妊娠初期(4~15週)のむくみの原因と対処法

妊娠初期は、4~15週くらいの時期です。このころのママの身体は、色々な変化がでてきます。始めての妊娠の場合は慣れていないことも多く変化に戸惑ってしまうかもしれません。

今回は、妊娠初期に起こりやすい変化の中で、多くの人が経験するむくみに注目してみました。妊娠初期のむくみはなぜ起こるのかや、解消法を解説します。

妊娠初期にむくむのはどこ?

妊娠初期のむくみは「手」や「足」に症状が現れます。心臓から遠く、心臓から出た血液などが戻る力が弱まってしまうため、手や足に血液や老廃物、水分などが溜まってしまってむくみの症状が出ます。特に足は重力の影響を受けやすく、一番むくみやすい場所です。

むくみといっても、経験したことが無い人にはわかりにくいですよね。むくみの典型的な症状はこのようなものがあります。

【足のむくみの症状】

靴がきつく感じる

皮膚を押してついた痕がなかなか戻らない

靴下のあとが残る

足がだるい

【手のむくみの症状】

指輪をはずしにくくなる

パソコンをしている時に手がしびれる

原因は?

妊娠初期のむくみの原因は主に3つあります。

ホルモンバランスの変化

妊娠中は女性ホルモンであるプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量が多くなります。プロゲステロンは子宮内膜を厚くするなど、妊娠中に欠かせないホルモンですが、同時に体内に水分を蓄えるようになるためむくみの原因になります。

血液量や水分の増加

妊娠中は赤ちゃんの栄養や羊水をつくり安定的に供給する必要があり、体内の血液量や水分量が増加します。そのため、むくみが起こりやすくなります。

運動不足

妊娠すると、つわりなどが原因で運動不足になりがちです。運動不足になると、体内の代謝が低くなるため、むくみの原因になってしまいます。

解消法は?

妊娠初期のむくみに有効な解消法を6つ紹介します。

塩分を控える

妊娠時に関わらずむくみの解消法として有効なのが塩分を減らすことです。身体には血液中の塩分が過剰になると、水をとり込み塩分濃度を低く抑える機能があります。その水分が原因でむくみが起こってしまいます。

現代の食事は塩分が多いものが多く、普通に食べているだけで塩分が過剰になってしまいがちです。料理の味を薄めにしたり、加工食品やスナック菓子などを控えるようにしたりするだけで、むくみ対策になります。

家庭で調理する時は、化学的に精製された塩よりも、海水から作った天然塩はミネラル分が含まれていて、塩分でむくみがおきにくいのでおすすめです。

カリウムを摂取する

カリウムは余分に摂取してしまった塩分の排出を助ける働きをします。そのため、減塩すると同時に、カリウムを多く摂取するようにすると塩分によるむくみが少なくなります。

【カリウムが多く含まれる食品】

ウリ科の野菜(きゅうり、スイカなど)

バナナ

リンゴ

トウモロコシ

海藻類など

身体を温める

身体を温めると血行が良くなりむくみ解消の効果が期待できます。おすすめは寝る前にお風呂に入ることです。お風呂に入ると、身体を温めるだけでなく、リラックスできてぐっすり寝ることができます。

湯船につかることが難しい場合は、足湯だけでも全身を温める効果があります。足湯は、少し熱めのお湯にするのがおすすめです。

身体を冷やさないようにすることも大切です。身体が冷えると逆に血行が悪くなるため、むくみの原因になります。夏場のクーラーなども、冷えの原因になるので要注意です。

適度に運動する

適度な運動も血行や代謝がよくなり、むくみ解消効果が期待できます。ウォーキングや軽いストレッチなど、妊娠初期でもできる簡単な運動を取り入れて運動不足にならないように注意しましょう。

ただし、この時期は不安定な時期でもあるので激しい運動などはしないようにしましょう。ウォーキングも、あまり遠くへは行かず無理にない範囲で行いましょう。

マタニティウェアを着る

妊娠初期は、お腹が小さいため普段使っている服を着てしまいがちです。しかし、身体が締め付けられる服は身体を締め付けてしまい、血行が悪くなってしまいむくみの原因になります。

妊娠初期の早い段階からマタニティウェアを着ることで身体を締め付けず、むくみ予防ができます。また、ヒールがある靴もむくみの原因になりますし、安全面でもよくないので靴底が平らな靴にしましょう。

長時間同じ姿勢をとらない

立ちっぱなしや、座りっぱなしなど長時間同じ姿勢でいると、血流が悪くなってむくみの原因になります。仕事などで、立ちっぱなしやデスクワークをしている場合は、合間で身体を動かす時間をつくるなど、工夫するとむくみにくくなります。

つわりがひどく横になっている場合も、同じ姿勢だと血流が滞ってしまうので、寝る姿勢を適度に変えましょう。

赤ちゃんへの影響は?

妊娠初期のむくみは赤ちゃんへの影響が気になるのではないでしょうか?昔は、妊娠時のむくみは妊娠中毒症の原因になると考えられていましたが、現在は高血圧や尿タンパク等を併発していなければ、それほど大きな影響はないことがわかってきています。

むくみが気になるあまり、過度な運動をしてしまったり、ストレスをため込んでしまったりするほうが赤ちゃんへの影響が心配されます。むくみが気になる場合や、痛みが伴う場合は、念のため主治医の先生に相談しましょう。

こんな時は注意!

妊娠初期の経度のむくみは多くの人が経験するもので、それほど気にする必要はありません。しかし、中期以降にむくみが悪化してきた場合は、妊娠中毒症の可能性もあるので注意が必要です。

妊娠中毒症の症状としては、むくみの他に、タンパク尿や高血圧があります。妊婦健診で、尿検査や血圧検査をしますが、気になるようであれば、早めに主治医の先生に相談しましょう。

妊娠時のむくみで、特に気をつけたい症状は以下の症状です。

・体重増加が1週間で0.5kg以上ある

・朝になってもむくみが全くひかない

・手足がパンパンになっている(しびれを感じる場合も)

・尿の量が明らかに減っている

・吐き気やめまいがする

・頭痛がする

ここまでの症状が出ていなくても、妊娠初期は不安定な時期で、気持ちも不安になりがちです。むくみが気になるようであれば検診時に相談してみても良いでしょう。塩分の過剰摂取やビタミン不足など原因がわかれば対処がしやすくなります。

まとめ

妊娠初期は、ホルモンの変化や血液量の増加などでむくみが起きやすくなります。比較的軽いものであれば、減塩などの食事療法や、軽い運動などの解消法を試してみましょう。解消法は、ひとつだけですぐに改善するものではないので、色々な方法を組み合わせて総合的に行うのがおすすめです。

色々試してもあまり改善しない場合や、むくみがひどい場合は早めに主治医の先生に相談しましょう。妊娠時のむくみは一時的なもので、産後しばらくすれば落ち着く場合がほとんどなので、うまく解消法を行いながら妊娠時のむくみと付き合いましょう。

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