抜け毛が気になって病院へ…。抜け毛治療は保険って適用されるの?

抜け毛が増えると薄毛が心配になりますよね。

改善したい方は病院を受診するとよいかもしれません。

病院での治療は保険が適用されるのでしょうか。

抜け毛の治療と保険診療の関係について解説いたします。

抜け毛で病院

セルフケアで抜け毛が止まればよいですが、努力しても止まらないことが少なくありません。

お困りの方は病院で治療してみてはいかがでしょうか。

病院で治療できる

抜け毛はセルフケアで対応するしかないと思われがちですが、病院で治療することができます。

最近では、薄毛治療のテレビコマーシャルが放送されているので、治療できることをご存知の方が増えているはずです。

病院のメリットは、抜け毛の原因を調べ医学的な根拠に基づく治療を受けられることです。

推測だけで対処法を考えなくてはならないセルフケアとは大きく異なります。

信頼性の高い治療を受けられるので、薄毛にお悩みの方は積極的に病院を受診すると良いでしょう。

治療の流れ、内容

病院の受診を検討するうえで気になるのが、治療の流れと内容です。

抜け毛の治療はどのように行われるのでしょうか。

抜け毛や薄毛の専門クリニックを受診した場合、基本的には次の流れで治療を進めます。

  1. カウンセリング
  2. 診察
  3. 治療
  4. 通院
カウンセリング

カウンセリングでは、現在の状況について確認することが多いようです。

性別、年齢、抜け毛が増え始めた時期と状況、抜け毛の経過、頭髪・頭皮の状態、血縁者の薄毛の有無、分娩の有無、お薬の使用状況などを確認します。

基本的な情報を確認することで、大まかな原因や治療の方向性が分かります。

あわせて行われるのが、治療内容、治療期間、費用などの説明です。

これらを確認したうえで受診の検討を進めることができます。

カウンセリングは、医師が直接行う場合と専門スタッフなどが行う場合があります。

診察

診察では、視診や触診、血液検査などで頭皮や髪の毛の状態、栄養状態、健康状態などを調べます。

これらのほか、治療を行っても問題ないか、検査で身体の状態を調べることもあります。

特別な問題が見つかなければ治療に移ります。

治療

診察で調べた内容をもとに、原因に基づく治療を行います。

治療内容は抜け毛の原因により異なります。

参考に、中高年の男性に多い男性型脱毛症(AGA)の代表的な治療方法を紹介します。

男性型脱毛症(AGA)では、抜け毛の原因である5αリダクターゼの働きを阻害するフィナステリド(プロペシア)の内服、頭皮の血行を促進して毛母細胞を刺激するミノキシジルの外用で治療することが一般的です。

これらのほか、栄養状態や頭皮環境を整える目的でサプリメントや育毛剤などを使用することもあります。

一部の専門クリニックでは、より高度な治療も行われるようになっています。

その代表として挙げられるのがHARG療法です。

HARG療法とは、頭皮に成長因子、ビタミン、血管拡張薬などを混ぜたHARGカクテルを注射する治療です。

最大の特徴は、性別を問わず様々な原因の抜け毛に高い効果を発揮することです。

治療は、1カ月に1回を6カ月繰り返すことで行います。

6カ月の治療でほとんどの方が効果を実感できるといわれています。

通院

抜け毛の治療にはヘアサイクルの改善が必要なので一定の期間が必要です。

病院で治療する場合は、月に1回程度の通院で経過観察を行うことが多いでしょう。

経過は頭部撮影などにより確認します。

効果の現れ方は治療法や抜け毛の原因、体質などにより異なりますが、3~6カ月で現れることが多いといわれています。

治療と並行して必要になるのが生活習慣の改善や正しいヘアケアです。

多くの病院ではこれらの指導を行っています。

治療と並行して、食生活の改善や運動、ストレスマネジメントなどが必要になることを覚えておきましょう。

保険適用?

治療の流れと内容が分かると不安が払しょくされるはずです。

受診の検討を始めるときに気なるのが費用かもしれませんね。

抜け毛の治療には保険が適用されるのでしょうか。

保険適用外である

病気で病院を受診するとわずかな自己負担で治療が受けられます。

これは保険が適用されることで自己負担割合が軽減されているからです。

自己負担割合は人により異なりますが、多くの方は3割負担となっています。

自己負担割合が3割の方だと、治療費に1万円かかったとしても窓口で支払う金額は3,000円になります。

保険が適用されると経済的な負担が大きく減ります。

抜け毛治療も保険が適用されればうれしいと感じる方が多いはずですが、基本的に抜け毛治療に保険は適用されません。

なぜ、抜け毛治療は全額自己負担になるのでしょうか。

なぜ?

抜け毛治療に保険が適用されないと聞いて納得できない方がいるかもしれませんね。

納得できない方は保険の成り立ちを理解するとよいかもしれません。

保険は、一人では対処することが難しい万が一のリスクに備え、みんなで少しずつお金を出し合う相互扶助の精神で成り立っています。

相互はお互い、扶助は助けるという意味です。

つまり、保険は助け合いの精神で成り立っているのです。

命にかかわらない

みんなでお金を出し合って成り立っている制度なので、保険を適用するには客観的に納得できる理由が必要です。

命にかかわる病気や健康を損なう病気などであれば誰もが納得できる理由といえるでしょう。

抜け毛は、命にかかわるわけでも健康にかかわるわけでもないので、必ず治療が必要な病気とは言えません。

相互扶助の精神で成り立っている保険を、客観的に必要性が認められない治療に適用してしまうと、不公平と感じる方が多いはずです。

だから、抜け毛の治療に保険は適用できないのです。

ちなみに、保険が適用できる病気の範囲は厚生労働省が定めています。

どれくらいかかるの?

病院で中高年の男性に多いAGAの治療を受けた場合、どれくらいの費用が掛かるのでしょうか。

自由診療になるのでかかる費用は病院、治療内容により異なりますが、1カ月7,000円~30,000円程度であることが多いようです。

具体的には、初診代、検査代にフィナステリド(プロペシア)1カ月分5,000~10,000円程度、ミノキシジル1カ月分5,000~8,000円程度などがかかります。

利用する病院や治療内容により費用は大きく変わるので、気になる方はカウンセリングなどで確認するとよいでしょう。

例外もある

基本的には保険が適用されない抜け毛の治療ですが、すべての抜け毛治療が適用外になるわけではありません。

抜け毛にも様々な原因があり、原因によっては保険適用されるものがあるのです。

例えば、円形脱毛症による抜け毛の治療には保険が適用されます。

円形脱毛症は、身体を守るはずの免疫システムが誤って自分の毛包を攻撃することで起こる自己免疫疾患と考えられています。

AGAの治療は保険がききませんが、医療費控除の対象になる可能性はあります。

精神的な理由などの影響で抜け毛が起こりAGAの治療が必要になった場合、医療費控除の対象になる可能性があるのです。

実際に、医療費控除の対象と認められるかは個々のケースで変わってくるので、気になる方は税務署で確認しましょう。

AGAの治療を始めると、最低でも毎月1万円程度かかるので、医療費控除の対象になればかなり助かるはずです。

まとめ

AGAによる抜け毛などは病院で治療できます。

ただし、保険は適用できません。

利用する病院や治療内容により費用に差があるので気になる方はカウンセリングなどで確認しましょう。

保険が適用できない抜け毛の治療も、医療費控除の対象になることがあります。

可能性のある方は税務署に相談してみてはいかがでしょうか。