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急に抜け毛が増えたのは肩こりが原因?もしかしたら肝臓の病気かも?!

 

特別な原因は見当たらないのに、急に抜け毛が増えたなんてことはありませんか?

あてはまる方は、肩こりや病気が原因かもしれませんよ。

ここでは、抜け毛と肩こり、病気の関係を解説しています。気になる点がある方は確認しましょう。

 

目次

肩こりで抜け毛?

日本人の国民病のひとつといわれている肩こり。

多くの人を悩ませていますよね。

肩こりがひどい方の中には、慣れてしまって自分の肩がこっていることすら気づいていない方がいるのだとか。

それほど、肩こりは身近なトラブルといえるでしょう。

抜け毛にお悩みの方は、肩がこっていないか確かめてみましょう。

肩がだるい、あるいは肩の筋肉のどこかに凝り固まった部分が見つかった方は肩がこっているかもしれません。

肩こりは抜け毛の原因の一つといわれています。

なぜ、肩がこると抜け毛が引き起こされるのでしょうか。

肩こりは血行不良

肩こりは、何かしらの原因で筋肉が硬くなりその部分の血行が悪くなるトラブルです。

肩の血管は頭皮につながっているので、この部分の血行が悪くなると頭皮の血行も悪くなります。

頭皮の血行が悪くなると、髪の毛の成長に必要な栄養素や酸素が届きにくくなります。

これらが血液に乗って運ばれてくるからです。

十分な栄養素や酸素が届かなくなると髪の毛の成長が滞り抜け毛が増えてしまいます。

だから、肩こりは抜け毛の原因の一つと考えられているのです。

肩こりの原因ははっきりとわかっていませんが、肩や首、背中が緊張する姿勢や猫背を続けていること、冷え、運動不足、ストレスなどが原因と考えられています。

これらにより、筋肉が凝り固まり、血行が悪くなり疲労物質が蓄積することで肩こりの症状が引きこされると考えられているのです。

肩こり解消には?

抜け毛や肩こりに悩まされている方は、こりかたまった筋肉をほぐし血行を改善する運動に取り組むとよいかもしれません。

運動にはストレスを解消する働きも期待できます。

運動というと、たっぷり汗をかく激しいものを想像するかもしれませんが、肩こりや抜け毛対策に行うのであればそれほど激しいものである必要はありません。

肩や首の筋肉を伸ばすストレッチ、ラジオ体操、ウォーキングなどでかまいません。

体力にあわせて無理のない範囲で行うことが重要です。

運動が苦手な方にはお風呂がおすすめです。

身体が冷えて血行が悪くなると肩がこりやすくなります。

反対に、身体を温めて血行を改善すると肩こりが解消しやすくなります。

ポイントは、38~40度程度のぬるめのお湯にゆっくりつかること。熱すぎるお湯は交感神経を刺激するのでリラックスには適していません。

入浴しながら、温かいお湯につけたタオルを肩にのせておくことも効果的です。

入浴後は、濡れた髪の毛をドライヤーで乾かしましょう。

濡れたままにしておくとせっかく良くなった頭皮の血行が悪くなるかもしれません。

身近なトラブルということからわかる通り、肩こりの原因は普段の生活に潜んでいます。

抜け毛が気になる方は姿勢をはじめとした生活習慣に気を付けるとよいでしょう。

頭皮の血行が改善すれば抜け毛が減るかもしれません。

内臓の異変からくる抜け毛

肩はこっていないのに抜け毛が急に増えた方は、内臓の病気に注意しましょう。

一部の内臓の病気でも抜け毛が増える恐れがあります。

どのような病気に注意すればよいのでしょうか。

甲状腺機能低下症

何かしらの原因で甲状腺ホルモンの分泌量が少なくなる(=甲状腺機能低下症)と抜け毛が増えます。

甲状腺ホルモンには髪の毛を育てる働きがあるからです。

甲状腺機能低下症の原因は様々ですが、橋本病(慢性甲状腺炎)が多いといわれています。

橋本病は、自分の身体を守るはずの免疫システムが間違えて自分の甲状腺を攻撃する病気です。

甲状腺機能低下症では、抜け毛が増える以外に倦怠感、皮膚の乾燥、むくみ、冷え、体重増加などが現れます。

これらの症状を併発している方は、念のため早めに病院を受診しましょう。

一般的には、40台前後の女性に多いといわれています。

バセドウ病(甲状腺機能亢進症)

バセドウ病も抜け毛を引き起こす恐れのある病気です。

バセドウ病は、甲状腺ホルモンが過剰に作られる病気です。

これにより機能亢進が起こると全身の代謝が亢進します。

この影響でヘアサイクルが乱れて抜け毛が増えることがあるのです。

バセドウ病では、抜け毛が増える以外に食べているのに痩せる、熱くなって大量の汗をかく、疲れやすい、動悸、手足の震え、イライラなどの症状が現れます。

抜け毛とこれらの症状が現れた方はバセドウ病に注意が必要です。

病院で治療できるので相談しましょう。

バセドウ病は20~30代の女性に多い病気です。

肝機能障害

肝硬変や肝臓病などで肝臓の働きが悪くなることでも抜け毛が増える恐れがあります。

肝機能が低下すると抜け毛が多くなる理由は、髪の毛の主な材料であるタンパク質をうまく作れなくなるからといわれています。

肝機能障害が起こると健康にも様々な影響が現れます。

しかし、肝臓は沈黙の臓器と呼ばれる通り、簡単には目立った症状を現しません。

抜け毛は他の症状に比べると現れやすい症状と考えられています。

気づいたときには肝機能障害がかなり進んでいたということもあるので、抜け毛が増えた方は肝機能障害にも気を付けたほうが良いかもしれません。

気になる点がある方は病院で相談しましょう。

軽度の場合は食生活の改善や疲労の軽減、ストレスケアなど、生活習慣の改善で対応できることがあります。

糖尿病

国民病といわれる糖尿病も抜け毛を引き起こす恐れがあります。

糖尿病は血糖値の高い状態が続く病気です。

この状態が続くと動脈硬化がすすんで血行が悪くなります。

頭皮の血行が悪くなると、髪の毛に栄養や酸素を届けにくくなるので抜け毛が増えてしまいます。

糖尿病も初期では症状が現れにくい病気です。

しかし、放置していると失明や下肢の切断、腎移植、人工透析などの原因になる様々な合併症を引き起こす恐れがあります。

定期健診などで血糖値が高めと指摘された方は適切に管理しましょう。

糖尿病は食事や運動に気を付けることで予防できます(すでに発症している方は病院での治療が必要です)。

腫瘍

脳下垂体に腫瘍ができると、ホルモンの分泌が低下するため抜け毛が増えることがあります。

脳下垂体がホルモンの分泌を調節している器官だからです。

抜け毛のほかでは頭痛や視野の欠損などの症状を引き起こします。

それほど多い病気ではありませんが、可能性が全くないわけではありません。

その他の抜け毛の原因が見当たらない方は念のため注意しましょう。

抜け毛以外に頭痛や視野の欠損などが気になる方は、出来るだけ早く病院で検査を受けたほうが良いでしょう。

まとめ

急に抜け毛が増えた方は、何かしらの原因が潜むかもしれません。

肩がこると頭皮の血行が悪くなるため、抜け毛が増えると考えられています。

疑わしい方は、運動やお風呂などで血行を改善しましょう。

病気に気づく手掛かりにもなることがあるので、その他の症状とあわせて確認しましょう。

不安なときは病院で検査を受けることをおススメします。