むくみが気になるなら漢方に頼ろう!悩み別おすすめ漢方4選

夜になると足がパンパン・・重くてダルくて夜も眠れない・・・

毎晩マッサージしてもなかなか取れない足のむくみに悩まされていませんか?頑固なむくみは体の巡りが滞っているせいかもしれません。そんな時は、漢方で根本的なところから改善していきましょう!

漢方とは?

漢方を知る上で欠かせない気・血・水(き・けつ・すい)とは

漢方の世界では、人の体は3つの要素から成り立っているとされ、気・血・水(き・けつ・すい)と呼ばれています。

気(き)・・・生命エネルギーのことで、気の働きが滞ると血や水も滞ります。気が不足するとエネルギー不足で元気が出なかったり、気が滞ると、イライラや不安・憂鬱感が強まります。

血(けつ)・・・「血液」に近いもので、体の器官や組織に栄養を届けたり、潤わせたりしています。血が不足すると、血色が悪く髪の毛や肌に艶がなくなります。血が滞ると月経が重くなったり頭痛・肩こりがひどくなります。

水(すい)・・・汗や唾液、尿やリンパ液などの体液全般のことです。体を潤わせるのに欠かせませんが、多すぎると水太りなどの原因になります。

漢方ではこの気・血・水の3つがバランスよく体の中を巡っている状態が理想としています。心身の不調は、この3つのバランスが崩れているためで、その崩れを整える治療が行われます。

つまり、症状だけでなくその原因となる部分にアプローチするので、即効性は期待できないものの、根本的な改善が可能なんです。それが西洋医療との大きな違いです。

漢方薬ってどういうお薬?

漢方薬は自然由来で、飲む人のタイプに合わせてカスタマイズされています。

治療に使われる漢方薬は植物や動物など自然界から採取した生薬と呼ばれるものです。一般の西洋薬に比べて副作用がほとんどないので、妊娠中の方や子どもでも飲むことができます。

また、症状だけでなくその人の体質に合わせて調合するため、同じむくみの症状でも人それぞれ処方される薬が違うのも特徴的です。口コミで「効いた!」と書かれていたからと言って、自分にも合うとは限らないんです。

漢方でむくみの解消ができるの?

漢方では気・血・水という独特の考え方がある、と先ほど申し上げました。同様に人間の臓器や器官にも独自の考え方があります。

「五臓六腑」というのは聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?五臓とは肝・心・脾・肺・腎のことで、西洋医学の臓器と近いものですが、より機能面に重点が置かれています。

むくみは漢方では水腫と呼ばれています。気が不足して水の巡りが滞っている状態です。むくみに関係する五臓は脾・肺・腎で、いずれも水分代謝に関わっています。

特に腎は排出された水分を再吸収したり、余分な水分を尿として出す調節を行っています。

むくみといっても原因は人それぞれ

むくみといってもその原因は人それぞれ違います。漢方はその人の体質や体調に合わせて処方するので、むくみの治療でも薬の中身が変わります。

例えば、肺の機能を高めて腎へのルートをスムーズにしたり、たまっている熱を取って利尿させたりと治療は色々あります。

西洋医療の症状を抑える方法ではなく、その人に沿った処方で体調を整え、自然治癒力を高めることが漢方の治療です。

その人の体質や症状に合わせて薬が処方されるので、根本的な改善がのぞめるということ。漢方薬は自然由来の生薬なので、体の負担が少なく、ナチュラルな方法でむくみを治したい!という人にピッタリです。

漢方は「むくみぐらいじゃ病院に行かない」という人でも、取り入れやすいのではないのでしょうか。

また同じ原因から発している他の症状も同時に改善できるのも漢方の魅力。むくみを治していたら、生理痛も軽くなった!頭痛が楽になった!というのは、漢方では決して珍しいことではないんです。

あなたはどのタイプ?悩み別漢方4選

水太りで太りやすい人は、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)

【防已黄耆湯が向いている人】

○ぽっちゃりタイプ

○胃腸が弱くて下痢をしやすい

○疲れやすい

○風邪を引きやすい

○ダラダラ汗をよくかく

あまり食べていないのに太ってしまう・・そんな人は胃腸の働きが悪く、食べたものが消化しきれず体の中にたまってしまっている状態。防已黄耆湯は胃腸の働きを高め、余分な水の排出を助けます。

薬を飲み始めて、水分代謝がよくなり痩せた!という嬉しい反応が見られるのも防已黄耆湯の特徴です。ちなみに防已黄耆湯の防已はツヅラフジの根茎を用いた生薬です。

冷えも気になる方なら、牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)

【牛車腎気丸が向いている人】

○体力がない

○疲れやすい

○尿量が少ない

○喉が良く渇く

冷えなどが原因で気と血の巡りが悪くなっている状態です。

牛車腎気丸は、排尿を促す漢方薬「八味地黄丸(はちみじおうがん)」に、利尿作用や血行促進などの効果をプラスしたものです。腎の機能を高め血行を促進させる働きがあります。冷えから来る腰痛にも使われている漢方薬です。

女性特有の悩みを解消してくれる、桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)

【桂枝茯苓丸が向いている人】

○顔はほてるのに足が冷える人

○あざができやすい人

○顔のクマがとれない人

桂枝茯苓丸は比較的体力がある人に向いています。婦人系のトラブルにポピュラーな漢方薬です。

漢方でいう血(ケツ)は血液に近いものですが、血が滞る状態は「お血」と呼ばれ、血行を促進させる桂枝茯苓丸が処方されます。毎月月経がある女性にとって、血の滞りは様々なトラブルを招きます。

むくみはもちろん、更年期障害やPMS、不妊症や子宮内膜症といった女性特有のトラブルに、桂枝茯苓丸は用いられています。血行不良から来る肩こりや腰痛にも効果があります。ちなみに桂枝とはシナモンのことです。

水分をため込みやすい方には、猪苓湯(ちょれいとう)

【猪苓湯が向いている人】

○喉が乾きやすい人

○ドライマウスの人

○尿量が少ない人

○たまに食欲不振や吐き気がある

猪苓湯は利尿効果のある漢方薬で、特に膀胱炎の治療に使われています。膀胱炎には、菌を外に出すために尿の量を増やす治療が行われます。

冷えや他の原因によって気の流れが悪くなり、体に水分がたまりがちの人に、尿量を増やして水分代謝を促す、という効果があります。ちなみに猪苓というのは、マイタケの一種です。

漢方を自分用にカスタマイズ!

いかがでしたか?本格的な効果を求めるなら、専門医に処方してもらうのが一番ですが、最近ではドラッグストアでも簡単に漢方薬が手に入ります。

むくみなどのトラブルなら、市販の漢方薬で十分対応できます。上のむくみのタイプ別を参考に、また、お店の薬剤師さんに相談しながら自分に合った漢方薬を探してみてくださいね。