落下腸とねじれ腸の違いは何?セルフマッサージで対策できる?

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近年、『落下腸』と『ねじれ腸』と言う言葉が健康や医療を扱った番組で取り扱われています。

両方とも、便秘に代表される腸内環境の問題を招く腸の形状であることには変わりないのですが、原因や対処法、身体に与える影響は様々です。

 

ここでは、落下腸とねじれ腸の違い、もたらす症状とそのチェック法、そして改善するためのマッサージ方法について紹介させていただきます。

ねじれ腸と落下腸の違い

ねじれ腸

ねじれ腸とは、大腸の一部がねじれている状態のことです。

そのため、便が詰まりやすくなって便秘になってしまいます。

正式名称を『腸管形態異常』と言うこの症状は、なんと日本人の約8割に該当すると言われているのです。

 

その理由としては、農耕民族だった我が国では消化に時間がかかる植物性の食品に対応するため、肉食が主流であった欧米人よりも腸が長くなります。

それに伴ってねじれが起こりやすくなるのです。

また、近代化と共に食の欧米化も進んだため、腸内環境がそれに対応しきれずに悪化しているとも言う説も存在しています。

 

他にも、運動不足やストレスと言った現代人にありがちな問題から来るものもあれば、排便を長時間我慢していたり、食事量を節制し過ぎたりと、生活習慣から来るものも多いです。

 

特にダイエットをすることが多い女性は、食事を減らし過ぎたために繊維不足になり、かえって整腸効果を損なってねじれ腸に拍車を掛けないよう、注意が必要です。

 

溜まってしまった大便によって腸が伸びたり、絡んでしまったりと言う悪条件も重なり、ねじれ腸によって起こる便秘は慢性的なものになる傾向があります。

落下腸

落下腸は、大腸に起こる症状である事ではねじれ腸と類似した部分はありますが、内臓や子宮を圧迫していたり、大腸そのものも正しい位置ではない所に垂れ下がっている状態です。

これは生まれつきによるもので、胎児の時に本来固定されるはずだった大腸が固定されずに生まれて来たことが原因であるとされています。

セルフチェック!

ねじれ腸のセルフチェック

ねじれ腸になっていると左腹部に宿便が詰まってしまいます。

当然、便が詰まる=便秘になるわけで、便秘はたまった糞便がガスを発するなど、体に様々な悪影響を及ぼすのです。

また、停滞した便の重量が原因で腸が伸びたりすれば、腸機能はますます弱まってしまいます。

そうしたねじれ腸をチェックする方法は、以下の4通りです。そのうちのいずれかに該当すると、ねじれ腸の可能性があります。

1.子供の時から便秘になりやすい。

2.便秘の時にお腹が痛む。

3.運動不足になると同時に便秘が起こる

4.便秘の後に、柔らかい便が出たり、下痢に見舞われる。

1は遺伝から来ることが多く、先述したように日本人が植物食に特化した長い腸を持った民族であることもあり、先天的な理由と言えます。

 

3や4のように、下痢などの腸内環境の悪化を招くとされるストレスや運動不足が原因になるのは、現代人に多い症状でもあり、ストレスや食生活の改善も必要です。

落下腸のセルフチェック

落下腸は、読んで字のごとく腸が本来の位置より下部に落ちてしまっている状態の腸を言います。

腸管は『上行結腸』と『下行結腸』と呼ばれる腸の2ヵ所が後腹膜に固定された状態が、本来の姿なのです。

 

しかし、成長する過程で腸がキチンと固定されず、ぶら下がっただけの状態になっているのが、落下腸と呼ばれます。

この落下腸は骨盤近くまで落下して複雑な形状になり、便が移動しにくくなって排便も困難になってしまうのです。

 

落下腸かどうかを見分けるセルフチェック法は、以下に記した5通りです。

1.子供の頃から便秘になりがちだった。

2.便秘の際に腹痛が伴う。

3.便秘の後に下痢を起こしてしまう。

4.運動をしなくなったと同時に、便秘になってしまう。

5.立ち上がった時、下腹部がポッコリと出る。

この中で1つでも当てはまるものがあった場合、落下腸の可能性があります。

マッサージで改善

ねじれ腸

『治療法はないの?』と思われる方も多いでしょうが、ねじれ腸そのものは治すことが出来ない症状です。

しかし、詰まった便を移動させることで便秘を改善する方法はあります。

 

そこで、下行結腸、もしくはその下行結腸と横行結腸の繋ぎ目に当たる部分、そしてS状結腸がカーブしている所の手前部分をマッサージするのが効果的です。

以上の3ヶ所にマッサージをすれば、便通の改善が見込めます。

1.下行結腸にする場合は、まず仰向けになって腰の下にクッションを置き、両膝を立てます。そして左側の肋骨下部~骨盤辺りにかけて両手で1分間くらい押しましょう。腸を揺らしていくようにするのがコツです。

 

2.続いてはS字結腸へのマッサージです。下行結腸のマッサージと同じ姿勢で、ヘソの下部分から恥骨に掛けて両手の指で1分間押していきます。次は、反対に恥骨の部分からヘソの下へと上昇する形でマッサージをしましょう。これも、腸を揺らす要領で1分間押していきます。

 

3.横行結腸と下行結腸にマッサージをする際は、立ってから両足を肩幅に広げた上で、両腕を広げて状態を左右に動かします。体操などで良く行う『ひねり』を想像して頂ければイメージしやすいです。

それも1分間続け、ねじれた腸が入っているお腹を揺らしていき、腸をほぐすことで便を出しやすくしていきましょう。

これまで述べた運動を1セットずつ、朝食の前と就寝前の2度にわたって行いましょう。

1回につき4分間ですみますので、朝夕2回行っても合計8分間です。

時間もさほどかからないので、毎日の生活習慣に取り入れ、便秘を解消していきましょう。

落下腸

腸が骨盤の内部に落ち込んだ症状である落下腸は、治すことは不可能ではありません。

逆立ちをして腸を本来あるべき部分に戻す、もしくは姿勢を良くして落下腸になったお腹をひっこめる方法があります。

 

しかし、落下腸は生まれつきに近い症状であるため、根本的な治療は困難です。

むしろ、マッサージで便秘になりがちな状態を改善させるのがベターと言えます。

1.まず、仰向けになって両膝を立てます。

そして、落下した腸を上にするために腰の下部にクッションを差し入れて腰を10センチほど浮かせます。

そして、恥骨からヘソの下にかけて腸を押し上げる要領で、1分間のマッサージをしましょう。

 

⒉ 今度は、ヘソの下から恥骨にかけての部分を全体的に手の指で突く形で押し下げていきます。

この時は、腸が入っているお腹の中を揺らすようにするのがコツです。

これは、先述したねじれ腸へのマッサージで紹介した、S字結腸への対処法と同じなので、落下腸マッサージが出来れば、ねじれ腸にも応用が可能になります。

 

なお、これらのマッサージ以外にもねじれ腸・落下腸への対策法が存在します。

小腸に効果的なオレイン酸を含んだオリーブオイルを大さじ1杯分摂取すれば、便の滑りが良好になります。

また、テニスやフットサルなど全身を動かすスポーツや体操も効果的です。

お手軽にケアできますが、気になれば専門医へ!

いかがでしたか?落下腸とねじれ腸は、便秘を招く原因になると言う点では共通していますが、腸が異常をきたす理由や対処法など、様々な違いが存在します。

有効かつ、お手軽な対処法にマッサージがあるのも同じですが、やみくもにマッサージしても良いわけでは無く、手順を踏まえた上で的確な箇所を刺激して腸の歪みを改善するのが肝心と言えます。

 

ここで紹介したのはお手軽にできるセルフチェック法とマッサージ、症状の見分け方ですが、ねじれ腸・落下腸が深刻だと感じた場合は専門医の診察を受けることも必要です。

 

もちろん、姿勢を正したり、オリーブオイルやバランスの良い食事など食生活の改善、適度な運動と言った日常のライフスタイルで改善することもできるので、是非ともチャレンジして健康な腸を手に入れましょう。

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