便秘で起こる胸やけは、逆流性食道炎が原因かもしれない!

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お腹の張りやおならの増加など便秘自体から不快な症状が引き起こされますが、便秘が原因となって生じる体の不調には様々なものがあります。

 

その中でも、慢性的な便秘が原因となって生じる体の不調として挙げられるのが、ムカムカしたり食欲がなくなったりする胸焼けです。

 

「単なる胸焼けだし」と軽んじてはいけません。実はその胸焼けは、便秘が原因となって引き起こされた逆流性食道炎が密接に関係しているからです。

 

こちらでは、便秘から胸焼けひいては逆流性食道炎が引き起こされる原因とその解消法についてご紹介します。

便秘で起こる胸やけの原因が「逆流性食道炎」?

どうして便秘が胸焼けの原因である逆流性食道炎へと繋がってしまうのでしょうか?

はじめに、逆流性食道炎とはそもそもどのような病気なのか見ていきましょう。

そもそも逆流性食道炎って何?

そもそも逆流性食道炎では、胃の中で消化されている食べ物や消化のために分泌された胃酸が食道に逆流する症状がみられます。

逆流の際には、胃液を口から吐き出しそうな症状が伴います。

 

逆流した胃酸は食道の粘膜にとって大きな刺激となるために炎症が生じるほか、その炎症によって胸焼け・食欲の低下・繰り返される胃酸の逆流といった不快な症状が引き起こされます。

便秘から胸焼けが生じる理由

便秘が続いている腸内では、「排出されずに溜まった便」と「腸内にとどまった便が過剰に発酵されて生じた有害なガス」との2つが充満している状態にあります。

便秘の時にお腹の張りや圧迫感を抱くのは、溜まった便と便から生じたガスによるものだったのです。

 

便秘が解消されずに便や便から生じたガスがどんどん腸内で増えていけば、それだけ腸が膨張します。

すると、膨張した腸が体内でかさばり、胃を圧迫するようになるのです。

言ってしまえば、本来収まっておくべき場所にあるはずの腸が、便や便から生じたガスで膨れ上がり、胃の敷地内にも侵入してしまっている状態に……。

便秘の状態にある腸は、胃にとって大変邪魔な存在となるのですね。

 

膨張した腸から必要以上に圧迫された胃では、摂り入れた食べ物を消化するために必要なスペースを十分に確保することができずに、胃の中にある食べ物や胃酸が逆流するのです。

 

お通じの際にすっきり感を得られなかったり、胸焼けや胃もたれ・吐き気・食欲の低下を感じていたりする人は、特に便秘からの逆流性食道炎に気を付けなければなりません。

逆流性食道炎からムカムカとした胸焼けが生じますが、便秘から膨張した腸の圧迫によってもこれらの症状が引き起こされます。

解消法

便秘の悪化によって膨張した腸が胃を圧迫して逆流性食道炎を引き起こすのみならず、逆流性食道炎による胸焼けが腸内の悪玉菌を活性化させて便秘の悪化にも繋がります。

便秘と逆流性食道炎との両方に効果を発揮する解消法で、こうした悪循環を断ち切りましょう。

また、便秘や逆流性食道炎の程度が悪化する根本的な原因は、食生活や普段の生活の中で行う悪い習慣にあると考えられます。

便秘にくわえて逆流性食道炎を効率良く解消するために知っておきたい「避けるべき食べ物・習慣」も合わせてご紹介します。

食事

胃も腸も共に消化器官ですから、口にする食べ物に気をつけるだけで辛い症状が和らいだり解消されたりします。

便秘と胸焼けの解消に適した食べ物を意識的に取り入れながら、症状の悪化に繋がりかねない食べ物を避けるようにして食生活を改善していきましょう。

1.便秘や胸焼けの解消に適した食べ物

便を排出に適した「水分量が多く柔らかい状態」にするために、こまめな水分摂取をしましょう。

便秘の解消のために水分補給を行う際には、できる限り温かい状態で摂取するようにしましょう。

冷たいものを摂取すると体が冷えてしまい、かえって胃腸の働きが低下してしまうからです。

また、温かい飲み物は腸の動きを活発にするほか、腸内の便を柔らかくほぐすという嬉しい効果がありますよ。

食物繊維

野菜に豊富に含まれる食物繊維は、腸内の便を絡め取って便の量を増やします。

便の量が増えると排便に必要な腸の動きである蠕動(ぜんどう)運動が促進され、自然な排便が叶います。

食物繊維を摂取する際にはサプリや健康食品に頼ることもできますが、まずは野菜から摂り入れるようにしましょう。

食物繊維に加えてそれぞれの野菜に含まれる栄養素も得られ、便秘によって生じている様々な体の不調も総合的に解消できますよ。

 

慢性的な便秘や胸焼けが生じている場合には、あまり食欲がないことでしょう。

しかし、食欲が無いからと食べる量が少なければ、排便に必要な量の便が十分に形成されずに便秘が悪化してしまいかねません。

乳酸菌が豊富な発酵食品

ヨーグルト・納豆・漬物などの発酵食品には乳酸菌が豊富に含まれており、腸内環境の正常化に役立ちます。

腸内環境を整えたり便秘や胸焼けを解消したりと胃腸の健康を目指すには、栄養バランスの優れた食事を適度に食べることが大切です。

優れた栄養バランスを目指す際には、乳酸菌に富む発酵食品を取り入れたいですね。

2.便秘や胸焼けの解消のために避けるべき食べ物

・アルコール

・カフェイン(胃酸の分泌を促進する)

・酸っぱいもの

・辛く刺激の強い食べ物

・脂っこい食べ物

これらの食べ物・飲み物は胃に大きな負担となり、胸焼けや消化不良を引き起こします。

口にした食べ物の消化が十分に行われないまま腸に送られてしまうと、スムーズな排出に不適ないびつな形の便が形成されて便秘の原因となります。

 

また、逆流性食道炎では胃液による炎症・吐き気を極力抑えるためにも、胃液の分泌量を増やさないようにすることも大切です。

十分な消化を要するために胃液が多く分泌される肉類や脂っこいもの、胃液の分泌を促進する酸っぱいもの・カフェインを多く含むものは控えてくださいね。

特に、肉類や脂っこいものは、腸内で悪玉菌の増加に繋がるという点でも避けなければなりません。

 

胃や腸に負担となったり胃液の分泌量を増やしたりする上記のような食べ物は控えるようにしましょう。

肉類を中心とした欧米風の食事ではなく、魚類や野菜類そして大豆製品を多く使用する日本食を心掛けるだけでも、便秘や胸焼けの改善に繋がりますよ。

生活習慣

胃や腸に負担になる食べ物があるのと同様に、生活習慣の中にも消化不良や便秘を引き起こすものが多くあります。

・猫背をはじめとした悪い姿勢

・ベルトや下着など体を締め付けるアイテムの着用

・運動不足

・食べ過ぎや飲み過ぎ

・よく噛まずに早食いをする

・食後すぐのタイミングで横になる

上記のような「普段の何気ない行動」も便秘や便秘による胸焼けの原因となりますから、少しずつ改善していきましょう。

胃や腸で消化しやすいようにしっかり噛んで食べれば、満足感を得られやすく食べ過ぎの防止にも役立ちますよ。

 

「運動不足の解消」や「体を締め付けるアイテムを身に着けない」といった行動は、気をつけるだけで簡単に始められますよね。

一方で、猫背は無意識のうちにその体勢になっている癖のようなものなので、なかなか改善できないかもしれません。

しかし、「猫背になっている」と気付いた時に姿勢を正したり「正しい姿勢をキープしよう」と心掛けたりと、改善しようと意識するだけでも改善されますよ。

 

食生活による改善と同様に、生活習慣の改善でも一朝一夕で便秘や胸焼けが解消するというわけではありません。

しかし、毎日コツコツと継続すれば必ず改善に繋がりますし、今後の便秘・胸焼けの予防に役立ちますから、諦めずに継続させるようにしたいですね。

まとめ

溜まった便や便から発生した有害なガスが充満し膨張した腸が、体の中で胃を圧迫していたなんて驚きですね。

便秘の際に生じる胸焼けは、そうした胃と腸とのせめぎ合い自体から、そして胃の圧迫によって生じる逆流性食道炎の症状のひとつだということが分かりました。

 

膨張した腸から胸焼けが生じている場合にせよ、そして逆流性食道炎の症状の1つとして胸焼けが引き起こされている場合にしろ、どちらも胃や腸への負担や胃液の分泌量を減らしながら便秘を改善することが大切です。

 

胸焼けも便秘もトラブルが生じる部位は違いますが、どちらも消化器官ですからご紹介しました食事内容によるアプローチがとても有効な手段となります。

食事内容を改善しながら、胃腸に負担をかけてしまう癖や習慣も直していけば、さらに効率良く不快な症状を解消できますよ。

参考文献 沢井製薬

参考文献 アステラス

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