つら~い便秘をどうにかしたい!という人は少なくはないはず。
実際に便秘になると気分が憂うつになったり、肌荒れなどの不調に悩まされたりと、嫌な思いをする人も多いようです。
そこで便秘の解消方法のアイテムとして今回おすすめしたいのが「イチジク浣腸」です。
ここでは、そんなイチジク浣腸について、概要や特徴、使い方、副作用、注意点などを詳しく説明していきたいと思います。
イチジク浣腸って何?
イチジク浣腸とは、イチジク製薬株式会社が販売している浣腸のことを指します。
容器がピンク色をしていて、果物のイチジクの実に似ていることが特徴として挙げられます。
そもそも浣腸とは、肛門に注入し液体を内部に流すことで腸壁を滑りやすくさせるほか、腸を刺激し働きを活性化させることを目的として作られているようです。
この2つの効果で、排便が促されることから便秘解消に効果があると言われています。
イチジク浣腸をはじめとして、市販されている浣腸には「グリセリン」という成分が主に使用されています。
グリセリンは無味無臭の粘り気のある液体で、浣腸以外に目薬や化粧水、貼り薬などにも含まれていることがあるようです。
このグリセリンは保水性が高く、水に溶けやすいという特性のほか、腸内で硬くなった便を柔らかくし、滑りやすくする作用があると言われています。
また、グリセリンは腸を刺激する作用もあることから、腸の蠕動運動を活性化し排便を促す効果も期待でされているのです。
イチジク浣腸は現在、大きく分けて3種類のものに分類できます。
まずオーソドックスな形をしている「イチジク浣腸」、キャップとノズル、丸みを帯びたボディのシンプルなデザインとなっています。
次に「イチジク浣腸Eシリーズ」ですが、こちらはノズルの根元にジャバラがついているので、
ノズルを左右に動かすことができます。
最後に「イチジク浣腸ジャバラ」は、キャップ・ノズルとボディの間にストッパーがついているほか、ボディ部分にジャバラが設置されているので、押しやすく、きれいに使い切ることができるようになっています。
イチジク浣腸の特徴
即効性
イチジク浣腸は使用してからおよそ3~10分で効果がみられると言われています。
もちろん個人差はあるので、10分を過ぎてから効果がみられる人もいるようですが、どちらにせよ通常の便秘薬と比べて即効性は抜群に高いといえます。
年齢問わず使用できる
イチジク浣腸は、下剤を使用できない赤ちゃんから、介護を必要とするお年寄りの方まで幅広く使用できるとされています。
実際にイチジク浣腸は液量によって複数の商品が展開されており、例えば「イチジク浣腸10」は1個当たりの量が10グラムとなっているので、1~5歳までのお子さんに向いているほか、半分の量を0歳児に使用することも可能です。
そのほか、先ほど紹介したように「イチジク浣腸Eシリーズ」ならばノズルの位置を変えることができるので、介護が必要なお年寄りにも使いやすいほか、「イチジク浣腸ジャバラ」ならば女性やお年寄りなど比較的力がない人でも簡単に内液を押しだすことができます。
出したいタイミングで使える
イチジク浣腸は便を出したいタイミングを調整して使用できることも魅力のひとつ。
前述したように即効性があるものなので、「どうしても今出しておきたい!」という時にピッタリなのです。
例えば旅行先でも、大事な用事があるときにも、安心して排便を済ませておけると安心感も高まりますよね。
使い方
イチジク浣腸は使い方も独特なので、実際に使う前にぜひ予習しておいてください。
基本的には洋式トイレで使用するのが一番良いかと思いますが、もちろんそれ以外の場所で使用しても問題はありません。
しかし便意があったときにすぐにトイレに駆け込めるように、できるだけトイレから近い場所で浣腸を使用することをおすすめします。
具体的な使い方は以下の通りです。
- ノズルを持ちながらキャップをひねって外す
- ノズルの先端からゆっくりと肛門へと差し込んでいく
- ノズルを置くまで差し込んだら、ボディ部分を押して液体を注入する
- そのまま動かずに、3~10分ほど待つ
- 十分に便意が強くなってきたら、トイレで用を足す
イチジク浣腸は使用前に人肌に温めておくと快適に使用できます。
特に冬場は40度くらいのお湯で温めた後に使用すると良いでしょう。
また、慣れていない人は特に、挿入する際にうまく置くまで差し込めないことがあるようです。
この時お風呂で肛門を良く濡らした後に使用したり、容器を真上にした状態で内液を少し出し、先端部分を濡らしてから差し込んだりするとと上手くいくようです。
副作用
イチジク浣腸は赤ちゃんからお年寄りまで使用できることからも、安全性が高いものと考えられています。
しかし全く副作用がないわけではありません。
人によっては強い吐き気や腹痛に襲われることがあるようです。
もし強い不快感や体調不良に襲われた場合は使用を中止し、必要であれば医療機関にかかるようにしましょう。
注意したいこと
連用しないこと
イチジク浣腸は連用することで、体が慣れてしまい、効き目が悪くなることがあります。
いわゆる「習慣化」というもので、度が過ぎると便意を自分で感じ取れなくなってしまったり、浣腸を使っても排便ができなくなったりといったこともあるようです。
そのため、日常的にイチジク浣腸を使用するのではなく「どうしても!」というときに使用するようにしたほうが良いと思います。
保管方法
イチジク浣腸は直射日光が当たらない、涼しい場所に保管するようにしましょう。
また、品質が変化してしまうこともあるので、他の容器に移し替えることはおすすめできません。
医師の相談が必要な人
治療を受けている人
何かしらの治療を受けている人は、浣腸を使用する前にかかりつけの医師に相談した方が良いでしょう。
妊婦
妊婦さんが浣腸を使用する場合、タイミングが悪いと早産や流産を招くこともあるようなので注意してください。
高齢者
高齢者の方で浣腸を使用する場合、医師や薬剤師の方に指示を仰ぐようにしましょう。
心臓病や、激しい腹痛、吐き気、嘔吐、痔出血の人
疾患がある人や、痔出血がある人は基本的に浣腸の使用はすすめられていないようです。
ほかにも腹痛や吐き気、嘔吐などの症状がみられる人は、浣腸を使用すると悪化する危険性もあるので医師の判断を仰ぎましょう
口コミ
いい口コミ
「下剤を飲むよりも時間がかからないところが良い」
「お腹が痛くならないし、気分が悪くなることもなかった」
「頑固な便秘がすっきり解消できた」
悪い口コミ
「下剤を飲んだ時よりもお腹の痛みが強かった」
「内液を入れてから我慢する間の痛さや苦しさがつらかった」
「便が少ししか出なかった」
即効性がほしい時はイチジク浣腸ですっきり!
イチジク浣腸は下剤に比べてお値段も手ごろなうえ、浣腸には見えないパッケージのものもあることから買いやすさも魅力と言えます。
口コミを見てもわかるように、痛みや苦しさ、効果には個人差があるので、もし「自分に向いていないな」と思ったら無理して使う必要はありませんよ。ぜひ参考にしてください。
参考文献 イチジク製薬株式会社
