身近な下痢・・・下痢の定義と下痢の種類って何?

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私たちにとって身近な病気である下痢。

食べ過ぎ飲み過ぎや体調不良と一緒に起こるため「安静にしていればすぐ治る」と思われがちです。

しかし、中にはウイルスが悪さをするウイルス性胃腸炎や、下痢がなかなか止まらず1週間以上続く慢性下痢というケースもあります。

こちらでは身近だからこそ知らない「下痢にはどんな種類があるのか」を分かりやすく紹介します。

下痢の定義は?

下痢というのは見た通り液体状の便がでる状態のことを言いますが、その理由は便に水分が多いことで、下痢の時に出される便は軟便や水様便とも呼ばれます。

厳密には便の水分量が200ml以上であるものを言いますが、トイレに行く回数が増えた時は間違いなく下痢です。(健康な便の水分は90ml程度)

発生機序での下痢の分類

まずは、下痢がどのように発生するのかで分類したものを紹介します。

症状ごとに原因や改善法はあるものの、確実な因果関係を持つわけでないところが下痢の難しいところです。

浸透圧性下痢

浸透圧性下痢は読んで字のごとく浸透圧の関係で腸に水分が吸収されない・または腸から水分が出てきてしまうことで発症する下痢です。

便は一般的な軟便や水様便の他に脂っぽい脂肪便も排泄されます。

基本的に「下痢」と呼ばれるものはこれです。

浸透圧が高くなる原因は食べ物や飲み物、細菌です。

基本的には生活習慣によって患う下痢と捉えて問題ありません。

昔から、暴飲暴食でお腹を下すと言われますがそれは胃が食べ物を消化しきれないことや糖分・塩分の増えすぎなどが理由です。

水分は濃度の高い方へ流れていくので水分を吸収すべき大腸の浸透圧は下げた方がいいと言うわけです。

なお、塩分は通常、尿として排出されますがあまりに多いと腸からも排出されます。

腸の浸透圧を高めてしまうものとしては添加物、特に人工甘味料も挙げられます。

そのため、低カロリーであってもお菓子や清涼飲料水を飲むことはお勧めできません。

また、日本人に稀にいる乳糖不対症の人は牛乳を飲んだ時、乳糖を消化できずに浸透圧性下痢を引き起こします。

仮に日本人が乳糖に弱いとしても牛乳を適量飲む程度では下痢になりません。

よって、たいていの浸透圧性下痢は下痢の原因となるものを食べず、胃腸を休めればすぐに解決します。

分泌性下痢

次に腸から分泌される水分が著しく増えることによって患う下痢を分泌性下痢と呼びます。

分泌性下痢によって排泄される便は水様便で、大量に排泄される点も特徴的です。

要するに「絶えず大量の水下痢をし続ける状態」を引き起こします。

 

分泌性下痢を引き起こす原因は細菌やウイルスなどです。

腸管内に炎症が起きることも水分の分泌が増える理由ですが、何とか有害物質を出そうと腸が頑張っている状態です。

より一般的な病名で言えば「細菌性腸炎」や「ウイルス性腸炎」などが知られています。

腸炎は場合によっては激痛を伴うことがあり、自力で病院に行けない場合はタクシーや救急車を呼んで対応することも一つの手です。

代表的なウイルスとしてはノロウイルスやロタウイルス、細菌としてはコレラ菌やO-157などが挙げられます。

特にノロウイルスは流行りやすいので感染しないような注意が必要です。

悪さをする細菌やウイルスが原因である以上早く排泄しなければいけませんし、場合によっては抗生物質も必要となります。

とにかく水分補給をすること、排泄を止める下痢止めは絶対に使わないことが大切です。

滲出性下痢

滲出性下痢というのは炎症や潰瘍を治すための粘液や血液が一緒に排泄される便です。

そのため、水様便であっても粘り気があり、時には血液の混じった下痢も排泄されます。

こちらも細菌やウイルスによる炎症が原因となりますし、その他には抗生物質や食物アレルギーも考えられます。

滲出性下痢の原因となる菌は大腸菌やサルモネラ菌・赤痢菌などです。

毒性が強いこともあり、早めに病院へ行くことが勧められます。

症状が治まるまでは食べていない時でも下痢が出ます。

場合によっては便でなく粘膜や血液だけが排出されることもあります。

腸管運動異常下痢

腸管運動異常下痢も読んで字のごとく腸の運動が乱れることによってともなう下痢です。

腸の活動が活発になりすぎる場合と、活動が低下する場合の両方があります。

脂肪便や軟便、水様便が状態に合わせて排泄されます。

腸が活発に動きすぎる状態としては過敏性腸症候群が有名です。

日本人も1割程度が過敏性腸症候群の疑いがあり、ストレスや緊張による下痢がこれに当たります。

しかし、最近はストレス意外に腸内細菌のバランスも関わることが指摘されています。

腸の活動が低下している時は便の異常発酵によって有害物質が出ます。

そのせいで腸が水分を吸収できないことが下痢を引き起こします。

いずれにせよ、腸内細菌を整えることが重要というわけです。

持続期間での下痢の分類

次に、下痢の持続期間による分類を紹介します。

下痢はすぐ発症し、すぐ治るものと思われがちですが、人によっては1か月以上も下痢に悩まされます。

急性下痢症

すぐ治るタイプの下痢を急性下痢症といいます。

この原因は一時的な食べ過ぎやウイルスや細菌の感染などです。

いずれにせよ食べたもの、口に入れたものが原因となる場合が多いです。

症状の特徴としては1日に10数回トイレに駆け込むほどのひどい下痢を発症します。

基本的には、下痢を引き起こす原因をすべて大概に排泄できれば急性下痢症は止まりますが、急性と言っても長くて1か月は続くことがあります。

慢性下痢症

慢性下痢症は、短くても3週間以上の下痢に悩まされる状態のことを言います。

下痢の他にはガスがたまることや、便意が感じやすくなることも挙げられます。

人によっては便秘と下痢を繰り返す場合もあります。

慢性下痢症の場合は体質改善が第一です。

腸の動きを乱すストレスとうまく付き合いながら腸内細菌のバランスを整えます。

気になるときは病院へ

このように、下痢と一口に言ってもいろいろな症状があります。

そのため、下痢になった時は「たかが下痢」と思わずに対処しましょう。

特に水様便がたくさん出る時や便以外のものが排泄される時はすぐに病院へ行くようにしてください。

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