毎日しっかり湯船に浸かっていますか?
「忙しくてシャワーで済ませている」「時間が無くてついシャワーで・・・」という人も少なくはないですよね。
女性は特にお風呂は時間がかかるものなので、面倒に感じる人もいるかと思いますが、毎日シャワーだけで過ごしていると、「腸おブス」になってしまうという情報も!
ここでは、入浴が便秘に与える効果や効率の良い入浴の仕方などを詳しく紹介していきたいと思います。
入浴が便秘に効果的な3つの理由
そもそも便秘になる原因のひとつに「冷え」があります。
実際に暖かい時期に比べて寒い時期は身体が冷えやすいので、便秘に悩まされる人も増えていくのかもしれませんね。
そんなときは特に、ぜひともお風呂に入ってみてはいかがでしょうか。
まずは、便秘の時に入浴が効果的な理由を3つ紹介していきましょう。
温まる
お風呂に入ると、暖房にあたっている時よりも全身がポカポカしてきませんか?
全身が温まると血行が良くなることからも、腸の働きが活発になると言われています。
腸の働きが活発になると、言うまでもなく便秘解消にもつながると考えられますよね。
逆に、身体が冷えてしまうと血行が悪くなることで内臓の働きも弱くなってしまうので、便秘になりやすいそうです。
一方、夏場は冬場に比べて気温も高いので便秘になりにくそうに見えますが、その分冷たいものをたくさん飲んでしまったり、冷房が効いているところにいる時間が長かったりするので、内臓を冷やすことになりやはり便秘になりやすいとか。
そのほか冬場に室内で暖房をつけた状態が続くと、喉が乾燥して冷たいものを飲んでしまうことが多くはないですか?
これもやはり、便秘を引き起こす原因となり得るようです。
リラックス
お風呂に入ると思わず深く息をついてしまうという人は多いのではないでしょうか。
実際に入浴には心身ともにリラックス効果が期待されています。
リラックスすることで、自律神経のひとつである副交感神経が優位になり、その効果として腸の働きの活性化が見込めるそうです。
ちなみに便秘への効果だけでなく、美肌やアンチエイジングなどへの効果も期待されています。
一方で、副交感神経と対をなす交感神経が優位に立っている状態が続くと、便秘になりやすくなります。
と言いますのも、緊張すると変な汗をかいてしまったり、お腹が痛くなったりするという人は少なくはないですよね。
これらは交感神経が優位に立つことで生じる作用のひとつであると言われています。
また、交感神経はストレスによって助長されると言われていることから、ストレスが原因で便秘になるということも珍しくはないようです。
水圧作用
お風呂は当然お湯が張ってあるものなので、水圧が存在します。
また、お風呂の水圧は皮膚の下の血管まで作用しており、実際に手足に溜まった血液を心臓へ押し戻す効果もあるようです。
これにより心臓の働きが活性化し、血液の流れを良くすることで内臓の働きも活発になる効果が期待されています。
浮力作用
お風呂には浮力も存在します。
お風呂の浮力は体重を1割ほど軽くする作用があることから、お風呂に入ることで普段使っている筋肉や関節にかかる負担が少なくなり、身体の緊張がほぐれるそうです。
便秘に効果的な基本の入り方
便秘解消を第一に考えお風呂に入る場合は、ややぬるめの38~40度ほどの湯船に浸かるようにしましょう。
できれば半身浴の状態で、30分位入ってみてください。
そうすることで熱いお風呂にざぶんと浸かった時よりも、身体がポカポカとしてくるはずです。
また、ぬるめのお湯に入ることで副交感神経が優位に立ちやすくなるので、リラックス効果も高まると言われているほか、半身浴にすることで心臓への負担を軽減できます。
便秘のタイプ別入り方
一概に「便秘」と言っても、その原因や症状によっていくつかのタイプに分類することができます。
そこで続いては、便秘のタイプ別におすすめの入浴方法を解説していきたいと思います。
弛緩性便秘
弛緩性便秘とは、腸の蠕動運動などといった働きが衰えていることが原因で起こる便秘のことを指します。
弛緩性便秘を改善するためには、腸の活動を活発にさせてあげる必要があるので、まずは血行を良くする工夫をすると良いと言われています。
入浴方法でいえば、42度ほどの熱めのシャワーを腸に当てたあと、20度ほどの冷たい水にシャワーを切り替え同じように腸に当てると効果を発揮するとか。
これを浴槽の外で、5回ほど繰り返すと腸への刺激となり、腸の活動を活発にさせ、便意を促す作用が期待できるようです。
そのほか湯船に浸かりながらお腹をやさしくマッサージすると効果的と言われています。
直腸性便秘
下剤を使ったり、頻繁に便意を我慢することが多かったりすると、直腸の神経は鈍くなり、腸の蠕動運動が衰えるほか便意を感じにくくなります。
この症状を直腸性便秘と呼びます。
直腸性便秘の場合、弛緩性便秘と同じく腸の蠕動運動を活発にすることで症状の改善が見込めるため、先ほど紹介した熱めのお湯と冷たい水をシャワーで交互に腸に当てる方法や、お腹へのマッサージなどが有効と考えられています。
そのほか、ひどい便秘に悩まされている場合は座浴もおすすめです。座浴とは大きめの洗面器にお湯を張り、お尻を浸けるという方法のことで、肛門の痛みや肛門括約筋の緊張を和らげる効果があります。
痙攣性便秘
痙攣性便秘とは、上記に挙げた2つとは違って腸の蠕動運動が過剰になってしまうことで腸が痙攣したような状態となり、起こる便秘のことを指します。
痙攣性便秘の主な原因はストレスと言われていることから、リラックス効果が高い方法で入浴すると効果があるそうです。
例えば好きなアロマを焚いたり、好きな音楽を流したりしてリラックスできる空間を作り出しても良いでしょう。
そのほか、ぬるめのお湯にある程度浸かった後、湯船の温度を42度くらいに上げ、5分ほど浸かっても良いとされています。
湯船の中で腸もみをしよう!
お風呂には当然裸で入りますよね。
裸で湯船に浸かっていると、お腹の状態を直接触りやすくなるので服の上からではわからなかったお腹の張りを実感できることもあるようです。
そこで最後に、湯船の中でできる便秘解消のためのマッサージ方法を紹介していきましょう。
まずはお腹に「の」の字を描くマッサージ方法から。おへその右下から始めることで、腸の流れに沿って刺激できるので、腸の蠕動運動を促す作用が期待できます。
具体的なやり方は以下の通りです。
- 湯船に浸かり身体を温める
- 親指以外の4本の指をおへその右下にのせる
- その上からもう片方の手をのせたら、「の」の字を描くようにマッサージする
- 少しずらしながら3周ほど行う
次に、お腹を捩じって行うマッサージ方法を紹介していきましょう。
下っ腹を捩じることで血液とリンパ液の流れが良くなる効果が期待できます。
- 下っ腹全体に左右の手をのせる
- 雑巾を捩じるようにして下っ腹を捩じる
お腹のシェイプアップ効果も期待できるので、ぜひお風呂の中で実践してみてください。
お風呂に入ってマッサージを習慣に!
いかがでしたか?毎日シャワーで済ますことは確かに時間の節約にはなりますが、その分便秘解消への近道を逃していると言っても過言ではないように思えます。
つらい便秘に悩まされている人は特に、自分に合った入浴方法を見つけて毎日続けてみてください。
