青汁を1日に飲む量の目安は?適切な摂取量でないと意味がないの?

栄養価に優れている青汁は、バランスの取れた栄養素の補給に役立つ飲み物です。しかし、体に良いからと飲めば飲むほど体に良い変化が現れたり、得られる効果が増したりすることはありません。

様々な栄養素に「適正な1日の摂取量」があるように、栄養素が豊富な青汁にも「適正な1日の摂取量」が存在します。

適正量を超えて1日に何倍も青汁を飲んでいたとしても。見合った効果を実感できるようになるどころか副作用が引き起こされるリスクが高まってしまいます。

こちらでは、1日の飲む青汁の適正量と共に、飲みすぎによって生じかねない副作用のリスクやそもそも青汁の飲用が適していない人の特徴など、青汁を毎日の健康に役立てていく際に知っておきたい知識について分かりやすくご紹介します。

青汁は薬のように即効性を得られるというものではありませんが、栄養価に優れている健康補助食品であることには間違いありません。青汁は「生活の中で不足しがちな栄養素の摂取」に活かすために、あくまでも補助的な摂取に留めておきましょうね。

1日に飲む青汁の適正量とは?

メーカーにもよるが基本的に1日に1~2包が適正量

青汁は主原料として使用されている野菜に含まれる栄養素を効率良く摂取することを目的にした「栄養補助食品」です。

したがって、薬のように「1日のうちにこれ以上飲んではいけない」という摂取上限量は定められていません。

とは言え、多くの栄養素の1日の摂取適正量が定められていて、「栄養素を多く摂取すればするほど体に良いということではない」ように青汁にも摂取適正量が存在します。

青汁製品・製造元メーカーごとに具体的な摂取適正量は異なりますが、一般的に青汁は1日に1~2包の摂取が推奨されています。

粉末青汁の場合には水やお湯といった飲み物に溶かしての飲用となりますが、その際には製品のパッケージに記載されている「お召し上がり方」を参考にしましょう。

だいたい粉末青汁1包あたりに4.5gの粉末青汁が個包装されていて、「1包あたり100~200mlの飲み物に良く溶かしてください」との記載があるはずです。

サプリメントでも記載されている用法用量を守っての摂取が基本となるのと同様に、青汁でも記載されている適正量や飲み方を守りながら毎日の生活の中で摂取していくことが大切ですよ。

目的によっても目安量は異なる

青汁の製品ごとに「期待できる効果」が異なります。豊富な栄養素の摂取から野菜不足の解消を目指したり、食後の血糖値の急激な上昇を抑えたり、便秘解消に役立つ成分が多く含まれていたりと「青汁を取り入れる目的」に応じて1日の摂取目安量に違いが生じますよ。

食後の急激な血糖値の上昇を抑制するために「1日3回の食事中の飲用として1日3回飲むのが良い」とされる青汁や、1日1~2包の飲用で不足しがちな栄養素の摂取を推奨する青汁など製品の性質によって摂取適正量は異なります。

こうした側面からもやはり「青汁のパッケージや説明書に記載されているお召し上がり方を守りながら摂取するようにすること」は、青汁を上手に取り入れて健康へとアプローチしていく中では大切な心構えと言えますね。

青汁を大量に飲むとどうなるの?副作用は?

確かに青汁は栄養価に優れた飲み物ではありますが、たくさん飲めば飲むほど多くの栄養素が吸収されて体に良い作用が期待できるわけではありません。

青汁を一度にたくさん飲んだとしても全ての栄養素が吸収されるということはありませんから、あまり意味がありません。

むしろ、青汁から栄養素をバランス良く摂取し健康や美容に役立てたい場合には、あくまでも青汁は栄養補助食品として毎日適量を習慣として飲み続けることこそが大切ですよ。

大量に飲んでもすべて吸収されるわけではない

「青汁からたくさんの栄養素を摂取し、できるだけ早く健康・美容効果を実感したい」と製品に記載されている適正量を超えた多くの量を飲んだとしても、全ての栄養素がきちんと体に吸収されることはありません。

むしろ、たくさんの青汁を飲んだとしても体内に吸収することのできない過剰な栄養素は尿と共に体の外へと排出されていまします。

尿と共に体の外へと排出できる性質のものは水溶性の栄養素ですが、対して水には溶けない性質の栄養素の場合には過剰摂取による何らかの不調が引き起こされかねません。

1日摂取適正量としてそれぞれの青汁製品に定められている量は、こうした栄養素の吸収に関する体の仕組みを踏まえて考えられています。

したがって、一度にたくさんの青汁を飲んだとしても意味が無いどころか、適正量を守ってきちんと飲んでいれば吸収されるはずだった栄養素を無駄にするだけなのです。

食物繊維の取りすぎはお腹に悪影響

青汁に豊富に含まれている食物繊維「不溶性食物繊維」は水分を吸収して膨張し、腸内の老廃物や便を絡め取りながら便量を増やし、自然なお通じに必要な「腸の蠕動(ぜんどう)運動」を促進する効果が見込めます。

こうした性質のある不溶性食物繊維が豊富な青汁は、効率的な便秘解消に役立つ飲み物ではありますが、飲み過ぎから不溶性食物繊維を摂りすぎてしまうと悪影響が及ぼされるようになります。

まず、短時間で不溶性食物繊維を摂りすぎてしまうと、腸の蠕動運動が過剰に生じて激しい腹痛や下痢が引き起こされやすくなります。

下痢が引き起こされると腸内環境の正常化に必要な善玉菌までもが排出されてしまい、健やかな腸内環境からは遠ざかるばかりですよ。

無理なく自然なお通じから便秘解消を目指しながら、便秘解消・予防に役立つ健やかな腸内環境へとシフトしていくためには、やはり「出せれば良い」というものではなく、毎日規則正しいお通じリズムを形成することが大切ですよ。

また、青汁の飲み過ぎてしまうと過剰に摂り込まれた不溶性食物繊維が、健康維持に必要なタンパク質やミネラル成分をも絡め取ってしまい、便と共に排出してしまうことになります。

普段の生活では摂取しにくいミネラル成分を補おうと青汁を取り入れたとしても、飲みすぎてしまうと不溶性食物繊維によって排出されてしまい、酷くなるとミネラル欠乏症に陥るリスクが高まります。

ミネラル欠乏症ではイライラや不眠そして倦怠感といった軽度の体の不調から、意識障害・妊娠障害・動脈硬化や心筋障害といった時には命の危険にも欠かわる疾患に繋がりかねません。

ミネラルは健康維持に必要不可欠な栄養素の1つだからこそ、不足すれば「ミネラル欠乏症」として様々な体の不調のリスクが高まってしまいます。

ミネラルの摂りすぎにも注意が必要

青汁に含まれているミネラルは、私達の体内では生成することができない成分ですから青汁をはじめとした様々な食品から摂取する必要があります。

ミネラル成分の中には、摂りすぎても尿と共に排出されるカリウムやマグネシウムなどが存在する一方で、過剰摂取に気をつけなければならないミネラル成分としてカルシウムが挙げられます。

カルシウムは骨や歯の生成・強化に必要なミネラル成分ではありますが、過剰に摂取してしまうと腎結石や腎不全といった腎疾患のほか泌尿器結石といった疾患のリスクが高められてしまうからです。

青汁あくまで栄養補助食品として考えよう

また、栄養価に優れた青汁ではありますが、青汁だけに過度の期待をして必要な栄養素を摂取しようとはしてはいけません。

青汁はあくまでも「栄養補助食品」として毎日の食生活の中で不足しがちな栄養素の補給に役立てられる飲み物であって、決して青汁は食事の中の野菜代わりになるというものではありません。

それに、普段から食事での栄養バランスを意識することこそ、毎日の健康や美容を目指していく中で最も大切な心がけです。バランスの取れた食生活を目指していく中で、「今日のご飯ではあの栄養素が足りなかった気がする」という時にこそ手軽な栄養補給が行える青汁は役に立ちますよ。

あくまでも青汁は栄養補助食品として補助的に取り入れるようにして、様々な栄養素をバランス良く摂り入れられる食生活を意識していきたいですね。

そもそもこんな人は青汁に注意が必要!

栄養価に優れていて手軽な栄養素の摂取に役立つ青汁ですが、その優れた栄養価から体質によっては体に負担となったり服用している薬との相性が悪かったりします。

特に以下のような人は、青汁には向いていません。

  • 「ワーファリンを服用している人」
  • 「肝臓が良くない人」
  • 「甲状腺に異常がある人」
  • 「不妊治療を行っている人」
  • 「腎臓が悪い人」
  • 「食事制限を受けている人」

上記に当てはまる人には、そもそも青汁の摂取が適していません。

その他にも、現在病院に通っていたり何らかの薬を服用していたりして「青汁を飲んでも大丈夫かな?」と気になる人は、一度かかりつけ医に相談してから青汁を飲用するようにすれば安心できますよ。

ワーファリンを飲んでいる人

ワーファリンとは心臓や血管などの循環器系疾患に対して用いられる薬で、血液を固まりにくくする作用があります。

ワーファリンは青汁に豊富に含まれているビタミンKとの相性が悪く作用が弱められてしまうので、青汁の飲用は避けてくださいね。

肝臓が良くない人

青汁の飲用が肝臓機能の低下を促進してしまうこともありますから、肝臓が良くない人は青汁を飲まないほうが良いと言えますよ。

甲状腺に異常がある人

青汁に含まれるイソチオシアネートという成分は、甲状腺の機能低下を促進してしまうことがあります。

不妊治療を行っている人

不妊治療全般に適さないことはありませんが、青汁からの影響を全く受けないということもありません。

したがって、青汁から思わぬ影響を受けないためにも、どうしても青汁を飲みたい人は必ずかかりつけ医に相談してから飲むようにしましょう。

腎臓が悪い人

腎臓が悪い人にとってはカリウムが豊富に含まれている青汁は、カリウムやマグネシウムといったミネラル成分の排泄機能を司る腎臓に余計な負担をかけてしまうことになります。

特に、腎臓が悪く何らかの薬を服用している場合には、カリウムの排出を阻害する成分が含まれていることも考えられます。

体内のカリウム濃度が高くなることは「高カリウム血症」と呼ばれ、筋力の低下・不整脈といった症状が引き起こされるようになります。

薬の服用に関わらず腎機能が弱かったり腎臓に何らかの疾患があったりするのであれば、青汁の飲用は避けるべきだと言えますよ。

食事制限を受けている人

何らかの疾患によって専門機関での医師の指導のもとで食事制限を受けている人は、青汁を摂取するにあたって必ず担当の医師に相談してくださいね。

また、何らかの薬を服用している場合にも、薬に含まれている成分と青汁に含まれている栄養素との相性が問題になる恐れがあります。そのため、青汁の成分表示が分かるものを持参のうえ、かかりつけ医に相談してから青汁を飲むかどうかを判断しましょう。

青汁は栄養価に優れた飲み物ではありますが、薬の服用や食事制限を行っている場合には青汁から何らかの影響が及ぼされないとも限りません。

独断で青汁の飲用を決めるのではなく、医師との相談を必ず行ってくださいね。

まとめ

最後に内容をまとめておきます。

  • メーカーにもよるが、青汁を飲む目安は1日に1~2包程度
  • 飲み過ぎや過剰摂取には副作用の可能性があるので注意
  • 野菜不足を青汁だけで解消しようとせず、野菜も食べることが大切
  • 目安量の前に、そもそも青汁を飲まないほうがいい人もいる

ご紹介した過剰摂取の例はあくまで極端な例であり、青汁だけを摂取していて重度の疾患に繋がる過剰症になるわけではありません。

上述した通り、青汁は適正量を守りながら青汁を毎日の習慣として継続していけば、バランスの取れた栄養素によって健康や美容に役立てられる飲み物です。

青汁で必要な栄養素を補っていくと同時に、何らかの成分の過剰摂取に陥らないように気をつけてくださいね。

青汁は一度にたくさんの量を飲むのではなく、注意点を守り、きちんと適正量を守りながら毎日継続して飲んで初めて嬉しい体の変化を実感できるようになります。 

「栄養が豊富で体に良い」とされる青汁から思わぬ悪影響を受けないためにも、医師の相談や適正量を守っての飲用を心掛けるようにしましょう。