やっぱり禁煙した方が良い!受動喫煙が大切な人に与える影響とは?

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たばこを吸っていない人が、副流煙によって有害物質を吸い込んでしまうこと、これが受動喫煙です。喫煙者以外のほとんどの人はタバコの煙が苦手といっても過言ではないでしょう。タバコの煙は臭いだけが問題のではありません。周囲の人の健康も害してしまうのです。喫煙者にとっては耳が痛いかもしれませんが、受動喫煙の害について知ってくださいね。

受動喫煙とは?

喫煙者が吐き出す煙やたばこの先から立ち上っている煙のことを副流煙といい、吸っている煙は主流煙といいます。主流煙にはニコチン、タール、その他多くの有害物質が含まれていますが、副流煙にはそれ以上の有害物質が含まれています。

たばこを吸っていない人が、副流煙によって有害物質を吸い込んでしまうこと、これが受動喫煙です。喫煙者の中にも「他の人が吸っているタバコの煙は嫌だ。」と感じる場合があるといいます。「他人のタバコの煙は臭いから」というのが理由とのこと。喫煙者が副流煙を臭いと感じるのは普段吸っている煙より多くの有害物質が含まれているからもしれません。

昔の日本は、たばこの煙が充満していました。たとえば小学校の教師が教室でたばこを吸ったり、バスの運転手がたばこを吸っていたりと今では考えられないような状況だったのです。

しかし、たばこの害が研究され周知された現在では、たばこが吸える場所は限定されるようになりました。それでも、喫煙のできる飲食店や職場、家庭など、受動喫煙の機会は多いですね。

受動喫煙による影響

喫煙者の周囲にいる人は、副流煙によって有害物質を吸い込むことになりますので大きな影響を受けます。タバコを吸う人はその事実を受け止めてよりいっそうの配慮が必要です。

副流煙は主流煙と比較すると、一酸化炭素は4.7倍、ニコチン2.8倍、アンモニアが46倍、タールは3.4倍も含まれています。それだけ刺激が強いといえましょう。また、タバコの煙に含まれているのは4000種類の化学物質と200種類の有害物質のほかに60種類以上の発ガン物質がふくまれています。

喫煙している人も、家族にはこのような危険な物質を吸わせたくないと思うのではないでしょうか?

タバコを消した後の残留物からも有害物質

近年、健康増進法によってほとんどの職場では喫煙ができなくなりました。そのため喫煙者は喫煙室へ行ってタバコを吸うことになります。しかし、喫煙室はタバコの煙が充満しているため髪、洋服にはタバコの煙の臭いが染み着きます。臭いがあるということは有害物質も存在するということなのです。

このように、タバコを消した後の残留物から有害物質を吸い込むことは、三次喫煙と言われています。最近の研究で、分かった事実ですが部屋の内部に残留するニコチンが亜硝酸と反応すると発ガン物質の一つニトロソアミンが作られます。三次喫煙の調査によるとその他にも発ガン物質が見つかりました。タバコは消した後も、有害物質が残っているということは現在でもあまり知られていません。

職場の人だけではなく、通勤途中の電車の中など様々な場面で三次喫煙によって周囲の人に害を及ぼします。三次喫煙はDNAを傷つけるなど様々な健康被害があるということは今後、周知されていくことでしょう。

ヘビースモーカーの妻は肺ガンのリスクが高くなる?

ヘビースモーカーの妻は肺ガンのリスクが1.3倍といわれています。しかし、肺腺ガンのリスクは2倍。肺腺ガンは、肺の奥の方にできる女性に多いガンです。副流煙に含まれるタバコの有害物質を肺の奥深くまで吸い込むことによってガンが発生すると考えられています。

なお、肺腺ガンの発症率は、夫の一日のタバコの量が20本未満は1.7倍、20本以上だと2.2倍以上となります。本数が多くなるに従って発症率も高くなるのです。また、リスクが高くなるのは肺ガンだけではありません。非喫煙者の妻と比較すると乳ガンの発症率も最大2.6倍も高いことがわかっています。

乳幼児・児童に起こりうる危険

受動喫煙による子どもの症状には「呼吸症状、肺の発達が遅れる、中耳炎、喘息」などがあります。また、知能の成長にも影響があるとのこと。なかでも深刻なのが、乳児突然死症候群(SIDS)です。赤ちゃんにとって、タバコの煙は危険で有害なのです。

ベランダなど屋外で喫煙していても、子どもの受動喫煙は避けられません。喫煙者のいる家庭の子どもと非喫煙者の家庭の子どもの尿中ニコチン濃度は、7倍も違います。三次喫煙の影響を一番受けるのも子どもです。なぜなら、喫煙者がタバコを吸った部屋には有害物質が蓄積するからです。その上通常の掃除では有害物質が完全に除去できません。また、赤ちゃんは床を這い、指しゃぶりをしますので、有害物質を口に入れる可能性が大人よりも高いのです。

お母さんが喫煙、もしくは家族が喫煙している場合、母乳にもニコチンが含まれます。母乳中のニコチンはお母さんの血液中の3倍にも濃縮されるのです。大切な赤ちゃんにニコチンの入った母乳は飲ませたくありませんよね。

受動喫煙で肺気腫(COPD)に?

肺気腫は慢性気管支炎とともに慢性閉塞性肺疾患と呼ばれており、重大な肺の疾患です。タバコ病といわれているくらい喫煙者に多いのですが、ヘビースモーカーの妻や夫も罹患する確率が高いのです。また、受動喫煙の期間が長くなればなるほど、肺気腫にかかる人の割合が高くなります。

肺胞は血液の中に空気中の酸素を取り入れて、血液中の二酸化炭素を空気中に排出します。つまり呼吸は肺の中の肺胞で行われているのです。肺気腫は肺胞が破壊されるために呼吸が十分にできなくなってしまいます。肺気腫の患者はほとんどが慢性気管支炎にもかかっています。なお、恐ろしいことですが肺気腫は肺胞がかなり破壊されてから、初期症状の息切れがみられます。

受動喫煙の害を防ぐには?

さて、受動喫煙の害ですが、これを防ぐのはとても困難です。なぜなら、空気清浄機や換気などで対策しても十分とはいえないからです。また別室で吸っても三次喫煙の問題があります。喫煙している限り周囲の人に多大な影響を与え、健康被害を及ぼしてしまいます。とくに家族のガン発症リスクが高まる、子どもへの健康被害などは深刻な問題です。

副流煙の問題を解決する唯一の方法は、禁煙しかありません。禁煙は難しいとよく言いますが、何度も禁煙してもだめだったという人はニコチン依存症になっている可能性が高いのです。

電子たばこやニコチンの入ったガムなど、禁煙を助けるグッズも多数販売されていますので、利用を検討してみてはいかがでしょうか。また、確実に禁煙したいのならば、禁煙外来に行きましょう。医師のサポートの元で禁煙すれば、自分の力だけで禁煙するより成功する確率が高くなります。

まとめ

タバコの害は本人以上に周囲の人への影響が大きいのです。タバコを吸うのは本人の自由ですが、家族への健康被害を考えると禁煙するのが一番です。思い切って禁煙してみませんか?

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