更年期障害で処方された抗不安剤「リーゼ錠」どんな薬?副作用は??

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更年期障害で受診した際、精神的な症状に対して処方されることが多い「リーゼ錠」。

「処方されたけど精神的な症状の薬というし、飲むのが少し不安」という方も多いのでは?

副作用はないのか、飲むことでどんな影響があるのか、いろいろ気になります。

そこで、リーゼ錠がどんな薬なのかをご紹介します。

どんな薬なのかが分かれば、安心して飲むことができますよね。

リーゼ錠ってそもそも何の薬?

リーゼ錠って?

リーゼ錠は1979年に開発された「抗不安薬」、一般名は「クロチアゼパム」といいます。

抗不安薬とは文字通り、不安を取り除くという意味。

抗不安薬には、血中濃度が最高になったあと、濃度が半減するまでの時間(半減期)によって短時間型、中間型、長時間型、超長時間型の4つのタイプに分けることができます。

リーゼ錠は半減期が短時間型の薬のため、作用する時間も6時間以内です。

また、リーゼ錠は穏やかに作用するのが特徴で、軽度の不安症の人に処方されます。

さらに、催眠作用、筋弛緩作用も弱いため高齢者にも処方されます。

リーゼ錠の作用

不安障害には神経症、心身症、パニック障害、強迫性障害などがあります。いずれの症状も神経系が興奮することで起こります。

神経系の興奮を鎮めるのに必要なのがGABA(ガンマアミノ酢酸)という脳内にある抑制性神経伝達物質です。

GABAといえば、チョコレートを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?

そのチョコレートを寝る前に食べるとよく眠れると話題になっていましたね。

GABAは、γーアミノ酪酸(ガンマーアミノらくさん)のことで、ストレスの軽減、安眠、中性脂肪の抑制などの効果があることで知られています。

GABAがGABA受容体と結合すると、細胞の外にある塩化イオンが細胞内に入ってきます。

塩化イオンのはたらきにより脳の活動が抑えられ興奮が鎮まります。

リーゼ錠はベンゾジアゼピン受容体に作用することによってGABAの働きを強めるのです。

ベンゾジアゼピン受容体には2種類あり、一つにリーゼ錠が作用すると催眠効果と抗けいれん作用、もう一つに作用すると抗不安作用と筋弛緩作用があらわれます。

リーゼ錠のメリット

リーゼ錠は抗不安薬の中では、効果がもっとも軽い薬です。

強く効きすぎないため、軽い不安を取るのに使われています。

リーゼ錠のメリットは以下の通りです。

1.即効性

2.眠気が少ない

3.ふらつきが少ない

4.依存性が低い

飲んだら、すぐに効果があらわれるのはうれしいですね。

不安な気持ちは一刻も早く取り去りたいものです。

また、日中の眠気やふらつきが少ないというのも特筆すべき点です。

リーゼ錠は不安症、神経症、うつ病の他に心身症にも効果があります。

心身症とは、病気が起こる主な原因が自律神経の乱れなどによるもの、つまり「こころ」が原因である病気のことをいいます。

たとえば、心身症はストレスによる血圧上昇、胃腸の不調、動悸などさまざまな症状がみられます。

軽い筋弛緩作用があるために、ストレスによる肩こり、頭痛にも効果があります。

このようにストレスからくる身体症状全般に効果があるわけです。

更年期に効く?

ところで、リーゼ錠は更年期障害に効果があるのでしょうか。

 

 

更年期障害には精神的なものもある

ホルモンのバランスが崩れるためにのぼせ、ほてり、頭痛、肩こりなど、さまざまな症状があらわれます。

更年期障害には、身体的症状だけではなく精神的な症状もみられます。

なぜなら、ホルモンのバランスが乱れるために自律神経がうまくはたらかなくなるからです。

更年期になると卵巣のはたらきが衰えて、女性ホルモンの一つであるエストロゲンの分泌が減ってしまいます。

そのため、脳の視床下部がエストロゲンを分泌するよう司令を出すのです。

しかし、卵巣はエストロゲンを作り出すことができません。

そのため視床下部はパニック状態に陥り、自律神経は視床下部と深い関わりがあるために乱れてしまいます。

すると、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくなくなり心身の不調が出てくるわけです。

更年期の精神症状は、気分が落ち込んでうつ病のようになってしまう、神経質になる、夜眠れないなどさまざまです。

早めに病院へ

更年期障害の治療はホルモン補充療法や漢方薬を処方されるのが一般的です。

ホルモン補充療法とは、足りなくなった女性ホルモンを補充する療法で治療します。

内分泌が原因の精神症状ならばホルモン補充療法で治ります。

しかし、内分泌が原因ではない場合、あるいはホルモン補充療法では効果がなかった場合の精神症状にはリーゼ錠などの抗不安薬が使われます。

更年期の年代で、「心の状態が普段と違うな」と感じたら早めに受診することをお勧めします。

リーゼ錠は飲んですぐに効果があらわれますので、一人で悩まずに早めに病院に行きましょう。

精神的な症状には、カウンセリングも有効です。

周囲の人やカウンセラーに話をよく聞いてもらうことでストレスが軽減されますので、試してみてください。

副作用はある?

リーゼ錠の副作用

リーゼ錠の副作用は、眠気、ふらつき、倦怠感などです。

これは他の抗不安薬とほぼ同じです。

リーゼ錠は、効果が弱いため副作用も弱いのが特徴です。

また依存性も少ないので、安全性の高い薬といえます。

ただ、重症筋無力症、急性緑内障の人には使用できません。

また、高齢者は副作用が出やすいため少ない量から処方します。

注意点

絶対医師に相談の下服用すること

リーゼ錠は効果が優しいために、強い不安のあるときは効果が感じられないことがあります。

その場合は勝手に量を増やしたりしないで、医師に相談してくださいね。

併用、飲酒時はだめ

また、別のメンタル系の薬、たとえば安定剤や抗うつ剤と一緒に服用すると効果が出すぎることがあります。

また副作用が強く出る場合もありますので注意しましょう。

リーゼ錠を飲んでいるときは飲酒も厳禁です。

飲酒によって副作用が強く出る可能性があります。

車の運転は控えること

リーゼ錠を飲んだときは、眠気やふらつきがありますので車の運転は控えましょう。

また、高所に登る危険な作業はやめた方が無難です。

離脱症状が起こる可能性

依存性は少ないというものの、リーゼ錠を大量に、そして長期間飲み続けるのは危険です。

飲み続けることによって身体がリーゼ錠に依存するためにやめることが難しくなります。

症状がよくなってきたら医師と相談して徐々に減らすようにした方が無難です。

なぜやめることが難しくなるかというと、離脱症状が起こるからです。

離脱症状とは依存している薬を中止した場合にあらわれる副作用。

長い間、薬を飲むと身体が薬に慣れてしまい、急にやめると身体の中のバランスが崩れてしまうのです。

その結果、吐き気や発熱、震えなどの症状がおこります。

離脱症状は薬以外、たとえばアルコールやたばこでも起こります。

それらは、アルコール依存症、ニコチン中毒などといわれていますね。

輸入禁止

なお、リーゼ錠は向精神薬に指定されているため、輸入が禁止されています。

違反した場合は処罰されますので、ご注意ください。

まとめ

更年期障害で精神的な症状が出たら、そして、それがつらくて耐えられないと感じたのなら医師に相談しましょう。

病院では、漢方薬やホルモン剤を処方されますが、それでも効果がない場合はリーゼ錠などの弱い薬から処方されます。

医師の指示をしっかりと守っていれば、薬に依存するような状態にはなりませんので安心してくださいね。

リーゼ錠はうまくつきあえば、依存性も副作用も少ないとてもよい薬です。

薬を適切に服用して、更年期障害を乗り切りましょう。

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