脂漏性角化症の原因と治療法を紹介!液体窒素とレーザーはどっちがいい?

脂漏性角化症の原因と治療法を紹介!液体窒素とレーザーはどっちがいい?

ふと気づくと、首元やこめかみにポツポツと出来ているイボ。

一度見つけてしまうと、とても気になって、何とかして治したい!という人も多いと思います。

今回は、数あるイボの中でも、通常のウイルス性のイボではなく、長年の紫外線のダメージによってできる、「脂漏性角化症」というイボについて説明していきます。

脂漏性角化症の原因や治療法を紹介しますので、プツプツとできたイボを取りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

脂漏性角化症とは?

脂漏性角化症とは、別名を「老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)」と呼び、20代以降から出現する肌の老化現象によるイボです。

特に40代~50代にかけて、脂漏性角化症が増えてくる傾向にあり、80歳以上の高齢者にはほぼ全員に見られます。

また20代の若いうちに見られる場合は、遺伝的な要素もあると言われています。

原因とメカニズム

脂漏性角化症の大きな原因としては、「紫外線によるダメージ」が挙げられます。

これは肌の老化現象の一つの「シミ」と同じメカニズムとなっています。

シミの仕組み

通常、紫外線を肌に浴びると、肌の一番上の表皮でメラニン色素が作られ、肌の奥の真皮まで紫外線が届かないようにブロックをしてくれます。

このメラニンは肌のターンオーバーによって肌の表面に押し出され、角質と一緒に剥がれ落ちていきます。

 

しかし、年齢を重ねることによって、肌のターンオーバーが衰えていくと、メラニンの排出が追い付かなくなり、少しずつメラニン色素が肌に蓄積されると、シミとなって肌に残ってしまうのです。

これを「老人性色素斑」と呼び、いくつかあるシミの中でも一番多いタイプと言われています。

 

脂漏性角化症は、このような老人性色素斑から出現するケースが多く、シミの表面がザラザラして盛り上がってイボができてしまいます。

症状

大きさは直径1~2cmほどで、肌色のものや黒っぽいものまであります。

こめかみや頭皮、首からでき始めることが多いですが、頬やお腹といった顔や体のあらゆるところに出現します。

通常であれば、かゆみや痛みは見られないことが多いですが、もしかゆみや痛みがある場合は、念のために医療機関を受診するといいでしょう。

イボの種類

イボの種類

脂漏性角化症といってもサイズや形状は様々なので、イボの大きさや形によって種類分けされています。

そこでイボの種類とそれぞれの特徴について紹介します。

アクロコルドン

皮膚の柔らかい部分にできやすい小さなイボで、首元や脇の下に好発します。

色味は肌色で、2~3㎜ほどの平べったいイボができます。

中年以降の女性に多くみられ、複数個できることも多いです。

スキンダッグ

スキンダッグもアクロコルドンとよく似ていますが、こちらは皮膚が突起したような形をしています。

1個~複数個みられ、スキンダッグとアクロコルドンが混ざっている場合もあります。

軟性線維種

スキンダッグやアクロコルドンをまとめた呼び方で、その中でも大きなものを軟性線維種と呼びます。数㎜~数㎝のものが発生することもあります。

市販薬や化粧品で治すことはできる?

顔や体にイボができてしまうと、すぐに治したいと思い人がほとんどだと思いますが、市販薬や化粧品で治すことができるのでしょうか?

調べてみると、イボコロリやヨクイニンで治すことができる!といった情報がありましたので、こちらの真相を確かめてみることにしました。

イボの市販薬「イボコロリ」は効果ある?

イボの市販薬「イボコロリ」は効果ある?

イボの市販薬として有名な横山製薬の「イボコロリシリーズ」。

液体タイプや絆創膏タイプ、飲むタイプと展開されていて、実際にイボに使ったことがある人もいると思います。

 

そんな「イボコロリ」には、サリチル酸といった角質除去作用のある成分が含まれているのですが、この成分が効果を発揮するのは、ウイルス性のイボのみとなっています。

注意書きにも、「老人性イボ(黒褐色の扁平なイボ)」には使用しないでください。」と記載があるように、老人性疣贅、すなわち脂漏性角化症には使えません。

 

よって、イボの市販薬とされていても、ウイルス性のイボに対する効果しかありませんので、脂漏性角化症の場合は使用しないようにしましょう。

ヨクイニン配合の化粧品や飲み薬は?

ヨクイニン配合の化粧品や飲み薬は?

イボ対策として、ヨクイニンが含まれた化粧品や飲み薬もあります。

ヨクイニンの作用として、肌の新陳代謝を促進し、ブツブツとした角質をケアしてくれます。

 

よって、ウイルス性のイボには効果がありますが、老人性のイボには効果はありません。

たまに老人性のイボにも効果があるとして紹介しているサイトも見受けられますが、実際は老人性イボの脂漏性角化症にヨクイニンは効かないのです。

 

結論、脂漏性角化症ができてしまうと市販薬でも化粧品でも治すことはできません。

皮膚科で治療をしてもらうのが確実ですので、脂漏性角化症を治したい場合は、皮膚科へ行くようにしましょう。

皮膚科での治療法を種類別に紹介!

それでは、皮膚科での治療法について紹介をしていきます。

まず治療の種類としては、「液体窒素」と「炭酸ガスレーザー」という2種類の方法が一般的です。

それぞれの特徴をみていきましょう。

液体窒素

液体窒素

イボの一般的な治療法として、液体窒素を用いた凍結療法があります。

液体窒素とは、マイナス196℃のガスのことで、これを患部に当てて急激に冷やしてイボの細胞を壊死させます。

液体窒素を患部に当てる方法としては、綿棒に液体窒素を含ませて患部に当てる方法が主流となっていますが、スプレーを噴きかけて治療する方法もあります。

痛みはある?

麻酔をせずに治療するので、少し痛みが伴い、施術後も痛みや内出血、水ぶくれ、血豆などができることも。

施術後の痛みは通常2~3日経つと治まり、水ぶくれや血豆も乾いてかさぶたになっていきます。

保険適用される?

液体窒素療法は保険適用になる病院ほとんどで、安価で施術をしてもらうことができます。

費用の目安としては、健康保険3割負担の場合で、初診料+700円程度で治療してもらえます。

炭酸ガスレーザー

炭酸ガスレーザー

炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)は、波長10,600㎚の赤外線領域の光を発生させ、皮膚に含まれる水分に反応するレーザーです。

水分に反応する際に熱エネルギーが発生するので、その熱が瞬時に蒸発することで皮膚を削るといった仕組みになっています。

 

イボやホクロ、ニキビなどの治療法と知られていて、効率よく患部の組織だけを取り除くことができるので、施術時間も短く済みます。

痛みはある?

施術前に局部麻酔のクリームを塗るので、痛みはほとんど感じません。

施術後も出血することもなく、傷跡も綺麗なのが特徴ですが、約1~2週間ほど傷跡に絆創膏を貼ることがあります。

保険適用される?

基本的には、炭酸ガスレーザーによる治療は美容医療とみなされ、保険適用とならないことが多いです。

イボの大きさによりますが、イボ一個、5000円~20000円程度と費用は高めとなっています。

どっちがいい?費用や回数、施術後の跡などを比較

液体窒素と炭酸ガスレーザーの特徴を説明したところで、イボの治療はどちらがいいのかを、費用や回数などの各項目にわけて比較してみました。

  液体窒素 炭酸ガスレーザー
保険適用 あり なし(※1)
費用 数百円 数千円~数万円
回数 数回~数十回 1回(※2)
施術の痛み 多少あり ほとんどなし
施術後の跡 色素沈着になりやすい ほとんどなし
ダウンタイム なし 数日~2週間
再発 しやすい しにくい

※1 保険適用の判断は医師によって変わりますので、保険適用の医院もあります。

※2 イボ1個に対する回数なので、複数個ある場合は複数回かかる場合もあります。

 

このように、液体窒素と炭酸ガスレーザーは費用も回数も施術後の跡にも違いがあり、それぞれメリット・デメリットがあります。

 

とにかく費用を安く抑えたいという人は、「液体窒素」を選ぶのがおすすめです。

反対に、費用は高くても施術回数が少なく、跡を残さずに治療をしたい人は、「炭酸ガスレーザー」を選びましょう。

セルフケアで予防する方法

皮膚の老化現象のひとつ、脂漏性角化症は、一度出来てしまうとセルフケアでは対処できず、皮膚科での治療が必要になります。

そのため、脂漏性角化症を予防するためには、普段の行動から見直す必要があります。

新しい脂漏性角化症を増やさないためにも、セルフケアで予防できることをいくつか紹介します。

UV対策をする

UV対策をする

脂漏性角化症や前段階の老人性色素斑は、紫外線を浴び続けることによって引き起こされます。

そのため、予防法で一番大切なことは紫外線から肌を守ることです。

よって、普段から日焼け止めをしっかり塗り、日傘や帽子などでUV対策をするようにしましょう。

もし日焼けをしてしまった場合は、肌をしっかりと冷やして、保湿ケアを必ず行うようにしましょう。

丁寧なスキンケア

毎日の丁寧なスキンケアは、肌のターンオーバーを正常に保つために大切です。

年を重ねると肌のターンオーバーは衰えていきますので、肌のターンオーバーを促進させる成分が入っている化粧品でケアをしましょう。

 

おすすめの成分は以下の通りです。

ビタミンC誘導体

ビタミンC誘導体とは、ビタミンCを肌に吸収されやすくしたもので、強い抗酸化作用がありエイジング成分として知られています。

シミやそばかすを防ぐため、美白化粧品にもよく含まれています。

肌のターンオーバーを正常化させる効果もありますので、毎日のスキンケアにおすすめです。

トコフェロール

トコフェロールとはビタミンEのことで、エイジングケア化粧品によく含まれる成分です。

肌の健康を保つ成分で、高い抗酸化作用で血行を促進させます。

そのため肌の生まれ変わりをサポートしてくれるので、老化によるシミやイボの予防にもおすすめです。

バランスのとれた食事と十分な睡眠

肌のターンオーバーの正常化には、生活習慣を見直すことも大切です。

まずは食事からバランスよく栄養素を摂取すること、十分に睡眠をとり、早寝早起きを心がけましょう。

特に抗酸化作用に優れた食品を取り入れることで、肌の老化を防止することもできますので、使用する食材にもこだわると良いでしょう。

 

おすすめの食材は以下の通りです。

  • アボカド
  • トマト
  • バナナ
  • 人参
  • 大豆製品
  • アーモンド

これらの食材を普段の食生活にバランスよく取り入れて、肌の衰えに負けない肌作りをしましょう。

脂漏性角化症と間違えやすい症状も紹介

脂漏性角化症と間違えやすい症状も紹介

今回、脂漏性角化症の原因や治療法について説明してきましたが、皮膚にできる腫瘍は様々な種類があります。

中には悪性の腫瘍もありますので、脂漏性角化症と見分けることも重要となってきます。

そこで、脂漏性角化症と間違えやすい症状についても紹介します。

ホクロ

黒っぽい脂漏性角化症の場合、同じく黒っぽい色をしているホクロと間違えやすいです。

ホクロには良性のものと悪性のものがありますので、黒い腫瘍ができて、脂漏性角化症なのかホクロなのか見分けがつかないときは、皮膚科へ行くようにしましょう。

 

皮膚科では、ダーモスコピーといったルーペを使って腫瘍を観察して悪性か良性かを見分けます。

この診断を受けるには、腫瘍がなければ診断することができませんので、見た目が気になるからといってレーザー治療などで除去してしまわないようにしましょう。

 

レーザー治療を受けるのは、良性の腫瘍だと分かってから行うことをおすすめします。

悪性黒色腫(メラノーマ)

皮膚がんの一種で、皮膚の色素を作る細胞やほくろの細胞が悪性化した腫瘍です。

黒っぽい色をしていて体の様々な部分にできますので、脂漏性角化症やホクロと間違えやすい傾向にあります。

 

見分け方のポイントとしては、形が左右非対称のいびつな形となっていて、黒っぽい中にも青、赤、白といった色ムラが見られることがあります。

 

また直径6㎜を超えるような大きな腫瘍となりやすいので、この場合は特に注意が必要です。

日光角化症

日光角化症とは、顔や手の甲など日が当たる部分にだけにできる病気で、皮膚がんの「有棘細胞癌」の前段階といわれています。

色白の人に多くみられ、赤っぽいものから褐色のものまで様々です。

シミやイボと間違えられやすいですが、放置をしておくと皮膚がんになる可能性がありますので、早期に手術をする必要があります。

 

このように、ただのイボと思っていたら、悪性の腫瘍だったという場合もありますので、自分のイボが脂漏性角化症なのか確信が持てない場合は、皮膚科で診断をしてもらうようにしましょう。

イボができる前に対策をしよう!

イボができる前に対策をしよう!

体や顔にポツポツできる老人性イボの脂漏性角化症。

長年の紫外線の影響によってできたものなので、一度出来てしまうとセルフケアで治すことは困難です。

 

しかし、皮膚科に行けば治療をすることもでき、保険適用になる治療法もあります。

「液体窒素」と「炭酸ガスレーザー」はそれぞれメリット・デメリットがありますので、自分に合った治療法を選択しましょう。

 

そして何より、脂漏性角化症に悩まないようにするためには、普段のスキンケアが必要です。

皮膚の老化現象なので仕方ない部分はありますが、気づいたときから紫外線対策など予防を行い、気になるイボができにくい肌づくりをしましょう。

 

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