消のひとつの手段として、漢方薬を紹介していきたいと思います。

漢方薬が便秘に効く理由や、おすすめのものまで見ていきますのでぜひ参考にして下さい。

便秘に漢方薬がいいのはなぜか?

西洋医学では便秘に対する治療法として便秘薬が活用されることが多いようです。

便秘薬には即効性はあるものの、使用し続けると体が慣れてしまい、段々効果が薄れると言うデメリットも考えられています。

一方で、漢方薬の生みの親である東洋医学の世界では、身体を健康に保つためには「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」の3つの要素が滞りなく流れていることが大切だという考えがあります。

それぞれの詳しい説明は以下の通りです。

3つのうち最も重要だと考えられている、体内を流れている目には見えないエネルギーのことです。

この流れが滞ると、心身のバランスが崩れ体調を悪くすることも。

血液そのもののことで、少なすぎても多すぎてもあまり良くありません。

体液、分泌液、尿などの血液以外で体内に存在する液体のことで、免疫システムや代謝に関係しています。

「気」「血」「水」はお互いに影響し合っており、バランスが保たれていると心身ともに健康であると考えられています。

一方、このバランスが崩れてしまうと体に様々な不調をもたらすとのこと。

その中でも便秘は、「気」「血」の異常と「水」が不足している状態であるとされており、3つすべての要素に関わっていることから健康にとって重要な立ち位置にいることが分かります。

そんな便秘を解消するためには、体内の血液と水の流れを改善し、バランスを整えることが大切であり、そのためには漢方薬を飲む必要があると考えられています。

また、漢方薬は便秘を解消するだけでなく、便秘に付随して起こる肌荒れや、イライラしたり不眠になったりといった不安定な精神状態、痔などの症状を改善する作用も期待されています。

便秘のタイプとオススメの漢方

便秘と一概に言っても、症状や原因によっていくつかのタイプに分類することができます。

その中でも漢方薬が効果を発揮する便秘のタイプとしては、「機能性便秘」に分類される「弛緩性便秘」「痙攣性便秘」といったものが考えられています。

それぞれの便秘の特徴は以下の通りです。

機能性便秘

普段の食生活や生活習慣が乱れることで発生するとされている便秘の総称です。

これに対して何らかの病気が原因で起こる便秘のことを「器質性便秘」と呼びます。

弛緩性便秘

大腸全体の動きが悪くなることで引き起こされる便秘のこと。

普段から運動不足であったり、不摂生な食生活によって食物繊維が不足したりといった生活習慣が原因のほか、高齢者や女性にも多く見られます。

痙攣性便秘

弛緩性便秘とは逆に、大腸の動きが過剰になりすぎてしまうことで腸が痙攣したような状態になる便秘のことです(腸が痙攣すると腸に内容物が運ばれにくくなるので、スムーズな排便が難しくなる)。

主な原因としてはスレスが考えられており、ストレスが自律神経に影響を与えることで引き起こされます。

こういった便秘の症状に悩まされている人は、一度漢方薬を試してみてはいかがでしょうか。

以下、便秘に効くとされている具体的な漢方薬を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)

緩下作用がある「大黄」と、調整するための「甘草」が調合されている漢方薬です。

便秘解消のために漢方薬を飲む際に、まず試してほしいものでもあり、便秘以外特に症状がみられない人に特におすすめです。

極端に虚弱体質でなければ、体力に関わらず誰でも飲むことができるとされており、主に弛緩性便秘へ効果を発揮します。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

広範囲に効くと言われている漢方薬で、便秘のほか月経不順や貧血、更年期障害への効果も期待されています。

そのため、特に女性の方におすすめです。

麻子仁丸(ましにんがん)

便が硬めで、コロコロしたものが良く出ると言う人におすすめの漢方薬です。

「麻子仁」と「杏仁」いう生薬の力で腸に潤いを与え、水分不足を解消し、便秘の悪化を防ぐ作用が期待できます。

主に弛緩性の便秘に効くほか、疲労や倦怠感がある人や、体力がない人、多尿や頻尿がみられる人にも勧められています。

桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

体力がある人で、イライラやのぼせ、頭痛、めまい、肩こり、不眠などの症状を伴う弛緩性便秘の人に処方されることが多いようです。

そのほか、月経に関する不調への効果を発揮すると言われています。

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

体力があり、肥満傾向で便秘がちな人に適用されることが多いようです。

具体的に言うとぽっこりお腹や暴飲暴食の傾向が強い人、食べる量が多くて排泄が間に合わない人などに効果的に働くとされています。

ダイエット効果も期待されていることから、便秘を解消しながら体重も落としたいという人にもおすすめです。

大柴胡湯(だいさいことう)

常習性のある便秘や胃炎のほか、肥満に伴う肩こりや腰痛、高血圧にも効果があると考えられています。

脇腹からみぞおちにかけて痛みがある人や、胸脇苦満がある人に処方されることが多いようです。

血行を良くする効果があるので、痛みを和らげながら便秘を根本から解消する作用が期待されています。

桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)

痩せ気味であったり、体力がなく虚弱体質であったりする人に処方されることが多い漢方薬です。

痙攣性の便秘に効くとされており、便秘の際にお腹が張ったり痛みを伴ったり、冷えがある人に適しています。

下痢と便秘を繰り返す人に処方されることもあり、最近は混合型の過敏性腸症候群の治療としても使用されているそうです。

潤腸湯(じゅんちょうとう)

体力がない人や高齢者に使用されることが多いようです。

麻子仁丸と似た作用があり、硬くてころころとしている便を改善する作用が期待されています。

腸の水分が不足していたり、貧血気味であったり、皮膚や粘膜が乾燥している場合に適用されます。

小建中湯(しょうけんちゅうとう)

便秘に対して直接作用すると言うよりは、体質改善を促す作用が強いと言える漢方薬です。

虚弱体質であったり、胃腸が虚弱している子どもへ処方されたりすることが多く、年齢に関係なく服用できるというのも特徴のひとつです。

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

ストレスが原因で起こる神経性の便秘に効果が期待できます。

そのほか、便秘に伴うイライラや不眠、精神不安定などへも効果を発揮するようです。

「気」の異常を改善することで、便秘を根本から解消できる便秘薬であると言われています。

自分にあった漢方を処方してもらいましょう!

いかがでしたか?医療機関で漢方薬を使用する際、同じ便秘の症状を持っているからと言って、全員に同じ漢方薬を処方するわけではないようです。

あくまで患者の体質や症状を診ながら、その人に合った漢方薬を処方することが大前提であり、そのためにはしっかりと診察する必要があるとか。

つら~い便秘を根本から解消するためにも、ぜひ一度漢方薬を扱っている医療機関に足を運んでみてください。

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