3大漢方婦人薬って?更年期障害の症状を緩和する漢方薬!自分に合った選び方

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それほど更年期障害は酷くないから病院で治療を受けるほどでもない、でもなんとなく調子が悪い。

そんなときは、漢方薬を検討してみてはいかがでしょうか。

「3大漢方婦人薬」というのを聞いたことはありますか?

更年期障害の症状を緩和すると言われている代表的な3つの漢方薬です。

その特長とはたらきについてご紹介したいと思います。

更年期を漢方で緩和

なんで漢方?

更年期障害になぜ漢方がよいのでしょうか?

漢方薬は一般的な薬のように対処療法ではありません。

漢方薬には症状全般を軽減させる働きがあるため更年期障害に向いているのです。

更年期障害で病院に行くと一般的にはホルモン補充療法という治療が行われます。

女性ホルモンを投与することで更年期の症状が軽快します。

しかし、この治療には発がんのリスクや副作用があります。

また乳がん、子宮がん、卵巣がんの既往症がある人にはホルモン補充療法ができません。

その場合は病院でも漢方薬を処方されます。

漢方薬は病院に行かなくても、薬局で気軽に購入できるのも魅力の一つです。

ただ、更年期の症状だと思っていたら他の疾患だったという場合もありますので、症状が重くて辛いと感じたら迷わずに診察を受けてください。

その場合は婦人科、更年期外来、内科が適切です。

メリットとデメリット

メリット

漢方薬は、天然の薬草などが原料となっているために、依存性や副作用が少ないという特徴があります。

更年期障害はホルモンバランスの乱れにより自律神経がうまく働かないことが原因ですが、漢方薬は自律神経の働きを整えます。

更年期障害の症状は多岐にわたっています。

ホットフラッシュ、頭痛、肩こり、倦怠感などの身体的なものから、睡眠障害や無力感、落ち込みなどの心の不調など、様々。

漢方薬は複数の生薬を組み合わせて作られているために、一度に多くの成分を摂取できます。

したがって、多くの症状を一種類の漢方薬で緩和することが可能です。

更年期の少し前、プレ更年期と呼ばれる時期の症状緩和に漢方薬は特におすすめです。

デメリット

漢方薬のデメリットは、自分に合わないものははたらきにくいという点です。

また、漢方の場合は即効性がなく効果が緩やかに現れますので、効果を実感するためにはある程度継続して飲まなければなりません。

また種類が多いために、どれを飲めばよいのか分かりづらいのも問題です。

漢方薬は「漢方医」に診察を受けて処方してもらうのが一番よいのですが、日本には漢方医が少ないので、遠方に行かなければ診察を受けられない可能性もあります。

その上、漢方医の処方による漢方薬は高価な生薬を使用するため、保険が適用されても月1万円ほどと高価です。

3大漢方婦人薬

漢方薬の中には、更年期障害に効果があるとされる代表的な漢方薬は3大漢方婦人薬と呼ばれています。

3大漢方婦人薬はいずれも薬局で購入でき費用もそれほど高額ではありません。

加味逍遥散(カミショウヨウサン)

加味逍遙散は血の巡りをよくする当帰や抗ストレス作用のある芝胡などの生薬が含まれています。

ホルモンのバランスを整える作用もあります。

月経不順やイライラ、ホットフラッシュ、不安感、冷え、不眠などの症状に効果が期待できます。

また疲れやすい人にもお勧めです。

当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)

当帰芍薬散には当帰、芍薬などの生薬が含まれています。

主に血行をよくする効果がありますので、肩こりやむくみなどに効果が見られます。

また冷え性の改善にもお勧めです。

睡眠途中で目が覚めてしまう更年期の症状にも効き目があります。

桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)

桂枝茯苓丸は、桂皮(シナモン)、茯苓、牡丹皮などが含まれています。

また桂枝茯苓丸は血の巡りをよくするので、上半身がのぼせ、下半身が冷えるといった状態に効果があります。

ホットフラッシュ、肩こり、頭痛など精神的な症状以外の更年期障害全般に効果があります。

漢方を選ぶ

漢方薬は体質によって虚証、実証、中間証の3つのタイプに分けられます。

また、「気、血、水」のどれかが不足したり滞ったりすると不調を感じるといわれています。

漢方はそれを正常なバランスに戻す役目があるのです。

虚証とは虚証とは虚弱体質、つまり体の弱い人のことですが、疲れやすくすぐに休みたくなる、肩こりがある、甘いものを好む、イライラしやすいなどの特徴があります。

実証とは、固太りもしくは筋肉質で、血色のよい人です。

また胃腸が丈夫で便秘しやすい、抵抗力が強いなどの特徴があります。

中間証とは実証と虚証の中間にあたり、双方の特徴がみられます。

漢方薬を飲むときには、自分の体質がどれに当てはまるのかを把握する必要があります。

症状に合わせて選ぶ

漢方薬は種類が多いので、その中から症状に効果のあるものをリストアップし自分に合ったものを選びましょう。

症状だけで選ぶのではなく、自分の体力に合わせた漢方薬を選ぶことが大切です。

なお、数週間服用しても効果が見られないときは、一度医療機関で診察を受けた方が無難です。

3大漢方婦人薬以外は?

更年期障害に効果のある漢方薬は3大漢方婦人薬以外にも、多くの種類があります。

自分に向いているものを選んで更年期の辛い症状を緩和しましょう。

月経不順

桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)

体力は中程度以上の人に向いています。

月経不順の他に、精神不安や腰痛、のぼせ、便秘にも効果があります。

また精神的な症状にも効果的です。

桂皮、大黄、甘草などが含まれています。

不眠症

芝胡桂枝乾姜湯(サイコケイシカンキョウトウ)

体力のない人に向いています。

不眠症の他にも冷え、貧血、動悸、頭痛などの症状に効果があります。

甘草、桂枝、乾姜、牡蠣などの生薬が配合されています。

下痢、便秘

五苓散料(ゴレイサンリョウ)

体力に関係なく誰でも使用できる漢方薬です。

体内の余分な水分を排出させる効果のある漢方薬です。

下痢、便秘の他にも血行をよくする働きがあります。

むくんでいるときや吐き気のある時にも効果があります。

配合されているのは、茯苓(サルノコシカケ科の菌核)、猪苓(チョレイマイタケの菌核)、桂枝などの生薬です。

めまい、のぼせ、更年期障害全般

女神散(ニョシンサン)

体力がある人に向いています。

女神散は、のぼせ、めまいの他に月経不順や神経症にも効果があります。

加味逍遙散と同じような処方で、様々な更年期障害に効果があります。

血行を改善し、自律神経の働きを整えます。

女神の名前は女性特有の症状に効果があることから名付けられました。

一般的に、加味逍遙散を飲んでも効果がなかった場合には、女神散に変更されています。

当帰、香附子、丁子、甘草、黄連などの生薬が配合されています。

副作用はある?

漢方薬には副作用はないと誤解されがちですが、体質に合っていない場合には副作用が出ることがあります。

また、自己流で複数の漢方薬を選んで飲むと組み合わせによっては重大な副作用が生じることもありますので注意してくださいね。

主な副作用としては、間質性肺炎、偽アルドステロン症、尿量減少などがあげられます。

発熱、空咳などの風邪のような症状や、高血圧、むくみがなど見られたときは服用を中止して病院で診察を受けましょう。

まとめ

漢方薬は、正しく使うことで副作用も少なく穏やかに効いてきます。

もし、どれを飲んだらよいのか分からない場合は、必ず専門家に相談するようにしましょう。

また、漢方薬は食間(食事と食事の間)に水か白湯で飲むようにしてくださいね。

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