胃痛と便秘の切り離せない関係!治したいなら両方にアプローチ!

目次 ※クリックで開閉します

胃痛と便秘とは異なる臓器で発生しているトラブルのため、それぞれ関係のないように思われますよね。

しかし、実際には胃痛が原因で便秘が、そして便秘が原因で胃痛が生じるというように密接な関係にあります。

そのため、慢性的に便秘に悩まされている人は、便秘の解消と共に胃痛に対する対策が必要となります。

こちらでは、胃痛と便秘がどのように作用しあっているのかというそのメカニズムと共に、胃痛と便秘が併発している場合に考えられる病気についてスポットライトを当てていきます。

また、胃痛と便秘との両方に悩まされている場合に行うべき対処法や治し方をご紹介します。

密接に関わる胃と腸だからこそ双方にトラブルが生じた際には、両方を同時に解消できる正しい方法について知っておきたいですね。

便秘と胃痛の関係

胃も腸もどちらも「生きていくために必要な栄養素を体内に摂り入れる」と生命維持のためには必要不可欠な役割を担っている臓器です。

こうした胃や腸をはじめとした生命維持に大きく関わる臓器の働きは、自律神経が司っています。

この自律神経は、各臓器から受け取った刺激や情報によって体の機能をコントロールしていますから、私たちの意思でどうにかすることができません。

「摂り入れた食べ物を胃や腸で消化したり吸収したりしよう」と思わずとも勝手に消化吸収が行われるのは、自律神経によってコントロールが行われているからです。

 

そして、自律神経は体調不良・睡眠不足・ストレスなどから悪影響を受けやすく、これらによって自律神経が正常に働かない「自律神経の乱れ」が引き起こされます。

胃や腸には「自律神経の影響を受けやすい」という共通点がありますから、自律神経の乱れが生じると胃と腸とには同時にトラブルが生じてしまうのです。

 

また、胃と腸とは消化器官として繋がっていて近い位置にあることにより、当然「胃が悪い調子なら腸の調子も悪くなり、腸の調子が悪ければ胃の調子も悪くなる」と互いに悪影響を及ぼし合います。

そのため、両方の調子が悪い場合には、その両方の治療を同時に行ってはじめて根本的な解決と言えるのです。

便秘が原因で胃痛になる場合

「便秘が原因で胃痛になる」つまり「腸の調子が悪いために、胃の調子も悪くなる」のは、腸内に溜まった便が胃に悪影響を及ぼしているからです。

 

まず、便秘により排出されずに腸内に便が溜まると、胃が圧迫されます。

胃から腸へと移動する食べ物にとって、腸内に溜まった便は非常にかさ張って邪魔な存在となるのです。

 

すると、「摂り入れた食べ物が胃から腸へとスムーズに送られないために、胃の中で残り続ける時間が長くなる」「腸へと送り届けられるはずだった食べ物が、便に邪魔をされて再び胃へと逆流してくる」といった2つの異常事態によって胃痛が生じるのです。

 

便秘による胃痛の症状が深刻化すると、痛みのみならず吐き気や嘔吐にも繋がりますから注意が必要です。

胃痛が原因で便秘になる場合

・刺激が強いもの(辛いもの、酸っぱいもの)を食べる

・油分の摂り過ぎ

・一度にたくさんの食べ物を口にする

・アルコールの飲み過ぎ

 

胃に負担をかける上記のような食事が、胃痛の原因として挙げられます。

胃痛を生じ本来の働きを十分に発揮できない胃では、胃液の分泌が不十分となって食べ物の消化もきちんと行われなくなります。

つまり、胃痛が生じている場合には、食べ物が十分に消化されていない状態で腸へと送り届けられてしまうのです。

消化が不十分な食べ物が大腸にたどり着いたとしても、腸内をうまく進むことができずに腸内に留まる時間が増えます。

本来は胃で十分に消化された食べ物を取り扱う大腸ですから、不完全な消化しか行われていない食べ物がやって来たとしてもうまく処理できないのです。

 

腸内に留まり続けると便内の水分が次第に奪われていき、スムーズな排泄には適さない固い便が形成されます。

このように胃痛にある場合には、肛門付近の直腸内で便が溜まり、排便の邪魔になることで生じる直腸性便秘のリスクが高まります。

胃痛と便秘を併発する代表的な病気

上記のように便秘によって胃痛が、また胃痛によって便秘が引き起こされてしまいます。

しかし、時には以下の病気が原因となって胃痛と便秘が併発することがあります。

 

早期発見早期治療のためにも、激しい胃痛と便秘がある場合にはできるだけ早い段階で病院を受診するようにしましょう。

腹膜炎

腹膜炎とはその名の通り腹膜に炎症が生じている状態のことで、細菌感染から引き起こされる病気です。

発症から時間が経てば経つほど、お腹の痛みが広がるのが特徴です。

 

腹痛と便秘を併発する腹膜炎ですが、急性腹膜炎となると発熱・悪寒・嘔吐といった症状も伴います。

速やかな処置と治療が必要ですから、ただちに専門の医療機関を受診してくださいね。

腸閉塞

腸閉塞とは読んで字のごとく、腸が塞がってしまう病気で便秘と激しい胃痛を伴います。

その痛さは非常に激しく、立つことも歩くことも困難で倒れ込んでしまうほどです。

 

こうした激しい腹痛は、腸自体のねじれや長期にわたる便秘から腸内に便が溜まり続けた便が腸を塞いだ瞬間に生じます。

症状の悪化が非常に早く命の危険にも関わる病気ですから、ただちに病院を受診して処置と治療が必要となります。

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎は国から特定疾患として指定されている病気で、発症の原因は未だ解明されていません。

 

非特異性炎症性疾患と呼ばれることもあり、大腸の粘膜に腫瘍やびらん(「ただれ」のこと)の発症が見られます。

症状が悪化すると血便・腹痛・下痢・便秘といった症状を繰り返して発症します。

大腸がん

初期段階での自覚症状がないために、早期発見早期治療が行われにくいガンこそが大腸ガンです。

食生活の欧米化によって日本人の発症率が高まりつつあり、血便や便秘と下痢とが交互に繰り返すという症状があります。

 

「胃痛や便秘がないから大丈夫」と思うのではなく、自覚症状が現れていない初期段階での発見・治療を行えるように定期的に検査を受けるようにしましょう。

機能性消化管障害

原因となる病気や疾患がないにも関わらず、胃痛や便秘といった症状が現れることもあります。

この総称を機能性消化管障害といい、主に過敏性腸症候群と慢性胃炎神経性胃炎の2つがあります。

まず過敏性腸症候群とは主に腹痛・吐き気・嘔吐・下痢・便秘といった症状が見られるもので、その中でも下痢型・便秘型・混合型(下痢と便秘を繰り返すタイプ)の3種類に分類されます。

男性の場合には下痢型が、女性の場合には便秘型が多いとされています。

 

また、慢性胃炎神経性胃炎とは、胃痛や便秘のほかにも倦怠感や頭が重く感じられる頭痛が自覚症状として生じている時に疑われる疾患です。

便秘と胃痛で辛いときの対処法

便秘と胃痛の原因が重大な疾患と判明した場合には、ただちに医療機関による専門的な治療を受ける必要があります。

 

また、普段から便秘や胃痛に悩まされている人の場合には、毎日の過ごし方や食事などの日常生活を見直すことで症状を和らげられます。

生活スタイルを改善しよう

胃と腸は共に自律神経からの影響を受けやすい臓器です。

もしも自律神経の乱れから胃痛や便秘が引き起こされている場合には、自律神経の不調の原因であるストレス・睡眠不足・体調不良などを改善しようという心掛けが何よりも大切になります。

 

自分に合ったストレス解消法を見つけたり睡眠時間を十分に確保したりと、できる限り規則正しい生活を送れるように生活スタイルを見直してみましょう。

胃腸への負担が少ない食生活を

刺激の強いものを食べる・油分の摂り過ぎ・一度にたくさんの食べ物を口にする・アルコールの飲み過ぎ、と胃に大きな負担を与える食事は胃痛の原因となりますから控えるようにしてくださいね。

 

食べ物が胃から腸へと送られますから、胃痛と便秘との両方が発症している場合には胃痛の改善を優先的に行いましょう。胃に優しい食生活を心掛ければ、必然的に便秘の解消にも繋がりますよ。

 

ヨーグルト:胃に優しく腸内環境を健やかな状態に整える作用があります。

りんご:胃酸を分解する効果から胃痛を和らげ、またペクチンという水溶性食物繊維によって高い便秘解消効果を得られます。

 

特にヨーグルトやりんごは胃痛と便秘との両方に作用しますから、毎日食べる習慣を身につけてみてはいかがでしょうか?また、うどんや豆腐なども胃腸に優しい食材としてオススメですよ。

 

また、食べ物の不十分な消化が便秘の原因となりますから、「食事の際には消化しやすいようによく噛んで食べる」「食後1時間以内には横にならないようにする」といったことを意識的に行うだけでも胃腸への負担を減らせられますよ。

整腸薬や漢方を上手に活用しよう

便秘を早く解消したいからと下剤を使用する人も中にはいるかもしれません。

しかし、下剤は胃に大きな負担を与えて胃痛を悪化させるほか、「下剤の刺激への慣れ」から次第に効果が得られなくなる「常用性」の問題がありますから避けたほうが好ましいです。

 

便秘を解消したい胃痛を和らげたい場合には、整腸薬や漢方薬がお勧めです。

どちらも胃や腸に優しいですが、効果を実感できるかどうかには個人差があります。

 

とはいえ、医師による診断から処方された整腸薬や漢方薬であれば、症状に合っていますし高い効果を得られます。

それに、なんといっても独断ではなく専門の医師が処方したものですから、安心して服用することができますよ。

便秘を解消して胃痛もなおそう!

胃も腸も同じ自律神経からコントロールされたり、消化器官として繋がっていて近い位置に存在していたりと密接な関係にあります。

どちらかの調子が悪くなれば、もう片方の調子も悪くなります。

したがって、胃痛や便秘に悩まされている人は両方への対策を行わなければなりません。

 

時には重大な疾患から胃痛と便秘とを併発していることも考えられますから、辛い症状が見られる場合には速やかに病院を受診するようにしましょう。

 

胃や腸は、食生活や生活スタイルなどの影響を受けやすい消化器官ですから、毎日の過ごし方の見直し・改善も忘れずに行ってくださいね。

参考文献 田中消化器科クリニック

参考文献 大阪市立十三市民病院

参考文献 難病情報センター

参考文献 アステラス

参考文献 がん情報センター

PICKUP CONTENTS

トップへ