2016年の9月6日にフジテレビで放映された「腸を知って体のお悩み解決SP」のなかで、「腸ヨガ」というものが紹介され反響を呼んでいるそうです。
番組内では便秘の原因を紹介しながら自分でできる便秘解消のための簡単エクササイズとして「腸ヨガ」を取り上げ、その効果を実証する場面も。
今回は、そんな話題の「腸ヨガ」についてそのルールややり方を詳しく紹介していきたいと思います。
腸ヨガって?
腸ヨガとは、便秘の原因となっている「腸ストレス」の解消が期待できるエクササイズのことをいいます。
ヨガ独特の呼吸法と緩やかな動きを取り入れ、腸の働きを活発にする作用があるポーズをすることで便秘だけでなく腸内環境を整える効果もあることから、下痢にも効くとされています。
一方で、そもそも「腸ストレス」という言葉にあまりなじみがないという人も多いかもしれませんね。
「ストレス社会」と言われるように、現代人は多大なストレスを抱えている人が少なくはないそうです。
ストレスがたまると自律神経のバランスが崩れ、腸の動きにも悪影響を与えます。
この現象のことを「腸ストレス」と呼びます。
呼吸をしたり、内臓が機能したりと、私たちが普段無意識に行っている身体機能を司っているのが自律神経です。
自律神経には「交感神経」「副交感神経」と言ったものがあるのですが、このうち身体を興奮状態にするのが交感神経、興奮を抑えリラックスさせる効果があるのが副交感神経と言われています。
これらのバランスがきちんととれていると問題はないのですが、乱れてしまうと腸へ悪影響を与えることもあります。
実際に腸の動きが悪くなり、便秘や下痢を引き起こすこともあると言われています。
「水分を十分に補給しても食生活に気を付けていても便秘がなかなか解消しない」という人は、「便が出ない」というストレスも重なり、それが腸ストレスとなって便秘をこじらせているのかもしれませんね。
腸ヨガのルール
腸ヨガを行う前に、知っておいてほしいルールがいくつかあるので紹介していきましょう。
腸ヨガは比較的簡単なポーズを組み合わせたものなので、運動に自信がない人も安心して行うことができると思います。
- 朝と夜、1日2回行う
- 朝と夜にそれぞれ決まったポーズを2つ、合計して2分間かけて行う
- 1ポーズにつき5回呼吸する
- 2週間続ける
腸ヨガの呼吸法
ヨガで呼吸法が重要視されるように、腸ヨガを行う際も正しい呼吸法をしっかりと行う必要があります。
腸ヨガの基本的な呼吸法は「大きくハーッと息を吐き、息を出し切る、息を吸うと気は鼻からゆっくり」というものです。
息を吐くときは、嫌なことを全部吐き出すようなイメージで行うと良いでしょう。
また、リラックスすることが大切なので、息を吐くときに肩の力を抜くようにすることも大切です。
ポイントは、息を吐くとき寒い日に息を吐いて手を温めるような感覚で行うこと。
もちろん無理は禁物なので、自分なりのペースで苦しくならないように行うと良いでしょう。
夜の腸ヨガのやり方
腸ヨガは夜と朝とで行う意味もやり方も異なります。
その中でも、夜は日中に優位になっていた交感神経を鎮め、腸のポジションを整えるために2つのポーズを行うことが勧められています。
その2つというのが「猫のポーズ」と「バッタのジャンプ」です。
猫のポーズ
「猫のポーズ」をすることで、日中に下がりやすい腸のポジションを整える効果が期待できます。具体的なやり方は以下の通りです。
- 足を肩幅に開き、四つん這いになる
- 手を前に伸ばし、頭を下げておでこを床につける
- そのままの状態で5回呼吸する
身体を斜めにすることで、実際に腸の位置が変わってくる感覚を覚えることができるかと思います。
バッタのジャンプ
「バッタのジャンプ」をすることで腸に負荷をかけて緩めることができるので、自律神経のバランスを整える訓練の意味合いをとしても大切なポーズです。
- うつぶせになり、両手を背中の後ろで組む
- 肩・頭・足を上に上げる
- のけぞった状態で5回呼吸する
- ゆっくりうつぶせの状態に戻し、手を外してリラックスする
実際にバッタがジャンプするようなイメージで行いましょう。
少しきつめのポーズとなりますが、その後リラックスできる時間が待っていますので頑張ってみてください。
人によってはリラックスした後、眠気が襲ってくることもあるようです。
そういった面でもまさに寝る前にぴったりなエクササイズと言えますね。
朝の腸ヨガのやり方
朝に腸ヨガを行うことで、寝ているときに静まった交感神経を高まらせ、腸に刺激を与える効果が期待できます。
腸へ程よい刺激が与えられれば便意につながるので、便秘解消効果も見込めるのです。
そんな朝ヨガに最適なポーズは、「マーメイドのポーズ」と「ヨットのポーズ」の2つとなります。
マーメイドのポーズ
「マーメイドのポーズ」で力を入れると、寝ぼけている身体を起こし交感神経を高める効果が期待できます。
具体的なやり方は以下の通りです。
- 横向きに寝る
- 下にある手を伸ばし、膝枕をするようにその上に頭を乗せる
- ウエストやお尻、内ももをぎゅっと締めながら脚を持ち上げる
- そのまま5回呼吸する
- 反対側も同様に行う
脚を上げるときは、脇腹に効いているなと感じるくらいまで頑張って行いましょう。
お尻の周りを締め付けることで骨盤底筋群の刺激となり、直腸が便を押し出す作用に効くとされています。
ヨットのポーズ
朝に行う腸ヨガの2つ目は「ヨットのポーズ」です。
ヨットのポーズをすることで外から刺激することができるので、眠っていた腸に活動を促す効果が期待できます。
- 足を伸ばして座る
- 左ひざを立てたら身体をひねるように右ひじを左ひざへと引っかける
- そのまま5回呼吸する
- 右側も同様に行う
腰をひねることで腸の活動を促進させ、排便を促す作用があるとされています。
朝に行うとトイレに行きたくなる人も多いようです。
実際に2日で効果あり!
「腸を知って体のお悩み解決SP」では、実際には東尾理子さんと大石絵里さんが腸ヨガにチャレンジし、効果を実証しています。
東尾理子さんの場合、便秘に効くとされる食べ物や運動もしたにもかかわらず便秘に効果は見られず、何カ月に1回程度しかスッキリできなかったとか。
社会的ストレスも多いほか、旦那様である石田純一さんに「なんで便秘になるの?」「もっとリラックスしないと出ないよ」といった何気ない言葉をかけられたこともストレスとなり、腸ストレスが加速していったそうです。
また、大石さんは寝ているときにトイレへ行かなければいけないという義務感に駆られ、それが原因で寝不足になるなど、多大な腸ストレスがかかっていたことが判明しました。
自律神経を測定すると東尾さん、大石さんの二人とも交感神経がかなり優位に立っており、自律神経のバランスが崩れていることが分かったそうです。
そこで二人に勧められたのが「腸ヨガ」であり、実際に2週間の挑戦がスタートしました。
東尾さんは1日目の夜からスタートしたのですが、なんと2日目には朝ヨガ終了後すぐに便意を感じ、お通じもあったそうです。
その後も毎日お通じが見られ、2週間後には自律神経のバランスも改善が見られました。
一方大石さんも2日目の夕方には便意を感じ、お通じが見られたそうです。
2週間後には下がっていた腸のポジションも正常化したほか、自律神経のバランスも理想である1対1になっていたと放映されています。
今夜から早速「腸ヨガ」スタート♡
1日朝晩2分の腸ヨガを行うだけで頑固な便秘を解消できるとあれば、ぜひとも試してみたいところですね!
有名人もその効果を実証している「腸ヨガ」、ぜひチェックしてみてください。
