もうすぐ私も更年期かな…。その前に!そもそも「更年期」とは??

女性なら誰もが「更年期」「更年期障害」という言葉を聞いたことがあると思います。

40歳を過ぎる頃には「そろそろ自分も…」と考え始めるかもしれませんね。しかし、女性の40代というのは本当に忙しいものです。

育児は一段落したかもしれませんが、仕事をしていれば後輩を育てなくてはならないなど責任が重くなってくる時期ですし家事は永遠に終わりません。

人によっては介護なども始まっていることでしょう。

自分のことなどかまっていられないというのが40代女性の本音かも知れませんね。

そんな40代の女性がいきなり更年期の身体の不調を感じて不安を感じないために「更年期」の基礎についてわかりやすく説明していきます。

なんとなく知っていたという程度の知識をさらに深めて、更年期への準備をしておきましょう。

「更年期」「更年期障害」とは?基本を理解しましょう

「更年期」とは、女性の場合、閉経の前後5年を指します。

つまり約10年間を「更年期」と呼ぶのですね。

知らなかった人は、思ったより長い!!と感じたのではないでしょうか。

更年期は女性ホルモンの減少によって起こりますがそれについては別の章で詳しく説明していきますね。

平成26年4月に行われた日本産婦人科医会記者懇談会によると、日本人の平均閉経年齢は50歳とされています。

ということは、「更年期」は平均すると45歳~55歳となります。

さらにこの日本産婦人科医会の資料を見ていくと、種類と程度には個人差があるものの、この「更年期」になにかしらの症状が出る女性は7~8割とされています。

こうした「更年期」に現れる不快な症状を「更年期障害」といいます。

「更年期障害」は「更年期」の10年間ずっとつらい症状が出現するということではありませんので心配しないでくださいね。

日本産婦人科医会の資料では更年期障害の症状について「約8割は2年以内に自然軽快(何もしなくても治る)する」とまとめています。

この更年期障害を治療するためのHRT(Hormone Replacement Therapy)と呼ばれるホルモン療法は欧米ではなんと1920年代という昔からありました。

欧米人は女性が自分自身で避妊できるピルを服用する率が高いことからわかるように、ホルモン剤に抵抗感がなく、夫婦生活を重視する傾向にあるためこうしたホルモン療法が普及しています。

それに比べ日本人はホルモン剤の服用に抵抗があること、年齢が高くなれば夫婦生活はなくてあたりまえといった風潮があるため、ホルモン療法を受けるまでではないと更年期障害を我慢してしまう女性が多いそうです。

女性ホルモンの働きをおさらいしましょう

更年期には女性ホルモンが減少することは知られています。

しかし一般の多くの人は女性ホルモンについては小中高校での保健体育で学ぶ程度で、妊娠出産を経てしばらくすると知識として残っているものはほとんどないのではないでしょうか。

ここではすこし女性ホルモンについておさらいしていきましょう。

女性ホルモンとはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の二種類の総称です。

エストロゲンとプロゲステロンはそれぞれ違う役割を持っています。

エストロゲンの役割

エストロゲンは卵巣で作られ、女性の生理初日から排卵日までの間に分泌量が増えるホルモンです。

排卵日の少し前から減少します。

エストロゲンは妊娠の準備をする働きがあります。

エストロゲンが卵巣内の卵胞を成熟させて排卵をうながし、受精に備えます。

受精するとエストロゲンは子宮内膜を厚くして受精卵が着床しやすい子宮をつくります。

また、エストロゲンは女性らしい体つきをつくったり、血流を良くして肌の潤いとハリを生み出したりと女性にとって嬉しい働きをしてくれます。

コレステロール値を下げる働きやカルシウムの吸収に関与して骨を丈夫にしてくれる働きもあり、健康維持に役立っているのもエストロゲンなのです。

精神面でも、自律神経の働きを整えて気持ちを安定させるといった役割を担っています。

プロゲステロンの役割

プロゲステロンは女性の排卵日の後から分泌量が増えるホルモンです。

妊娠していれば分泌量は維持されますが、していなければ減少します。

プロゲステロンは妊娠をサポートして女性の身体を守る役割を持っています。

エストロゲンの働きで厚くなった子宮内膜を維持するのもプロゲステロンの役割です。

また、妊娠後にお腹の赤ちゃんに栄養を供給できるように女性の体内に栄養や水分を蓄える働きもある他、おりものを排出して膣内へ最近が入らないようにしてくれるといった働きもあります。

エストロゲンが女性の肌や見た目を美しくする働きがあるのと対照的に、プロゲステロンはニキビなどの肌トラブルや便秘、胸の張りといった不快な症状の原因になっています。

精神面でも、憂鬱な気持ちやイライラを引き起こす要因となるのがプロゲステロンです。

女性の一生と女性ホルモンの関係をおさらいしましょう

成人女性の身体の中で女性ホルモンがどのような役割を持っているかは理解できましたね。

それでは、女性の一生で見ると女性ホルモンはどのような役割を果たしているのでしょうか。

基本的なことだけご紹介しますね。

小児期 0歳~8歳

エストロゲンの分泌は男女ともにほとんどなく、男女差のない体つきです。

思春期 8歳~18歳

エストロゲンが徐々に分泌され、脂肪が厚くなり女性らしい体つきになっていきます。

日本産婦人科学会によると女性の思春期は「初経から月経が安定するまでの期間」とされています。

日本人の初経は平均12歳6ヶ月となっています。

成熟期 19歳~45歳

卵巣の働きが正常になりエストロゲンの分泌も順調になり、月経の周期が安定します。

成熟期の前半は体力、精神力ともに女性の身体が妊娠・出産にもっとも適した状態になります。

成熟期の後半は卵巣機能が徐々に衰えてエストロゲンの分泌が減少し、月経の周期が乱れたり更年期障害が現れたりしはじめます。

更年期 45歳~55歳

卵巣機能が衰えることからエストロゲンの分泌が減少し、やがて分泌されなくなります。

閉経を迎え、更年期障害が起こる人もいます。

更年期障害には個人差があり30代から始まる人も50歳を過ぎてから始まる人もいて、不快な症状の度合いも人それぞれです。

老年期 55歳~

エストロゲンの分泌がなくなります。

女性ホルモンの分泌がなくなったことで、男性との差がなくなり体毛が濃くなったり生活習慣病になりやすくなったりします。

エストロゲンの働きで丈夫だった骨ももろくなり、肌のハリもなくなります。

更年期の女性の身体で起こっていること

更年期の女性の身体では、卵巣が衰えてきます。

そのため女性ホルモンのエストロゲンを充分に分泌することができなくなっています。

一方、脳の視床下部からは「女性ホルモンを分泌しなさい」という指令が下されています。

つまり一人の身体の中で「女性ホルモンを出せ!」「ムリ!」といったやりとりがなされているのです。

そのことで自律神経の働きが乱れ、更年期障害といった症状が現れたり精神的に不安定になったりします。

身体の中でそんなことが起こっていると知ったら、なんだか自分がかわいそうになってきませんか?

肉体的にも精神的にも、無理をしないでいたわってあげたくなりますよね。

更年期障害の症状には個人差があり、体質によるものだけでなくストレスや考え過ぎなど様々な要因によって不快な症状を感じる人とそうでない人がいるということです。

できる限りストレスを減らす工夫をするなどして更年期障害をあまり感じないように過ごしたいものですね。

まとめ

気になる更年期について、できるだけわかりやすく順を追って解説してきましたが、理解できたでしょうか。

理解することで少しでも不安が払拭されたなら嬉しいです。

エストロゲンという女性ホルモンの分泌が大きくかかわっているのが女性の身体なのですね。

ストレスで更年期障害の症状が悪化するのなら、更年期に差しかかる頃から自分を大切にしてリラックスできる時間を過ごすよう心がけたいと思いました。